高速道路サービスエリアでの駐車位置にも注意が必要

 昨日のニュースですが、北陸自動車道の小矢部川SAで、夜行の高速バスが駐車中のトラックにノーブレーキで突っ込み、死者が出る事故が起こりました。詳しい事故の状況は細かいところまではわかりませんが、トラックに追突する前に不自然な動きをしているという映像もあり、何らかの原因がバス側にあることには間違いなさそうです。ともあれ、早急の原因究明がなされることを期待します。

 高速道路上での事故では路外に出ること自体が危険とされていますが、今回の事故は車から降りて歩くこともあるサービスエリア内の事故だけに、無関心ではいられません。特にサービスエリア入口近くの駐車場に停められていたトラックに追突したということで、駐車する場所について考えないわけにはいきません。

 一般的にサービスエリア入り口から進んでいくと、大型車と小型車の駐車スペースが別に分かれていますが、連休など混雑する時にはトラックの駐車スペースの間に入れてしまっている車を見掛ける場合があります。満車の場合に駐車を諦めて次のサービスエリアに行けというのは酷な場面もあり、すべてを原理原則で押し通すこと自体にも無理がありますが、少なくとも数時間仮眠を取るために駐車する時には入口付近は避け、何とかして小型車用のスペースに置くようにしたいものです。今回のようにサービスエリア進入時に突っ込まれるパターンや、トラックから死角になってぶつけられる事故もあるかも知れません。車の中で寝ていてぶつけられたら避けようがありませんし、そうした点も考えつつ安全な仮眠場所を決める繊細さがやはり高速道路上にいる時には必要だと改めて思いました。

 また、夜行の高速バス自体の安全性についてさらなる論議がこれから出てくることになることも予想されます。限られた時間を有効に使って寝ている間に目的地に着く交通手段は便利ではありますが、それこそ高速バスの専用レーンでも作らない限り、こうした事故は防ぎようがないでしょう。代替の交通手段としては飛行機や鉄道・フェリーがありますが、フェリーは出発・到着地が限られ、夜行便というのは特に鉄道については便数の減少とともに列車が豪華になることで運賃も高くなってしまっています。飛行機も格安会社を使えるのは限られた空港発のみとなるので、まだまだ我慢してでも高速バスを使うしかない現状には変わりがないというのが正直なところではないでしょうか。

 今回の事故は運転手の方だけではなく、バスの乗客の方の中にもお亡くなりになった方がいらしたということで、本当に悲しくなります。高速道路の専用レーンが無理なら、バス自体に衝突回避のための機能は付けられないかというようなさらなる公共交通機関としての安全性を追求していってほしいと切に思います。


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