意外とわからないトラックの積荷

現代の高速道路な様々な物品がトラックに載せられて日本全国を飛び回っています。車中泊の旅をしていると大型トラックがアイドリングをしたまま長時間休憩しているところに居合わせるようなこともあると、同じ場所に停めてしまうとなかなか車中泊がスムーズにできないと恨み節を言いたくなるような方もいらっしゃるかと思います。ただ、常温で大丈夫な荷物だけでなく、鮮度を保つために「冷蔵」「冷凍」された荷物を運んでいるドライバーについては、長時間エンジンを止めて荷室の温度が上がってしまっては品物の品質を疑われるようなことにもなり、長距離の移動の中でドライバーの交代ができないような場合は、運転手の労働時間の問題もあり、アイドリングをしながら車内で仮眠を取るということも仕方のない部分があります。

自分では冷蔵・冷凍された荷物を頼むことはなくても、スーパーの生鮮食品や外食店での食事についてはこれからの季節はトラックによる冷蔵・冷凍運送に支えられているということは必ずあるのです。食品の他には、医療関係の薬品や臓器など、常に搬送する際の温度を気に掛けながら運ばなければならないものもあるので、何が運ばれているかわからないトラックに対しては、個人的にはできるだけ邪魔にならないような距離を保って運転するような事を考えるようになってきました。

そんな中、昨日のニュースで高速道路上に大量の数の「カツオ」が散乱したということがニュースになっていました。この事故の原因は、本来はきちんと閉めなければならない後ろのドアが開くようになっていたということで、何らかの交通事故とは違うようです。しかし、今年のカツオはかなりの不漁なのだそうで、トラックの中味を全て卸業者に引き渡したとして、一体いくらくらいの商品価値だったのかということは下世話ではありますが気になるところです。
もし高速道路上で今回のような豪雨で流れが悪くなったり、止まっていたりすることに気付かずにトラックの後ろに突っ込んでしまったとしたら、事故の過失割合ということで言えばほぼ100%の責任を負うことになってしまいます。道路に散乱するくらいのものすごい衝突ではなくても、何かの拍子にトラックの保冷装置のところを壊してしまったとしたら、中味によっては一体いくらぐらいの損害賠償責任を負ってしまうことになるのか、ちょっと考えもつきません。

今の時代の自動車保険ではまず問題ないことだと思いますが、昔からの自動車保険を今まで事故を起こしたことがなかったからと同じ条件で続けている方は、改めてその内容を見直してみるのがおすすめです。自動車事故について、自分や家族の命は大切なものですし、お気に入りの車も大きなダメージを受けてしまいますが、降り掛かってくる問題は自分および家族の範囲の中での事になります(もちろん、そうした事が大変な事だと十分に承知した上での比較として書かせていただいています)。それが相手のある事故を起こしてしまい、人や物を傷つける事についてはさらに相手への交渉と賠償をしなければならないので、そういう事が大変なことだとわかって賠償保険に無制限を付けている方がほとんどだと思いますが、対人事故だけでなく物損事故についても無制限の補償にしているかということがポイントになることもあるかも知れません。

トラックの積荷としては高額なものということでは、「精密機器」「高級外車」「着物・毛皮」「パチンコ台(一台一台が精密機器)」「電車(踏切内での事故)」「工作機械」などが過去の高額賠償金のトップ10に入ってくるようなものになっていますが、今回の大量のカツオも結構な金額になるでしょうし、カツオより高く取引される本マグロ・ミナミマグロが満載されているトラックとの事故だったら乗用車一台でも冷凍装置を壊してしまうような事故が起きないとは言えません。やはりここは途中からでも物損の補償内容を無制限に変更してから車を運転するようにした方がいいように思います。

もし十分な保険を掛けないで大きな賠償責任をともなう事故を起こしてしまった場合、もはや自分の責任ではどうにもならないということになり、その後事故を解決するために費される被害者・加害者の心労というのはいくらばかりになるか本当にわかりません。気になる方は今すぐに自動車保険の証券を取り出して確認するか、ネット上で見るかしてまずは車を運転することに不安がない内容の保険内容かを知った上でハンドルを握るようにしましょう。

カテゴリー: 車関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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