台風だけではない複合災害に備えるためには様々な想象力が必要なこともある

昨日九州に上陸した台風は、統計を取り始めてから一番気圧の低い第二室戸台風と比べると気圧が高い状態(統計が取れている台風では4番目の規模だということです)で上陸をしました。この文章を書いているのは18日から19日に欠けての夜間になるので、細かい状況についてははっきりしたことは言えないものの、福岡県在住の知り合いから、窓ガラスが割れないような対策をした上で台風に対峙するというメッセージをいただきました。「過去最強クラス」という言葉が何度も出てくると、言葉のインフレと言いますか、本来は深刻に受け止めるように発した言葉であっても、一部の人にはうまくその真意が伝わらないこともあるかも知れませんが、準備をしてその準備が無駄に終わる方が被害がなくて良かったということになるので、事前の準備はしっかりすべきかと思います。

今回の台風が接近するさなか、沖縄県の宮古島に津波注意報が出たことで、改めて複合災害の恐さという事を実感しました。一昨日から台湾で大規模な地震が続いていて、台湾在住の方はもし今回の台風でも被害が出るとしたら、大きな地震と台風で二重の被害を受けてしまうわけで、台風だけの対策をしていても足りない事が起きてしまうかも知れませんので、今後の事も考えつつ、夜から朝にかけての台風対策および地震のことも考えた備えについて考えていこうと思います。

台風は時間とともに被害が増えますが、抜ければ直接の被害を受ける危険は無くなります。ただし、外に出ようとして窓ガラスが割れたり、停電で回りが見えずに部屋から出ようとして物を落としてしまい、それによる被害が起こることも考えられます。これは、基本的には地震に対する備えということで、枕元に履物と手袋を置いておき、逃げる際にはガラスの破片を踏んで怪我などをしないようにするというのがあります。

今回はこれに加えて、半袖半ズボンではなく、長袖長ズボンで体の露出部分を隠す用意もしておいた方が良いと思います。夜間に状況に変化が起きたのでと焦って動くと、部屋の中で物が倒れていなくても、角に手足をぶつけて怪我をする可能性があります。素肌を晒すことは移動するときには控え、熱帯夜の続く地方の場合には、上Tシャツに半ズボンで寝ているというケースは多いと思いますが、長ズボンやスパッツなどはしっかりと履き、またできれば靴下を履いた上から、履けばそのまま外に出られる履物を履いた上で移動しましょう。

上半身は上から長袖のシャツを羽織っても良いですが、最近は日焼け止めのために手首からひじの上まで覆うことのできるアームカバーもあるので、長袖はちょっとと言う場合には、そうしたものも用意した方がいいでしょう。カバーがあれば、多少強く何かにぶつかっても血が出るまでの怪我にはならない可能性は増えます。ちょっとしたことですが、用意しておくと役に立つのではないでしょうか。

停電時にあわてないためには、明かりは必要です。できれば、ランタンのように部屋全体を照らすものを用意した上で、スポットライト的に見たい場所をはっきり見ることができる懐中電灯やヘッドライトのようなものがあると、自分の回りにある危険を発見することができます。ずっとテレビやラジオから情報を取るために起きていようと思っても、寝落ちしてしまうことは普通に起こるので、最悪な状況を考える中で、「体を露出させない服装(靴を含む)」「停電でも周辺の様子を確認できる明かり」は用意した方がいいです。

最後に、自宅にいて自宅に留まること自体に危険を感じない場合には、周辺が明るくなるまではやみくもに動かない方が良いでしょう。無理に暗い中で動くことで、大変危険な状況に身を晒してしまうことも考えられます。ともあれ、人命を第一にして安全にお過ごし下さい。


カテゴリー: 防災グッズ防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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