So-net NURO LTE 低額プラン「NURO LTE ライト」の損得勘定

 ここのところNTTdocomoのスマートフォンやタブレット端末用の通信カードを低額で使えるドコモMVNOを利用した通信サービスの新しいものが続々出てきていますが、So-netも新たにこの分野に参入してきました。

 高速通信をうたうサービスもありますが、私が注目しているのは低額で使える月額980円の「NURO LTE ライト」です。通信速度が上下とも最大150kbpsとアナウンスされているので、ここだけ見るとIIJmioのサービスに近いのかなと思います。さらに、別途料金を払って高速通信を使えるチャージができ、100MB分が525円、500MBが2205円、1GBが3990円となっています。当月中の最大チャージは3GBまでですが、チャージの効力は手続きの翌月から3ヶ月までとのこと。ただ残念なことに、他の業者が行なっているようなユーザー側での高速と低速の切り替えは不可で、一旦チャージすると容量を使い切るまで高速通信のみとなります。また、そうしたチャージをしている状況でもデータ量によっての速度制限は行なわれ、当日を含む直近3日間で500MBを超えるとスピードが制限されるようです。さらに最低利用期間が1年なので、契約後1年以内に解約した場合、違約金3,150円がかかるという点にも注意が必要です。

 ここまで見ていくと、IIJmioと比べるとわざわざ乗り換えるメリットはなさそうに思いますが(^^;)、実はもう一つ大きな特徴があります。契約申込時に限りますが、SIMカードを2枚追加して合計3枚体制で使う事ができるとのこと。具体的には追加SIM1枚につき月額158円とユニバーサルサービス料を支払えばいいという事です。机上の計算だけですが、申込時にSIM3枚を使うための料金は、

980円+158円×2+3円×3=1,305円+消費税

 となるはずです。家族で使い回すような場合を考えSIM1枚あたりの基本料金を計算すると、1枚あたりは435円+消費税となり、DTIのSIMカードの基本料金より安くなります。(この記述についてはネット上の情報を調べて書いていますので、実際の料金請求に関して違った金額になる場合もあるかも知れませんので、契約を考えている方はSo-netの方に料金の確認をしてから判断される事をおすすめします。)

 私が現在使っている楽天ブロードバンドLTEとDTIのカード2枚で月額は約1,500円となっていますので、それよりも安くさらにもう一台に差して使うことができるという点からすると、So-netのサービスを選ぶメリットもあるというわけです。

 ただし、一度チャージしたらそのまま高速で使い切らないといけない高速通信のシステムや、解約する際は3枚いっぺんになるため、家族3人でそれぞれ使っているような場合、解約する場合は全員の契約が解除になってしまうなど、すぐ飛び付いてあとでこんなはずではなかったと後悔しないように、十分な自分の使い方の分析が求められる契約ではないかと思います。

 このプラン内容を見て使えそうだと思ったのは、個人でスマートフォンとタブレット端末など複数の機器を使い回したい場合などや、将来iPhoneの新機種をdocomoが出した時に備えて標準SIM microSIM nanoSIMの3枚で契約する(So-netでは上記3種類のSIMカードを用意しています)というパターンは面白い気もします。もしdocomoからもiPhoneが発売されれば、時間の経過とともに白ロム端末も出回るでしょうから、今からこの組み合わせを持っていれば、通信サービス自体が端末に対応しない場合を除き、古いもの新しいものを含めてアダプターを利用しなくてもサービスをカードを差すだけで利用する事ができるようになるでしょう。もちろんアダプターも多く市販されているので、現状でもnanoSIMをmicroSIMや標準SIM用の機器に差して使う事も持っている端末によっては不可能ではないと思います。単に金額的に安いという事だけではなく、あらゆる状況に対応する複数の通信カードを気軽に持ちたいという方には意外とおすすめなサービスかも知れません。ただし、以前のOCNのサービス紹介の際にも書きましたが、サービスの開始とともに混雑時のスピードがどうなるかという問題もありますので、急ぎでない場合はネット上の様々な口コミをじっくり読んで判断するのがいいのではないでしょうか。


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