2-4 白ロムで端末を買う意味

 ネットニュースは季節ごとに発売されるスマートフォンやタブレットの新しい端末の情報であふれていますが、普通に携帯電話の契約とともに端末を買えばほぼ2年間縛られてしまうわけですからおいそれと買い足すわけにも行きません。今の契約方法では契約してすぐ解約すると、追加で端末料金を請求される他に違約金が請求されてしまいますから、普通の契約をしている方が季節の変わりめに出てくる新機種をコロコロ変えるというのは現実的な話ではないと言えるでしょう。

 しかし、何でもそうだと思いますが、新しいものとの入れ代わりが早いというのが世の常で、新しいものが出たのを見てもう少し待てば良かったと思う事も私自身結構あります。私がドコモの契約とともに最初に購入したのがタブレット端末であったため、購入当初からそれなりに不便な面もありました。画面が大きければ見やすく操作はしやすいのですが、持ち運びにはどうしてもかさばってしまいます。そして、人によっては画面をタッチして入力するのにどうしてもストレスを感じてしまうこともあるでしょう。私の場合そうした不満点を埋めるものとして、本体が小さくてキーボードが付いた端末ということで白ロムのドコモSH-10Bを選びました。もう一つ言うと、タブレット端末のGalaxy tabには付いていなかったワンセグも付いていて、SIMカードなしでも中の機能が全て使えることは事前にリサーチ済みです。携帯電話の白ロムの場合、いくら高性能のものでもSIMカードを挿入しなければ使えません。しかしスマートフォンの中にはSIMカードなしでも使えるものがあります。SIMカードを差しかえて複数の端末を使うことを想定した場合、別の端末にカードを差していても、Wi-Fiによる通信やワンセグなどを同時に使えれば結構便利なので、SIMカードを入れなくても使えるかどうかというのは前もって調べておくといいでしょう。

 さて、白ロムの中古端末といってもいろいろあって、新しく発売されたばかりのものはお値段もそれなりに高くなっています。ただ、もし使っているうちに不具合が出た場合、中古は中古なのでメーカーや携帯電話会社からのサポートは期待できません。そこで、私が白ロムを購入する基準としてはすぐに壊してしまっても惜しくない価格まで下がった古いものを狙うことにしています。そうして購入したSH-10Bはアンドロイドのバージョンも1.6と古く、ダウンロードすらできないアプリが多数あったりしますが、SIMカードを差し替えることで立派に通信端末やGoogle Mapを利用したカーナビとして機能するので、やはりあると便利です。

 私のように常用している端末があって、それに白ロムを買い足す場合というのは、利用している端末で不満がある点、足りない点をつぶすような形で白ロムを選んでいけばいいと思いますが、携帯電話会社との契約なしで最初のスマートフォンとして白ロムを買う場合はどうでしょうか。その場合はある程度お金を出しても高性能な端末が欲しいだろうと思います。そうは言ってもあまり高いと予算的な問題も出てくるでしょうから、自分がスマートフォンでやりたい事を考えながらまずはじっくり機種の研究を行ないましょう。先述の通りSIMカードがなくても全ての機能がWi-Fiを接続することで使えるような端末をまずは選ぶべきですが、保証がほとんどないということを考えた上で機能以外に気にしてほしいポイントはやはりあります。

 まずは突然の故障が起こる確立を下げるため、できるだけ程度のいい端末を選ぶべきだろうと思います。ちょっとした凹みがあったら落下して破損した可能性を疑い、相場との金額の差を考えながら選ぶようにしましょう。さらに、故障というよりは破損や水没に備えた対策についても考えておくべきでしょう。防水機能のあるスマートフォンを選ぶ場合、接続端子のカバー部分がきちんと塞がれているか確認しましょう。購入後は落下の際のダメージを防ぐため、本体をガードするカバーや、画面の保護シートなど、購入時に付いていないようだったらできるだけ付けた方がいいでしょう。そして、本体の電池は自分で交換できないものは避けるべきだろうと思います。なぜなら、電池が消耗してしまった場合、本体内蔵のものは携帯電話会社経由で交換を申し込むしかなくなるからです。電池交換にはお金もかかりますし、本体自体を渡さなければなりませんので帰って来るまで端末が使えなくなってしまいます。それが電池パックを入れる構造のものなら、自己責任の範囲ではありますが格安なバッテリーを入手するだけで電池切れの懸念から解放されます。この差はかなり大きいように私には思えます。

 このように注意を払って使おうとしていても、白ロムを買ってすぐ故障したり落として割ってしまったら悲劇ですが、普通に長い期間使い続けられたとしたら、携帯電話会社と契約してスマートフォンを使うよりも自由に好きなだけ使うことができるので、SIMカードのみで通信のできるデータ用ネット接続プランと組み合わせて使う方を個人的にはおすすめしたいです。ただし、今のSIMロックされた端末の中でデータ通信専用SIMと一緒に使って使い物になるのはNTTdocomoの販売している端末のみになります。別の会社のスマートフォンがいくら安いからといっても、イオンAプランやIIJmio128ミニマムプランのSIMカードを差して使うことはできませんので(SIMカードなしでも使えるものならWi-Fiのみでの接続になりますが)その点には十分に注意してください。


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