ゴールデンウィークの旅の思い出

 今年もゴールデンウィークが終了します。休みに入る前には例年より混まないのではないかと言われていたのですが、フタを開けてみたらかなりの車が全国的に集中して高速道路に集まってきてしまいましたね。

 今考えると適当な所で高速を降りて下道を走った方が早く目的地に着いたような感じがしますが、道路状況をしっかり把握して走るというのはなかなか難しく、ことごとく裏目に出てしまう可能性もあるのでゴールデンウィークの遠出の場合、経路を選ぶ判断はなかなか難しいものです。まあそれも、高速道路の料金が元に戻ることで、渋滞が起こったら我慢せずに高速道路を降りる以前のような状況に戻るかも知れません。というわけで、今回は高速道路に何の割引もなかった頃の車中泊の旅について書いてみようと思います。

 元々私が車中泊の旅にはまるようになったのは、ゴールデンウィークにあてもなく出掛けたところにあったような気がします。今のように全く車の中で寝るような事が一般的ではなかったような時、高速道路を使わずに距離を稼ぐためには、延々国道や県道を走り、疲れたら道の駅や適当な公共の駐車場に車を停めて一晩明かすというパターンで旅をしていました。しかし、そうした場所で寝るというのは、特に幹線道路沿いの場所ではなかなかに緊張したものでした。通常の土日の休みに出掛ける場合、深夜の駐車スペースというのは暴走族のたまり場になることもあったりして、あまり車のいないところで車の中で寝るというのは不安を持っていました。しかし、ゴールデンウィークの場合はそれでも同じように車中泊をしている人たちが集まってくるので、同じ目的を持った車同士が固まっていればさすがに暴力行為などは受けないだろうということで安心して車内で寝ることができました。今では逆に通常の土日であっても車中泊のために駐車場を占拠してしまっているような状況になっており、それはそれで問題があるとは思いますが。ともあれ、以前と比べると大きな道の駅やサービスエリアに行けば、犯罪行為に巻き込まれる可能性は減ってきていると思っています。

 高速道路を使わないで移動するのが以前は基本だったため、どうしても旅行をする時期というのはゴールデンウィークのような長期に休みが取れる日に集中していましたが、高速道路1,000円の政策が始まって、気軽に金曜日の夜から出発してかなり遠くまで行けるようになり、活動の範囲が広がっていきました。これからの旅のスタイルはどうなるかわかりませんが、それでもイベントや催し物のために、ちょっと遠くで朝から動きたいような場合は夜のうちに走って目的地近くで車中泊をし、翌日の早朝から動いて早めに帰るという時間のやりくりを上手にした旅がお勧めなのはこれからも変わらないでしょう。

 このような旅を事故なく行なうためには、とにかく車の中で熟睡できるような環境を作り、疲れを翌日に残さないで行動を開始できるようにしなければなりません。そうすれば帰りの道中も快適なドライブを楽しめ、早めに渋滞を避けて帰ってこられるでしょう。そんなわけで、改めて車内での寝床作りの必要性が今後ますます高まっていくのだろうと思います。しっかりと準備されて出掛けられた方は大丈夫だったでしょうが、今回のゴールデンウィークでむごい体験をされた方で、今後も車でいろいろ回ってみたいと思われる方は、まず車内での就寝環境を見直してみることが大事です。特に長い連休の場合、対策をせずに単にシートを倒しただけの状態で3日4日と車中泊を続けると体調の面での心配が出てきます。体を伸ばして寝られるような対策をしてから出掛けるようにしましょう。


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