楽天モバイルの料金プラン発表のインパクト

最近は新型コロナウイルスに関連する話題がどうしても多くなり、ワクワクするような期待感を感じられることが少なかったように思われます。そんな中で、昨日に発表されるとなった第4の通信キャリアである楽天モバイルの初めての料金プランが出てきたわけですが、その内容について冷静に評価してみたいと思います。

ちなみに、動画を外でも見まくれるような用途でなるべく安いものをということですと、4月までのキャンペーン価格ではありますがモバイルルーター専用にはなりますがFUJI Wifiの月間50GBが1980円、100GBが2480円あたりがこれを書いている現在では最安で(ソフトバンク回線でSIM単体利用の料金・いつでも解約可ですが、この料金で契約するには申込時にキャンペーンコードが必要になるので注意)、こことの比較になるかと思いながら待っていたのですが、とにかく出てきた料金プランの詳細は以下の通りになります。

・プランは単一
・料金は2980円で統一
・オンライン申込みで契約事務手数料相当の楽天ポイント付与
・最初の一年間は300万人限定で一年間無料
・国内通話および海外から国内への通話料無料(Rakuten Link使用時)
・SMS利用国内国外問わず無料(Rakuten Link使用時)
・データ通信無制限利用可(楽天回線のみ)海外は2GBまで無料
・国内エリア外のau回線は2GBまで無料(超過時は最大128kbps)

データ通信無制限・アプリ仕様で通話とSMSが無料・海外でも通話とデータ通信が使えるなど画期的な項目が続く中、問題は最後のローミングによるデータ通信の制限ということになるでしょう。すでにテストされている地域でもなかなか楽天の回線につながらないような報告を見ることがある中で、地方のユーザーにとっては楽天の回線エリアがソフトバンク回線並に使えるようにならなければ、いくら一年間無料ということがあっても基地整備のスピードにもよりますが、なかなか移動運用は厳しいでしょう。

ただ、これから固定電話をやめて、ゆくゆくは光インターネットをモバイル回線に移行したいと考えている方で、楽天モバイルのエリアが整備されそうな地域にお住まいの方なら一考の余地はあります。通話用アプリであるRakuten Linkを使った通話はWi-Fiでも電話番号を使った着信発信ができるので、今ある光インターネットからの自宅Wi-Fi通信を使って楽天モバイルのスマホを固定電話のように使い、その後楽天モバイルの回線で電話だけでなく安定したインターネットが使えるようになったら、自宅でのネット利用を楽天モバイルに一本化するということもできるかもしれません。

ただ、一部の地域を除いて一年間で日本全国で快適に楽天モバイルの回線がソフトバンク回線並に使えるようになるのかというのは全くわからないことなので、私の場合は少なくとも自宅でまともに楽天モバイルの回線が使えるようにならなければ、いくら一年間無料で使えたとしても新たに加入するメリットがないというのが私の印象です。

さすがに今回の楽天の発表を受けて、この内容に追随するところはないと思いますし、データ通信で選ぶならモバイルルータで利用するタイプのデータ通信会社と比較することもできるでしょう。個人的には今回の楽天モバイルの発表を受けて専用アプリによる通話完全定額サービスで追随するキャリアやMVNOがあれば、そちらの方も検討する余地が出てきます。もしドコモ回線を使ったMVNO業者の中で、楽天と同じような通話及びSMS定額サービスが出てくれば、そちらのほうが興味深いように感じます。

モバイルデータ通信においては、私の場合それこそソフトバンク回線でも圏外になるような場所に車で行くことが考えられるので、60GB(60GBはキャンペーン容量)の高速容量を使い切っても1Mbpsのスピードが出るとされるドコモのギガホの方が料金は高くても固定の代替にもなりそうで、かつ日本全国どこへ行っても繋がりやすいという点から、6980円(定期契約ありの場合)でも現状ではベターな選択になりえます。

私自身は今回の楽天の発表を聞いて、自社エリアが整備されればとんでもなく魅力的なプランだと思います。私自身はADSLが使えるうちは公衆Wi-Fiを利用しながら状況のさらなる変化を待とうと思いますが、新しく契約する場合には一年間無料といっても楽天モバイルの回線に対応した端末の購入が必要になりますし、加入を考えられる方は少なくとも自宅及び毎日の行動範囲でのエリアを確認した上でどうするか決めることをお勧めします。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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楽天モバイルの料金プラン発表のインパクト」への4件のフィードバック

  1. ケータイオタク

    期待外れでしたね。自宅は浦安なので楽天エリアですが。auのローミング費用が500円ので大容量は難しいと思いましたが、せめて3Gは欲しかった。
    エリア内でも地下街や地下鉄はauローミングだったと思います。東京のように地下鉄が移動の主力手段と言うとしては致命的です。
    通話はauエリアでも無制限なんでしょうか。それとテザリングが可能かどうか。エリア内でテザリングが可能となればまだましですが。
    ドコモのギガホ1月から使用していますが、ルータでパソコンに接続して速度は20M超から30M超です。40Mにはいかないようです。でも20Mを切るのは夕方等でも無いです。
    楽天市場でもトラブルを起こしているし、三木谷さん最近は焦り気味ですね。
    むしろ端末で『イエデンワ』のような端末があれば使えるのでは。一戸建ての光の代用になると思います。小規模事務所用にも使えるのでは。
    縛りは無いという事なので対応端末の中で一番安い楽天miniをリビングにおいて光ルータの代用にするなどくらいですね。
    対抗は期待出来ないけどドコモのギガホ割の永久化くらいは期待したいですが。ソフトバンクが楽天をつぶしに来ると面白いのですが。
    何年か後には楽天自体が解体になるような気がします。

  2. てら 投稿作成者

    三木谷社長のプレゼンを最初から見ましたが、前日の日経のスクープに反発したのでもう少し何かあるのかと思ったら、かなり待たされたあげく出てきたプランはこちらの予想したものの範囲を出ませんでした。一応その夜のニュースで流れたものの、まだ電波を出した頃のPHSのレベルにも届いていない感じのエリアのような気がします。今後楽天が自前でどこまでエリアを広げられるのかが鍵でしょう。最初に発表された通信衛星で大規模なユーザーの利用をサポートできるなら面白いですが、逆にそうなると端末の問題も出てくるし、まずは全国のエリア展開が整うまで待ちでしょう。

    あえてそんな状態でもテストをしてくれる人が300万人集まるのかというのが最初のポイントになるでしょう。せめてこれも最初の方に発表された窓際に置いて楽天の回線を家庭内で増幅してくれるブースターとイエデンワ型端末(ルーター機能付)が出てくれば、もしかしたら光インターネットの代替になるのではないかと期待しています。ADSLが終了するまでに楽天のエリアがまともになっているかどうか、それほどユーザーは莫迦ではないと思うので、経営が軌道に乗るまでは大変そうです。だからこその送料無料のごり押しだとしたら、楽天市場に出店している人は怒るでしょうね(^^;)。

  3. ケータイオタク

    23区と言うエリアのイメージで考えていましたが、エリアマップをよく見ると首都圏に関しては首都圏在住在勤者にとってはポイントを抑えたエリアだと感じます。PHSのスタート時点に比べるとはるかに広い。
    通話とメールが出来れば良いというライトユーザーなら魅力を感じると思います。横浜方面に比べて千葉方面が充実していますね。千葉方面に関しては都内通勤者の住居エリアをカバーしています。
    Wimaxはau 4G LTEのエリアを利用すると合計で7Gと言う制約が発生しますが、楽天モバイルではそういう制約は無いと思います。
    公式のドコモ、auの報道発表より脅威を感じていると思います。価格競争が始まる可能性は大きいと思います。

  4. てら 投稿作成者

    日本人は初物が好きなようで、今回の発表を受けてかなりの人が申し込みに殺到しているようですね。私の場合はテストには最初から参加することができず、さらに通話用の形態の更新月の問題があるので、更新月が来るまで待ち状態です。とにかく、こうしたいつでも乗り換えできない状態から脱したいということもあるので、新たな参入者の登場は心強いですね。

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