Softbankの新プラン発表とauの今後の動向について

ドコモが20GBで2,980円のahamoを出したことにより、他社はどういうプランを出してくるのか? という中での一つの答えをSoftbankが出してきました。2021年1月にauが同じように対抗プランを出してくることを発表していますが、今回のSoftbankのような形での発表ならがっかりというのが正直なところです。まずは、今回Softbankが新しく立ち上げるという「SoftBank on LINE」というMVNOのLINE MOBILEの新規申込を終了して新しく動き出すキャリアについて見ていきたいと思います。

既にLINE MOBILE自体はSoftbankの100%小会社として動いているので、その動向を全て握っているのはSoftbankであり、今回のようなあからさまにドコモのahamoを意識しただけのようなプランしかやらない第三の通信会社を興すということになったようです。その内容をドコモのahamoと比較してみましょう。ちなみに使えるエリアはSoftbankのエリアです。

・データ容量は20GB(同じ)
・LINEアプリのデータ通信量はカウントフリー(独自)
・データ容量超過後の通信速度は最大1Mbps(同じ)
・データ容量の追加 500円/1GB(同じ)
・テザリングは30GBまで(独自だがディメリット?)
・ソフトバンクの4Gと5Gが利用可(エリアではドコモ有利か?)
・eSIMに対応(先行)
・1回あたり5分以内の国内通話が利用可(同じ)
・5分を超える通話を定額化する「通話オプション(月額1000円)」(同じ)
・手続きはWebサイトのほか、LINEを活用する(LINE手続きのみ独自)
・海外ローミングは「アメリカ放題」が利用可(独自?)
・キャリアメールは提供しない(同じ)

こうしてみると、Softbankのエリアで不自由しない人が、LINEによるビデオ通話をよくやり、eSIM対応機をすぐに使いたい人にとっては魅力的かも知れませんが、そうでない人ならそこまでのメリットは感じません。料金でなくサービスで差別化といった格好ですが、そのサービスは(特にLINEについて)低速制限時の最大1Mbpsでも十分使えるので、個人的にはそこまで魅力的には写りません。

また、本家Softbankではデータ容量無制限の5G料金プラン「メリハリ無制限」を2021年3月に提供開始(月額料金6580円)し、Ymobileでは各プランから通話定額を切り離し、UQモバイルと同じようなプランに変えてきました。このままahamo対抗としてはYmobileでは行なわず、新しく立ち上げる「SoftBank on LINE」に一本化するということなのでしょう。ただそうなると、auもahamo対抗プランを完全子会社化しているBIGLOBEの方で行なうのかという風にも考えられます。

もし今回紹介した「SoftBank on LINE」の20GB2,980円プランと同じようなものが、来年BIGLOBEから出てUQが動かずということになったら、むしろ今後は3大キャリアに対抗するMVNOの方が面白いプランを出してくるのではないかという気すらします。このままだと通信品質については疑問ではあるものの、日本通信のahamo対抗プランが一番マシだったというオチになる気がするのですが(^^;)。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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