auスマートフォン シャープ SHL23 その6 一通り使ってのまとめ

 ここまで、主に周辺機器を中心にSHL23の魅力について紹介してきました。本体そのもののレビューというのはそれほどしていないのですが、それは逆に言うとほとんど不満点はないということの裏返しでもあります。MVNOで使っているので、auのIDがないと使えない機能があるのは仕方ないとしても、アプリの「ウェザーニュースタッチ」を動かすのにauのIDがないと駄目なのは計算外でした。できればこの仕様は、auでのMVNOが一般化するに従ってこうした制限がなくなっていくことを希望したいところです。

 これまで紹介してこなかった中で注目すべき機能といえば、MVNOのSIMであってもWi-FiおよびUSBケーブルによるテザリングができる点で、いざという時には役立ちます。しかしせっかくの電池持ちの良さなのですから、Bluetoothによるテザリングの親機になれないというのは残念です。まだauのMVNO業者が1つしかなく、契約のバリエーションに乏しいので、テザリング中心で運用するには躊躇するところもあるところもあるので、これは今の所はまあ十分我慢できる範囲だとは思います。

 さらに欲を言ったらきりがないということもあるのですが、あえて個人的な願望を書けば、やはりROMが16GBというのは少々心もとないというのが本音ではあります。そして、Android自体のバージョンアップが予定されていないという点も長く使い続けるには問題が出てくるかも知れません。現状では最新OSの4.4というのは、アプリをSDカードに移すことができない仕様になっているため、ROMが少ない本機ではアプリをSDカードに移動させる使い方がバージョンアップしてしまうとできなくなるという点で、微妙なウィークポイントになるのではないかと思います。

 4.8インチと画面も大きく、テレビ・防水防塵・おサイフケータが入り、電池持ちもいいという穴のない端末が、安いと思って契約したNexus5よりも気軽に安く買えてしまったのはラッキーでした。最近テレビコマーシャルもある、家電量販店や大手スーパーで売られている格安のSIMフリースマートフォンと、MVNO契約とのセットと比較しても、私が約17,000円で購入したSHL23は24分割した場合(白ロム購入なのでそんなことはありえないのですが、あくまで比較のためです)、一月ごとの端末代の負担は約708円で、それにmineoの高速1GBの月額を加えても月額1,766円と余裕で月二千円を切るコストになります。通話機能込みでも2,425円となり、端末の機能を考えると、auのエリアに不満がなければ(データ通信はLTEのみですが、通話エリアは3Gも利用できます)なかなかいい選択でしょう。今後auの未使用のLTE対応スマートフォンが2万円を切る価格で市場に出てきた場合も、SHL23のような比較はできるでしょう。

 ここまで紹介してきた通り、MVNOの契約を解除してもWi-FiやBluetoothによるテザリング(SHL23は子機として使う場合)を使って利用し続けることもできますし、テレビ専用機として使うなら、ACアダプタや外付バッテリーとセットで使えるなら本体が壊れるまで使えるという、いわゆるつぶしの効く端末でもあります。すでに同メーカーから新型機が出ているので、高値で買うことはないと思いますが、程度のいい中古がさらに安い値段で買えるなら、選択肢の一つとしてチェックしておくと幸せになれるかも知れません。


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