何でもインターネットに依存する生活は確かに便利だがそのバックアップもすべき?

腕時計の代わりにスマホと連絡するスマートバンドを使うようになってしばらくになるのですが、アップルウォッチを付けている方も同じように今までの腕時計とは比べものにならない機能と情報量を表示できたり、電話と連動して本体が震えて着信を知らせたり、タイプによってはスマートウォッチだけで通話・通信もできるようなものもあるので、昔のテレビドラマ(SFもの)で見た未来の腕時計そのものという感じがしています。

そして改めて思うのが、今まで時計業界が一生懸命努力して実現してきた、腕時計単体での時を刻む正確さというものからはこれらのスマートウォッチ・スマートバンドとは無縁です。かなり遅れたり進んだりする個体であっても、スマホと連携したりインターネットとつながっていることにより、ネット上にある正確な時刻に常に合わせることで、正確な時間を表示し続けることができるので、私の購入金額6千円のスマートバンドでも十分に時計として実用になるわけです。

ただし、それもインターネットが普通に使えることを前提にした話であることは、物事が正常に流れている今のうちから頭の片隅に入れておくべきだろうと思います。スマートウォッチの前に、正確な機械時計やクォーツ時計ほどのお金がかからずに正確な時間を刻み続ける時計として「電波時計」が流行りました。安いものであっても一日に数回、日本標準時の電波を受信して、何もしなくても正確な日時(カレンダーが付いていれば日付も)を表示できる電波時計、さらに言うと中に充電池が入っていて文字盤のところにあるソーラーパネルで充電することで電池交換も不要な電波ソーラーが一つの完成型だと思います。

値段はピンからキリまでありますが、Gショックで2万円ほど、安いものなら1万円を切るものもあるのですが、この電波による時刻修正ができなくなった時があったのを覚えているでしょうか。それがあの東日本大震災の起きた2011年3月11日以降のことでした。

時刻修正用の電波発信塔は日本には二ヶ所あり、一箇所は九州(西日本の時刻修正をカバー)、そして東日本をカバーするのが福島県に有り、その福島県にある電波が地震の影響で届かなくなったのです。

電波時計にも手動で時刻を合わせる方法はあるのですが、もともと時刻の修正の手間を無くすために作られた製品であるため、説明書なしでは時報によって時刻を修正することは難しく、正確な時刻を知るためにはスマホを見たり電話の時報を使ったり、テレビ・ラジオのお世話になることになったのですが、そこで腕時計の時刻を合わせることができない人は多かったと思います。その時には、私はソーラー電池付きのクオーツを持っていて、アナログ表示のもので時刻合わせが簡単だったため、正常に電波が送信されるまではその昔使っていた腕時計を使っていました。

現在は電波ソーラーよりもスマートウォッチを日常的に使いこなす人が普通にいる時代です。そんな中、もし大きな災害で携帯電話を使うための電波自体が止まってしまった場合、恐らくその時には停電も長時間起きていることになっているでしょうから、スマホを使って調べものができないだけではなく、正確な時間すら確認することができなくなる可能性があるということを考えた上で、災害時に備えるものを考えるべきだろうと私は思います。

ちなみに、手持ちのスマホにはFMラジオが付いているのでポケットラジオ自体は持ち歩かなくても大丈夫ですが、FMラジオを聞くためには有線のイヤホンをアンテナ代わりにして使うことになるため、イヤホンジャックのないiPhoneや他の一部のスマホでは別にラジオを持っていないと自分での情報入手ができない可能性があります。

また、ラジオの場合は別に電池が必要になるので(手回し発電ラジオを除く)、その携行についても考えなければなりません。個人的には常に持ち歩くものの中にラジオを入れずに、FMラジオ機能のあるスマホと有線イヤホンをセットで持っていれば良いと思いますが、避難持ち出し袋の中とか、家の中のわかる所に乾電池を使っていてスピーカーから音の出るラジオを置いておく方が、多くの人と一緒に情報を共有できます。

そのようにして得た情報は単に聞き流すのではなく、必要な情報はアーカイブした方が当然良いわけです。スマホが普通に使えるなら録音するとか写真を撮るとかできるわけですが、簡単にスマホが充電できない中では、アナログ的な手法だと言われようと「メモ用紙にメモ書き」という昔からの方法が取れるように、防水用のメモ用意があるといいと思います。私は日常的に100円ショップでも売っている一枚ずつ破って外せる小型の防水メモ用紙に、どんな態勢でもインクが出なくなることがない加圧式ボールペンは携行しているので、電気が使えない状態になったら、災害時に必要な情報をメモしておき、できれば他の人と共有することで広範囲な情報をゲットできればと考えています。


カテゴリー: 防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す