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日中の車のトラブルでも無理は禁物

あまり運命ということは信じない方なのですが、このブログでかつて、前々回タイヤを交換してすぐにパンクしてしまったことを書いた内容があったのですが、昨日、先月末にタイヤ交換したばかりのタイヤをパンクさせてしまいました(^^;)。本当にこんな事はあるのですね。

少なくとも自宅の駐車場から車を出す時には見て普通の状態でしたし、走っていても違和感を持つこともなかったので、買い物で出掛けたスーパーに車を停める際にパンクをしたのだろうと思うのですが、最近は色んな人がいるので、意図的にパンクさせられたのか? ということもつい考えてしまいました。

ちなみに、よくあるパンクさせられてしまった車のタイヤというのは、側面に穴を開けられることがありそうで、もしそんな感じでパンクさせられてしまった場合、これは買ったばかりのタイヤをまた買わなければならないのかと一気に気分がどんよりとしてしまいましたが、本当に幸いなことに、そのスーパーから100mちょっとのところに先日タイヤ交換をしたタイヤショップがあったので、タイヤにダメージをこれ以上与えないように気を付けながらとにかく自走で車をショップまで移動させ、様子を見ていただきました。

こうしたトラブルの場合、予約などは取りようもなく、他のお客さんもいたのでしばし待たされましたが、見ていただいた限りそこまでタイヤにダメージはなく、さらにパンクの原因もビスを踏んでしまったことによるものだったそうで(これで当分そのスーパーには車で行きずらくなります(^^;))、何とかパンク修理で対応できることになりました。

私の場合の価格は一箇所の修理で3千円プラス税で収まりました。その内容はタイヤショップに直接持ち込んだことで、通常のタイヤのように溝を減らしてもパンクしたタイヤと他のタイヤとの利用に影響がない完全修理(外側からの簡易修理だと溝の減りとともに修理箇所も摩耗するので、内面から修理した方が費用がかかるものの溝が減っても修理箇所に影響なく長く使える)を入店して一時間以内で行なっていただいたので(タイヤの状況によっては修理ができなかったり、他のタイヤより早く交換が必要になるケースもあるそうです)、今回は多少お金がかかったものの原状復帰ができて良かったです。というか、本当にタイヤショップのすぐそばでパンクをしてしまったことが不幸中の幸いだったと言えます。

基本的には今回の私の取った「自走」というのはおすすめできる方法ではありません。私の場合は前回もタイヤ交換すぐの新品もどきのタイヤで、しかもタイヤショップまで極端に近かかったので走ろうという気になりましたが、多少走らないとタイヤショップまで行けないような場合、さらにある程度使い込んだタイヤがパンクした場合、私のようには行かない可能性があります。

もしそんな状態でパンクしてしまった場合は、同じ市内であってもロードサービスを呼ぶことをおすすめします。私の場合はJAFの会員なので、入っている損害保険の事故・故障ダイヤルからJAFの作業員の方を指名して呼んでもらうことになると思います。

到着までの時間はかかりますが、現場に来てもらった作業員の方にタイヤの状況を見てもらって、修理可能か不可能かの判断をしてもらった上でレッカー移動をしてもらった方が(その際に車を持って行く連絡をタイヤショップにしておけばなおスムーズになります)いいでしょう。一応、JAFでもパンクの簡易修理を行なってくれる場合もありますが、その後も同じタイヤで車に長く乗るなら、最初から完全修理を行なえる専門店に直行の方が安心でしょう。

もし夕方から夜にかけてパンクした場合は、まさに先日私の経験したケースと重なり、スペアタイヤをJAFの作業員の方にしてもらい、改めて自走してタイヤショップに修理をしに行くというのがパンクしたタイヤを長く使い続けたい場合には基本になるでしょう。

ちなみに、スペアタイヤのない車に常備されている空気と修理剤を入れる方式のキットで応急処置をしてからお店に持ち込んだ場合、少なくともタイヤを外して内部の清掃をしてからの修理になるので時間もお金もかかりますし、修理剤の成分が残ってしまった場合には完全修理が難しいケースもあるようですので、深夜でロードサービスにもつながらないような場合で、最悪タイヤを廃棄する気持ちで行なうものなのかなと思ったりします。また、パンク修理剤を使ってしまうと、新たにパンクした時の備えのために新たに修理剤の購入が必要になりますので、あくまで自走できずロードサービスも呼べない場合の「最後の砦」として考え、ロードサービスの有効活用をすることもパンクをした場合には考えてみた方がいいのではないでしょうか。


何かが起こる前に自動車保険の内容は改めてチェックを

昨日、運の悪いことにちょっと自宅から離れた場所にお出掛けしている時(一応同県内ですがすぐには帰れない距離)、道路上にあった異物を踏んでしまったらしく、大きな音がした後にハンドルが急に重くなりました。

確認したら案の上パンクで(;_;)、とりあえず近くにあったショッピングモールの駐車場に車を置きました。この顛末は改めて他の方にも知っておいた方がいいのではないかという経験になったので改めて紹介する予定ですが、今回は出掛ける前にあった嘘のような本当の話について紹介したいと思います。

先日、このブログで紹介した全国の空き駐車場をスマホアプリから予約できる「akkipa」ですが、登録は無料でできるので一応登録をすることにしたのですが、その際に必要になるのは停めるスペースに置かれた車が自分のものであることを証明するための「ナンバープレートの数字」でした。たまたま先日引っ越した時に住所変更の届けを契約している自動車保険の会社にしていたので、akkipaに登録する前に変更内容の通知がハガキで来ていて、そのハガキの中に今乗っている車のナンバープレートが記載されていたことを思い出し、akkipaの登録をやろうとしたのです。

ただそこで、ちょっとした違和感を覚えました。というのも、保険会社から来たハガキに書かれているナンバープレートの番号は契約時に記載した記憶があるのですが、数字自体は間違っていないものの、数字の並びが違うのではないかと感じてしまったのです。

念のため、実車のナンバープレートを確認したところ、あろうことか間違ったナンバープレートの番号で保険証券に記載されていたのでした。あわてて再度、今度はナンバープレートの数字だけの変更ということで届けを出し、akkipaの方は正しいナンバープレートの番号を確認した上で無料会員登録を済ませました。これがつい先日の話です。

今回、パンクではありますがロードサービスを呼ぶのに、会員になっているJAFに直接連絡するのではなく、まずは保険会社の事故受付サービスの方に連絡した上でJAFに取り次いでもらうという方法を取りました。なぜなら、そのようにした方が、JAFの会員でも有料になるロードサービスの料金を保険会社が出してくれる仕組みがあるのです。これは私の入っている保険会社だけではなく、大手であればJAF+保険会社のロードサービスで手厚い補償が得られるので、だぶって入ること自体がおすすめになります。

ただ、もし私がナンバープレートの誤記に気付いておらず、保険会社に電話をしてしまったとしたら、自車のナンバープレートの番号と契約上のナンバープレートの番号が違うことになってしまうので、簡単に保険会社のサービスが適用にはならなくなる可能性があります。私の場合はたまたま直前になって変更し、車自体もずっと同じ車だったのでもし間違えたままでも何とかなったと思うのですが、危険なのは、車を乗り換えた際に保険会社に届けを出すのを忘れた場合です。

例えば、中古から新車に買い換えた場合、一般的には保険料は車両保険を付けていれば車両価格も高くなり、保険料も上がります。買い替えの際に届けを出していないと、本来払うべき保険料を払っていないわけですから、最悪の場合事故で賠償義務を負っても保険金が出なかったり差額分を減額され、自己負担になってしまうこともあるかも知れません。

私の場合は直前に間違った部分を修正することができたので、保険が使えるか使えないかということは考えずに済みましたが、最近は人を介さなくてもネット上で保険契約をすることができるので、ついうっかり忘れてしまって前の車のままで契約を継続している可能性は0ではないでしょう。本来はそれを確認するのが一年に一回ある満期日なのですが、ネットでは自分でチェックしなければならないので、特にネット上で契約を完結させている方は、十分にご注意下さい。

今回は、改めてパンクの恐しさというものを感じたのですが、この点については、現場で処理にあたる人と、車自体を作って売る人との考えがすれちがっていて、車を便利に利用しているユーザーにそのしわ寄せがやってくるのではないかと思ってしまいました。その点については改めて書かせていただきたいと思います。


電車移動自粛の中の駐車術

基本的に、今回のお盆も含め用がない場合は自宅内で過ごしています。引っ越しの関連で自宅をいかに住みやすくするか? ということを考えながら様々な調度品を揃えていく中で、本当に自宅に引きこもってしまっているのを感じています。

ただ、そんな中でもどうしても用事で出掛け、遠方の人と直接会って話さないと解決しない事はあります。今までは鉄道を利用して移動するのがコスト的にも気楽さでも一番良かったのですが、鉄道の利用は県内であっても最低限の利用にとどめたいと思っているので、いわゆる県をまたいでの移動をどうしてもしなければならなくなった場合、かなり体力と気力とお金を使っても、自分の車で現地まで出向き、そこでできるだけ用事のある人としか濃厚接触しないような感じで移動するしかないのかなと思っています。

具体的にありそうなのは東京への用事がある時で、静岡から東京というのは約180kmくらいなので、高速道路を使っても2時間ちょっとで着き、その時間の点では鉄道とそこまで違いはありませんが、困るのが車を置く場所と駐車場の問題でしょう。

全国的にコインパーキングはどこにも存在し、その場所はグーグルマップなどのインターネットから検索できるマップ上からいつでも確認できるのですが、やはり違うと思うのは日中の駐車料金の高さであり、こちらでは一日駐車して千円前後のコインパーキングがあちこちにあるものの、東京や大阪など大都市ではなかなかそうはいかず、せっかく安く現地まで車で行けても駐車料金があだとなってしまう可能性があるというところがあります。

どちらにしてもまだ具体的に行くような予定はないのでいいのですが、もしどうしても東京など駐車料金が高い場所に直接車で行くケースを想定して、できるだけ安く時間を考えないでも停められる駐車場がないかと思ってネット検索してみたところ、まさに隙間産業のような駐車場斡旋サービスがあるのを発見しました。

ご存知の方は多いと思いますが、企業だけでなく個人でも駐車場の空きスペースを有効活用するためにネット上で募集をかけ、利用者はスマホのアプリを使って予約し利用するサービスがあまたあり、東京内で結構多くの物件をあっせんしていたものの中で見付けたのがakippa(あきっぱ)というサービスでした。

このサービスは利用する前に駐車する車の情報を登録し、その車で出掛けて現地の駐車場に停める日時を予約し(多くは決まった時間帯での利用が多い)、事前に料金を決済して当日利用するというサービスです。駐車場を貸す方も、期間限定で駐車場をパーキング・メーターなしで運用したいような場合でも、予約が来て事前に利用するナンバープレートの番号がわかっていれば、直接利用者と土地所有者が関わらなくともakippaの仲介で駐車場利用契約が完了し、スムーズに利用できます。

こうしたサービスの場合、常に使いたい時に使えないケースが有ることと、その場所が建て替えなどで駐車場として利用できなくなる可能性があるというところはありますが、その分、コインパーキングと比べて安く利用でき、さらに目的地から検索すれば場所は変わっても常に目的地から近くの駐車スペースを安く利用することができるメリットがあります。

地方など安い駐車場が安定してある所であったり、車中泊のために利用したい場合はもしかしたら個人の住宅の空き駐車スペースを提供しているakippaでは使えないケースもあるかと思いますが、なかなか高いコインパーキングしかない大都市に車で行かなければならないような場合には十分にakkipaなどのスマホアプリから予約できるサービスの利用もありだと思います。

ただ、akippaとExCAMPというサイトが提携して車中泊可能な駐車場の予約サービスを行なっているようですが、公開されている場所が非常に少なく、さらに掲載されている駐車場も休止されているものも多く、まだまだ気軽に利用できるというところまでは行っていないようです。将来的にはその日の車の駐車場所に困った時に、スマホアプリから車中泊可能で滞在に便利な場所が全国くまなく掲載されるようになってくれればいいと思うのですが、現在は日中利用ならそれなりに使えるのではないかと思いますので、どうしても出掛けなければならなくなった場合の一つの方法として覚えておくといいかと思います。


出光の「Drive Pay」は楽天ポイントカードと紐付け可能

2020年7月1日から一部の出光のガソリンスタンドでサービスが開始された、スピードパスのようにカード不要で簡単決済ができるツール「Drive Pay」を入手することができました。

セルフスタンドで給油中にモニターに「Drive Pay」の案内があったのですぐに事務所に行き、作りたいと言ったら5分程度でゲットできました。この「Drive Pay」のポイントはカードを持って出なくても簡単に決済処理ができる(クレジットカードを登録するとそのカードに請求があります)ということもあるのですが、さらに楽天ポイントカードを紐付けることができるので、今後はセルフスタンドで給油する際に「Drive Pay」を使うと、クレジットカードの挿入だけでなく楽天ポイントカードの挿入まで省くことができます。

ということは、いったん楽天ポイントカードを紐付けてしまえば、「Drive Pay」を使ってガソリンを入れるだけで自動的に楽天ポイントが溜まりますし、楽天ポイントを使っての給油もすぐにできてしまいます。これは、今後楽天モバイルのポイントを使おうと思った場合に、かなり良い傾向になってきます。
ちなみに、申込の際にはクレジットカードと楽天ポイントカード、さらに免許証番号で本人の確認を行なうために提示をする必要があります。まあガソリンスタンドに歩いて行く人もいないと思いますし、お近くのスタンドで「Drive Pay」の取扱いを開始しているところがあれば、クレジットカードだけでなく、楽天ポイントとの連携を行なっておくのがおすすめになるでしょう。

個人的には、過去にこの種のアイテムとしてはスピードパス(エッソ石油で私は作りましたが、エネオス系で利用可能。現在は新規受付サービスが終了し「EneKey」への移行が促されています)を使っていたのですが、カードを変更したらたまたまスピードパスに登録できないカードで、結局変更したクレジットカードを元に戻すわけにも行かず、泣く泣くワンタッチ給油は諦めていたのですが、今回のことで財布の中にクレジットカードや楽天ポイントカードがないことに気づいてもなんとか給油できる体制になったことは喜ばしいことです。

私が入手できたのは、たまたまいつも行っているスタンドが「Drive Pay」が使える一部のサービスステーションだったということになるのですが、全国の出光サービスステーションでは2020年9月からの利用開始を予定しているそうです。

ただ注意したいのは、同じ出光のサービスステーションでも、「Drive Pay」の発行ができるステーションはセルフスタンドのみで、利用についてはセルフスタンドでないスタンドでも利用は可能になるとのこと。フルサービスのあるスタンドでは作れないということになります。個人的には、楽天ポイントだけで給油する場合、セルフのほうが気兼ねなく利用できるので、全国を旅する場合でも、セルフスタンドを検索して給油に向かうことになると思います。

なお、出光といえば紆余曲折の末、経営をシェル石油と統合したため、出光のサービスステーションだけでなく、シェル石油のサービスステーションでも利用できるかが気になるところですが、シェル石油が展開する「Shell EasyPay」との相互乗り入れについてはまだ決まっていないということですが、ホームページの記載を見る限りでは相互乗り入れができるように調整しているようなので、その状況にも注目しながら今後に注目していこうと思っています。


公共交通機関を使いたくなければ長距離を車移動か

世間では相変わらず何の根拠もなく、週末に人が集まるところに出掛ける人が増えそうです。個人的にはまだ何の対処方法もないという状況なので、それこそ不要不急での外出は控えるべきだと思うのですが、そうなると、飲食店や観光に関わるお仕事に就いている方については、もはや公の援助を待つしかないのですね。結局今回のアラート解除も、これ以上行政の方で個人や中小企業の苦境を助けてあげられないという現実か見えてしまっています。

そうは言っても、私自身にも首都圏周辺に住む人と定期的に会う用事が今後もあるかも知れないので、その際はどうしようかと本気で考えています。今までは、そういう話があった時には安く行って帰るために、行き帰りを在来線往復にしたり、時間的に普通列車での帰りがきついような場合には夜行高速バスを使っていたのですが、これからもこうした公共交通機関を使うということになると、いつどこから感染症をもらってしまうかも知れず、その流れを追っていくこともまず不可能になってしまいます。それでしばらくは一切静岡県内から出ないようにしていたのですが、行政の動向を受けてある程度経済が回っていくことになると、やはりこちらからも出ていく必要が出てくるということで、移動方法についての考え方の変更を迫られることになりそうです。

今のところは出掛けても東京までは行かず、神奈川県内で合流して打ち合わせがある可能性があるということで、それならもう公共交通機関は使わずに、現地まで車で往復することも仕方ないのかなという気がします。というか、車での移動でしたら、途中の食事はドライブスルーを使ったりして極力他人との接触を避けるようにすれば、車を駐車場に停めてから集合場所まで歩き、見知った知り合いと会うということだけで済むので、それくらいの範囲なら何とか追跡していくことは可能だと思います。

そうなると、私のように自分で好きな所に好きな時に行ける、車持ち生活をしている人ならいいのでしょうが、そうでなく、移動を公共交通機関に頼っていて、それで自動車とは全く関係ない生活をしている人というのは、これから一年間ぐらい(実際には新型コロナウィルスのワクチンを予防接種できる環境が整うまで)、日々の外出に私などとは違ってかなり細かく管理していかないと、いつ自分が感染するかわからない状況での通勤通学が続くということになります。住んでいる地域によって、これだけ行動範囲に違いが出てくると、中には首都圏から地方に移り住みたいと思うようになった人もいるかも知れませんね。逆に私自身が駐車場のない(実際には駐車場代が高いので車を手放す選択をして)住居が多い地域に引っ越せるかという事を考えると、車中泊のブログをしているからではありませんが、なかなか車のない生活というものは考えにくいですね。

そんなわけで、できれば県外への移動はしたくないですが、今後もしどうしても県外で用事があった場合には、多少ガソリン代や高速代、駐車場代がかかっても自分の車を使って移動するように考えたいと思います。ただ、そんな私にとって一つ明るい兆しがあります。

この4月にRakuten UN-LIMITに加入したことで楽天から得られる期間限定ポイントがそれなりにあり、いかにして使うかということを考えた時、出光のガソリンスタンドで給油の際にそのポイントが消費できそうなので、しばらくは毎月のガソリン代の事は考えずに車は使えそうです。出光ではセルフスタンドでも、特定の楽天ポイントが使えるお店に置いてある「楽天ポイントカード」を利用している楽天IDと結びつければ、セルフスタンドのカードリーダーにポイントカードを通し、1ポイント1円で給油ができ、ポイントで支払った分を超えた分が現金やクレジットカードに請求されるようになるので、ポイントを余すことなく利用できるので気に入っています。まあ、こうした仕組みも使いながら現在の大変な状況を乗り切っていこうと思っているところです。


自宅療養や災害避難のためにも車中泊環境を整備しよう

昨日は早朝から私のいる静岡県では雷を伴ったものすごい雨が続き、夕方まで竜巻注意情報も連続して出ていました。幸い避難が必要なくらいまでは行きませんでしたが、緊急事態宣言での自粛期間終了後には梅雨の時期になるので、そこから梅雨明けまで続く、大雨・洪水・土砂崩れの心配とそれに対する準備も行なっておかないといけなくなってしまいます。

ただ、例年と比べて考えておかなくてはならないのは、公民館や体育館に避難するとしても避難が長期になってしまった場合、果たしてそのまま避難所にとどまってしまっていいのか? ということが気になってきます。災害時の避難所というのは今回の騒動がないような時でも、不衛生で感染症の蔓延が問題になった事が度々ありました。避難所にペット一緒に入れないので車中泊をするというケースも過去にあったように記憶しています。

当然、今後避難所を開く時には最初からきちんとパーティションで区切り、支柱と支柱との間にビニールを張って区切るなどして区画間での飛沫感染を起こさないような工夫はされるとは思います。が、公共の場所であるだけに、多くの人が手や靴の裏に付けたものがあらゆる場所に広がり、人々が手で触らざるを得ないドアなどの部分から感染症が広がる可能性は十分にあります。ある程度はそうした避難所を使わざるを得ない事にもなるかも知れませんが、避難もできて感染症の影響を避けることを両立させるため、車の中に避難してそこに就寝環境を作ることの意味はあるように思います。

災害がない場合でも、もし家族の中に新型コロナウイルス陽性患者が出て、入院やホテル移動ができないと言われた場合、自宅療養を余儀なくされるケースもあるでしょう。その場合、部屋数が多い所に住んでいれば、陽性と陰性の家族との接触はそれなりに抑えられるかも知れませんが、生活する中でどうしても接触を避けられない場合は、夜間や就寝時には非感染者が自宅の車庫で車中泊をしながら経過を見るような事も考えておいた方がいいのではないかと思います。

ただ、その場合の車中泊というのは、あくまで自宅での生活をしながら就寝場所が車の中になるだけなので、車中泊環境を整えるためには家にあるものをいくらでも使うことができます。実際の車旅での車中泊ノウハウというのは、いかに少ない荷物で快適な就寝環境を作るかというものでしたが、この場合はマットレスを始め使えるものは何でも使ってシートアレンジをしても残る段差を埋めて、手足を伸ばして寝られる環境を作ることができればいいので、かなり車中泊環境を作るハードルは下がると思います。

また、車中泊ではありませんが、車がなかったり車が車中泊に適さないような場合は、自宅や避難所で過ごす際に、室内でテントを張ってその中に各自が別れて寝るというような方法も考えられます。もしテントがない場合にはこれからキャンプシーズンになるということもあり、ファミリー用を中心にそれなりにテントは売られていると思いますので、自宅内外でのテント設置場所を考えながら、災害避難および新型コロナウイルス対策にとりあえずテントだけでも用意してみるのも有効な対策になるような気がします。

ちなみに、1フロア内で複数の人間がプライバシーを確保するためには、人数分のテントだけでなく電池で光りテントに吊り下げられるLEDランタンがあると便利です。部屋の明かりを消して寝たい人は寝ても、別のテントで明るめのランタンを付ければ読書もできるくらいの明るさは確保できますので、同じ部屋で過ごす中でのストレスを若干ではありますが軽減できるのではないかと思います。お互いに声掛けをして同時にテントから出ないようにし、テントに入る前に手洗いを徹底するなど気にすることは増えますが、レジャー用品の活用で今後の難しい局面を打開する方法はまだまだあると思います。ネット上には様々な方が試した車中泊についてのノウハウも公開されていますので、そうしたものも参考にしながら、最悪の状況を想定した準備をしてみることをおすすめします。


テレビに久々に出た「車中泊の旅」

先週はラグビーワールドカップから台風の被害まで、様々な事が起こって何をこのブログで書くべきかということを考える中で、昨日ちょうどラグビーワールドカップをエコパスタジアムに見に行っていた時間にBS-TBSで放送されていた「走る別荘!車中泊の旅~秋の信州と能登半島スペシャル~」(2019年10月11日21時から放送)を録画で見させていただきました。

何の因果かとも思いますが、番組で紹介されていたスポットが千曲川流域であったため、紹介されたお店も営業がままならないような所もあるようで、改めて放送時とタイムラグを持って見てしまうと違った感想が見えてきます。大雨になった場合の車中泊場所についても、キャンプ場だからといっても避難勧告が出たら早目に移動する必要というのも感じました。それでもやはり、現状で車中泊をテーマに番組を放送するというのはありがたいことですし、番組の内容からその感想について書いてみたいと思います。

基本的にタレントの方々が運転して車中泊をするという流れには違いないのですが、出演者は魔娑斗さんとロバートの馬場さんという、車中泊への向き合い方が違う人選でした。魔裟斗さんは奥さんとお子さんを連れて、特にお子さんに車中泊の旅で何を見せたいかというところがコンセプトで(実際は下見というスタンスの一人旅)、富山から石川県羽咋市にある「千里浜なぎさドライブウェイ」で夕日を見たいという最終目的地を決める中で、お子さんにも楽しめるイルカウォッチングや栗拾い、かき小屋での生牡蠣を食したり、まあ普通の車中泊旅という感じでした。

対する馬場さんのコンセプトは、さすが料理大好き芸人で売っているだけあって、一通りの調理器具を用意して軽井沢から出発し、新潟の小谷村まで、現在台風の被害を受けている千曲川を通りながら地元産の食材を調理しながら進むというものです。番組での時間の掛け方は、やはりというか馬場さんの方に重きが置かれたというのは仕方のないところでしょう。直売所や道の駅、地元のスーパーで食材を入手し、泊まる場所だけでなく車のハッチを開けて車外調理ができる場所を探しながら進みます。

車はどちらもキャンピングカーをレンタルしたもので、魔裟斗さんは普通車のシートアレンジでフルフラットになるもの、馬場さんは軽四輪の同じくキャンピングカーを使いましたが、どちらも電源が取れたりシンクはあるものの、基本はシートアレンジでフルフラットを作り、馬場さんは空気を入れて使う車中泊用マットをシートの上に敷いて使っていました。どちらも、そこまで車中泊用のキャンピングカーには見えない車でした。

そして、肝心の車中泊場所ですが、番組では道の駅やサービスエリアで駐車場の利用についてマナー違反のような行為が一部の人によって行なわれている状況を説明し、基本的には「車中泊のできるキャンプ場」や車中泊のために整備され電源も使える「RVパーク」の利用を推奨していました。ただ、このRVパークについてもちろん空いていればその日の宿に使えるわけですが、事前予約が必要な場合があったり、基本的にはRVパークは電源が用意された車中泊施設ということだけなので、車の外での調理は禁止されています。もちろん、番組を作るなりゆきで管理者の許可があれば可能なところはあると思いますが、今回の番組を見て料理をしながら車中泊をしたいという場合は現状ではRVパークよりも「車中泊可能なキャンプ場」の利用をおすすめします。

ただ、そうは言っても普段あまり目にしない食材をおみやげにもって帰るだけでなく、現地で調理しながら車中泊の旅をするというのは面白いですね。馬場さんのキャンピングカーは車内ではなかなか本格的な調理が難しい軽四輪だったということもありますが、車内で完結する調理ならRVパークでも可能ですし、電源が取れれば電子レンジでの時短調理もできるでしょうし、今後の展開が楽しみにはなります。

こうした番組を見ていていつも思うのは、番組には台本があるので、車中泊場所を探してさまようことはないのですが、番組内で「好きな時に好きな所へ」という車中泊の魅力を言うなら、RVパークやキャンプ場を事前に予約して、さらに始めから行かなければならない目的地があるというのは十分にセットされた旅であり、勝手気ままではないわけです。個人的にはどうも、その辺がもどかしいという気がします。

ただ、今後の自動車の燃料がガソリンから電気へと変化していくなら、コンセント設備が完備した観光駐車場も出てくるのではないでしょうか。長時間車を駐車する場合には電気代プラスアルファの料金を取る代わりに、十分に走行できる分の充電ができる(車中での長期休憩や仮眠を行うことができる)駐場所一般的になれば、車で出掛ければ宿が全く取れないような時期でもそうした駐車場に車を停めながら車中泊をすることが普通になっていくのではないでしょうか。マナー云々の話はどんな時代にも出てくるとは思いますが、充電用の駐車場所は有料での利用が基本となると思いますので、そこまでひどい事をすることはないと思います。我が国の車社会の未来が、車中泊にも優しい状況になってくれることを期待したいですね。


夏の車中泊のために「ネットカフェ」も候補に入れるべきか

日本の夏の一番暑い時期というのは過ぎたとは思うのですが、まだ残暑は厳しくて車中泊には厳しい季節が続きます。冬の車中泊というのは厚着や寝袋の装備で何とかなる可能性はありますが、夏の暑さというのはたとえ裸になって寝たとしてもその暑さから逃れることはできません。日中に汗をかき、その汗を流せないまま暑い車内で寝ようと思っても、これはかなり不快な状況で車中泊をしなければならないでしょう。

それでも、あえて夏の車中泊をしなければならない場合、少なくとも寝る前のシャワーぐらいは浴びたいものです。最近は高速道路のサービスエリアにコインシャワーが付いている場所もあるので、そうした場所で車中泊をするようにし、シャワーを浴びて汗をスッキリと流すことで多少は夏の車中泊も快適になります。

現在の日本で車中泊ということが言われるのは、様々な宿泊場所があるものの、なかなか費用の面で高かったり、深夜などから利用するのは大変だということで、何も予約を入れなくてもできる車中泊に流れている人も少なくないとは思うのですが、費用は宿泊に比べてそれほど高くなく、さらに24時間事前予約不要で利用できる施設としては「ネットカフェ」があります。

ネットカフェというと、駐車場のない駅前にあって始発を待つまでの間に利用するというようなイメージは過去にはありましたが、私の住んでいる地方でもいわゆる「郊外店」を持つ全国チェーン店というのは結構あります。料金は時間単位で決まり、漫画・インターネット・フリードリンクなどのサービスがあり、さらにはシャワーのサービスも基本料金内で利用できるところもあります。車での利用の場合、どのくらい仮眠するかにもよりますが6時間くらい利用しても大手でも2千円くらいで利用できるので、いわゆるスーパー銭湯との比較になっていくのではないかと思うのですが、うまくネットカフェのサービスを利用できるなら、少なくとも暑い中で車中泊を続けるよりは快適でしょう。

ただ、スーパー銭湯と違うところは、最初に利用する場合には顔写真のある身分証明書を提示し、会員登録をする必要があります。その代わり、スーパー銭湯では使えない個室が使えたり、無料での朝食サービスがあったりします。いつ入って朝はいつ頃に出ていくかというところで、このようなサービスを使えるとしたら一夜の宿の料金としては安上がりに収まるということにもなるでしょう。

また、大手のネットカフェの場合、車がらみでなくても終電を逃したり18きっぷで行けるところまで移動しながら連日旅をしたいような場合は、事前にどの駅のそばにお店があるか調べてから出るようにすれば、スムーズな利用ができます。今まではそうした事は特別考えていなかったのですが、とりあえず全国にチェーン店があるお店の会員になって、地元でちょっとお茶をすると思って1時間くらい利用してみるのもいいのかも知れません。私の住む静岡駅では南口を出てすぐのところに「快活クラブ」が新たにオープンしたので、また何かの機会があれば利用してみようかなと今思っています。


ほんのちょっとの判断の遅れで後味の悪い事に

昨日は、鈴鹿サーキットで行なわれる恒例のレース「鈴鹿8耐」が行なわれました。昨年までは衛星放送のTwellVで生中継しているのを見ていたのですが、今年から放送するのがBS日テレに変わり、巨人戦をはさんでの中継にちょっとした違和感を感じながらゴールの瞬間を固唾を呑んで見ていたのですが、今年のレースではチェッカーフラッグが振られることは有りませんでした。

レースは「カワサキ」「ヤマハ」「ホンダ」という国内トップのワークスマシンがずっと競っていて、最後までどこが勝つかわからないような状況だったのですが、終了前に起きた数々のトラブルの対応を巡って、非常に後味の悪い結果になってしまいました。

レース終了一時間を切る中でトップのホンダをカワサキがかわし、トップに立ちました。カワサキのスピードはホンダやヤマハを凌駕するもので、このまま行けばカワサキの優勝は間違いないと思われたのですが、途中で3つの大きなトラブルが有りました。一つは、バイクの部品が路面に落下していて、走っている一台がその部品にまともに乗り上げてしまい火花を散らしながら転倒したのですが、たまたまその転倒したバイクのすぐ隣をトップのカワサキのマシンが走っていました。ぎりぎりで転倒したマシンをかわすことはできたものの、落下物を発見した時点で何かできることはなかったのかとまずは思いました。

その後、無事にレースは進んだもののコースの一部で雨が降り出し、何やら不気味な予感をテレビ観戦している側にも感じさせる状況になりました。そんな時、レース終了5分前に次のトラブルがやってきます。

上位を走っていたスズキのバイクが突然煙を吐き出し、コースにオイルを撒き散らすようにして走る様子がテレビに映し出されました。ライダーの気持ちとしては「あと5分なのに」という気持ちがあってエンジンが壊れるほどの大きなトラブルにも関わらず、すぐにコースアウトすることをせずに、結果として結構な距離のコースにオイルを撒き散らしていきました。テレビ解説者は、この時点で雨の心配もあるし暗くなってきたのですぐにレッドフラッグを出し、ペースカーを出してここまでの結果で順位を確定させるべきだと言っていたのですが、そうした対応を運営側は行ないませんでした。そしてレース終了の1分間に最後にして最大の悲劇が起こってしまったのです。

レース終了一分前にカワサキがトップでホームストレッチを通過して周回を終え、ほぼ優勝を確信したカワサキでしたが、たまたま前のトラブルでスズキがオイルを撒き散らした地点を通過した際に、恐らくそのオイルに乗ってしまったのだと思いますが、まさかの転倒になってしまいました。その前後(転倒する前だったのか後だったかはテレビ中継ではわかりませんでした)、運営側はレッドフラッグを出しペースカーを出しました。この時点でまだレースは終わっていません。

後から発表されたのですが、この時点から5分以内にカワサキがピットに戻ることができれば優勝だったのが、マシンのダメージが大きかったためか動かすことができず、結果は何とカワサキはリタイヤ扱いになって入賞すらできないという裁定になってしまったのでした。

もし、運営側がスズキの起こしたトラブルが発生した時点で、他のマシンの転倒の危険性をきちんと認識していれば、終了5分前にレースは中断し、その中断時の順位でレースが確定していたはずなのですが、終了のタイミングぎりぎりでレースの流れを切ることが忍びなかったのか、レッドフラッグを出すタイミングが遅れたことで、さらに状況は悪くなってしまいました。

最終的にはヤマハの5連覇という偉業でレースの幕は降りましたが、オイルを撒き散らしたのがスズキで、ヤマハ・ホンダ・カワサキの優勝争いだっただけに、多くの人からすると納得がいかない結果になったのではないでしょうか。レース終了後は多くの車が帰途につくことになると思いますが、鈴鹿サーキットからの高速道は渋滞の名所であるため、帰る人たちの間でイライラしていることが原因で大きな事故が起こらないか、そんな事も心配されるような今回のレースでした。

モータースポーツの場合、最後までコケなかったチームが勝つことは間違いなく、実際レース終了間際で転んだのはカワサキだけだったという意味で、チームが反省する部分もあるでしょうが、今回の場合は運営の対応によって全く違う結果になった可能性が高いということで、改めて全ての人が納得する裁定をきっちりと早急に下す必要があったのではないかと思えます。

恐らくこのニュースは他の注目度の高いスポーツニュースに埋もれてしまうかも知れませんが、8時間という耐久レースで、チーム同士がぎりぎりのところで鍔迫り合いを繰り広げてきた素晴らしい途中までの経過があっただけに、最後の5分間で運営によって複数の結果が考えられるような裁定を出したということは重く考えるべきです。

これは、単なるスポーツの問題だけではなく、私達の生活の中でもまれではありますがあることなのですね。何か自分が失敗をやらかしてしまった場合、自分の責任だけで済む状況ならいいのですが、学校や仕事上で多くの人が関係するような中で起こった失敗の場合、その事をできるだけ早く報告することで、その粗相を同僚や上に立つ人との間で共有できるので、自分一人では解決できないような失敗でもその影響を少なくすることは可能です。しかしそうした申告を後回しにしたり、嘘の証言をしたりすることによって、正しい対応を個人や組織が行なうことができなかったとしたら、確実にその人たちは信頼性を失なってしまうことになります。

具体的な誰でも起こしそうなリスクとしては、車で事故を起こした場合、何もなかった事にしようと逃げたり、うその申告をしたりすると、大概はそうした不正は見抜かれるものですので(保険会社の査定の方々はそうした点ではプロなので、その場しのぎの嘘や隠蔽工作を行なった場合など)、そうなったらさらなるペナルティが待っているということにもなるでしょう。もし、ついその場で悪い事をしてしまっても、その後の対応が早ければ早いほどダメージは少なくなります。アクシデントは思ってもみなかった所で起こるものですが、もしこの夏自分に起こってしまっても慌てずに正しいと思える対応を心掛けるようにしたいものです。

(2019.7.30 追記)

2019年の鈴鹿8耐の最終結果ですが、上で書いている内容とは変わった内容で確定されたので、ここで紹介します。上のような結果で暫定の表彰式が現地で行なわれ、翌日の新聞でも「ヤマハが5連覇」と書かれていたのですが、カワサキ側から抗議が提出され、レースディレクションがこれを受理し、検討の結果、「レースリザルトについては、赤旗掲示前にラップリーダーならびにラップリーダーと同一周回のライダーがフルラップをこなした時点のものを採用する」という規則に則り、終了1分前の時点でラップリーダーだったカワサキが優勝という最終判定になりました。

このようなぐだぐだの結果でカワサキの鈴鹿8耐の26年振りという勝利の味が違ったものになってしまったのは本当に残念でしたが、この判定がレース直後に行なわれていればという点はあるものの、多くのファンがすっきりとした気持ちで満足できるものとなったことについては良かったと素直に思えます。


夜間のヘッドライトの常識を再確認

ネットニュースでご覧になった方も少なくないかと思いますが、夕方から夜間車を走らせている時に、ヘッドライトはどのように付けたり消したり、上向きにしたり下向きにしたりするべきなのかという事について今までの自分の常識とは違うことを感じるとともに、全面的に自分の行動を変えていく必要性というものも感じてしまいました。というわけで、ここでは自分の備忘録的な意味が強くなるかも知れませんが、具体的に書いて行こうと思います。

まずは、道路交通法の中にある「灯火」についての項目です。2019年3月現在の内容を以下に示します。

(引用ここから)
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(車両等の灯火)
第五十二条 車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第六十三条の九第二項において同じ。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあつても、同様とする。
2 車両等が、夜間(前項後段の場合を含む。)、他の車両等と行き違う場合又は他の車両等の直後を進行する場合において、他の車両等の交通を妨げるおそれがあるときは、車両等の運転者は、政令で定めるところにより、灯火を消し、灯火の光度を減ずる等灯火を操作しなければならない。
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(引用ここまで)

まず、注意したいことは夜間というと完全に前が見にくくなった時間を想像しがちですが、法律では「日没時」からということをうたっています。日没後であっても周辺はまだ十分に明かるいということはあるのですが、ここで言われている事の裏を読むと、必ずしも目の前を明るくすることだけが目的ではないということもあります。

例えば、二輪車のヘッドライトは日中・夜間に関係なく付いていますし、自転車でも新しいものでは日中でもヘッドライトが点灯する仕様になっています。特に自動車と比べて小さくて認識がしずらい自転車や二輪車については、点灯することによって自分の存在を周りに示すという意味あいがあるからこそ、昼間にもライトを点灯させるわけなのです。

自動車においても、夕方に「早めのライト点灯」というような標識があるのは、決して自分が見えないからではなく、他人の目から見て自分の車をより強く認識させ、事故を防ぐためという意味あいもあるということです。それこそ法律に明文化されている通り、その日の日没時間を過ぎたら点灯することが大切です。今では何もかもドライブレコーダーで記録されうる時代ですから、夕方に事故を起こしてしまった場合、すでにライトを点灯させているか否かで過失の割合も変わってくる可能性があるかも知れません。さらに、運送業で軽トラやワンボックスを利用する一部の会社では昼間からの点灯を義務付けて運転しているところもあるようです。駐車時のライト消し忘れには要注意ですが、もらい事故を受ける可能性を減らすためには必要なことなのかも知れません。

次に、ロービームハイビームについてですが、私自身も今まではロービームが基本で、ハイビームにはめったにすることがありませんでした。それは過去の経験上、ハイビームのままで走っていると正面を走っている車からはまぶし過ぎて前が良く見えないことになり、パッシングやクラクションで注意されることが実際にあったので、ロービームを基本にしていたのです。

しかし、相手がまぶしいと思えるような状況を察知した時にのみロービームにするのが基本だということが、法律の(2)の中で書かれています。「他の車両等と行き違う場合又は他の車両等の直後を進行する場合において、他の車両等の交通を妨げるおそれがあるときは、車両等の運転者は、政令で定めるところにより、灯火を消し、灯火の光度を減ずる等灯火を操作」とありますが、さすがに消すのは停止している時くらいしかできないと思うので、走りながらだとハイビームからロービームにすれ違う前に切り替えることで十分にはなります。

もとより、点灯する目的には相手に自分の車を認知してもらうということがあるわけですから、ハイビームにしておいた方が遠くからもよく見えますし、また運転している方でもハイビームにした方が歩行者の急な動きを遠方から察知することができるので、高速道路や自動車専用道路などの幅の広い道路や、山道など対向車がめったに来ない道ではほぼハイビームでもいいということにもなるでしょう。ただ、交通量の多い繁華街や国道などではいちいちハイとローを切り替えるのも大変ですし、そこは従来通りロービームで変えずに走るのは問題ないでしょう。

さらにもう一つ、自分もついついやってしまったのが、交差点の信号にかかって止まっている時に、前方の車に対する配慮から、つい停まっている時にライトを消灯させてしまったのですが、これも自分の車の存在を周辺に示すという意味においてはいけない行為になります。ライトを消していることで自分の車の存在に気付かない状況で強引に前に割り込もうとしてきた車がいたとしたら、ライトを消して待っている側としてはぶつけられ損だということにもなりかねません。

さすがに信号待ちをしている時にハイビームとロービームを上下に何回も切り替えていたら迷惑がかかるだけでなく、煽り運転や喧嘩の引きがねにもなりかねませんが、ロービームのヘッドライトを付けたままでも問題はほとんどないと思います。逆にライトを消した車の存在の方が対向する車から見ると、ライトを付け忘れてそのまま走ってくるのではないか? と思えて恐ろしいと思うところもありますので、「日没から点灯させたライトは車を停めるまで消さず、対向車が来ない道ならハイビーム」というのが今現在の安全基準に照らして問題ない行為であるということを今回実感した次第です。

今のところ点灯のタイミングが遅れたくらいで警察に停められたことはありませんが、それこそ夕方の事故の際に点灯していたか否かというのは大きな賠償請求のポイントに今後はなっていくであろうと思っているので、早めの点灯と車がいなければハイビームという行動で未然に飛び出しのための事故を防ぐことも事故削減についての一つの方法だということを覚えておきたいと個人的には思っています。