災害時のために揃えるラジオについて電波障害の可能性も考えることが必要

昨日、車に乗りながら地元のAM放送を主に送信しているラジオ局を聴いていたら、ちょっとした案内を耳にすることになりました。

私が住んでいるのは静岡県の中部地方なのですが、静岡県全てをエリアにして放送しているその放送局では、西部にある浜松市の一部の地域で、AM放送がうまく伝わっていないところがあるので、同時放送をしているFM局か、ネット配信をしているradikoを利用してくださいというものだったのですが、送信所のトラブルとかではなく、大雨という天候の影響ではないかとリスナーに思わせるものでした。

確かに、インターネットの携帯回線も雨や雪の時に、晴れや曇りの時に比べてうまく飛んでこないのではないか? という時があるのですが、AMの周波数の場合にも大雨が降るとうまく聞けなくなるのかということを正直なところ初めて知り、実際に自分が災害時にうまくラジオが聞けなくなった時に備える必要があるのではないかと思いましたので、改めてここでその対策というものをまとめておこうと思います。

まず、災害用に用意するラジオを選ぶ時、新しく購入する場合は考えなくても良いと思うのですが、ずっと家にあるラジオを使う場合や、中古を扱っているショップやネットオークション等で買ったものを使おうと思っている場合には、FMの周波数を受信できる範囲がどうなっているかを確認することが大事です。

というのも、以前はFMラジオでテレビ音楽を聞けるという触れ込みのラジオがあったのですが、その仕組みというのはアナログテレビの1chから3chまでを、およそ90MHzから108MHzまでの周波数でカバーしていたので、FMラジオのスケールに1chから3chまでの目盛りが打ってあるラジオについては、AM局がFM電波で同時放送をするための周波数をカバーすることができます。

現在のAM局のFM化という中で、今売られているAMとFMの両方を聞けるラジオでは問題ないのですが、「テレビのアナログ放送終了」から「AM局のFMとの同時放送」にいたる間には、FM局を聞ける範囲が76MHzから90MHzしか聞けないモデルも結構出ていたので、特にフリマアプリやネットオークションでラジオを安く買おうと思っている方は、FMラジオの聞ける周波数がどうなっているかを調べてから購入しましょう。当然、90MHz以上が聴けないラジオの方が安いですが、AM局のFM同時放送化はもはや止められず、現在のAM局の中にはFMだけの送信になるような所も出てくると思われます。そうなると旅先で大事な情報収集にも苦しむことになってしまうかも知れません。古いラジオを買うなら「ワイドFM」表示があり、スケールにテレビチャンネルの表記のあるものを買うように心掛けましょう。ちなみに、手持ちのラジオの中でワイドFMおよびテレビ受信に対応しているラジオのスケールの写真を載せますので、参考になさって下さい。

古いものでも上の写真のような表示のラジオを使えば、もしAM局の受信状況が悪い時には、FMの同時放送の周波数に合わせれば、最初に書いたようなAM局の受信トラブルにも対応できます。もし、どちらのバンド(AM・FM)ともうまく聞こえない場合には、あらかじめスマホに「radiko」アプリを入れておいて、ネット配信される放送の方を聞くようにしましょう。もし受信トラブルの原因が自分のラジオ以外にある場合には、トラブルが解消したというアナウンスを番組の中でやってくれると思いますので、一通り「AM・FM・ネットラジオ」という三つの受信方法をいつでも変えて利用できるようにしておくと、慌てずに済みます。


カテゴリー: 防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す