GXP1620というIP電話で050plusを使う設定は先人のデータを利用させてもらうことで可能に

先日のブログに書きました通り、050番号を使うIP電話の「050plus」を専用のIP電話に紐づけて自宅の固定電話のようにして使うことにしました。機種は色々ありましたが、日本語の取扱い説明書がネットで入手でき、050plusの設定の仕方がネットで参照しやすかったGXP1620というIP電話をAmazonで購入しました。

早速届きましたが、この箱には1620/1625とあり、GXP1625というモデルもあります。二つの機種の違いは、ACアダプターを使わなくても対応するルータとLAN接続するだけで電源を供給される統合PoE内蔵かそうではないかという点で、自宅のルータはPoEには対応していなかったので、ACアダプターで電源を取る1620を選びました。

同じ会社からGPX1610という多少安いモデルもありますが、ディフプレイに照明が無いので、やはり普通の電話のように見やすい照明付きの液晶の方が使いやすいだろうということでこの機種に決めました。PRIME会員のお急ぎ便だと1日で届くのはありがたかったです。

箱を開けると電話機本体に取り付け用のスタンド(ジャック類が本体裏にあるので平置きが難しいため)、そして当然モジュラージャックは受話機とつながる部分のみで、基本はLANケーブルだけで通信を行なうようになっています。
設定については、私があれこれ説明するよりも、以下のリンクを見ていただければ一目瞭然ですので、そのリンクを紹介するにとどめます。リンク通り設定を行なえば普通につながるようになります。

https://denwa.dev/GrandstreamGXP1625NTT050plus.pug

ただsip情報の取り方については各サイトで解説があるものの、上記サイトではすぐにデータを取れないので、以下のサイトなどを参照して、自分のIDやパスワードのデータを取得して下さい。

https://cps.saloon.jp/037

その他に私がやった設定は、「設定」→「設定」→「LCDディスプレイ」から、バックライトの明るさ: 待ち受けを「0」にすると、待ち受け時にはバックライトの照明が消えるようになります。また、「連絡先」→「ローカル電話帳」から本体に電話帳を読み込ませることができるので、必要な場合は連絡先と電話番号を追加しておくといいでしょう。

この設定だけでかかってきた電話番号をディスプレイに表示することができ、電話帳に氏名を登録しておけば、漢字での表記もできるようになります。日本の電話と比べるとディスプレイや文字の大きさは小さいものの、きちんと出る前にどこから掛かってきたか、追加料金無しで利用できるので、光回線を申し込む時に「ひかり電話」を申し込まなくても十分だと思えました。

これで、普通の電話のようにIP電話機からダイヤルして電話をすることも、登録していた電話帳を呼び出して電話をすることもできるようになります。050plusの料金は、対固定電話(含NTT契約の0570番号)、携帯電話への通話料とも携帯電話から掛けるよりも安く通話できるようになりますので、自宅からどこかへ電話する時には極力こちらから掛けてもらい、スマホからは外に出掛けている時か、LINE電話が使えるような場合に限定すれば、恐らく相当の電話料金の圧縮ができるのではないかと思います。

こちらの場合、各種「かけ放題」「定額料金」のオプション料金を払うよりも、実際に通話を行なう機会が減っていることもあるので、特に固定電話に3分8.8円(全国統一料金)というのはかなり掛ける場合に余裕ができるだろうと思います。対携帯電話への料金も1分17.6円なので、さすがに30秒以内だとスマホから掛けた方が安くなる場合はあるものの、自宅内からだったらIP電話を使ってもらった方がすっきりしますね。

さらに良いと思ったことは、自宅に固定された電話というメリットです。人によっては携帯電話に掛けることは、運転中だったりすると悪いと思ってなかなか掛けずらかったりしますが、携帯電話番号とともに、このIP電話番号を自宅の電話番号として知り合いだとか企業からのコールバック用に使えば、家にいる時だけ出ることができるので、掛ける方も気を使わずに済むのではないかと思います。

電話機本体に留守番電話機能が無いのは残念ですが、こちらに掛けて出なければ携帯電話番号に掛けてもらっても良いでしょうし、例えば出前の注文とか病院に薬を取りに行くような場合の連絡に使うだけなので、必要十分な機能ではないかと思います。もし留守番電電話を使いたい場合には、スマホにインストールした050plusアプリの方から留守番電話を設定すると、無料で利用することができます。050から始まるコールセンターに電話を掛けてメッセージを無料で再生することもできますし、録音されたメッセージを添付ファイルにして指定したメールアドレスに送ることもできます。自宅で電話が取れない場合はこちらが何もしなくても録音したメッセージをスマホで確認できるわけで、電話機本体に留守番電話機能が入っているものより、かえって便利だったりします。

さらに、この電話機には最大500件の連絡先が登録できるので、お仕事に使い得意先の電話を登録しておいてその名前を見て(非通知や知らない番号でないか)取りたいような場合には、こうしたIP電話を選ぶ方が良いでしょう。付き合いが少なくなった私の親でも電話帳に登録する人の数はそれなりに多いので、少なくとも友人から来た電話とそうでないものだけは分けて表示できるこの電話の機能に満足しています。

ちなみに、現状の自宅のネット環境は無線の楽天モバイル回線なのですが、それでも十分な使い勝手があります。ただ、さらに安定して使う場合には光通信など有線を利用した方が良いかも知れませんが、極端な話、有線LANアダプターを付けられるモバイルルーターと一緒に持ち出せば、車で遠征した先でも自宅の電話を持って移動することができるようになります。これは、携帯電話通信を使って家の電話を利用するサービスの場合、自宅から持ち出しての利用はできないようになっていますので、その点も良いですね。キャンピングカーに設置すれば、全国どこへ行っても同じ番号を使ってあたかも家の固定電話のように利用できます。

というわけで、以前紹介した通称「マンゴールーター」とスマホ・モバイルルーターとを組み合わせても良さそうだと思い、スマホとマンゴールーターをつなぎ、USBテザリングをしてマンゴールーターからGPX1620をLAN接続して通話できるかどうか試してみました。

マンゴールーターはWi-Fiでの接続も可能なので、写真のセットだけでも設定は可能になります。また、スマホの通信速度は電話に使うだけなら200~300kbpsでも十分通話はできますので、高速通信できるSIMをこの電話のために使う必要はありません。さすがにこのセットを持って出ることはないと思いますが、停電してかろうじてモバイル通信が止まっていない場合、通常の電話でないIP電話はそこまで混雑することもないと思いますし、実は優秀な災害時の通信手段になるのではないか? とすら思いました。利用にはACアダプターを差すコンセントが有るポータブル電源は必要になりますが、長期間自宅から離れても、自宅電話と告知した番号を移動先でそのまま使えるなど、色々と応用の効きそうな電話であることは間違いないと思います。

現在のメタル回線の電話もIP電話化されるとは言え、基本料金の方は現状と変わらないようです。通話料金は全国一律料金になるようですが、ちょっとした設定さえできれば、基本料は10分の1(OCNモバイルONEとセット契約の場合)で、留守番電話も無料で利用できるなど、多少苦労してでもやる価値はあるのではないかと思います。固定電話を解約したものの何かと不便さを感じておられる方の参考になればいいのですが。


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