車中泊の常識すらも変えつつある全国に広がる「クマ被害」について考える

車中泊を行なうことについての「危険」というのは、一時期は「動物より人間」という風に考えていた時がありました。動物には本能があってそれで襲ってくるものの、車の中にいれば命までは取られないが、人間に襲われる場合には相手がどんな目的で襲ってくるかによっては、車の中でドアをロックしていても逃れることはできない場合があると思っていました。

もちろん、今でも知らない人に対する警戒を解くわけにはいかないのですが、ここのところの全国に出ているクマ出没に関するニュースを見ていると、地域によっては山の中でなくても普通に出てくる場合があるし、車内で食事を摂りながら車中泊をしていると、その匂いで寄ってきて、下手をすると車内にいても命の危険を感じるかも知れず、さらには大事な車の外装をボロボロにされる可能性があるということです。

その場合、車の修理費については自動車保険をきちんと掛けていないと修理費が自腹になってしまう可能性があります。相手が同じ自動車やバイクの場合は、お互いの過失割合によって自分の過失分は自腹になるので、それを回避するために安く入ることができる車両保険が「エコノミー車両保険」と言われるものです。

自動車保険の負担を減らしたい場合、「エコノミー車両保険」を付けることで、ある程度の交通事故のリスクをカバーすることができるので、私も現在エコノミー車両保険を付けていますが、車中泊をしていてクマに襲われた場合の車の修理費は恐らく自動車保険では出ないと思います。

そうしたリスクまでをカバーするためには、通常のオールリスク車両保険に費用はかさみますが入る必要があります。この車両保険の場合、例えば運転ミスで電柱やガードレールにぶつかって車が壊れた場合であっても保険が下ります。動物との衝突や攻撃を受けた場合も相手が「自動車・バイク」ではないため、車・バイク同士での事故に限定したエコノミー車両保険では駄目なのです。

あと、これはクマではありませんが、これからの時期、車を動かす前にエンジンルームに猫のような小動物が入り込んでいないか確認し、いわゆる「猫バンバン」をしてからエンジンを掛けることが推奨されます。ネットでの口コミでは、エンジンルームに猫が入り込んでいるのをわからずにエンジンを掛けてしまったことで修理が必要になる状況というのもあるそうですが、この場合は車を運転する際には必要である事前点検をしていれば避けられることから、オールリスクの車両保険に入っていても適用の対象外になる可能性もあるのだそうです。

ここ数日は天気が不安定で、猫などは雨を避ける目的だったり、寒さに対処するために車に潜り込むこともあるようです。自宅のガレージから車を出す時だけでなく、車中泊をして出発する前にも、一応車の下やエンジンルームの確認やボンネットを叩くことでもし中に何かいたらその小動物を追い出すような事を意識して行なうことも必要になってきます。

なかなか車中泊をするにも厳しいところも、出掛ける場所によっては出てきてしまいますが、まずは寝る前にはきちんとドアをロックし、自分の命を守りつつ、自分の注意で回避できる可能性がある事はきちんとするようにしましょう。

カテゴリー: 車中泊での心構え | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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車中泊の常識すらも変えつつある全国に広がる「クマ被害」について考える」への2件のフィードバック

  1. ahiru

    てらさん、おはようございます。

    Youtubeで見ましたが、山で親子熊に遭遇して、クルマからエサをあげる人が居るそうで、小熊は可愛いので判らなくも無いのですが、その行為が後々に不幸な事態を招くそうです。

    エサの味を覚えて、人里に来るようになり、結局駆除するしかなくなるとの事で、人間も安易なエサやり行為は決してしてはいけないと思いますね。(-_-;

    自分の地元でも街中にツキノワグマが出没してニュースになっていますが「案外始めはこういう事から始まっているのかもしれないな」と思ったりします。。

    では~

  2. てら 投稿作成者

    ahiruさん コメントありがとうございます。

    野生動物に公道で触れ合うというのは、車に乗っているとサファリパークのように錯覚してしまいがちですが、あくまで野生動物ですので、人を恐れなくなるような事になってしまいがちです。

    さらに、北海道のキタキツネのケースのように、エキノコックスに人間が感染してしまうリスクもあります。テレビやネットで見る動物と実際に遭遇する動物とは違うということをまずはしっかり考えないといけないでしょうね。

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