snow peak チタンシェラカップ

道の駅や高速道路のPASAの洗面所において、食器洗いの自粛を求める張り紙があるというような話がインターネット上でも報告されていますが、生ゴミや油などを洗面所にそのまま流すとどうなるかというのは普通に日常生活をしていればだいたいわかりそうなものです。洗面所ではせいぜい手を洗う程度の事を想定して施設を作っているということで、目的外の使用があまりに多いと、予定された施設自体の耐用年数が減ってしまい、想定外の予算が増えるということになってしまいます。それは直接的とはいかなくても、利用者の支払う料金なり、土地に住む方々の税金に反映されてしまうわけで、個人的にはできるだけ謙虚に、施設を使わせていただくというスタンスを取っていきたいと思っています。

車の中や周辺でお湯を沸かすぐらいの簡単な調理をして食事をした後、パックなどのゴミは袋に詰めればいいとして、問題なのはどうしても上記のような問題の起こりうる、食材を入れた食器をどうするかということでしょう。食器そのものを紙のものにしてしまい、同じゴミとして出すのが一番簡単ですが、それだと長期の旅行の場合、ゴミの量が増えてしまいます。食器を用意してラップや袋に入れて使うというのも一つの方法でしょう。水がほとんど使えないような状況の場合は、こうした方法を取らざるを得ません。実際、地震などで長期的な避難所での生活をする場合、ラップでお皿を包み、食べた後ラップのみを捨てるような方法が実際に行なわれていました。ただその場合、平らなお皿にはラップを付けやすいものの、底の深いお皿はラップしずらいように思います。私もいろいろな種類のキャンプ用の食器類を導入したりしてみましたが、ある意味、それほど深くなく、それでいて浅くもないという、中途半端なサイズのものの方がさまざまな食材を入れられ、パックもしやすいことがわかってきました。それが、キャンプ用としては定番のシェラカップという食器です。

写真のものはチタン製で、飲み口がアルミほど熱くならず、取っ手も付いているので食べ終えた後にお茶を入れて中の汚れをお茶と一緒にそぎ落とすのに丁度いいと思います。容量は満杯で310mlということですが、100mlと200mlのところに目盛りが付いているので、計量カップとしても使えますし、だいたいのレトルトパックの食品が入ります。一般的に道の駅や高速道路のPASAを使った旅の場合、水の入手は何とかできそうなので、あくまで私の場合ですがラップなどを使って容器を覆うのは最後の手段にしています。食器がこれだけの場合、食事した後、お茶やコーヒーを入れて中の汚れを落とし、最後に少々のお湯を投入してキッチンペーパーやふきんで拭けば、最後に入れたお湯を洗面所に流したとしても設備に影響することはほとんどないですし、きれいに片付けることができます。レトルトのカレーやシチューなどをシェラカップで食べる際、ご飯でなく食パンと一緒に食べ、器の汚れを食パンそのものできれいにしながら食べれば、お茶やコーヒーの味をそれほど変えずに楽しめるため、車内で食するのにはむしろこちらの方が向いているかも知れません。

今でも、修行僧たちの暮らす禅寺では、ご飯粒の余りを集め、雑炊にして食べるというような食材の全てを無駄にしない食べ方を実践し続けているそうです。こちらもそこまでは行かなくても、外側のパックや食材の食べられない部分以外をすべて胃の中に入れてしまうという意気込みで車内での食というものに向き合ってみるのもいいかも知れません。非日常の車中泊の旅において普段と違った食生活を試してみることで、普段の生活の中でどれだけ無駄なゴミを出し、汚れた排水を流しているか私の場合実感できました。シェラカップの形は、何個積み上げてもサイズがぴたっとはまるので、多少増やしても積載容量そのものにそれほど影響を与えないというのも嬉しいところです。ただ、チタンのシェラカップは単価が高いので、用途によっては安いステンレスと分けるようにすればリーズナブルに必要な分を揃えられるでしょう。


カテゴリー: 車中泊のための道具考 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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