防災コラム」カテゴリーアーカイブ

台風だけではない複合災害に備えるためには様々な想象力が必要なこともある

昨日九州に上陸した台風は、統計を取り始めてから一番気圧の低い第二室戸台風と比べると気圧が高い状態(統計が取れている台風では4番目の規模だということです)で上陸をしました。この文章を書いているのは18日から19日に欠けての夜間になるので、細かい状況についてははっきりしたことは言えないものの、福岡県在住の知り合いから、窓ガラスが割れないような対策をした上で台風に対峙するというメッセージをいただきました。「過去最強クラス」という言葉が何度も出てくると、言葉のインフレと言いますか、本来は深刻に受け止めるように発した言葉であっても、一部の人にはうまくその真意が伝わらないこともあるかも知れませんが、準備をしてその準備が無駄に終わる方が被害がなくて良かったということになるので、事前の準備はしっかりすべきかと思います。

今回の台風が接近するさなか、沖縄県の宮古島に津波注意報が出たことで、改めて複合災害の恐さという事を実感しました。一昨日から台湾で大規模な地震が続いていて、台湾在住の方はもし今回の台風でも被害が出るとしたら、大きな地震と台風で二重の被害を受けてしまうわけで、台風だけの対策をしていても足りない事が起きてしまうかも知れませんので、今後の事も考えつつ、夜から朝にかけての台風対策および地震のことも考えた備えについて考えていこうと思います。

台風は時間とともに被害が増えますが、抜ければ直接の被害を受ける危険は無くなります。ただし、外に出ようとして窓ガラスが割れたり、停電で回りが見えずに部屋から出ようとして物を落としてしまい、それによる被害が起こることも考えられます。これは、基本的には地震に対する備えということで、枕元に履物と手袋を置いておき、逃げる際にはガラスの破片を踏んで怪我などをしないようにするというのがあります。

今回はこれに加えて、半袖半ズボンではなく、長袖長ズボンで体の露出部分を隠す用意もしておいた方が良いと思います。夜間に状況に変化が起きたのでと焦って動くと、部屋の中で物が倒れていなくても、角に手足をぶつけて怪我をする可能性があります。素肌を晒すことは移動するときには控え、熱帯夜の続く地方の場合には、上Tシャツに半ズボンで寝ているというケースは多いと思いますが、長ズボンやスパッツなどはしっかりと履き、またできれば靴下を履いた上から、履けばそのまま外に出られる履物を履いた上で移動しましょう。

上半身は上から長袖のシャツを羽織っても良いですが、最近は日焼け止めのために手首からひじの上まで覆うことのできるアームカバーもあるので、長袖はちょっとと言う場合には、そうしたものも用意した方がいいでしょう。カバーがあれば、多少強く何かにぶつかっても血が出るまでの怪我にはならない可能性は増えます。ちょっとしたことですが、用意しておくと役に立つのではないでしょうか。

停電時にあわてないためには、明かりは必要です。できれば、ランタンのように部屋全体を照らすものを用意した上で、スポットライト的に見たい場所をはっきり見ることができる懐中電灯やヘッドライトのようなものがあると、自分の回りにある危険を発見することができます。ずっとテレビやラジオから情報を取るために起きていようと思っても、寝落ちしてしまうことは普通に起こるので、最悪な状況を考える中で、「体を露出させない服装(靴を含む)」「停電でも周辺の様子を確認できる明かり」は用意した方がいいです。

最後に、自宅にいて自宅に留まること自体に危険を感じない場合には、周辺が明るくなるまではやみくもに動かない方が良いでしょう。無理に暗い中で動くことで、大変危険な状況に身を晒してしまうことも考えられます。ともあれ、人命を第一にして安全にお過ごし下さい。


お店のサービスが次々に終了していく今の世の中に未来はあるのか

先日、買い物の際に必ず同時にやるようにしている、スーパーのお水(水道水を濾過して雑味のない純水として提供してくれるというサービス)を汲んで帰ろうとしたら、給水をする機械の調子が悪く、容器の洗浄も水の供給もできない状態になっていました。全国多くのスーパーでお水を提供するサービスは有るのですが、現在の物価高騰で経費も上がり、スーパー自体の経営が大変だと思われる中で、こうした無料の(当然スーパーの買い物を利用する方へのサービスなので、全くお金を払わずに給水されることは推奨されないでしょう)サービスというのは、例えば機械の故障というような、ちょっとしたきっかけで無くなってしまう可能性があります。

先日のニュースで、全国の牛丼チェーンの中で唯一牛丼を頼むとサービスで味噌汁が付いてきた「松屋」において、北海道の店舗では味噌汁の無料サービスの提供を中止するというアナウンスがあったことを知ったこともあり、今まで当たり前に水を汲んでいた私は、それなりに買い物をすることで、このサービスがまだ続くことを願わずにはいられません。

というのも、この給水のサービスというのは一回の給水で4リットル近くの純水を得ることができ、そうして汲んできた水を順次飲料水や料理用に使っていくことで、意識することなく災害用の水を備蓄するようになっていきます。夏などは頻繁に水を汲むために買い物をするので、大量買いではなく必要なものプラスαという感じで買っていくのですが、その中でも常温で保存することのできる缶詰やレトルト食品については、用意しているものが少なくなった分を買い足すような感じなのですが、そうした買い物行動自体が、いざという時の家庭内の食料確保に役立ちます。

水・食料ともに過不足なく頻繁に行なうことで、いざという時に備えているわけですが、もし全国のスーパーで水の提供が無くなったらどうするかということも考えないといけないかも知れませんね。

私の住む静岡市は比較的水道の水については純水と比べても著しく味が変わるということはありませんので、大きなジャグに水道の水をためて毎日ジャグが満タンの状態をキープするとか、あとはお風呂の残り湯や雨水ならフィルターを通して飲める水にできる災害用の浄水器があるので、いざという時のために用意し、ジャグとは別に夜入ったお風呂の水は朝になるまでこぼさないようにするとかなどの方法は考えられるものの、給水と買い物は私の中ではセットで行なっているので、この状況が変わると正直大変だなあと思ってしまいます。

当然ながら、企業が消費者に行なってくれているサービスについては有難く受けさせていただくものの、そのサービスが終了したからといって責めるべきものではありません。社会全体の逼迫状況というものがあり、それが原因で企業サービスが無くなってしまうことは残念ですが、今後もそうした社会の状況を見ながらよりよい生活パターンを考えていきたいと思っています。


災害時のために揃えるラジオについて電波障害の可能性も考えることが必要

昨日、車に乗りながら地元のAM放送を主に送信しているラジオ局を聴いていたら、ちょっとした案内を耳にすることになりました。

私が住んでいるのは静岡県の中部地方なのですが、静岡県全てをエリアにして放送しているその放送局では、西部にある浜松市の一部の地域で、AM放送がうまく伝わっていないところがあるので、同時放送をしているFM局か、ネット配信をしているradikoを利用してくださいというものだったのですが、送信所のトラブルとかではなく、大雨という天候の影響ではないかとリスナーに思わせるものでした。

確かに、インターネットの携帯回線も雨や雪の時に、晴れや曇りの時に比べてうまく飛んでこないのではないか? という時があるのですが、AMの周波数の場合にも大雨が降るとうまく聞けなくなるのかということを正直なところ初めて知り、実際に自分が災害時にうまくラジオが聞けなくなった時に備える必要があるのではないかと思いましたので、改めてここでその対策というものをまとめておこうと思います。

まず、災害用に用意するラジオを選ぶ時、新しく購入する場合は考えなくても良いと思うのですが、ずっと家にあるラジオを使う場合や、中古を扱っているショップやネットオークション等で買ったものを使おうと思っている場合には、FMの周波数を受信できる範囲がどうなっているかを確認することが大事です。

というのも、以前はFMラジオでテレビ音楽を聞けるという触れ込みのラジオがあったのですが、その仕組みというのはアナログテレビの1chから3chまでを、およそ90MHzから108MHzまでの周波数でカバーしていたので、FMラジオのスケールに1chから3chまでの目盛りが打ってあるラジオについては、AM局がFM電波で同時放送をするための周波数をカバーすることができます。

現在のAM局のFM化という中で、今売られているAMとFMの両方を聞けるラジオでは問題ないのですが、「テレビのアナログ放送終了」から「AM局のFMとの同時放送」にいたる間には、FM局を聞ける範囲が76MHzから90MHzしか聞けないモデルも結構出ていたので、特にフリマアプリやネットオークションでラジオを安く買おうと思っている方は、FMラジオの聞ける周波数がどうなっているかを調べてから購入しましょう。当然、90MHz以上が聴けないラジオの方が安いですが、AM局のFM同時放送化はもはや止められず、現在のAM局の中にはFMだけの送信になるような所も出てくると思われます。そうなると旅先で大事な情報収集にも苦しむことになってしまうかも知れません。古いラジオを買うなら「ワイドFM」表示があり、スケールにテレビチャンネルの表記のあるものを買うように心掛けましょう。ちなみに、手持ちのラジオの中でワイドFMおよびテレビ受信に対応しているラジオのスケールの写真を載せますので、参考になさって下さい。

古いものでも上の写真のような表示のラジオを使えば、もしAM局の受信状況が悪い時には、FMの同時放送の周波数に合わせれば、最初に書いたようなAM局の受信トラブルにも対応できます。もし、どちらのバンド(AM・FM)ともうまく聞こえない場合には、あらかじめスマホに「radiko」アプリを入れておいて、ネット配信される放送の方を聞くようにしましょう。もし受信トラブルの原因が自分のラジオ以外にある場合には、トラブルが解消したというアナウンスを番組の中でやってくれると思いますので、一通り「AM・FM・ネットラジオ」という三つの受信方法をいつでも変えて利用できるようにしておくと、慌てずに済みます。


何でもインターネットに依存する生活は確かに便利だがそのバックアップもすべき?

腕時計の代わりにスマホと連絡するスマートバンドを使うようになってしばらくになるのですが、アップルウォッチを付けている方も同じように今までの腕時計とは比べものにならない機能と情報量を表示できたり、電話と連動して本体が震えて着信を知らせたり、タイプによってはスマートウォッチだけで通話・通信もできるようなものもあるので、昔のテレビドラマ(SFもの)で見た未来の腕時計そのものという感じがしています。

そして改めて思うのが、今まで時計業界が一生懸命努力して実現してきた、腕時計単体での時を刻む正確さというものからはこれらのスマートウォッチ・スマートバンドとは無縁です。かなり遅れたり進んだりする個体であっても、スマホと連携したりインターネットとつながっていることにより、ネット上にある正確な時刻に常に合わせることで、正確な時間を表示し続けることができるので、私の購入金額6千円のスマートバンドでも十分に時計として実用になるわけです。

ただし、それもインターネットが普通に使えることを前提にした話であることは、物事が正常に流れている今のうちから頭の片隅に入れておくべきだろうと思います。スマートウォッチの前に、正確な機械時計やクォーツ時計ほどのお金がかからずに正確な時間を刻み続ける時計として「電波時計」が流行りました。安いものであっても一日に数回、日本標準時の電波を受信して、何もしなくても正確な日時(カレンダーが付いていれば日付も)を表示できる電波時計、さらに言うと中に充電池が入っていて文字盤のところにあるソーラーパネルで充電することで電池交換も不要な電波ソーラーが一つの完成型だと思います。

値段はピンからキリまでありますが、Gショックで2万円ほど、安いものなら1万円を切るものもあるのですが、この電波による時刻修正ができなくなった時があったのを覚えているでしょうか。それがあの東日本大震災の起きた2011年3月11日以降のことでした。

時刻修正用の電波発信塔は日本には二ヶ所あり、一箇所は九州(西日本の時刻修正をカバー)、そして東日本をカバーするのが福島県に有り、その福島県にある電波が地震の影響で届かなくなったのです。

電波時計にも手動で時刻を合わせる方法はあるのですが、もともと時刻の修正の手間を無くすために作られた製品であるため、説明書なしでは時報によって時刻を修正することは難しく、正確な時刻を知るためにはスマホを見たり電話の時報を使ったり、テレビ・ラジオのお世話になることになったのですが、そこで腕時計の時刻を合わせることができない人は多かったと思います。その時には、私はソーラー電池付きのクオーツを持っていて、アナログ表示のもので時刻合わせが簡単だったため、正常に電波が送信されるまではその昔使っていた腕時計を使っていました。

現在は電波ソーラーよりもスマートウォッチを日常的に使いこなす人が普通にいる時代です。そんな中、もし大きな災害で携帯電話を使うための電波自体が止まってしまった場合、恐らくその時には停電も長時間起きていることになっているでしょうから、スマホを使って調べものができないだけではなく、正確な時間すら確認することができなくなる可能性があるということを考えた上で、災害時に備えるものを考えるべきだろうと私は思います。

ちなみに、手持ちのスマホにはFMラジオが付いているのでポケットラジオ自体は持ち歩かなくても大丈夫ですが、FMラジオを聞くためには有線のイヤホンをアンテナ代わりにして使うことになるため、イヤホンジャックのないiPhoneや他の一部のスマホでは別にラジオを持っていないと自分での情報入手ができない可能性があります。

また、ラジオの場合は別に電池が必要になるので(手回し発電ラジオを除く)、その携行についても考えなければなりません。個人的には常に持ち歩くものの中にラジオを入れずに、FMラジオ機能のあるスマホと有線イヤホンをセットで持っていれば良いと思いますが、避難持ち出し袋の中とか、家の中のわかる所に乾電池を使っていてスピーカーから音の出るラジオを置いておく方が、多くの人と一緒に情報を共有できます。

そのようにして得た情報は単に聞き流すのではなく、必要な情報はアーカイブした方が当然良いわけです。スマホが普通に使えるなら録音するとか写真を撮るとかできるわけですが、簡単にスマホが充電できない中では、アナログ的な手法だと言われようと「メモ用紙にメモ書き」という昔からの方法が取れるように、防水用のメモ用意があるといいと思います。私は日常的に100円ショップでも売っている一枚ずつ破って外せる小型の防水メモ用紙に、どんな態勢でもインクが出なくなることがない加圧式ボールペンは携行しているので、電気が使えない状態になったら、災害時に必要な情報をメモしておき、できれば他の人と共有することで広範囲な情報をゲットできればと考えています。


雨と風との対策の違いは大きいので台風直撃の恐れがある場合は早めの避難を

2022年8~9月に日本に接近した後通過する可能性のある台風11号は当初、小笠原諸島に被害を与えた後沖縄方面に向かい、沖縄県の石垣島・宮古島を通過してから沖縄本島方面に向かい、朝鮮半島方面を経由して日本海を通り北海道にまで達する見通しです(9月3日時点の進路予想に沿って書いています)。

また、直接台風の通り道にない地域でも大雨になる可能性があり、すでに滋賀県ではキャンプ場にやってきていたと思われる人の車が相当のダメージを受けた状態で発見されており、その車に乗って来ていた方々の安否はまだわかっていません。山の天気は急に変わるので、今の時期のレジャーについては慎重にする必要があり、自分から危険のある方へ進んでいってしまう事は避け、車ごと安全な建物に避難させることが大事ではないかと思います。

今回の台風が恐しいのは、雨もあるのですが風による被害が懸念されることです。先日、私の住む静岡では大雨に関する警報が出て、手持ちのスマホからは何度も非常事態を知らせるアラームが鳴りました。ただ、水害が起こる地域というのは同じ地域の中でも全てに影響が出るかというとそうではなく、その時も自宅に戻って大人しくしていて、避難所に行くようなところまで考えることは避難勧告が出ていてもありませんでした。

ただ、今回の台風が直撃する所は雨もそうですが風が相当強いので、本格的に台風が近づく前に避難所に行くという選択もあります。古い木造のお宅にお住みの方の場合、家そのものの屋根が飛ばされてしまうだけでなく、様々な重い物まで飛ばしてしまう可能性も十分にあるので、過去に突風が吹くことによる不安を感じられている方は、家自体の対策をした上で丈夫な建物の中に避難し、台風が通過するのを待つという選択は必要だと思います。

風そのもので建物が倒壊する可能性が少ないとしても、外から風に飛ばされてきた物が窓に当たり、窓が割れてその破片で怪我をすることも無いことではないので、これも過去の同じような状態をシミュレーションして外から物が飛んでくるかも知れないと思う方は、雨戸があるなら早目に雨戸にし、そうでなければ窓の内側にテープを貼り、その上からダンボールを補強するなどして、もし物が当たって窓が破損しても、中にいる人が怪我をしないような対策をしましょう。

そして、外に出してある車や、田んぼの状態が気になって見に行きたくなる気持ちは十分わかるものの、雨の時よりも外へ出ることの危険性はかなり広範囲に影響を受けるのではないかと思います。車で旅行中に台風に遭遇し、車を降りて安全な場所に避難した場合でも自分の車が大丈夫か気になることもあるかも知れませんが、風が強い状況では命にもかかわる色んなものが飛び交うようなことになると、車よりもまずは自分や家族の命を守ることを最優先に、いざという時には車を捨てて避難する方法も必要ではないかと思います。ここ数日は日本全国のどこでどんな被害が起こるかわからない部分もあるので、最新の情報を入手した上、早めの対策をお互いするようにしたいですね。


新型コロナの新規感染者が減っていかない中での生活をどうしていくべきか

お盆休みの季節も終わり、社会はレジャー主体から学生以外は働きに出る人が普通になるようになってきました。私の住む静岡県でも、一昨日から昨日にかけては新型コロナの新規感染者は1500人ほど増え、感染者数が7千人を突破しました。

今回の休みで全国のいろんな地域に出掛けてきた人も少なくないと思いますので、検査件数が元に戻って行く中で、新規感染者数の推移がどうなっていくのかと考えた場合、私は楽観的にはなれないと思っています。

私自身はこのお盆は結構仕事が入っていたので、ここ最近のブログで紹介しているように、アルミ缶を使ったアルコールストーブを自作してその性能を試験するという、ひどく内にこもった楽しみの中に救いを見出していましたが、現在私の職場にも、新型コロナ新規感染者の波が押し寄せつつあります。

同僚が感染し、陽性になった場合、それまであった休みのシフトを変更し、かかっていない人に代わりに出勤させるような形になることは仕方がありません。今まではそこまで切羽詰まることはなかったのですが、今後状況によっては私の今後の仕事の内容にも影響が出てくるのではないか? と思うほどコロナ感染で出てこられなくなった同僚が続出しています。休んでいる人間の代わりに誰かがその仕事を行なわなければならないのですが、仕事を任された人間についても、このままではいつ陽性になって休んでしまうかわからないようなところに来ているのではないかと思います。

最近感染している人というのは、私が把握している限りワクチンを3回接種していると思うので、4回目の対象になっていない自分的にも感染する可能性はあると言えます。具体的な感染対策は当初言われていた「手洗い」「うがい」「マスク」という元々の対策以上のものが示されていない(ワクチン接種は除く)ことを考えると、いつ自分が感染してもおかしくない状況は当分続くと思いながら過ごしていくしかありません。

私が色々な情報を見ている中で、具体的な感染対策が出てこない中、このまま感染者数が減少し、医療関係者の方々の負担は収まっていくのかということですが、ただ黙って推移を見ていくしかないわけで、そう考えると感染しない事を第一に考え、外に出るのを極力控え、家の中でできることをまだしばらく考えていくというのが一つの考えです。しかし流石にずっと家にいるわけにもいかないので、日常の生活の中で感染することも止む無しという気持ちで生活するしかないというのが正直なところです。

個人的には感染してしまった事に気付いた後の対応について、きちんとその後の流れをどうすれば良いのかをはっきりさせて欲しいですね。私の友人の場合は発熱があったことで、発熱外来を開いている医療機関を訪れ、そこで感染がわかったので、自宅で10日間療養をし、今は元気に復帰していますが、重篤な症状ではない場合には私も同じような感じで自宅から出ないで過ごすことになると思います。

家族についても濃厚接触者ということで、5日間は様子を見なければなりませんが、この関係は家族が感染した場合には逆転することになります。濃厚接触者として自宅待機をしている間に感染する可能性もあるので、月半分を家から出られないで過ごさざるを得ないような事も考えると、やはり何とか感染しないようにもう一度気持ちを引き締め、マスク・手洗い・うがいという基本動作をしっかり確認しながら活動を自粛するしかないでしょう。今後は休み明けということで、業種によっては溜まっていた仕事を一気に片付けるような忙しい日々になる方もいるかも知れませんが、職場で感染者が新たに出れば、さらに職場は危機的な状況になってしまいます。

会社の場合、個人の力にそこまで頼ることはないので、自分が休んだとしてもそこまでの影響はないかも知れませんが、確実に残った人への負担が増すことだけは確かです。ただ、だからといって目の前の仕事にとりかかるあまり、自分の能力を超えて向き合ってしまうと、体や心にストレスとなり免疫力が低下し、結果として感染症にかかりやすくなってしまうでしょう。こんな時だからこそ、できることとできないことについて把握し、今以上の戦力の離脱を無くすためには、必要以上に仕事を頑張らず、仕事が終わったらそれ以上は心配せず、さらに睡眠を取り免疫力を上げるための行動も感染予防と一緒に取っていくことが望まれます。


2022年台風8号の被害状況と改めて今後の台風を迎える際に考えたいこと

中心の気圧が1,000ヘクトパスカルと、必ずしも大きくて強力な台風だとは思わなかった2022年台風8号は、最近あまり行き来がなかった遠方に住む友人からも心配してくれるLINEが入るほど、静岡県を通って伊豆半島に上陸し、抜けていきました。

昨日は早朝から起きていたのですが、未明にはいったん雨は小康状態になったものの、時間が経つにしたがってものすごい雨になりましたが、それはまだ上陸前のことでした。その後雨も風も強くなったり弱くなったりを繰り返しつつ、夕方には伊豆半島に上陸し、関東方面に抜けていったものの、まだ大雨の危険性が去ったわけではないというのが厄介です。

実際の被害については無く、自宅に留まることで安全は確保されていたので、結局昨日は買い物にも行かなかったので、食事の内容が冷蔵庫の残りものを使って作ったというくらいがストレスだった程度で、今このようにブログ記事を書けている幸運に感謝したいのですが、少し前に朝鮮半島を直撃した台風の影響で日本の東北や北海道地方に大雨が降ったというような、台風とは直接関係ない場所での大雨ということもありえます。

今回の台風では、私のいる静岡市では市街地はそこまでの被害がなかった代わりに、南アルプスに迫る山間部では複数箇所のがけ崩れが起き道路が塞がれ、一部の地域では孤立している場所もあるということで、やはりお盆だからと言ってキャンプを強行するような事はすべきではないと強く思いますね。と同時に、私が今情報収集している中では、レジャー中の事故のようなケースは報道されていないということです。

今回の市街地被害で目立ったのは、農業用のビニールハウスや建設作業用の足場が崩れたりしたことでしたが、そんな中で全国に報道されてしまったのが、危険な時間帯に外に出て転んで怪我をした人がいたという報道でした。農業をやっていたり、自宅と別な場所で商売をやっておられる方については、どうしても外の様子が気になるということはあると思います。ただ、今回転倒された方も、打ちどころが悪かったり、風で飛んできた大きなものにぶつかったりしたら命の危険があります。

避難するなら事前に済ませておき、逃げられない場合には垂直避難をして助けを待つというような、まずは自分やご家族の命を第一に行動することを考えることをおすすめしたいです。そんな中、持ち出すものを最少限にするために、色々と自分でも考えています。今の季節はまだ暖かいですが、それでも水害で水に長時間浸かってしまうと、「明かり」「情報」もそうですが、「温かい食事」を作ることのできる装備も必要な場合もあるでしょう。前回のブログで紹介したようなアルミ缶で簡単に自作できるアルコールストーブは、いざとなれば消毒用のアルコールを燃やして暖を取ったり、湯沸かしもできます。もし何も持たずに逃げても、避難所にあるものを使えばそれほど難しくなく作ることができますので、今後も色々な災害時のノウハウについて提供することができればと思っています。


水害が発生した場合は外に出ることが危険な場合がある車内の専用ハンマーも用意すべし

梅雨は終って本格的な夏が来ているのに、日本国内では主に東北や北陸地方において断続的に強い雨が降り続き、床上・床下浸水や川の上流からなぎ倒された木が流れてきて、家そのものが大きな被害を受けた方々がおられます。例年は梅雨明け前後にこうした長雨の被害は出るのですが、今年は少々そうした期間がずれていくことで、今まで被害を受けてこなかった地域で被害が出ています。罹災された方々にはお見舞いを申し上げるとともに、しばらく続くと思われる不自由な生活でストレスを抱え込まないように、自分たちだけで何とかすろことが難しいと感じた場合には、どうか躊躇せずに多くの方々の助けを受けていただきたいと思います。

今回の山形や新潟で起こった被害というのは、川の堤防が決壊した事例があったようですが、本格的に雨が降ってきて避難情報が出たのは日が沈んでから後で、最も降ったのが翌日の未明ということで、当時自分の回りがどんなことになっているかということがわからない中で大変不安であったことだろうと思います。

周辺がわからないということは、家から外に出ること自体、一歩家から出た時にそこがどうなっているかわからない中で行動するということになるので、川のそばに家があるとか、家のすぐ裏が崖になっていたり山が迫っているような家に留まることが危険な場合については、誰かに助けを請いながら家から逃げるしかありませんが、お隣などの様子がわかり、床上浸水の危険があっても二階以上に上がることができるお宅であれば、あえて外に出ずにネットやラジオから情報を入手しつつ、自宅に留まることも大事と言われています。

今回の雨でもそうですが、大きな水害があるとニュースで良く見る光景に、雨が上がった翌日の朝になって家から出て、まだ膝より上の水位があるのに外に出てくる人を見掛けてしまうことです。先日、水の事故を未然に防ぐためにはどうすればいいか? というテーマで地元の消防の方が話をしていたものをテレビで見たのですが、腰まで水に浸かる場合は流されてしまう危険性が高く、できれば膝下くらいまで水が引いたところでないと、お子さんなどは危険だという指摘がありました。

水位が上がっていない川と違い、家の近くまでかなりの水位の水が上がってきた場合、川の上流からいろんなものが流れてきますので、水位が低くてもそうしたものにぶつかったり、とどまっている大きな障害物につまずいて転ぶ可能性もあります。さらに、水は当然ながら濁っていて、長時間浸かっていることで何らかの感染症を引き起こす可能性もありますので、自宅が損壊の危険がある場合を除いては、そのまま家にとどまって助けが来るのを待ちながら、水が引くのを待つのが生命を守るためには大事な事ではないかと思います。

また、今回の大雨でも乗合バスの車内まで水が入ってきている映像や、冠水している道路を車が走っている映像が出てきていましたが、これも水位が低い安全なところで車を停め、歩いて安全なところに逃げるというのがセオリーです。というのも、水位が高くなると水圧の関係で車のドアが開かなくなることがあります。JAFのユーザーテストのデータを見たところ、セダン・ミニバンとも水深60cmでドアもスライドドアも開けずらくなるというような結果を見ると、冠水している道路が急に深くなる可能性もあるので、やはりやみくもに車に乗って進まない方が良いと思います。

ただ、車中泊や車旅で寝ている間に周りが冠水しているのに気付き、ドアが開けられないほどの水深になっていた場合、車の窓が開けられれば良いですが、通電していなくて全く窓も開かないような場合には、急激な水位上昇により命の危険が出てきてしまいます。私の車には運転席および助手席に車外脱出用の一点集中で弱い力でも車のガラスを割ることができるハンマーを常備しています。実際に命の危険を感じたら躊躇することなくガラスを割るという決断をすることもいざという時には大事ですね。

今後もまだ全国のいたるところで大雨になるという予報が出ていますので、まずは断水する前に自宅の水道から飲水の確保とともにスマホやモバイルバッテリーの充電、ラジオが聞けたり停電時に明かりが使えるように電池のチェックやランタンの準備など、一通りした上でいざという時の対処を考えて下さい。


社会状況と専門家の提言との間で私たちはどのような行動を取っていくべきか

今回は新型コロナの事について再度書かせていただきます。私の職場でも部所は違うので直接会うことはなかったのですが、同じように働いている人が数人感染したり濃厚接触者に該当したことにより、その場所では仕事を行なうことが制限されるなど、かなり自分や家族に近いところまで来ている感じです。ちなみに前日の静岡県内の新規感染者は六千人を超え、さらに静岡市の新規感染者は1,978人と過去最高の数字になっています。

昨年から今年にかけて、オリンピックを含む多くのスポーツ大会が行なわれましたが、本番で力を出す以前に、新型コロナに感染したことで出場自体ができなくなって戦う前から大会を去るような事が頻発しているように感じます。近くはアメリカで開催された世界陸上のマラソンにおいて男女とも複数の出場辞退者が出たことがありました。

ちなみに、国内の全国大会におけるメジャーなところで言うと、念願の高校年代の全国大会出場をサッカーで勝ち取った静岡県代表の磐田東高は、直前に新型コロナ感染者が出たことで大会を棄権して結局一試合もすることができませんでした。野球の方でも有力校の中には部内で新型コロナ感染者が多発する中で、いわゆる二軍・三軍くらいの戦力で本番を行なわざるを得ず、実力を発揮できずに敗退していった学校もあり、全国規模で言えば今月開かれる全国高等学校野球選手権(いわゆる夏の甲子園)は、このまま開催するのか? と思ってしまうほどその先行きが危ぶまれているような感じがしてなりません。

すでに代表に決まった学校で新型コロナに感染した部員がいるところについては、抽選会において8日目以降に試合を割りふるというような話も聞こえてきましたが、それだけ多くの人が感染しているのなら、有料で観客を入れて開催する甲子園は、全国から学校関係者や野球ファンがやってくるわけですから、全国各地に新たな感染者を広げてしまう大会になってしまう可能性もあるわけで、今のところ観客については特別な制限を設けないという方針であることまでは聞いているので、「本当に大丈夫なのか?」と私は心配してしまうのですが。

この話はスポーツに関してだけの話ではなく、65才未満の人たちが新型コロナに感染しても、症状が軽い場合、まずは自宅療養を選択するだとか、医療の専門家が政府に提言をしたことがニュースになっていますが、もしも近い将来、毎日の新規感染者の発表がなくなってしまったとしたらどうなるのか? 多少熱があっても我慢して仕事に出る(出ざるを得ない?)ような人も出てきてしまい、もし自分の体調が悪くなった場合でもインフルエンザなのか熱中症なのかどうかの判断もできない中で自宅でひたすら療養をしなければならないのかと思うと個人的には不安になりますね。

当然、医療機関がそうしないと回っていかないという重い現実があるからこのような事が言われるわけですが、まだ新型コロナに感染したらそれなりの期間仕事を休まなければならないことを考えると、自分で判断して治療が必要なのに自宅に留まることで症状を悪化させることがないように、自分でも色々と知識を付ける必要を感じています。


キャンプの食事や災害時の備蓄としてだけではない「お米を鍋で炊く」方法を覚えよう

日常生活全般にかかる食料について、値上の季節が近づく中で、今のところそこまで値上げの影響を受けないものもあります。最近は糖質を避けるために敬遠されがちではありますが、我が家での主食はずっとお米なのですが、このお米こそが国内で多くの量が生産されていることもあり、価格の影響を今後も受けにくいと言われています。

お米の価格は銘柄によりピンからキリまでありますが、我が家では北海道のゆめぴりかを好んで食べていますが、だいたい5kgで二千円強といったところですが、手に入らない場合は他の銘柄にも手を出しますが、1,500円くらいのお米でもおいしくいただけます。

ちなみに、5kgは約33.3合なので、三人家族なら10食分くらいになるでしょうか。一人だと一合は多いという方もいるかも知れませんが、男性の方なら一食分と考えると、お昼は外で食べるとしても朝二合炊いて残りを冷凍するようにすれば、20日分くらいは食べられる量です。自炊はしなくてもお米だけは自宅で炊く生活をしていれば、食費はそれだけでも節約できるのではないかと思います。

今回こんなことを書くのは、様々なキャンプめしを紹介するサイトや動画がアップされているものの、やはりお手軽なのがメスティンやキャンプ用の鍋を使って米を炊くことが何しろ簡単であるということです。

この写真は、先日衝動的に立ち寄ったモンベルストアで購入してしまった「モンベルアルパインクッカー9ディープ」(アルミ製)とアルコールストーブを使って「自動炊飯」をした際の出来上がりの写真です。一合が上手に炊けるこのコッフェルは目盛りが400mlまであり、お湯を細かく注ぐことができる口が切ってあるので、出先で何か調理しようと思った時にはコンパクトに纏まっていながらヤカンと飯盒の代わりになるということで購入しました。

アルミ製なので全体に熱が回ることから、こんな風に適当にやっても失敗しないで一人用のご飯にありつくことができます。ちなみに、一合のお米を自動炊飯(アルコールストーブに火を付けて火が消えたらタオルで包んで蒸したあといただく、火加減の調整が必要ない炊飯方法)するためのアルコールの量は、私の持っているアルコールストーブの場合、だいたい今季節で20mlといったところです。薬局に行くと、安いところでは税込330円で500mlのアルコール燃料が買えるので、一合の自動炊飯なら、燃料代は一回分で約13円というところです。

個人的にはそこまで節約生活をしている感じではなく、単に持っている道具を使って一人分のご飯を効率的に炊くということを突き詰めているだけなのですが、お米中心の食生活にしておくと、何も考えなくても急にライフラインがストップした場合でも、水とアルコール燃料を常備しておけば、残りのお米があれば一合ずつでも炊いて温かいごはんを頂くことができるようになります。別に缶詰でも余分に買っておけば、災害時の食事としても十分ですし、コストもかかりません。

また、少食であったり炊きすぎた場合でも密封容器に入れて冷凍しておけば、いつでも電子レンジを使って食べたい時に食べることができる「冷凍食品」として日々の食生活を支えてくれるのがお米ではないかと思います。今後の小麦製品値上げという状況を悲観するのではなく、日本では昔から食べられてきたお米というものを見直すきっかけになってくれればいいなと思う次第です。