ビジネスホテルにテレビが必要ないケースは有りか?

最近、ビジネスホテルの経営も大変だなと思ったニュースが有りました。ビジネスホテルの全国チェーンの東横インは、すでに基本的には客室に設置されたテレビ一台につき一契約ということでNHKに受信料を払っているそうなのですが、その前は全ての部屋に設置されたテレビの分ではなく、まとめていくらというような料金の払い方だったそうです。

その後、NHKの方から一室一台という風に請求されたことで、現在はその内容に納得したものの話が落ち着くまでにお互いの主張の違いから、とある期間に払った受信料が足りないとNHKが残りの受信料を請求していたのですが、その受信料の不足分をホテル側が払うべきなのかどうかという訴訟があり、東京地裁の判決ではNHK側の主張をほぼ認める形で、ホテル側に19億円(全国にあるホテルで支払う分の総額だろうと思われます)の支払いを求める判決が出たという事です。

同じような環境の変化による料金徴収の仕組みの変化というのは日本音楽著作権協会でもあって問題になりましたが、テレビを日頃から見て、さらにホテルも日常的に利用しているユーザー目線で考えると、基本的とは言え一室一台につき徴収するのはどうかとも思えます。ホテルの部屋が常に満室ならばいいのですが、そうでもない地方のホテルの分も一室一台として計算されているとしたら、素人考えながらホテルがかわいそうに思えます。

ただ、観光でない目的の人を多く泊める建前のビジネスホテルに入ってまずはテレビを付けて見入るというのは、ビジネス利用の人にとっては当り前の事で、だからこそホテル側もNHKの条件を受け入れることになったのかも知れません。ただし時代はテレビ抜きでも何とかなるように変わってもいます。東横インでは全室Wi-Fiや有線LANの利用ができるので、テレビはスピーカー付きのモニターとして使ってもテレビ放送を見るのに使わないという選択肢というのも最近は出てきたように思います。

というのも、スティック型のパソコンやChromecast、Amazon Fire TV Stickとケーブル、リモコン(パソコン利用の場合はキーボードやマウスも必要)をホテルにあるテレビに繋げばテレビをパソコンやスマホのモニターとして使ったり、AbemaTVなどのインターネット放送を部屋内のWi-Fiを利用して見ることでその日のニュースを確認したり、サッカーJリーグならDAZNをスマホでなく大きな画面で見たりと、あえて地上波やBSの番組を見るのではなく、ブロードバンドを使った動画やインターネット放送、ビデオオンデマンドの映画を見て過ごすという方がいいと思う人もこれから増えてくる可能性もあるのではないでしょうか。

個人的には、例えば部屋のテレビの代わりにパソコン用のスピーカー付きモニターを設置した部屋を作り、その部屋を選んだ場合はビデオオンデマンドを付けたりスティック型のPCとキーボードなどのセットを貸し出すとか、あえてテレビが見ない人に向けてテレビそのものを置かないかわりに、代替の付加価値を付けたサービスを選べるようにするなど、ホテル利用者の中でどのくらいの割合でテレビ放送が必要なのかを明らかにすることもできるように思います。

当然テレビが見られない部屋からは受信料を徴収することはできないわけで、今後ホテル側も受信料の負担を軽減できる可能性が出てくるのではないかと思います。個人的には事務的にこのような形でNHKが納得して受信料を安くしてくれるのかという点までは言及することができないのが申し訳ございませんが、状況が変わって全てのホテルの部屋に受信料が必要だという理屈が通るのなら、その理屈を逆手に取って地上波BSを見られない部屋を作るというのも一つのやり方ではないかと考えることもできるのではないでしょうか。

宿泊者の方としても、テレビが部屋で見ることができてしまうために、ホテルから外に出ることもなく、実際に出掛けているのにその街の様子も知らずに帰ってきてしまうのはもったいない部分もあります。もしホテルの方からテレビ自体が置かれていない代わりに少し安かったり、部屋代の割引が難しい場合にお得なクーポン券をプレゼントしてくれる部屋があったとしたら、あえてテレビのない部屋に泊まってホテル外をぶらつくだけでも、テレビ以上の楽しみがあるかも知れませんし、そういった時間の過ごし方を計画しながら旅を楽しむのもいいでしょう。

今後もし受信料の支払いのためにルームチャージが上がるというのなら、昔懐かしいコイン式のテレビ装置などを付けることも含め、テレビのない部屋というのも実験的に作ってみて欲しい気がします。


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