「まごチャンネル」の仕組みを調べるとわかってくる「ネットスキル」の必要性

テレビコマーシャルで露出が多い感じがしていた動画を送った先でテレビ画面から見られるという「まごチャンネル」が、昨日行ったショッピングセンターで実演販売されていました。赤ちゃん用品を売っているお店に出ていたのは、孫のためならお金を惜しまないじいちゃんばあちゃん世代を狙っていることは明らかですが、今回改めて「まごチャンネル」について調べてみると、なるほどと思われる部分はあるものの、それなりのネットスキルがあればあえて買わなくても良いものではないかと思われます。ここでは、そのおおまかな内容を紹介するとともに、「まごチャンネル」と同じことをスマホで代替できないか考えてみることにします。

まず、まごチャンネルとはテレビに接続する外部接続機器で、テレビのHDMI端子に接続します(別にコンセントも必要)。本体価格は定価で19,800円(税込)、その他に毎月の通信料として月々1,480円(こちらは税別)が毎月かかります。というのも、この「まごチャンネル」は固定インターネットが設置されていない家で使うことが想定されているので、本体内部にSIMカードが入っていて写真や動画を本体内部のメモリーにアップロードしたものを楽しむ仕様になっているようです。ちなみに、写真ならおおよそ5万枚、1分動画を2000本くらいまで保存できるということですが、そのメモリー量は15GBくらい?(動画の解像度によって違ってくるので正確なところはわかりません)という風にも考えることができますが、その倍の32GBくらいをみておけば、十分スマホにもそれくらいの容量を追加できるでしょう。32GBのmicroSDカードはそう高いものでもないため、送ってもらったデータのダウンロードにしか使えない通信料として1,480円出すのは、様々なネットサービスの内容を知っている私からすると割高感があります。

ただ、誤解してほしくないのは、この「まごチャンネル」という機器は、電話は主に固定電話かガラケーで、メールすら使ったことのないネットスキルのない人でも使えるものを目指して作られたものなので、テレビの大画面で、自分のお子さんに孫の動画を撮ってもらったものをアップロードしてもらい(専用アプリからアップロードし、アップロードの際の料金は「まごチャンネル」を契約していないお子さんが負担することになります)、使う方はテレビのリモコンから「外部入力機器」を選びそこで出てくる「まごチャンネル」の画面から送ってもらった写真や動画を見て十分に楽しむことができると思います。

ただしその際気を付けて欲しいことがあります。ネットスキルのない方は、使っていないから(電気料金を節約するため)とテレビを含め「まごチャンネル」のつながったコンセントを寝る前に抜いたり、テーブルタップの電源を落としてしまったりするかも知れません。基本的に動画のアップロードがいつ行なわれるかわからないので、基本的にはテレビのコンセントは抜いても、「まごチャンネル」のコンセントは抜くなと言っておかないと思わぬトラブルが生まれる(アップロードできない)可能性があります。

少なくともスマホを持っていてメールやLINEができる人であれば、このまごチャンネルを使うよりも、安いスマホと安いスマホプランを合わせて使ってもらう方が安くそれなりに楽しめるのではないかと個人的には思います。

例えば、以前このページで紹介したことのある日本通信の「合理的みんなのプラン」のSIMをSIMフリーか、ドコモ契約で使わなくなったスマホ・中古ショップで入手したシニア用の安いスマホに入れて使えば、動画はメールに添付したり、LINE上で動画をアップすれば良く、もしかしたら今使っているガラケーの料金よりも安く利用できるかも知れません。「合理的みんなのプラン」は毎月1,380円(税込)と「まごチャンネル」の毎月の利用料より安いのに、無料通話が70分付いている上で6GB/月の高速データ通信が付いているので、お子さんが送ってくる孫の写真や動画をスマホで見るくらいなら十分で、データもまだ使えるのでそれでさらなるスキルアップを狙えます。

スマホの場合はテレビで見られないのが一番の問題ですが、大きい画面で見たい場合はテレビではなく、実にアナログ的な方法を使う手もあります。

写真は、ダイソーで220円で購入したスマホ画面を拡大するスクリーンですが、こんなものでもフォトフレームくらい大きくなりますので、動画や写真を全画面に映し出す方法をレクチャーしておけば、テレビのリモコンを押しながらアタフタするよりも使いやすいと思われる方も少なくないのではないでしょうか。スマホの接定で「自動回転」の設定をONにしておけばそう難しくないと思うので、どうしても大画面でということでなければスマホを活用してもらう方法を私なら取るのですが。


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