ドコモXi(LTE)3日1GB制限撤廃の影響

 モバイル通信の環境が固定通信の環境に近づくにつれ、モバイル回線を外出先だけでなく自宅でも使う人が増えている傾向があるのではないかと思います。そうでなければ、テレビのコマーシャルで「自宅ではスマートフォンをWi-Fiで」なんてあおり文句で光回線を勧めないと思います(^^;)。

 全ての通信をモバイル通信で行なっている場合、問題となるのが携帯大手3社の行なっているデータ通信容量の制限でしょう。いわゆるデータ通信放題でも多いところで月に10GB程度で、普通は7GBといったところです。音楽や動画、ゲームで毎日かなりのデータ通信量を使う人はこの制限に泣かされることが予想されますが、そんなヘビーユーザーでなくても制限を受ける可能性があるのが3日間のデータ通信量で制限を受ける場合です。

 ドコモでは総量の制限の他に連続3日間で1GBを超えると、そこから128kbpsと、私の使っている月480円のワイヤレスゲートのSIMカードより遅いスピードが適用になってしまっていました。その制限が撤廃されたことがニュースになっています。この制限を受けていると、モバイル通信だけでネット接続をしている方が、もしパソコンで大規模なアップデータをダウンロードする必要が出た時、その直前にある程度のデータ容量を使っていたら脆弱性を残したままアップデートできなくなる事も考えられます。もちろん、月の制限はありますが、急に大きなファイルをダウンロードする必要性に迫られる事もありますから、今回のドコモの判断はユーザーにとっては有難いものです。

 今後、他の2社が追随するのかということも気にかかりますが、このまま月間のデータ容量の制限を行なうならば、もう一つユーザーのために行なっていただきたいことがあります。今回のドコモのデータ制限撤廃の恩恵を受けられるのはLTEのスマートフォンを使っている人だけですが、スマートフォンは設定を見直さないと、自分で意図しない時にでも勝手に通信を行なってしまうようになっています。こうした通信に高速はいらないと思うので、バックグラウンド通信を高速で行なわないように、専用アプリで高速と低速を切り替えられるようにしてくれれば、普段を低速での通信で行なうことで、相当のヘビーユーザーでない限りは7GBの容量で事足りることにもつながるかも知れません。こうしたアプリは既に一部のMVNO業者から提供があり、低速でも何とか聞けるラジオを聞く時には低速にするなどしていざという時に高速で使える余地を残しておく技を私もIIJmioやOCNモバイルOneを契約している時には使っていました。

 あともう一言言わせていただければ、なぜ制限後のスピードがMNVOが提供する低速でも普通に提供される200kbpsでなく128kbpsで止まったままなのかということですね。200kbpsあれば何とかネットラジオも聞き続けられますが、あくまで最大128kbpsということだと、かなり心もとない気がします。これも、携帯大手3社であまりサービス競争がないからということなのでしょうか。それでなくても大手3社のデータ通信量は高いのですから、細かいところの制限を撤廃するなら、もう少しユーザーのためになる細かい変更を行なって欲しいですね。


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