ポメラ DM100 とiPhone iPod touch との相性は抜群

 このブログで以前に有線無線問わず、さまざまな外付けキーボードを紹介してきましたが、ホテルのような落ち着いた場所で使う分には使い勝手はいいですが、旅先でちょっとした時間に使う用途に関しては少々面倒です。人が大勢いるようなところではキーボードを出して準備をして、使い始めるまでに時間がかかるだけでなく、人によっては興味津々といった趣で注目されてしまうこともあるかも知れません。

 その点、本体を開けばすぐに使え、周辺の状況を察してすぐに作業を終了してしまうことができるキングジムのポメラDM100は、旅行の際には実に便利だと言えるでしょう。実はポメラには本体だけで使う方法の他に、以前紹介した専用アプリを使ってQRコードを読み込み、携帯電話やスマートフォンに文章を読み取らせるる方法と、Bluetoothを使ってiOSの乗ったiPhone iPad iPod touchの外付けキーボードとしても使用することも可能になっています(外付けキーボードで使う場合はローマ字入力のみ対応です)。私の場合、スマートフォンもタブレット端末もアンドロイドOSを使い、持ち歩くのもそれらの機材が中心になってしまっているので、ポメラのキーボードがアンドロイドでも使えればいいのにと常々思っていました。現状ではBluetooth接続のキーボードしか使えず、ローマ字入力メインのiPhoneはメインで持つ気にはなれないのですが、キーボード自体が独立してワープロとして使えるポメラでなら単体で私が主に使っている日本語入力の方法である「親指シフト入力」が使えますし、iOS搭載のハード外付けキーボードとしても使えるならと、今までそれほど稼働率が高くなかったiPod touchとセットで持ち出すことにしました。

R0010575

 写真のようにポメラの画面の部分の上にiPod touch(写真のものは第4世代のもので、OS6にバージョンアップ済みです)を置いても何とか倒れることなく使えますし、ポメラのケースに一緒にiPod touchを入れて運ぶこともできるので、このセットの他にモバイルルータを持ち歩くことができればこれだけでも何とかなります。というのも、キングジムが提供するiOS用の専用アプリはQRコードの読み取り精度が高いので、メールの本文を書いたり、長文のブログやブログのコメントをポメラだけで書き、ポメラで生成したQRコードをかざしてiPod touchに読み込ませれば、ほぼ修正の必要なくデータの移行ができます。そうして本文を作り、メールの題名やアドレスなどの細かい入力についてはポメラを外付キーボードにして入力することで作業効率をアップさせることができるというわけです。

 iPod touch自体は画面も小さく、なかなかそれ自身で文字入力をしてインターネットにつなげようとは思わないのですが、私が今利用しているブログに直接アップロードすることができるアプリもありますし、Gmailも使えますのでポメラとインターネットを仲介するような形で便利です。すでにアンドロイドのスマートフォンやタブレット端末を使っている方でも、価格が安く中古品もタマが豊富なiPod touchを選んでメールやブログのアップロード専用にすれば、旅先でのスマートフォンの電池を無駄に使わないようにもできます(iPod touch自体は使わない時は電源を切っておけばいいので、こちらもそれなりに電池は持つでしょう)。さらにポメラは単三電池2本で長時間使え、もし電池がなくなったとしても日本国内だけでなく海外でも簡単にアルカリ電池なら入手できますから、時間がある時にブログの内容をまとめて書いてストックしておくにも便利です。ポメラ自体はSDカードも使えるのでSDカード経由で他の機器に移したり、専用のアプリはありませんが、連続バーコード読み取りアプリを使ってiOS以外の機器で使うことは可能ではあります。ただ、いろいろ面倒なことをしなくても専用のアプリがあり、Bluetoothによるキーボードの接続をメーカーが保証しているiOSの方が楽であることは確かです。これだけでは不満な場合は、このセットにWi-Fi接続のタブレット端末を追加すれば、ネット閲覧はタブレット端末にまかせれば良く、品数は増えますがモバイルルータ以外の電池持ちは週末を使った旅行ぐらいなら何とか充電なしで持たすことも可能ではないかと思います。

 今後、ドコモからiPhoneが発売されるにあたり、今の端末をiPhoneに変える方も多いかと思いますが、今回紹介したiPod touchとは違ってポメラDM100とiPhoneの組み合わせは、通信機能を内蔵している分、それだけでちょっとしたノートパソコンの使い勝手に匹敵するのではないかと思います。特にiPhoneに機種変更した方で、今までパソコンを常に持ち歩いていた方にとっては、iPhoneに加えてiPodを買い足すような場合でもポメラは便利な周辺機器として使えますし、iPod touchのかわりにWi-Fi専用のiPadやiPad miniでセットを作るという方法もあります。私は今以上にiOS採用のハードにのめり込むのは金銭的につらいので我慢しますが、すでにこうした組み合わせを揃えている方がポメラを買い足すのは、一つの可能性として考えてもいいのではないでしょうか。


スポンサーリンク

ポメラ DM100 とiPhone iPod touch との相性は抜群」への2件のフィードバック

  1. dupanloup548 投稿作成者

    始めまして。
    先日、DM100を購入しました。快適で便利なツールです。
    貴殿のご指摘のiPodTouchですが、小生のバージョンは最新の9.1です。BTで「ファイル転送」を試みましたが、接続できません。Androido(V.5.0とV.6.1)もファイル転送が出来ません。DM100のソフトウェアヴァージョンは購入時点で 1.4.00になっています。iOSは4.0以降なら可能なようですが、接続方法が間違っているのでしょうか。
    ご示唆頂ければ幸いです。ご多用中でしょうがよろしくお願いいたします。

  2. てら 投稿作成者

    dupanloup548 さん コメントありがとうございました。
    まず、わかりにくい書き方をしてしまい申し訳ありませんでしたが、発売元のキングジムは、Bluetoothを使ったファイル転送について、Android iphoneのようなスマートフォンやタブレット端末での動作を補償しておらず、以下の公式ページでの記載を見てみると、「ファイル転送」はWindowsやMacのパソコンに限定されていることがわかります。
    (以下キングジムの公式ページから引用)
    USBケーブルやBluetooth®でパソコンと接続すれば、データをパソコンのアプリケーションで活用できます。
    MacとのPCリンクも可能です。
    (引用ここまで)
    ただ、Androidのアプリに「Bluetooth File Transfer」というものがあり、このアプリを使えばポメラの中のファイルをスマートフォンに移動できる可能性があります。完全にと書かないのは、実は同じAndroidでも、端末やバージョンによって接続できない場合があるからで、私の場合ですが、バージョンを6.0にアップデートしたNexs5でのみ可能でした。
    なお、接続の方法ですが、以下のページを参考にして接続しました。そちらのスマートフォンで同じことをやってもうまくいかない可能性があることをご理解の上お試し下さい。
    http://aguila-o-sol.com/blog/2012/03/16/pomera-dm100-bluetooth-qrcode/

コメントを残す