雨と風との対策の違いは大きいので台風直撃の恐れがある場合は早めの避難を

2022年8~9月に日本に接近した後通過する可能性のある台風11号は当初、小笠原諸島に被害を与えた後沖縄方面に向かい、沖縄県の石垣島・宮古島を通過してから沖縄本島方面に向かい、朝鮮半島方面を経由して日本海を通り北海道にまで達する見通しです(9月3日時点の進路予想に沿って書いています)。

また、直接台風の通り道にない地域でも大雨になる可能性があり、すでに滋賀県ではキャンプ場にやってきていたと思われる人の車が相当のダメージを受けた状態で発見されており、その車に乗って来ていた方々の安否はまだわかっていません。山の天気は急に変わるので、今の時期のレジャーについては慎重にする必要があり、自分から危険のある方へ進んでいってしまう事は避け、車ごと安全な建物に避難させることが大事ではないかと思います。

今回の台風が恐しいのは、雨もあるのですが風による被害が懸念されることです。先日、私の住む静岡では大雨に関する警報が出て、手持ちのスマホからは何度も非常事態を知らせるアラームが鳴りました。ただ、水害が起こる地域というのは同じ地域の中でも全てに影響が出るかというとそうではなく、その時も自宅に戻って大人しくしていて、避難所に行くようなところまで考えることは避難勧告が出ていてもありませんでした。

ただ、今回の台風が直撃する所は雨もそうですが風が相当強いので、本格的に台風が近づく前に避難所に行くという選択もあります。古い木造のお宅にお住みの方の場合、家そのものの屋根が飛ばされてしまうだけでなく、様々な重い物まで飛ばしてしまう可能性も十分にあるので、過去に突風が吹くことによる不安を感じられている方は、家自体の対策をした上で丈夫な建物の中に避難し、台風が通過するのを待つという選択は必要だと思います。

風そのもので建物が倒壊する可能性が少ないとしても、外から風に飛ばされてきた物が窓に当たり、窓が割れてその破片で怪我をすることも無いことではないので、これも過去の同じような状態をシミュレーションして外から物が飛んでくるかも知れないと思う方は、雨戸があるなら早目に雨戸にし、そうでなければ窓の内側にテープを貼り、その上からダンボールを補強するなどして、もし物が当たって窓が破損しても、中にいる人が怪我をしないような対策をしましょう。

そして、外に出してある車や、田んぼの状態が気になって見に行きたくなる気持ちは十分わかるものの、雨の時よりも外へ出ることの危険性はかなり広範囲に影響を受けるのではないかと思います。車で旅行中に台風に遭遇し、車を降りて安全な場所に避難した場合でも自分の車が大丈夫か気になることもあるかも知れませんが、風が強い状況では命にもかかわる色んなものが飛び交うようなことになると、車よりもまずは自分や家族の命を守ることを最優先に、いざという時には車を捨てて避難する方法も必要ではないかと思います。ここ数日は日本全国のどこでどんな被害が起こるかわからない部分もあるので、最新の情報を入手した上、早めの対策をお互いするようにしたいですね。


カテゴリー: 防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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