東名高速道路駒門PA上り線施設営業終了の原因となった施設の老朽化は全国で起こる?

ここのところ連日、寂しいニュースが続きます。アントニオ猪木さんの訃報についても思うところはあるのですが、今回は日本の高速道路の最古のPA施設と言われている東名高速道路の駒門PAの営業終了のニュースについて紹介します。

駒門PAは御殿場JCTの南側にあり、反対側の下りは一般道からも入ることのできる、コンビニの入った施設が新たにオープンしているものの、上りの方はリニューアルもされずにずっと変わりなかったのですが、2022年10月10日19時30分をもって営業を終了するというアナウンスが突然入ってきました。あまりに突然のことでびっくりしたのですが、終了の原因には建物の老朽化ということがあるのだということで多少は納得できるものの、その範囲を全国に広げた場合大きな問題が生じるのではないかと思います。

今後の駒門PA上りについては、トイレの提供や駒門PA上下の名物として多くの車が訪れる「駒門の水」を蛇口から給水することについては続けていくということなので、東京方面に走りつつ、キャンプや車中泊用の飲料水を汲みたいために駒門PAに入ることは問題ないのでその点は安心しています。しかし、飲食ができなくなるということになると、その影響は大きいのではないかと思います。

恐らく駒門PA上りのような施設は今後も全国の高速道路で増えるのではないかと思います。最近では旅行の経由地ではなく、その場に行くことが目的となるような大きなパーキングエリアが増えてきていますが、全ての休憩場所がそうではなく、駒門PAのように、ひっそりと営業を終えるところも増えていくのではないかと思うのです。

今後、駒門PA上りではキッチンカーを入れて飲食の営業を行なうというような話は出ているので、日中の利用には問題ないとしてもキッチンカーが営業を終了した後はどうにもならない状況になってしまいます。そういう状況が駒門だけでなく、全国の小規模で集客が見込めない古いPAに波及するような事になると、高速道路に乗り続けていると満足な食事も食べられなくなる区間が出てくるかも知れません。

現在、高速道路を利用している方のほとんどはETCを使っていますが、例えば私が心配するような「食事施設のない高速道路区間」に限って、途中のインターやPAに作られたスマートインターから時間制限付きの「一時退出」を認めてくれるような仕組みというものができれば、夜間営業しているスーパー・コンビニや外食のできる飲食店で食事をして高速道路に戻っても、出発したインターからの料金がリセットされないようにすることで、お金を掛けて高速道路会社がいわゆる「儲からないPA施設」を作らなくても良くなります。

乗り降り自由なサービスということでは、高速道路の周遊券のような「高速道路周遊パス」があります。現在でも周遊区間内では決められた日数の中で何度でもインターからの乗り降りが自由に利用できるので、せめてPA自体がない区間や、今回指摘させていただいたようなトイレと自販機しかないようなPAしかない区間については、乗り降り自由のサービスは今後出てきてもいいと思うのですが。


カテゴリー: 旅行・交通関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

東名高速道路駒門PA上り線施設営業終了の原因となった施設の老朽化は全国で起こる?」への2件のフィードバック

  1. 車中泊初心者

    社会実験と称してETC2.0付きのクルマであれば、途中退出・道の駅への立ち寄り・専用ゲートを通過する・再進入が一時間以内という制限付きながら可能にしています。
    ウェブページでの情報提供もあります(www.go-etc.jp/michinoeki/)。

    たまたま道路上の告知看板で知って道の駅しらねで試してみたのですが、料金面ではクレジット払いの請求明細で確認しないと余計な課金がされていないか確認できないのがちょっとイヤでした。
    専用ゲート通過は道の駅内の舗装地面にルート案内のペイントがあるだけでなんの音や光のレスポンスもないため失敗/成功がわかりません。
    ドライバーへのコミュニケーションやインタフェースという面でいまひとつ。
    あと一時間以内という時間制限は短いように思います。
    長めの仮眠が許されるぐらいは欲しいでしょうか。
    また再進入ポイントが一時退出以外のところでも容認されるのかあやふやで告知看板だけではわからないのも不安でした。

    本サービス開始の際はもっと柔軟にドライバー目線で見直しをしてもらいたいですね。

  2. てら 投稿作成者

    車中泊初心者さん コメントありがとうございました。

    ETC2.0は駐車場利用や高速道路の一時退出に対応する機能があり便利そうですが、なかなか普及しませんね。情報提供いただいたような途中退出でも料金がリセットされないのは良いですが、書かれているように、クレジットカードの明細を見ないとわからないというのではちょっと困ります。

    今後は、簡単にSA・PA施設の建て替えができるかどうかがわからず、今回の駒門PAのように急に終了のお知らせだけでトイレ休憩しかできないPA化が進むようだと、高速道路会社の何らかの対応が必要になってくるのではないかと思います。また、事故や天候不順で大渋滞になった時にも途中退出して近くのホテルに一泊できるくらいの退出時間は認めて欲しいです。人を介しての手続きが難しければ、スマホを使っての「一時退出用」のQRコードをかざすとバーが開いて出られるようになるとか、お金を掛けないでドライバーの利便性が上がるような仕組みを考えていただきたいものです。

コメントを残す