月別アーカイブ: 2019年4月

大手コンビニエンスストアの消費税率は申告で変化

このブログでは過去にも話題を出していましたが、車中泊をしたり途中で休けいを挟みながら長距離の旅をする人にとってコンビニ内で食事のできる「イートインスペース」が今後どうなっていくのかは大きな関心事でした。

店内だけでなくお店の外に出て飲食し、食べた後のゴミを店内で処分するような形でも「外食」と見なされて消費税10%になるとなると、今まで設置されていた店内のイートインスペースだけでなく、店外にある椅子なども撤去しなければならなくなるのか、状況を見ていたのですが、最近になって大手コンビニでは「申告制」にし、店内のポスターで周知させることで、お客さんの方から店内で食べる事をお店の人に言う形になるそうです。

具体的には会計を行なう前に、「店内で食べます」と申告したものについては消費税10%でレジを打ち、それ以外のものや何も申告しないお客さんが購入した食物に対しては8%の軽減税率でレジを打つということになります。

個人的にはこれで、現在コンビニに置かれている電気ポットのお湯提供(店内で購入したカップ麺などに提供)は継続されそうですし、車で走っていてどこにも食事をする所がないような場所でも、コンビニ店内のイートインスペースが維持されるなら、お弁当や冷凍食品をチンしてもらって食べることが今後もできるということになります。

こうしたお客さん側の善意を期待するような申告制というのは、それを悪用して店内で食べると言わずにひっそりとお店の裏で食べるような人を発生させる可能性がある……というか(^^;)ほぼそのような事は全国的に起こるであろう事は簡単に想像できます。それでもあえてやるということは、日本人の善意に期待するところが大きいというところなのでしょうが、それこそ同じコンビニでも話題になった「レギュラーコーヒーのカップ購入」ののち「カフェオレを出してその差額をちょろまかす」という行為についてセブンイレブンが取った行動を思い出してもらえればわかると思いますが、同じように「見せしめ」のために訴えられる人が出ることでこうした申告制が定着してほしいと考えているのかも知れません。

そうした流れを利用者の側から見ると、店員の側から確認を取るのではなく、ポスターで全員が見ているという前提のもとで申告をしてもらうので、あえて申告をしないで済ましていると、常に訴えられる可能性を残すことになります。個人的にはその場で食べる場合にはきちんと申告することをおすすめします。

今後の増税に関するスケジュールは10月からということになるのかどうか、よくわからないところもありますが、とりあえず大手のコンビニの動向がわかったということと、この軽減税率もずっと続くわけではないため、スーパーにあるイートインスペースについてもコンビニの動向と方法論に基づいて続けてくれれば嬉しいです。

近くのスーパーでも「飲酒は禁止」「一時間以上の利用禁止」「場所取り禁止」というようなルールのもとで自販機による飲料(ペットボトル・缶飲料・紙コップによるコーヒー)、電子レンジ・電気ポットのが用意されたイートインスペースがありうまく機能しています。特に安いお惣菜やお弁当、カップ麺を店内で購入し、お店の用意したお湯や電子レンジを使って調理して昼食を短時間で済ませるような人にはニーズがあり、スーパーの方でも食事のためにスーパーを利用してくれる人が一定数いることになれば、その分の売上げが見込めるわけで、できるだけお店の方に負担がかからないように残して欲しいと思っているのですが、今回のコンビニ大手の見解というのは大いに参考になるのではないかと思います。まだもう少し時間があるので、同様なイートインスペースを持っている店舗の対応については広くアンテナを張って情報を仕入れるようにしたいと思っています。


災害時に電池を節約しながらスマホを使うには

先日、アマゾンプライムビデオで配信されてきた日本映画「サバイバルファミリー」を見る機会がありました。さすがに電池を使ったライトや電子機器すら使えなくするのは荒唐無稽な設定で、全ての電気を使う機械が宇宙からの大きなエネルギーでショートして使えなくなったと仮定しても、それまで全く使えなくなっていた電灯やラジオ・テレビ・有線放送が急に使えるようになるというのは無理があるなということを感じました(^^;)。さらに、災害が起こる前には普通にスマホに依存していた家族の子供たちが、簡単にスマホをその辺に捨ててしまう描写に、野暮とは思いつつも強い違和感を感じざるを得ませんでした。

スマホの中には多くの得がたい情報や写真もあるでしょうに、そうした思い出もろとも簡単に捨てるというのは現実をあまり考えていないような気がしました。一時的にスマホが使えなくなっても、それはあくまで一時的な話と考えるのが普通でしょう。災害によって全ての発電所が動かなくなることは十分考えられることだと思いますが、発電機を使って自家発電を行なってラジオ放送を続けることはできるでしょうし、同じように今後5Gが本格運用されるようになれば、基本的には長期停電になったとしても、ネット環境は早急に復旧作業にかかり、サービスは断続的ではあるものの継続するという前提でシステムが設計されているだろうと推測します。

もちろん、数日から数週間くらいは全く携帯電話の電波が入らないということは起きる可能性はあるものの、ラジオやテレビ、そしてインターネットについては利用可能な状況というものを考え、自分の持っている端末については電池を節約しながら長く使えるような対策を取っておくべきだろうと思います。

まず、携帯の電波がつながらないまま、全くスマホを充電することができそうにない状態がしばらく続くなら、思い切って端末の電源を切ってしまい、必要に応じて電源を入れて使うようにするのがいいように思います。

もし電源を切っている時に何らかの連絡が入った場合は、メールなら後で見られますし、着信やSMSについては相手の番号およびメッセージはスマホやガラケーを起動すれば出てきますし、留守電を設定していればそこで聞くことも可能です。ただ、スマホの場合はガラケーとは違ってバックグラウンドでさまざまなデータのやり取りをしているので、電源を入れた後にさらなる設定をしましょう。

まずは電池を食う画面の明るさを自分が見えるギリギリの明るさに抑えるとともに、設定で「機内モード(あらゆる電波のやり取りを行なわない飛行機内でのモード)」にした状態で起動し、必要に応じてメールの受信やサイトの閲覧のために電波のやり取りをするようなやり方を覚えておくようにすると、それだけでも違いが出てきます。

例えば、メールやツイッター、LINEのメッセージを書くのに時間がかかる場合にはいったん機内モードにして下書きをし、下書きが終わったら機内モードを切り(この状態で送信可能になります)送信ボタンを押し、その投稿内容が送られたことを確認してからまた機内モードに戻すか電源を切るというような行動をすることで、バッテリーの減りを抑えられます。

私の場合はこのようなブログを書いていますが、もし自身が災害に襲われて体は大丈夫なもののその存在証明をしたいような場合にどうするかということを考えておこうとした場合、いつもこのブログはパソコンの大きな画面で書いているので、その操作感の違いにスムーズに行かない場合も出てきます。

ただ、この場合もスマホの「機内モード」で下書きをした文章を作り、メールを特定のアドレスに出すことでブログの更新もできる仕組みはどのブログサービスでも用意されていますので、設定を事前にやっておきそのメールアドレスを控えておくことや、細かいカテゴリーや投稿情報のカスタマイズがメール本文を加工することによりできるようなら、その方法についても控えておく必要はあると思います。

また、写真の投稿についてもほとんどのブログはメールに添付して送るとブログでも表示できるようになることが多いので、現状をつぶさにブログで発信することも可能でしょう。ショートメッセージが基本のツイッターではそこまで神経質にならず、専用アプリからそのままつぶやきを発信すればいいと思いますが、そうしたつぶやきについて反応が来た時に設定しておいたメールアドレスに連絡が入るようにしておくと、定期的にメールチェックをしておくだけで反応がわかります。電池の減りが心配な場合はメールの内容を紙でメモしておいて、改めてどのようなリアクションをするのか考えるために、日々持ち歩くものの中に小さめで構わないのでメモ帳とペンは用意しておいた方がいいでしょう。

そんな中で、私自身のある意味究極のミニマムモバイルの組み合わせについて考えてみました。過去にガラケーと接続可能なBluetooth小型キーボードを購入してそのまま持っていましたので、そのキーボードと毎月の利用料が0円(月間通信量500MB未満は無料・以降100MBごとに100円(税抜))というnuroモバイルの「0sim」を入れたガラホ(ガラケーとは違い、一部のアプリを動かしたりMVNOのSIMを入れて利用することが可能なガラケーのような端末です)との組み合わせです。ペアリングも問題なく、導入したファイラーとテキストエディタを使って発信するための文章をキーボードを使って下書きし、改めてウェブブラウザからメールを送ることでブログの更新も写真の組み合わせでアップできます。

今後もし大きな地震が日本で起こったとしても、最初に書いたような映画「サバイバルファミリー」のような極限的な状況にはなることはちょっと考えにくいですが、この組み合わせだとスマホと比べて少ない電池容量でもお金もかからずに長い間使えるという点で、災害にはかなり強くて、最悪手回し発電の電力だけでも使い続けられるかも知れません(^^;)。

たださすがにこんな組み合わせは普通に揃えることは難しいと思うので、少なくともスマホ一台を長期的に自力で電力を供給して使う方法についても平行して準備しています。そんな中で、日常持ち歩くセットについても新たに整備していく予定なので、またおいおいその中味については紹介していこうかと思っています。


お使いの自転車に「防犯登録」をしていますか?

昨日のことですが、夜に自転車で帰宅中に走っていたパトカーから呼び止められました。別にやましい事をしているわけでもないのですぐに止まってこちらから警察官の方に寄っていくと、まずはどこへ行くの? と言われたので自宅に帰ることを告げたのですが、その後に彼らが求めてきたのは自転車の防犯登録の有無でした。

この自転車の防犯登録というのは全国一律ではなく、私の住む静岡県では普通に自転車店から自転車を購入した場合に同時に行なってもらえステッカーが交付されます。その番号と自転車の型式などをデータベースに登録して、その内容を警察が把握することによって、もし自分の自転車が盗まれた場合にその情報を元にして探してもらうものです。

自転車というのは自動車と違って車検がないので車検証もないので、「今乗っている自転車が自分のものか?」ということを証明するためにはこのステッカーに記されている番号が頼りになります。今回はどうやら、私の乗っている自転車が放置自転車や他人の所有である自転車ではないか? と疑って声を掛けてきたようだったのですが、当然自分で購入した自分の自転車であるということは疑いようはありませんので、正々堂々と受け答えをしていました。

唯一気がかりだったのは、静岡県における自転車の防犯登録というのは購入時から10年を目安にデータベースから消えるという話もあったので、現場で警察官が防犯登録番号を照合した場合に自分のデータが出てくるのかということでした。しかし、照合の結果によって自分の自転車であることが証明されたようで、全くのお構い無しでそのまま帰宅しました。しかし、今冷静に考えてみると何か一つボタンを掛け違えていたら、さらに長く足止めを食らったり、最悪の場合自分の自転車なのに窃盗をしたと疑われるということも考えられました。

私の場合はいわゆる「町の自転車屋」さんで長く付き合いのあるお店から自転車は購入しているので、防犯登録もその都度行なってもらっているのですが、人から使っていない自転車を譲り受けたり、インターネットで購入するような場合は、防犯登録は自分で行なわなければなりません。ついそうした手間を避けるような形で防犯登録をしないまま自分の自転車として日常の足として使うことは基本的には問題はないものの、今回の私のようなケースでは、やはりきちんと防犯登録を行なっておくことが大切なことがわかります。

今まではあまりその必要性を感じていなかった方もいるかも知れませんが、自転車と歩行者との事故で歩行者が死亡するような事故において、損害賠償の負担が自転車側にかかることがもはや普通になる中で、やはり自転車といえどもこうした登録関係の事をしっかりやっておくことは大事です。事故の現場検証に警察がやってきた場合に、今回の私と同じような質問を警察からされた時に自分の自転車であることを主張できないと、その後の話し合いもうまく行かなくなるかも知れません。

こうした事に心当たりがある方は、ネットでご自身がお住まいの地方での自転車の防犯登録についての情報を仕入れ、早めの手続きを行なうことをおすすめします。現代社会はちょっとした手続きの不備だけでも思わぬ方向に事態は転がっていきかねませんので、転ばぬ先の杖ということで、きちんとできることは行なっておきましょう。


高速道路のパーキングエリアで駐車スペース予約は浸透するか

NEXCO中日本は東名高速の下り線に新設する豊橋PAにおいて、「駐車場予約システム」の社会実験を4月12日(金)13時から開始すると発表しました。これだけ読むとどういう事なのかと思われるかも知れませんが、この実験は特大車や大型車など主にトラックやバスのような営業車の利用を想定しています。

さらに、予約を行なうためには車にETC2.0の車載器を搭載している必要があり、専用駐車場への入場管理を行なうそうです。今後こうしたサービスが一般車にも広がる可能性があるとしたら、従来のETC搭載機では新たなサービスを受けられなくなることが予想されます(以前このブログで紹介した一定時間内なら高速道路を出て給油や食事をして戻っても通しの料金で精算される実験がありました)。現在、車の買い替えを考えている方や、新たにETCを付けようと考えられている方は、こうした動向を考えた上で決めることをおすすめします。

当面は無料で実験は行なわれるものの、今後は有料化も視野に入れた考えではあるようです。先に大型車で実験が行なわれるのは、政府の出している「働き方改革」と関係があるということがあると思います。

普通の労働でもそうですが、あまり長い間連続して働かせたり、残業を長時間連続で強要したりすることは、昔は当り前であっても現代では適当ではありません。さらに、長距離ドライバーに長時間の運転を強要することは、事故の可能性も高まるのでトラックの積荷やバスの乗客を安全に定刻に届けられなくなるだけでなく、会社としての信用も失いかねません。

ただ、多くの車が行き交う高速道路では、会社の指令でサービスエリアやパーキングエリアで休憩を取ろうとしても、駐車スペースが全て埋まっていたり、一般車両が大型車両スペースに侵入してきて平然と停めているような事もあり、休憩エリアでトイレや仮眠をしたくても、停めるところがなく仕方なくそのまま走らざるを得ない状況や、危険を承知で路肩に車を停めて休憩・時間待ちをするという状況は全国いたるところであります。

今回の実験では予約の受付期間は利用の2週間前から予約日時の5時間前までで、予約可能時間は最大24時間までということで、あくまで貨物車の仮眠・休憩に使うということになりそうです。実験が行なわれる場所は中部の豊橋ということで、定期便のある大手にとってはとても便利になると思われますが、もし多くの新しく作られるサービスエリア・パーキングエリアの駐車場が拡張され、大型車両の予約が多くの場所でできるようになったとしても、今の状況は劇的に変わるとは言えないでしょう。それは、特に個人事業主については上記の「働き方改革」の手法が取れないからです。

大手コンビニで働くアルバイトについては最低賃金の規定もありますし、連続しての勤務・一定の時間を超える残業について無茶な働かせ方はできないように保護されていますが、その反面、労働者ではない店のオーナーがオーバーワークになっていて、その対策がなかなかできないというのはまさにこの問題と同じような感じがします。個人で荷物や人を運ぶ仕事を大手から請け負って行なっているようなケースでは、会社から雇われているわけではないので、大手との競争に勝って仕事を得るためには深夜割引の始まる・終わる時間ギリギリで高速道路に乗るか降りるかすることで経費を抑える必要もあるので、どうしても多くのトラックが高速道路の入口やパーキングに殺到し、休憩できずに困るところがあります。また、約束した時間通りに運ぶため、もし大きな事故で渋滞が起こるなど不測の事態が起こった場合には、いくら推奨されていると言っても途中で休みながら進むわけにはいかない状況というのも場合によってはあるでしょう。

そんな場合でも多くの人を確保できる大手の会社なら仕事を分けることで何とかできることもあります。今回の実験の恩恵を受けるのは正にそうした大手の会社ではないかと思うのです。こうした大手は優遇され、中小・個人にしわ寄せが来る傾向はトラック・バスを運用する企業だけの問題ではありませんが、特にこうした業界は仕事上のミスがすなわち大きな事故につながり、人命が危うくなるばかりでなく日本の交通網の一部をストップさせてしまうリスクもはらんでいます。ですから、大手や中小、個人に限らずに仕事で荷物や人を運ぶという仕事を行なうについて、少なくともどうしても停まって休みたい時に休める環境を作ることが大切です。今回の実験はいわゆる「ハード面」での対策ですが、それだけでは不十分であり、日本の社会の仕組みにもつながる「ソフト面」の改革(高速道路の料金改革やそもそものドライバー全般における働き方規定の徹底など)を全ての営業車において実施させるような政治的な決断事がないと、今の状況はそう簡単には変わっていかないのではないでしょうか。


首都圏からも日帰り可能プチ温泉旅 その3 熱海の共同湯へ

御殿場駅を出発して沼津駅まで戻り、そこから向かったのは、最近は通過するだけだった熱海駅でした。先日、駅前の家康の湯(足湯)には入りましたが、温泉を堪能するまでには行きませんでした。熱海にはそれこそ多くのホテルやリゾートがあり、お金を出せば様々な快適な温泉施設がありますが、今回は格安で入浴できる町の銭湯へ行ってみることにしました。

過去に行ったことのあるのは、駅からすぐ近くにある「熱海駅前温泉浴場」(一般500円)ですが、これより安いかけ流しの温泉が熱海にはあります。今回はその中でも、熱海で一番安くて雰囲気も良さそうな、名前としては「山田湯」としてネット検索では出ている小さな民営の銭湯に行くことにしました。熱海駅から徒歩で25分くらいの距離ですが、隣の来宮駅からなら17分くらいで着きます。幸いすぐに電車が来ていたので熱海駅から一駅の来宮駅で降りて、山田湯に向かいます。ちなみに、来宮駅は無人駅なのですが、青春18きっぷを持っている人はそのまま改札を通り抜けても構わないようだったのでそのまま出ました。

熱海というのは坂の街で、来宮駅からはかなり急な坂を下りていくことになります。山田湯の場所はネット検索で徒歩ナビを使えば問題なくたどり着くことはできるかと思いますが、山田湯の入り口は狭いのでどこから入っていくかとウロウロしてしまうこともあるかも知れません。実際の目印は、写真の食事処「みのる亭」を越えたすぐのところで、下に降りる道を下っていきます。

上の写真だとわかりずらいですが、正面のお宅の一階が共同浴場になっています。右側に駐車場になっている広めの空間があるのが見えると思いますが、そこから細い道を歩いていくと銭湯の看板などは外から見えるものは全くないものの、左側に「男湯」と書かれた入口があります。女湯は右側の入口から入るようになっています。

そのドアを開けて入ると番台は共通で、私が行った時には山田さんちのお母さん(?)が奥で何やら用事をしているようでした。時間はだいたい午後の4時前で、一声掛けると私が午後の営業の一番風呂だったようで、お湯がぬるいようだったら蛇口から出して下さいと言われ、入湯料の300円を払って入りました。

まだ誰も入っていなかったので、浴槽内の写真を撮ることができました。だいたい大人が3人くらい入ればいっぱいになりそうな浴槽に、富士山と水車小屋が細かなタイルで描かれたタイル絵が飾られています。蛇口からはすでに温泉は出ていてかけ流し状態だったのですが、元々の源泉が熱いため最初はあえて湯温が下がっているので、適温になるまで源泉を出しているようで、そのため私には熱さが足りなかった場合にはもう少し勢いよく出しても構わないというような事を言われたのだと思います。十分な熱さになったら源泉は流しっぱなしにしないように止めて下さいという注意書きがあったのですが、しばらく一人でかけ流しの温泉を楽しんでいる間に夕方のお風呂タイムを楽しみにやってきた地元のおじさんやお年寄り、そして近所の小学生と中学生らしき兄弟が入ってきて、かなり賑やかになりました。

私一人が観光客でしたので適当なところで上がりましたが、熱海の湯というのは十分に温まるお湯なので、帰りは温泉の余韻を楽しみながら歩いて今度は熱海駅まで25分歩くことにしました。帰りもスマホの地図アプリを使って歩いたのですが、商店街を抜けて様々なお店の立ち並らぶ中を歩くというのも、わずかな熱海の滞在なのですが十分に町を堪能できました。

歩いて帰る途中に通ったのが、ここも熱海駅から歩いて行けるかけ流しの日帰り入浴が楽しめる「福島屋旅館」でした。こちらは400円でかけ流しの温泉を楽しめます。今回は入浴はしませんでしたが、次回はこちらの方もチャレンジしてみたいと思っています。

熱海駅直前にはアーケード商店街があり、お土産屋さんや食事処などさまざまなお店が集まっていて、後に入った熱海駅の駅ビルよりもバリエーション豊富で、個人的にはこちらの方が楽しめました。

熱海市街を散策したのは入浴をした時間を入れても2時間くらいでしたが、それでも町をぶらついてコーヒーを飲むくらいの時間は取ることができました。最後に今回入浴した「山田湯」と今回は入浴できなかった「福島屋旅館」のデータを紹介します。

・山田湯
所在地 静岡県熱海市和田町3-9
営業時間 8:00~10:30(閉館11:00) 15:30~20:30(閉館21:00)
料金 大人300円 小人150円 幼児80円 洗髪料50円
泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
設備 カランのみ タオル・石けん・シャンプーは各自持参
車利用 2台分の駐車場あり

・福島屋旅館
所在地 静岡県熱海市銀座町14-24
営業時間 AM11:00~PM19:00(最終閉館20:30)
料金 大人400円


首都圏からも日帰り可能プチ温泉旅 その2 御殿場温泉会館

御殿場駅から御殿場市温泉会館へのシャトルバスは、運転手さんの神対応のおかげで多少の遅れはあるのかと思ったらほぼ定刻に建物の前の停留所に着きました。いよいよ温泉に入ることができます。

残念ながら浴槽の中に携帯電話持込禁止なる張り紙が貼ってあったので、中の様子は公式ページで確認して欲しいですが、建物の外からでも雄大な富士山が間近に見ることができました。春休みということで親子連れを含む少しの先客がいましたが、全く混むことなくゆったりと温泉を楽しむことができました。内部の写真などは公式ページへのリンクを張っておきますのでそちらでご覧ください。(2021年2月22日追記・ごてんば市温泉会館は2020年3月31日で営業を終了しました。現在は御殿場駅から「富士八景の湯」までの無料送迎バスが出ていますので、御殿場駅からの立ち寄り温泉の旅に活用してみて下さい)

http://gotemba-onsen.jp/

ロッカーは入口外に貴重品用のもの、脱衣所にも鍵のかかるロッカーが有り、100円ですが使用後は戻ってきます。入口には下駄箱が有りますが、そのロッカーは無料です。入浴料金はフロントの手前の自動販売機で購入するようになっていますが、JAFの会員の場合に先に500円の一般の3時間券を購入してしまうと割引が受けられなくなってしまいますので注意して下さい。自動販売機で購入した50円引きのチケットをフロントで見せる際にJAFの会員証を見せることでそのまま入場できますが、そのチケットには購入時刻の刻印があり、その時間で3時間を超えると追加料金がかかりますので注意しましょう。ちけっとは帰りにフロントに渡すことになりますので、くれぐれもなくさないように注意して下さい。

また、JAFの会員でない方のために同様に50円引きの料金で温泉に入ることができる方法もあります。駅の改札口近辺か観光案内所に行くと施設のパンフレットがあるのですが、そのパンフレットにGW・お盆期間・年末年始を除く期間に4名まで50円引きで3時間利用できる割引券が付いているので、これも自販機で割引分450円のチケットを購入し、パンフレットをフロントで提示するようになります。このパンフレットは駅からシャトルバスで現地に向かう前にゲットしておくことをおすすめします。

浴槽自体は一つしかありませんが、何せ前面に広がる風景が絵ではない本物の富士山なのですからそのスケール感が違います。浴槽には2箇所ジェットバスのようになっているところもあり、さらに浴槽内にはお湯の中で座って半身浴ができるように椅子が設置されています。肩までつかっているとのぼせてくるようなら、半身浴をしながら風景を存分に楽しむことができるでしょう。

温泉はナトリウム泉で肌がすべすべになる成分がありますが、私が入った時には若干の塩素臭がありました。これはかけ流しではないということでしょうがない部分もあると思います。また、この利用金額でボディシャンプーとシャンプー・コンディショナーが用意されているというのは実に有難く、くれぐれも施設のご厚意で用意されている備品を無駄遣いすることがないように利用したいものです。

館内の奥は大広間になっていて、そこで休憩したりカウンターで食事を出してもらったものを頂くこともできるようになっています。私は帰りのバスの時間もあって利用はできませんでしたが、お風呂に入って食事をいただいても3時間以内に十分収まると思いますので、御殿場周辺だけを観光するならシャトルバスでつながる秩父宮記念公園とセットで回るとか、近くの御殿場プレミアム・アウトレットとセットで楽しむとか、電車や高速バスで来るだけでも色々楽しめると思います。また、御殿場駅から出るシャトルバスの中には、KIRINの富士御殿場蒸留所を見学するためのバスも有りました。富士御殿場蒸留所の見学には事前に電話やインターネットでの予約が必要ですが(1名では不可?)、電車で行かれるならアルコール類の死因もできるようですので、そういった予定を組んで出掛けるのも一つのプラントしてはあるでしょう。

今回は入館から1時間後に来たシャトルバスで御殿場駅まで戻り、御殿場駅富士山口にある桃中軒御殿場店(駅に併設する立ち食いそば屋・駅弁屋さん)で座ってみくりやそば(540円)をいただきました。いかにも地方色の濃い、甘いお汁にけんちん汁の具がのったお蕎麦という感じでおいしくいただけました。次の電車の待ち時間の間に十分食べられたので、時間を無駄にしないで移動できたことは、今振り返ってみるといい選択ではなかったかと思います。御殿場線を沼津まで戻り、そこから次の目的地に向かいます。


首都圏からも日帰り可能プチ温泉旅 その1 御殿場駅からのシャトルバス

連続の旅日記になってしまいますが、4月10日までの青春18きっぷの残りがあるため、今シーズンはまだ色々と出掛ける余地があるので、今回を含めて2回、4月10日までテーマを決めて出掛けて来ようと思っています。
今回のテーマは「プチ温泉旅」で、私の住む静岡市から時間に余裕を持って行くことのできる駅から近い(あるいは現地までの交通手段が確保されている)温泉をピックアップし、ゆったりとお風呂を楽しみながら回ることを目指しました。

静岡からは東へと向かったので、恐らく首都圏から18きっぷで日帰り温泉旅を考えておられる方には多少参考になるのではないかと思います。なぜ東へ向かおうかと思ったかというと、当日の天気が良く地元の静岡市でも富士山の雄大な雪をかぶった姿が見えていたためで、「駅から便利に行ける」「富士山を見ながら入浴できる」「安い」という三拍子そろった公営の温泉施設が「御殿場市温泉会館」なのです。

過去には車で何度も出掛け、露天風呂こそありませんが全面ガラス張りで富士山の裾野まで見える雄大な姿を見ながら入浴できます。料金は500円ですが、JAF会員は団体料金が適用されて50円引きの450円で3時間まで利用できるというのも嬉しいところです。

温泉の場所は駅からちょっと離れているのですが、市が用意した無料のシャトルバスが秩父宮記念公園経由で運転をしているので、シャトルバスの時間を合わせて出発すると、温泉までバス代もかからずに行くことができるのです。

今回はかなり時間に余裕を持って9時30分台の静岡始発の電車で出発しました。御殿場行きは沼津駅で御殿場線に乗り換えることになります。御殿場線とは昔の東海道線で、まだ丹那トンネルがなかった頃に東西を鉄道で結ぶ動脈でした。しかし今は完全なローカル線で、無人駅では後ろの車両がドアが開かないワンマン運転になっています。無人駅で降りる場合には(有人駅ではドアが自動で開きます)前の車両に乗っていないと慌てることになります。

今回の予定では御殿場駅発12時10分のシャトルバスに乗る予定にしていたので、本来なら静岡発は10時15分発でも十分に間に合ったのですが、ちょっと早く駅に着いたため、とにかく早めに電車に乗り、御殿場駅まで一気に着きました。というのも、今回シャトルバスを使って温泉会館に行くのが初めてだったので、バス乗り場はどこかということも事前のネット検索では良くわからなかったということがありました。

御殿場駅の出口には左右二箇所あって、左が「富士山口」という富士急のバス乗り場があり、お店や観光案内所のある開けた方で、右が「箱根乙女口」という高速バスやシャトルバス乗り場のある方の出口になります。ここでは、各種高速バスや、御殿場アウトレットへのシャトルバスや、お風呂や地ビールレストランのある「時之栖」行きのシャトルバスも発車しています。これらのバスには専用の停留所が用意されているようなのですが、温泉会館行きのバスはマイクロバスで、どこから乗ればいいのかまずわかりません。そこで、あえてバス乗り場とは反対の方の出口に出て、御殿場市観光案内に入って聞いてみたところ、時之栖行きのシャトルバス乗り場の手前の「4番のりば」である「一般バス乗降場(下の写真)」であると教えてもらいました。しかしそれならそうと、きちんと乗り場の番号を書いておいてほしいと思ったのですが、事はこの話はそう単純なものではないということが後でわかります。

バスを待つ間、駅周辺を回りつつ情報収集をしていたのですが、御殿場市の推すB級グルメとして、山芋を入れてつないだお蕎麦に、かなり甘めの出汁、さらにけんちん汁のようなにんじん・ごぼう・鶏肉などを入れて食べる「みくりやそば」があります。この「みくりやそば」についてはその存在を承知はしていましたが、実は今回訪れる温泉会館の中にある食堂や、御殿場駅構内にある立ち食い蕎麦屋さんでも提供していることがわかりました。予定より電車一本早く着いてしまったので先に食べて行こうかと思いましたが、食べてからすぐお風呂というのも体に悪そうな気がしたのでシャトルバスを待ち、12時過ぎに来たバスに乗り込みました。バスの写真は頭が切れてしまいましたが(^^;)、こんな感じのマイクロバスです。

平日の昼ということで、誰も乗って来ないかと思いましたが、やはり地元のお年寄りには有難いバスのようでそれなりに乗車があり、温泉へ行くのではなく、途中の秩父宮記念公園へ行くという方もいたりして、バスはかなり混んできました。そんな時に、一人の乗客の方がまさに私が不思議に思っていたバス乗り場の話を運転手さんに振りまして、運転手さんは乗客全員に聞こえるような大きな声で説明してくれました。

4番乗り場というのは一般のバスの乗降場になるので、週末になると多くのバスが停まっていてシャトルバスが停まれない場合があり、その場合にはロータリーの空いている所に停まって人の乗り降りを行なうということなので、必ず4番のりばに停まらないので案内を出せないのだそうです。乗る側としては、一応4番のりばで待ち、混雑を感じたら温泉会館行きのバスを見付けてそこまで移動してもらいたいという事のようでした。

さらに、運転手さんは色々喋ってくれまして、今回の12時台の前に9時台、11時台のバスが有るのですが、イベントや週末・そしてゴールデンウィークの混雑でマイクロバスに補助席を出しても乗り切れない場合があるのだそうです。その際には9時台、11時台のバスについては、積み残した乗客をもう一度ピストン輸送するような配慮をしてくれるとのことです。この事に限らず、もし乗車する際に困ったら運転手さんに質問すると、かなりこちらの事情に配慮してくれる場合もあります。

びっくりしたのが、同乗していた観光客の一人が御殿場駅で友人と待ち合わせをしていたものの、シャトルバスの出発時間と同じ12時10分に御殿場駅に到着する予定の高速バスに友人が乗っているので、何とか少し待ってもらえないかとの話を運転手さんにしたのですが、その際の運転手さんの対応は、無料のシャトルバスなのにかなり融通を効かせてくれるという、個人的に全国を回っていてもなかなかできないものでした。

どういうことかというと、友人とはメールかLINEで連絡を取ってもらい、現在位置がどこなのかを確認してもらい、まだ駅に着かないようであれば、東名高速を降りた所にある御殿場インターチェンジのバス乗り場に立ち寄ることもできるので、友人が駅の手前の御殿場インターのバス停で降りればそこで合流が可能になります。結局その友人はかなり遅れていたようだったので、先に来たシャトルバスの乗客を御殿場インターの停留所(ちゃんと待合室もある立派な建物)で降ろし、友人と合流したら運転手さんの携帯電話に電話をしてくれれば、温泉会館まで行った後で改めて御殿場インターの停留所に戻って来てくれるというまさに「神対応」をされていました。走り書きした電話番号をその乗客に渡し、その人はとりあえず御殿場インターで途中下車しましたが、停留所にはバスは一時停止できますが、何より無料のシャトルバスなのですから、運転手さんのそこまでの心配りがとても暖かいということを感じた一瞬でした。

ちなみに、帰りもシャトルバスを利用したのですが、そこでも同じ運転手さんが、もし御殿場インターの停留所で直接高速バスに乗り換える方がいたら言ってくれれば降ろしますということを全員の乗客に言っていました。こうした行ないに甘えるのは心苦しくもありますが、もしここを読んでいる皆さんが御殿場駅~秩父宮記念公園~御殿場市温泉会館のシャトルバスに乗るような事があって何か問題があった場合は、運転手さんに積極的に聞いてみることをおすすめします。以下のリンクはシャトルバスを運行する「御殿場総合サービス株式会社」のものになりますので、詳しい時刻表などはリンク先より確認してみて下さい。

(2021.2.22追記)
ごてんば市温泉会館は2020年3月31日に営業を終了しました。その代わりに「富士八景の湯」を通って御殿場駅から乙女森林公園第2キャンプ場までを往復する無料送迎バスが運行されていますので、同じく御殿場総合サービス株式会社様のページへのリンクを付けさせていただきます。今後の御殿場方面の観光にご活用下さい。

https://www.g-sougou.co.jp/bus


究極の暇つぶし 地方アンテナショップめぐり その3 東京駅内外のお店

今回のメインテーマであった交通会館でのショッピングを終え、帰りの列車に乗るためまた山手線で一駅の東京駅に移動してきました。まずは丸ノ内地下出口から出てすぐのところにある、これもある意味アンテナショップと言えるかも知れない「茅乃舎だし」のお店でお土産用のあごだしを購入し、地下通路から八重洲方面に移動してきました。八重洲地下街はテレビ局やお菓子の有名メーカーのショップが多く入っていてかなりすごい人出でしたがそちらはふらっと通り過ぎただけで、さらに駅前にある大丸デパートのデパ地下を一回りしたらそれだけでかなり疲れが出てきました(^^;)。

ただ、大丸入口のところにあった「ほっぺタウン」内の取扱いのある品物を写真付きで紹介しているパンフレットは今回しっかりといただいてきました。インターネットであらゆるところは調べられるとは言え、フロアに入っているお店の名前から有名な商品までがまとまっていることから、このパンフを見た上でネット検索した方が、素早く目的の品を扱うお店にたどり着くことができるように思います。今回のようにお店を回ること自体が目的の暇つぶし的な旅と違い、何か用事があって東京方面に出掛ける場合には買い物はあくまで「ついで」になります。今回いただいてきたパンフレットはそうした買い物のため参考にさせていただくことになると思います。

結局は大丸ではどんなものを買うのか迷うばかりだったので、とにかく早めの列車で帰ることにし、東京駅の中にある全国の有名駅弁が集まる駅弁ショップに入り、その日の夕食を買い出しました。まだ夕方前だというのに、ものすごい人出で、これはいつ東京駅に行ってもこんな感じで混んでいるのですから、やはりオリジナルの弁当よりも有名駅弁を買って食べたいというニーズがあるということがわかります。

このお店では全国駅弁の他に、お相撲の国技館名物のやきとり(620円)も売っています。つくねとやきとりで合計5本という数とそのタレの味は、ビールのおつまみにぴったりです(^^)。もちろん、ビールなしでちょっと小腹が空くような時にはこうしたお弁当未満のやきとりは重宝します。今回はそのやきとりと、神奈川県・大船軒の鶏めしという鶏尽くしのお弁当になってしまいました。高崎駅の鶏めしもそぼろの味付けが絶品で捨てがたい魅力がありますが、鶏のお弁当はリーズナブルに楽しめるので個人的には好きです。

そうして買い物を済ませた後は、帰りの電車が出る東海道線のホームで時間を潰していたのですが、今考えると致命的ではないものの一つの失敗をしてしまいました。まだ東京や上野から全ての列車が出ていた頃は良かったものの、宇都宮・高崎・水戸・成田空港から熱海・伊東・沼津行きなどという長距離を走る列車が出ている現状では、東京からグリーン車に乗ろうとする人もかなりいますし、最前列に並んでいたとしても席に余裕が無ければ多くの人が降りる横浜以降までずっと立っていなくてはならない最悪のケースも有りえます。

今回はかなりの時間を東京駅のホームで過ごしてしまったので、そんなに時間があるなら、山手線や京浜東北線で上野まで行き、同じ列車の上野着のホームで電車に乗り込むようにすれば、もし上野駅で座れる席がなくても、東京駅のホームで並んでいる人より早く空く座席を探すことができました。今回は最初から「熱海→東京」(行き)「東京→沼津」(帰り)という2枚のグリーン券を事前購入したので急に思い立ってはそんなことはできなかったのですが、suicaを使ったグリーン券の事前購入ならそうした急な思い付きを実行に移すことができます。逆に東京から宇都宮・黒磯・高崎・水戸・成田空港へ帰ろうと思っている方は列車の停車駅を確認の上、東京なのか上野なのか、はたまた他の駅から乗った方が座れる可能性が高くなるのかということを考えながらグリーン券の購入を直前まで待った方がいい事もあるような気がします。

そうして乗った沼津行きの普通列車ですが、運の悪い事は続くもので、藤沢駅で駅の緊急停止ボタンが押されたということで6分くらいその場で足止めを喰らいました。恐らくその日は桜が満開だった日なので、花見をしてしこたま酔っ払った人がその列車に乗ったものの気分が悪くなって履いてしまい、泥酔した乗客を降ろすことと、嘔吐物の処理(恐らくホームに散乱したと思われる)をしたために電車が遅れてしまったのでした。終点の沼津から次の電車への待ち合わせは3分しかないので、どうなるかと思われましたが、後発の電車が待ってくれることになったことで何とかスムーズに乗り継げ、午後8時前にはもう静岡に着いていました。

今回の最後の反省点は、単なる花見でも東京には色んな人がいるので影響で電車が止まることもあるので、できる限り東京が花見シーズンの時は出掛けない方がいい(^^;)というものでした。さすかに行きも帰りもグリーン車の乗客には泥酔している人はいませんでしたが、直接列車運行の遅延の原因を作った人と乗り合わせた人は不運だったと思います。実質的には東京には3時間くらいしかいませんでしたが、なかなか楽しめた今回の旅でした。


究極の暇つぶし 地方アンテナショップめぐり その2 交通会館

うそという「悪ふざけ」が許される「エイプリルフール」の4月1日に新しい元号の発表がある日にしたことで、テレビやラジオの生中継を見ていない人にとっては、本当に「令和」という元号が決まったのか? と思った人が多かっただろうと思います。インターネットでのニュースの中には「フェイクニュース」もあるだけに、まだまだ新聞・テレビ・ラジオといったマスコミがいらないという風にはなっていないことは確かです。このブログでは「フェイクニュース」を流すということはまずないとは思いますが、今後も書くにあたっては正確な情報や実際に出掛けて体験した事を中心にお伝えしていくようにと改めて思います。個人的に今回の元号発表について思うのは、語感や違和感については時間が経つにともなって慣れていくと思うものの、表記に不安があります。「令」の字について、パソコン上ではだいたい「令」と出ますが、書体や手書きでは違うスタイルの、下が「マ」の字のように書く場合もあります。今回元号に採用されたことで、「令」という字だけでなく「零」「玲」「苓」「伶」「怜」というような字や、よく使う字としては「鈴」についても手書き文字がパソコンで表記された文字に近づいて行ってしまうのかということも気になります。

さて、先日のアンテナショップ巡りに話を戻します。新橋を出発し、山手線で隣の駅である有楽町駅に到着しました。ここでも改札口からすぐに見える印象的な建物「東京交通会館」(以下の表記は「交通会館」とします)へ向かって行こうと思っていたのですが、その交通会館の入り口で、第三のビール「クリアアサヒ」のキャンペーンイベントを行なっていまして、簡単なアンケートに答えるだけで缶一本を無料でいただくことができました。地方に住んでいるとそんな無料のキャンペーンイベントに当たることはない生活をしているので、素直に有難く感じてしまいます。

そして、まず入ったのが北海道のアンテナショップ「北海道どさんこプラザ 有楽町店」で、さすがというべきかソフトクリームには行列ができていました。しかし、生のものや冷凍のものを買っても、帰りは3時間から4時間かかってしまうので、なかなかお土産として買って帰ってこられないのは実際の旅でも体験しているので、一通り回って終わりとなってしまいました。そこから怒涛のごとく

・むらからまちから館
・おおいたアンテナショップ温泉座
・ザ・博多
・秋田ふるさと館
・いきいき富山館
・大阪百貨店
・わかやま紀州館
・兵庫わくわく館
・徳島・香川トモニ市場~ふるさと物産館~
・コウノトリの恵み 豊岡
・丘のまち美瑛
・有楽町ひらど商館

と北海道どさんこショップを入れて12箇所のアンテナショップを巡りました。地下から2階までを階段で行ったり来たりしながら巡ったのですが、やはり場所の制約もあって小さいスペースしか構えられないアンテナショップではなかなかインパクトを来客者に与えるのは難しいのではないかと思われるような感じでした。そんな中では広めのスペースで多くの品を揃えていた富山のアンテナショップと、見るからにおしゃれそうでカフェを併設した北海道美瑛のアンテナショップが印象に残りました(写真は美瑛のアンテナショップです)。

また地方のショップとは違いますが「むらからまちから館」という全国の名産を扱う大き目のスペースもありましたし、交通会館に入っていない地方のものでも購入できる場合があるので、交通会館に入って一通り回るだけでも旅行気分を持たせてくれる場所であることは確かです。

今回、色んなアンテナショップを見ていて思ったのは、とにかく日本酒の地酒というものはどこのアンテナショップにもあり、交通会館を回るだけでも全国の地酒を簡単に揃えることができるということです。個人的には色んなお酒をそれぞれ楽しみたいと思っているので、いわゆるワンカップやミニボトルのバリエーションを増やして欲しいなと思いました。東京を経由して列車で旅を続けようとする方も、日本酒の他に地ビールやワインもありますので、全て東京駅で何でも揃ってしまうということはあるのですが、あえて全国の名産品を肴にお酒をいただきながらの旅をするために交通会館に立ち寄るというのも面白いのではないでしょうか。今回はあくまで全国名産の方をメインで見たので、全てのお酒を見るまでには行かなかったのですが地元のウィスキーやジンなどもありましたので、普通にキヨスクでビールや缶チューハイというのは確かに手軽ですがちょっと足を伸ばすのもおすすめのような気がします。

今回は交通会館を回っただけで東京駅行きの山手線に乗って東京駅に行ってしまったのですが、多くの方がご存知のように、銀座にも数々のアンテナショップがあります。また機会があれば、今度はもう少ししっかりと調べて、自分の興味あるものをピンポイントに見て回りたいと思えるようになりました。その前に、もう少し全国をしっかり回る中で、こだわりの一品は何かということを見付けないと、例えば「ポン酢」一つ取ってもどの銘柄を買っていいのかわからないところがあるので、改めて全国を回りたいなと思った交通会館訪問でした。


究極の暇つぶし 地方アンテナショップめぐり その1 新橋駅から

青春18きっぷを消費しないまま時が過ぎ、残り10日というところでまだ4回分も残っていたので、家族を誘って東京まで往復で日常生活を忘れる日帰り旅をすることにしました。今回はそんなに朝早くからの出発ではなく、静岡発9時24分熱海行きにまずは乗り込みます。

今回の計画はかなりざっくりしていて、東京を観光しようという気はさらさらなく、普通列車をとりあえず熱海まで進み、そこからの上野東京ラインで東京の手前の新橋で降り、昼食の後で新橋の隣の有楽町まで行き、交通会館にある全国のアンテナショップを見て回って遠くへ旅行したような気分になろうというものです。

実は新橋にも地方のアンテナショップがあり、昼食にと狙っていたのが四国の香川・愛媛のアンテナショップ「せとうち旬彩館」の2階にあるレストラン「かおりひめ」で今シーズンは泣く泣く諦めた讃岐うどんを食べたいと思って最初に行くアンテナショップとして計画しました。

静岡発9時24分発の熱海行きからうまく乗り継ぐと、12時半過ぎには新橋に到着するという、ランチタイムに合ったスケジュールなのですが、熱海からは事前に購入しておいた普通列車のグリーン券を使ってグリーン車で移動し、あとは新橋に着くのを待つばかりだったのですが、今回は行きから色々な事が起こりました。

というのも、まず大磯の駅を出たところで車内アナウンスで「急ブレーキがかかります」との報告があり、何だと思ったらその先で人が線路内に入り込んだということで、安全が確認できるまでその場で待たされたのです。もし急に線路内に入った人をはねてしまったら、その対応でずっと列車内で待たされる最悪のケースもあったのではないかと思いましたが、数分後に安全が確認されたということで、列車はそのまま動きました。

普通は、これで何ともなく目的地に向かうはずなのですが、今回の行きの列車は何かに呪われているのか(^^;)、もう一つトラブルが起きました。しかも、降りる予定の新橋の前の駅である品川駅に着いた後に、大きくはないものの明らかに何らかの異常を伝える警報音が鳴り響いたのでした。

その音の正体は、車内の別の車両で「非常停止ボタン」が押された音でした。当初は何が起きたかはわからなかったものの、後のアナウンスの説明によると、車内で気分が悪くなった人がいて、緊急停止ボタンを押して最寄りの駅で降ろしたかったという事のようでした。実際には他の乗客の方々が気分の悪くなった方を電車から降ろし、これも数分の停車でスムーズに発車しました。それでも2つのトラブルを加えて6分くらい新橋到着が遅れたのですが、一歩間違えば今回の旅のスケジュール全てがおかしくなってしまうところでした。全てが無事に済んだ今だから余裕を持って書けますが、もっと深刻な事態であったらと思うと、今回の旅自体が途中で終了してしまった可能性もあるので、公共交通機関を使ったお出掛けというのはそういう恐さがあります。

新橋駅をSLがない方の出口(銀座口)から出ると、そのまままっすぐ進んだところに香川・愛媛のアンテナショップ「せとうち旬彩館」の入る「新橋マリンビル」が見えます。一階が物産館で二階がレストラン(夜は居酒屋営業)の「かおりひめ」が入っています。入店が12時半過ぎというかなりの昼の混雑時にも関わらず、行列ができていなかったのでスムーズに店内に入ることができ、お目当ての「釜玉うどん(大盛りは100円増の750円)」を注文しました。

このお店の釜玉うどんは、釜あげしたうどんに卵の黄身と薬味、そしてかまぼこと大根おろしが乗っているだけのシンプルなもので、味付けはないので出汁醤油をかけていただくのですが、お店の人からの注意点として、醤油がかなりしょっぱいので少しずつ醤油をかけていただいてくれということでしたのでそのようにしていただきましたが、軽く一回しお醤油を掛けただけでも十分おいしくて、とにかくうどんがもちもちなのと、卵と大根下ろしが実にまろやかな味を出してくれていました。ちょっと大げさかも知れませんが、今回の旅はこの釜玉うどんを食べただけでも出掛けたかいがあったと思える一食でした。夜には居酒屋営業になり、お昼でも刺し身の四種・五種盛りがメニューにあったりして、値段も内税ということで計算しやすくそこまで高くないので、新橋で本格的に飲む前にこのお店で腹を満たしてからというパターンも十分にあるのではないかと思えました。

レストランから見えた斜向かいのビルにある岡山・鳥取の合同のアンテナショップは工事中で入れなかったのは今回残念でしたが、香川・愛媛のアンテナショップのすぐそばにある福岡県久留米のアンテナショップにも立ち寄りました。ここではめんたいこのふりかけを購入しましたが、2階にあるイートインでは地酒の数種類の利き酒メニューがあるということでした。一人でふらふらという感じではなかったのでそこは素通りし、いよいよ今回の本命であるお隣の有楽町にある交通会館内のアンテナショップめぐりに入ります。