海外で携帯電話・スマートフォンを使う前に

 昨日のNHKの情報番組「あさイチ」で、海外でスマートフォンを使い、通話やメール(インターネット接続を含む)についての注意喚起のような情報を紹介していました。ただ、全てを伝えるためには日本国内で営業している携帯携帯電話会社を具体的に伝え、実際にどうすれば青天井の料金請求を避けられるかという事まで説明してくれないとわからない部分が多すぎます。日本のマスコミは最近になっていわゆる「振り込め詐欺撲滅運動」のような活動をしていますが、ちょっと通話したりネット接続をしただけで万単位の請求が来るような仕組みをそのままにしているのはスポンサーへの配慮だとしても解せない部分はあります。携帯電話会社ごとの具体的な回避の方法であったり、日本の携帯電話自体を使わないという選択についてもユーザー側は知っておく必要があると思います。

 まず海外へ行けば、わざわざ日本の携帯電話をそのまま使わなくても、現地で売っているプリペイド式の通信カードを使って通信を行なう方が、使い切るまでは初期投資だけで使えるため、実に合理的です。日本の携帯電話を使い回す場合のように、着信にも料金がかかる事もありません。しかし、こうした海外のSIMカードというのはそのままでは日本で使えるスマートフォンでは使えません。日本の携帯電話会社がユーザーを囲い込むために「SIMロック」と言われる制限がかかっているためです。

 海外で電話機付きの通信カード(日本で言うならばソフトバンクモバイルの「プリモバイル」のようなもの)が安くあればいいのですが、そうして購入した電話機は逆に日本で使えなかったりするので、まず方法の一つとして考えられるのはスマートフォンそのものと通信カードをセットでレンタルして旅行中にはそちらを使うという事でしょう。レンタル専門の会社では通話用だけでなく、Wi-Fiルータを通信カードともレンタルしてくれる場合もありますので、その場合にはご自身のスマートフォンをWi-Fi通信専用にして、050plusのようなネットを使った通話アプリを使えば国によっては格安での通話が可能になりますし、skypeなら通話そのものには料金はかかりません。海外渡航前にこうしたサービスを申しこめば、恐らくそちらの方が安くなるのではないかと思います。本来は最初に紹介したスポンサーと関係ないNHKが具体的な業者名を挙げなくてもこのようなサービスがあるので、旅行代理店を通じてでも問い合わせしてみてはぐらい報じても良かったような気がするのですが(^^;)。

 私自体は当分海外に行く予定はありませんので関係ないのですが、滞在先のホテルでインターネットが使える環境にあるのならNexus 7あたりと繋げて通話アプリを使ってホテルの部屋からだけでも連絡が取れる環境を作ればそれでいいかも知れません。また、SIMフリー端末の日本通信が出して今でも販売されているideosを手に入れて、それに現地で売っているプリペイドSIMを差して通話およびデータ通信に使うようにすれば、上記のレンタルサービスよりさらに安く海外でスマートフォンが使えます。購入時と設定時にハードルはあるものの、こうした情報は多くの先人がネットでそのノウハウを惜しみなく提供してくれているので、以下のようなサイトを参考にしながら自分で現時の通信カードを購入し、旅先での連絡手段を自分で何とかするというのもいいのではないでしょうか。

http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1204/26/news015.html

 こうした方法があるという事を知ってしまうと、いかに日本の携帯電話会社が「海外対応」という名目で消費者からより多くの料金を取っているのかがわかるでしょう。今回のゴールデンウィークに限らず、海外へ行く予定があって現地でも通信をしたいと思われている方はぜひこうした方法について検討してみて下さい。


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