自宅療養や災害避難のためにも車中泊環境を整備しよう

昨日は早朝から私のいる静岡県では雷を伴ったものすごい雨が続き、夕方まで竜巻注意情報も連続して出ていました。幸い避難が必要なくらいまでは行きませんでしたが、緊急事態宣言での自粛期間終了後には梅雨の時期になるので、そこから梅雨明けまで続く、大雨・洪水・土砂崩れの心配とそれに対する準備も行なっておかないといけなくなってしまいます。

ただ、例年と比べて考えておかなくてはならないのは、公民館や体育館に避難するとしても避難が長期になってしまった場合、果たしてそのまま避難所にとどまってしまっていいのか? ということが気になってきます。災害時の避難所というのは今回の騒動がないような時でも、不衛生で感染症の蔓延が問題になった事が度々ありました。避難所にペット一緒に入れないので車中泊をするというケースも過去にあったように記憶しています。

当然、今後避難所を開く時には最初からきちんとパーティションで区切り、支柱と支柱との間にビニールを張って区切るなどして区画間での飛沫感染を起こさないような工夫はされるとは思います。が、公共の場所であるだけに、多くの人が手や靴の裏に付けたものがあらゆる場所に広がり、人々が手で触らざるを得ないドアなどの部分から感染症が広がる可能性は十分にあります。ある程度はそうした避難所を使わざるを得ない事にもなるかも知れませんが、避難もできて感染症の影響を避けることを両立させるため、車の中に避難してそこに就寝環境を作ることの意味はあるように思います。

災害がない場合でも、もし家族の中に新型コロナウイルス陽性患者が出て、入院やホテル移動ができないと言われた場合、自宅療養を余儀なくされるケースもあるでしょう。その場合、部屋数が多い所に住んでいれば、陽性と陰性の家族との接触はそれなりに抑えられるかも知れませんが、生活する中でどうしても接触を避けられない場合は、夜間や就寝時には非感染者が自宅の車庫で車中泊をしながら経過を見るような事も考えておいた方がいいのではないかと思います。

ただ、その場合の車中泊というのは、あくまで自宅での生活をしながら就寝場所が車の中になるだけなので、車中泊環境を整えるためには家にあるものをいくらでも使うことができます。実際の車旅での車中泊ノウハウというのは、いかに少ない荷物で快適な就寝環境を作るかというものでしたが、この場合はマットレスを始め使えるものは何でも使ってシートアレンジをしても残る段差を埋めて、手足を伸ばして寝られる環境を作ることができればいいので、かなり車中泊環境を作るハードルは下がると思います。

また、車中泊ではありませんが、車がなかったり車が車中泊に適さないような場合は、自宅や避難所で過ごす際に、室内でテントを張ってその中に各自が別れて寝るというような方法も考えられます。もしテントがない場合にはこれからキャンプシーズンになるということもあり、ファミリー用を中心にそれなりにテントは売られていると思いますので、自宅内外でのテント設置場所を考えながら、災害避難および新型コロナウイルス対策にとりあえずテントだけでも用意してみるのも有効な対策になるような気がします。

ちなみに、1フロア内で複数の人間がプライバシーを確保するためには、人数分のテントだけでなく電池で光りテントに吊り下げられるLEDランタンがあると便利です。部屋の明かりを消して寝たい人は寝ても、別のテントで明るめのランタンを付ければ読書もできるくらいの明るさは確保できますので、同じ部屋で過ごす中でのストレスを若干ではありますが軽減できるのではないかと思います。お互いに声掛けをして同時にテントから出ないようにし、テントに入る前に手洗いを徹底するなど気にすることは増えますが、レジャー用品の活用で今後の難しい局面を打開する方法はまだまだあると思います。ネット上には様々な方が試した車中泊についてのノウハウも公開されていますので、そうしたものも参考にしながら、最悪の状況を想定した準備をしてみることをおすすめします。


カテゴリー: 車中泊・車関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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