セイコークロック 防災クロック KR870N

07_22_01a

 防災ラジオは今やどこにでもあふれていますが、このブログではラジオとしての使い勝手を重視することもあり、これまでは家電メーカーの出している防災ラジオを紹介してきました。ただ現状で家電メーカーから出ている防災ラジオのラインナップも貧弱で、購買意欲が沸かない部分があったりします。そんな中注目したいのは、「防災クロック」という名前の通り時計にラジオを付けたいうコンセプトでの製品類です。そんな中から今回はオールアナログのラジオ付き防災クロックを紹介します。

 実はセイコークロックではデジタルの電波時計を搭載し、手回し発電のできるラジオが一緒になったSQ692Wというモデルもあるのですが、自分としては全てアナログ表示で、時計の針にルミブライトの蛍光塗料が付いているこちらのモデルの方が見やすく夜間に何かあった時に強い印象です。また、ラジオの操作についても、つまみが正面にあり回しずらさも感じるデジタルモデルより、選局と音量が右側にあるダイヤル2つでやりやすいことから常に枕元に置いて使うならこちらの方を選ぶでしょう。

 名前こそ防災クロックと付けられていますが、手回し充電にLEDライト、緊急用ブザーと携帯電話充電と防災ラジオに求められる機能は一通り揃っていますし、単三電池で動くというのも心強いです。さすがに時計メーカーから出ている製品なので、時間も大変見やすく、目覚ましとして日常的に使い(電池は充電式のニッケル水素電池を使えばコストはそれほどかかりません)、いざという時にはこれを持って逃げるというパターンを想定すれば日々の生活の必需品がそのまま災害時にも役立つことになり、実にお得です。

 ただ、肝心のラジオの感度についてはレポートできず、ライフラインが動かなくなった場合でも放送局をきちんと受信できるだけの感度を有しているのかというのが確認できないのは残念です。まあ、地元局のみを普段から聞けるぐらいなら十分かも知れませんが、私が思うに、家電メーカーの方が時計メーカーにすり寄って、こうした日々使いやすい大きな文字盤の時計の付いた防災用ラジオを作るべきだと思います。自宅内や家の周辺で、小さなポケットラジオでも十分放送が入るなら、ラジオを目覚ましがわりに使えるこの防災クロックの方に行っても面白いのではないかと思いますね。


スポンサーリンク

コメントを残す