手近な「電子ペーパー」技術から電子ブックの未来を展望する

スマホやタブレットを持ち歩くようになって、以前購入した電子ブックリーダーを持ち出す機会がなかなかなくなってしまったのですが、これはこれで、将来の電子書籍をまとめて管理するためには便利になるのではないかなと思う反面、まだまだ発展途上の技術であることは確かでしょう。

そんな中、以前口座を作ったジャパンネット銀行から、ワンタイムパスワードを発行する「トークン」という機械が更新ということで新しいものが送られてきました。以前はキーホルダーに付けるくらいの小さいものでしたが、常に自分の使っている鍵束の中に付けて使うにはそれほど使いませんし、ただいざ使おうと思った時にトークンがないとできない事も多く、他の銀行と比べて利便性の点からいうとどうかという気がしていたのでした。

しかし、中に電池が入っていて、液晶画面で6ケタの数字を常に表示するトークンの仕組みというのはある程度の大きさがなければ作ることは難しいだろうと思っていたのですが、今回送られてきたトークンは、ちょっとこちらの予想を超える形をしていました。

新しいトークンはキャッシュカードと同じ大きさで、中に電池が入っていて必要な時にカードの右下のボタンを押すことで6ケタの数字が表示されるようになっています。さらに驚くことに、このカード状のトークンに入っている電池は18,000回のワンタイムパスワード表示か、10年経過するまでは持つと送られてきた説明書きには書かれていました。

これは、電池の性能が極端に良くなったわけではなく、数字を表示する方法が変わっているからです。従来の液晶表示から「電子ペーパー」に変わったことにより最長10年という長く使えるカード型のトークンを実現しているのだそうです。これで、持ち運ぶという感覚を持つことなく、他のカードと一緒に持ち歩けば、必要な時にいつでも使えるわけで、良く考えたものだと思います。

最近は電子ブックリーダーにおいても電子ペーパー搭載のものが出ていますが、文字の認識も良く、今の液晶のように扱えるものが安くなれば、更に普及されていくように思います。今は白黒の電子ペーパーを使った電子ブックしかありませんが、将来的にはカラーでの表示に対応するような電子ペーパーを使った電池持ちの良い電子ブックが出てきたら、より紙の本に近い電子ブックとして私自身も持ってみたいと思います。

紙の本が電子ブックの普及によってなくなっていくのではないかという懸念を持つ方もいるかも知れませんが、今のように複数の仕様による電子ブックが乱立する中では、専用の端末やアプリがないと読めないものがスタンダードになるということはちょっと考えられないのではないかと思います。よって今後紙の本が無くなるとは思えないのですが、個人的にはそれよりも、専用端末によるブックリーダーに期待する点はあります。

というのも、学校や企業で配られる膨大な一回しか使わない資料を電子化することに電子ペーパーが一役買ってくれることを期待します。会議の資料として配られる紙の資料の多さにはいい加減辟易していて、勝手に捨てるというのも最近では難しい面もあるのが困ります。

例えば、端末に書類をダウンロードした場合、配布資料で一定の期間だけは必要なものの、新しい資料が出れば必要なくなるという類のものが出てしまう場合、3GかLTEによる発行元の案内による指示で古い資料を消して常に最新の資料が残るような仕組のある電子ブックリーダーがあれば、書類を捨てなくても済みます。また、社外に持ち出ししても部外者に見せるのは禁止されるような内容の書類の場合、その種の書類を見るには本人の指紋認証がなければ開けないとか、端末を落としても中味を悪用される恐れのない電子ブックリーダーがあればいいなと思いますね。

また、スマホやタブレットのように新品を購入して数年後にスペック的に使えなくなってしまうようなものでなく、購入しても電池だだめになるまで5年とか10年とか、今回送られてきたトークン並みに長く使えるものでもあって欲しいという事もあります。今までの古い資産をより多く表示できれば機能はシンプルでも一向に構いませんし、夜に読みたければバックライトではなく別に読書用のライトを用意してもいいと思えるような製品を出現を望みたいと思います。


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