月別アーカイブ: 2016年5月

目的地を港にすることで得られる普段味わえない出来事

これから、このカテゴリーでは今まで自分が出掛けた先で車中泊というシチュエーションに合いそうな感じの場所であったり、実際に車中泊の旅をしていて気付いた事などを紹介していく予定です。まず最初は、旅人の行きかう所へ行って、その旅気分だけでも味わってしまおうという目論見の元で出掛けたくなるターミナルの一つ、港についてです。

ターミナルといえは駅や空港などが思い浮かびますが、鉄道の一大ターミナルになるとまずは駐車場代も高いですし、行きかう人も旅をするというよりビジネスの出張という人がほとんどなら興ざめしてしまいます(^^;)。以前なら夜中に大きな駅へ行きつつ、長距離を走る寝台列車とそこにある旅人の様子などを感じるのも良かったのですが、今では寝台列車自体が廃止となるケースが多く、駅も夜中には閉鎖される事が多くなり、風情も何もあったものではありません。

空港についても、私の住んでいる静岡県には地方空港としては後発の富士山静岡空港があるのですが、最近は中国からの観光客をいかに誘致するかという事に運営会社がやっきになっているようで、車は無料で置ける駐車場があって出掛けるにはいいのですが、空港や飛行機を見に行くために出掛けるという事までは最近はしていません。

そんな中、先日たまたまテレビのニュースで、大型客船の「クリスタル・セレニティ」が静岡県の清水港に入っていて、その日の午後9時に出港し、その際に花火を上げてお見送りするということだったので、夕食を食べ終えグダグダテレビを見ながら一日が終わってしまうのも何だと思って出掛けて来ました。

清水港のターミナルは普段は清水から西伊豆の土肥まで定期便のフェリーが運行しているのですが、出港の一時間前くらいに着いたところ、手前にあるビルよりも高い客船が停泊しているのが見えました。

連水港1

すでにお見送りのイベントは始まっていて、地元の人の踊りや吹奏楽の演奏、シャボン玉を使ったパフォーマンスもあり、ちょっとした出店も出ていたりしてなかなかの盛況でした。改めてその客船の大きさのものすごさに圧倒されているうちにも出港の時間が迫ります。

清水港2

船が岸壁を離れたとともに小じんまりとした中にも花火が上がり、その音に気付いたからでしょうか客室で休んでいたと思われる乗船客が私たちの方まで出てきて手を振ってくれています。吹奏楽の演奏が続く中、こちらもその音に合わせるようにして手を振り、港を離れゆく大型客船を見送ったのですが、別に自分が旅に出ているわけではないのに、何かもの悲しい気分になったりしてしまうのですね。

私自身、仕事の関係もあって週末に少し泊り掛けで出掛けることはできても、少なくとも一週間以上か、それ以上の時間を船の上で過ごすような旅に出ることすら今まで想像できていませんでした。しかし、こうして大型客船が目の前にあり、誰かもわからない人を見送る行為の中で、こんな旅もいずれはしてみたいなという想いもこみ上げてきました。

今回紹介したのは単なる港での見送りだけなのですが、清水港のフェリー乗り場からすぐには商業施設や映画館が併設している「エスパルスドリームプラザ」があり、さらに生きのいい魚を食べさせてくれる市場と食堂「河岸の市」もあります。さらに今回車を停めた県営の駐車場「清水マリンパーキング」は、0時から24時までの駐車料金の上限が300円なので、日をまたいで駐車し続けると割高になりますが、車中泊の場所は別に決めた中で夜中まで十分に清水港を満喫できるようになっています。

海のない所にお住まいの方が、こうした大型客船の発着する港へ行けば、さらなる未知の体験ができるかも知れません。お近くの港についてはホームページでイベント情報や駐車場情報などを仕入れて出掛ければ、かなり楽しめるでしょう。目的地にする港のイベントや大型客船の就航情報についても、興味がありましたらそれぞれの港のホームページを調べてみて下さい。


走行中にお湯をわかす手段について

車中泊や長距離ドライブをされる方が必ずといっていいほど通る道は、何とかして車の中でお湯を沸かせないかということでしょう。温かいお茶やコーヒー、味噌汁やスープ、カップ麺を作るためのお湯はあると本当に便利なのですが、さらに厳冬期には暖を取るために湯たんぽに入れるためのお湯があればと思う方もいるのではないでしょうか。

こうしたニーズを満たすため、車のシガーソケットから電源を取るタイプの湯わかしポットが車中泊をすすめるムック本や雑誌にはかなりの頻度で登場しますが、多かれ少なかれ問題があります。

・シガーソケットから取れる電力は少ないので、カップ麺を一杯作るために水道の水を沸かす場合、30分から40分くらいの時間がかかるので、家族全員分のカップ麺を作りたいというような用途では実用的でない。(冬など水温が低い場合はさらに時間がかかるケースもあります)

・プラスチック製の製品の場合、本体の匂いが水に移り、気になる人にとってはとても飲めないお湯になる。

・コードをぞんざいに扱っていると、接触不良を起こし車内火災の原因になりかねない。

・ほとんどの製品では走行中に湯わかしをすることが禁止されている。

最後の走行中に湯わかしできないというのは、本体が熱を持つという事の他に、もし事故にあって車内でお湯がこぼれたら、事故としては大したことはなくても、お湯がこぼれたために車内にいる人が大やけどを負う可能性があるからと言えるでしょう。人には絶対にかからない場所にポットを置いた場合、もし接触不良が起きてコードから煙が上がってもしばらくはわからないという別の危険性がありますので、メーカーは注意書きで走行中の使用を禁止しないと販売できないという事情もあるかも知れません。

しかし、その取扱説明を守って駐車している時に使おうと思った場合、サブバッテリーを載せていない車で使おうと思ったら車のエンジンを掛けながら使わなければなりません。現在では多くの公共の駐車場ではアイドリングを長時間行なう事が禁止されていますので、製品の使い方としては正しくても、車の駐車方法についてクレームが入るかも知れません。

そうなってくると、わざわざこうした製品を購入しても私の場合はまず使う機会がないだろうということで購入していないのですが、どうせ使えないならまだキャンプ用品を揃えて川原など誰にも迷惑を掛けずにキャンプ用のバーナーが使えるところまで移動して作ったお湯をステンレス製の真空断熱水筒に入れて持ち運び、冷めないうちに利用する方がきわめて実用的ではないかと思います。電気と比べるときわめて短時間でお湯をわかせ、さらに簡単な調理もできるので災害用品としてもおすすめめな製品としては、登山用品店で売っている「ジェットボイル ミニモ」が少々高いですが無難なのではないでしょうか。

話を車のシガーソケットから取るタイプの湯わかしポットに戻しますが、ドリンクホルダーに付けることで多少の揺れならこぼれないものも存在します。こうしたものを自己責任で使っていらっしゃる方もいるようですが、個人的には狭い車の中で使うものであればあるほど、あえておすすめはできません。どうしてもという場合には、お湯をぶちまけたり、コードから煙が上がっても慌てずに対処できるような方法を十分考えた上でお使い下さい。こういう話が出る度に思うのは、せっかくの車のエンジンを活用してお湯を作るシステムを搭載したレジャー用の車が何故出ないのかということです。

というのも、車のエンジンを冷やす冷却水はそれほど長時間の運転でなくとも水温が上がり、オーバーヒートをした時など間違ってラジエターのキャップを開けたらえらいことになります(^^;)。熱伝導の良い水タンクを車の走行に従ってお湯タンクに変えて車の走行に安全な場所に配置し、お湯が必要な時にボンネットを開けてお湯を取り出すギミックが実用化されれば、水分を補給しておくことが条件ですが、必要に応じて熱湯を休憩のため駐車した時にいつでも利用できるようになるでしょう。

こうしたことはあくまで素人考えで、思わぬ危険があるので実用化されないのかも知れませんが、それでも車を走行中に車内でお湯を沸かすよりは安全だと思いますので、どこかでこうしたシステムが実用化されることを切に願います。


エリアフリーTV Plus SB-TV06-WRIP その7 Amazon Fireタブレットでの利用

Amazonのプライム会員向けに安く提供されている7インチのFireタブレットが、GW中のセールで通常時より千円安くなっていました。私自身はプライム会員ということで安く購入できるということだけでなく、プライムビデオやプライムミュージックを見たり聞いたりするのに使えるのに加え、電子書籍を月に一冊レンタルしてこのタブレットで読むことができるということで興味はありました。

しかし、今持っているタブレットで電子書籍のレンタル(月一冊が無料で読むことができます)以外は全てこなせるので、購入に至るまでの興味がわかなかったのですが、今回購入にまで至ったのは、エリアフリーTV Plusに接続してテレビ番組の視聴と録画ができるアプリを導入可能だということを知ったからです。基本的にエリアフリーTV Plusは、iPadやAndroidでないと利用できないので、このように安くテレビ視聴可能なタブレットは、あるなら今のうちに確保しておきたいと思い、今回のセールに便乗して購入してしまったというわけです。

Fireタブレットでどうして利用できるかというと、専用アプリを直接アマゾンのサイトからダウンロードできるからで(FireタブレットではGooglePlayは利用できませんので、アマゾンサイトにないアプリは利用できない建前になっています)、本当にアマゾンからアプリを導入できるのか確認してから注文しました。ただ、このタブレットで使えないと困るので、とにかくアプリをインストールして問題なくテレビが見られるかどうか確かめる必要があります。

購入後、一通りwi-fiの設定をして最初から入っている「アプリストア」を開き、検索窓を開いて「エリアフリーTV Plus」と入力すると、すぐに専用アプリが出てきたのでそのままインストールすると、AndroidやiPadと同じようにこのタブレットでもテレビ番組を見られるようになりました。画質についても画面が7インチと小さいせいもあって良好で、家庭内の小型テレビとしては問題ない性能です。

Fireタブレット

私の場合はAmazonのプライム会員ということで通常でも4,980円、今回の場合は特に千円引きで3,980円でこのタブレットを購入できたわけですが、ネット接続はWi-Fi専用なのでモバイル環境においては制限はあるにしろ、自宅内でどこでもテレビを見ることのできる端末としては十分過ぎるほどの性能です。

なお、本機にはmicroSDカードが入るスロットがあり、Amazonプライムビデオの作品をあらかじめカード内(最大128GBまで対応)にダウンロードしておき、オフラインの時でも保存した映画やテレビドラマを見ることも可能です。この機能があれば、ネットもテレビも繋がらない山の中で時間をつぶすのにも重宝します。

また、もしすでにAmazonビデオをテレビで見られるようにFire TV Stickを使っているなら、特別な設定をしなくてもFireタブレットをリモコンのように使いテレビの動きをコントロールできます。もちろんこうしたことはAndroidタブレットでもアプリを入れればできるわけですが、このタブレットをAmazon関連の再生専用にすれば、Android端末との用途がかぶらないように別のことに使えるので、これはこれで便利です。

また、先述しましたが、同じくAmazonプライム会員のメリットであるKindleによる電子書籍を月に一つレンタルして読むことができるのも、Amazon専用の端末でないとできなかったので、今までなかなか読書をする習慣がなかった方も、月に一冊という無理しないところからこのタブレットで読書の習慣を付けることができるかも知れません。

個人的には防水機能が付いていたら最高のお風呂でテレビ視聴用タブレットになり得たのですが、そこまで求めるのは酷かも知れません。どちらにしてもエリアフリーTV Plus SB-TV06-WRIPを購入してスマホをテレビ替わりにして使っているものの、もう少し大きな画面で見たいという場合には、この7インチFireタブレットはかなりお安く購入できて使えるハードになると思います。

一応Androidに準じたタブレットで、メールもGmailを設定できますし、ブラウザも付いていますので、簡単な事ならこれ一台で何とかなりますが、あくまでこのタブレットはAmazonが自社サービスに特化した機能を付けて売り出したタブレットなので、いろんなアプリをつめ込まずに、画像や音楽、電子書籍を楽しむために使うというのもいいのではないかと思います。


エコドライブとはどういう運転か?

先日京都まで出掛けた際、車では大津インターで降りて京阪電車の浜大津駐車場まで行き、その先は公共交通機関を使いました。これは特に帰りに高速道路の乗り口を探してウロウロしなくてもいいので気に入っています。

今回は時間調整のため静岡ICから乗らず、スタートから国道一号線のバイパスをひた走って浜松までやってきたのですが、その下道を走っていた時に今回の運転の傾向が決まりました。

というのも、かなりの長い間、前を走っていた車がほぼ60km/hのスピードで走っているのに付いて行ったのですが、車に付いている簡易燃費計の数値がみるみる良くなり、何と私の乗っているGD1のフィット(1300cc)のカタログ値である22km/lに近くなってきたのです。

この時、エンジンの回転数は2000回転から少し下がるといったところで、ほとんど上下させることなく流れに乗って走っていました。その後、新東名の浜北ICから高速道路に入ったのですが、ここではさすがに60km/hのスピードで走っていると回りの車の迷惑になりますので(^^;)、エンジンの回転数を2000回転ぎりぎりまで上げ、だいたい80km/hキープぐらいで走りました。

ただ、上り坂で加速する必要がある時には周囲の車との流れに沿って走れるように回転数を上げますし、下り坂でスピードが出てしまっても制限速度内なら気にせず追い越し車線を走ることもあります。

ただ、ちょっと荒い運転をしたり、登り坂でアクセルを踏み過ぎたりするとみるみる燃費計の数値が下がってしまいますので、足の感覚で微妙な加速を繰り返しながら、私の場合は自然とエコドライブができるようになりました。さらに、今回はゴールデン・ウィークのお出掛けだったにも関わらず、行きも帰りも渋滞も事故もなくスムーズに走り抜けて来られたのでその点はラッキーでした。

最終的に、燃費は自宅まで帰ってきてからすぐに近所のガソリンスタンドに行き、出掛ける前に入れたのと同じ方法で機械が止まったところで給油を止めるという同じ条件での実測計測です。走行距離の実測で588.9km走り、ガソリンは約27リットル入ったので、気になる燃費は実測値で21.92km/lという、私がこのフィットに乗り始めてからは最高の燃費になりました。

ちなみに、近所のスタンドではレギュラーガソリンを1リットルあたり108円で売っていたので、静岡~大津間のガソリン代は約2,900円と3千円を切りました(^^)。もちろん、高速代がかかっているので格安というわけにはいきませんが、2~3人で交代しながら移動すればかなり安く行って帰って来られる計算になります。

なお、今回の旅はできるだけ止まらないで一気に目的地へ行ったわけではなく、SAPAがあればほとんど入ってリフレッシュするというパターンで行きましたので、行く先々のSAPAを楽しみながらこの燃費が出るなら、新しい車を買うこともないかと思ってしまいました(^^;)。

これで、普段の市街地走行だと下手をすると11~12km/lくらいしか自分の車は出ないわけですから、いかに定速で安定したエンジン回転を保ったまま走ることが長距離走行では大切だということですね。こうした運転の仕方というのは慣れていけば無理をせずに高燃費の数値を叩き出すこともできるように思います。

あと、この数字が出た背景には、昨年まで必ず渋滞していた愛知県内の岡崎付近が新東名開通によって全く渋滞しなかったという事も大きいです。ここまでの渋滞対策でなくても、車線を増やすなど地道な道路の改良によって渋滞が解消すればするほど多くの車の燃費が良くなることが期待できます。

個人的にはエコカー減税分のお金を使っていわゆる渋滞の名所の渋滞を解消できるような事ができれば、車が新しい古いに関係なく環境によい状況というのは作り出せるのではないかと思うことができました。全ての道路で新東名のようなことはできないにしても、ハード的にできることがあれば、ぜひ高速道路会社には実施して欲しいものです。


GW前半のくるま旅 その6 サービスエリアを楽しむには通過する時間が大事

今回の京都観光は午前6時から入って、車で駐車場を出たのが午後2時過ぎでした。それでも結構な時間を京都で過ごしたわけですが、帰りの時間もありますのでこのくらいの時間で出たのは仕方がないところでした。

そして、割と早めに出たことで、帰りの高速道路ではほぼ全てのサービスエリアに立ち寄ってその中を満喫できたわけです。

ちなみに行きでは大きなサービスエリア通過は深夜になってしまっていたので、その魅力を十分感じることができませんでしたが、帰りはどのサービスエリアも一通り立ち寄ってその様子をいちいち確認してきました。

まず、上下共通な施設を有しているのが新東名のネオパーサ岡崎と新名神の土山サービスエリアで、各々の土地の名物はかなり揃えてあります。岡崎はできたばかりの人気スポットで、味噌カツの「矢場とん」がわらじトンカツをサービスエリアで初提供していまるので、空腹でたどり着いた際には値は張りますがぜひ「わらじとんかつ定食」を食べてみてください(^^)。ちなみに、私が岡崎に着いた時にはとても食事をいただける状態ではなかったので、持ち帰り用のロース味噌カツ弁当を買って帰ってきました。

また、こちらも上下から利用できるハイウェイオアシスの刈谷は上下のサービスエリアを行き来できるだけでなく、観覧車や子供が安い値段で遊べるプレイスポットのある公園に下りることもでき、施設の中には全国的にも有名な「えびせんべいの里」売店があります。少し離れた所には日帰り温泉もあるので、営業時間内に利用できればいいリフレッシュになるでしょう。全ての施設を回るにはかなり歩き回らなければなりませんが、全国一利用者が多いとも言われるこのハイウェイオアシスは、一見の価値ありだと思います。

また、上下の違いということで言うと、新東名の長篠設楽原パーキングエリアは下りの方には火縄銃の複製を直に売っていたりしてなかなかすごいですが、上りの方は同じような作りの割には簡易的な建物で、下りと同じものを期待しているとちょっとがっかりします。歴史好きの方はできれば下りの方を先に訪れることをおすすめします。

さらに、御在所のサービスエリアは上りに伊勢名物の赤福がやっている「赤福茶屋」があります。店内で赤福をお茶と一緒に楽しめるだけでなく、夏の暑い時期に食べたい赤福氷がいただけます。おみやげの赤福も種類が多く、3個入りなど少なめのものも選べますので、京都から名古屋・東京方面に行く場合は他の所で赤福を買うよりも御在所サービスエリアまで待って買った方がいいでしょう。さらに、テレビ番組でも有名になった、毎月1日のみ売りだす「朔日餅」についても、伊勢神宮まで行かなくても直営店で申し込めば1日にそのお店に行くことが条件になりますが店頭で受け取ることができます。もちろん、御在所サービスエリアでの受け取りも可能なので、興味のある方は赤福のホームページから調べてみてください。

ただ、こうしたサービスエリア・パーキングエリアを満喫するためには営業時間内に通過する必要があります。さらに、人気商品の場合は閉店ぎりぎりに行っても在庫がない事が多く、あまりおすすめできません。個人的にはサービスエリアを目的にしての旅というのはもったいない気がしますが、十分にサービスエリアを楽しむためには夕方くらいまでには行けるような感じで日程を組むのがおすすめだと思います。

今回はGW中に行ってしまったので場所によっては混んでいるところもありましたが、このような通年賑わっている所は、むしろGW明けの方が利用しやすい事も考えられますので、興味のある方は車で旅に出掛けたついでに立ち寄るのもいいのではないでしょうか。


GW前半のくるま旅 その5 京都の昼食に選んだのは老舗喫茶店

GWに人の集まる金閣寺を回ったことで体力的だけでなく精神的にも疲れが来てしまいました(^^;)。やはり目立ったのが海外からの観光客の人たちで、参道で物を売っている人たちも日本語だけでない多国籍語で語り掛けているのが印象的でした。

さらに個人的に気になったのが、私と同じように手にボトルを持って歩いているいい年をした外国人観光客の男の人が歩いていたことでした。ボトルはかなり使い込んでいるものが多く、日常的に外に出る時にはお茶などを入れて持って歩いているということが想像できましたが、私が見る日本製のボトルと比べると性能は良くなさそうでした。恐らく中国からの観光客の方だったと思いますが、だからこそ、日本の真空断熱ボトルが中国人旅行者に人気なのだということが改めてわかった気がします。

今回出掛けた先では、そうした中国人観光客を意識したと思われる売り場があるところが多かったのですが、高速道路のサービスエリアでも爪切りや包丁といった製品と並んで置かれていたのが、それらに比べて数は少ないながらも多くの容量別に揃えられた真空断熱ボトルの数々でした。

価格は定価に準じるもので決して安くはなく、ホームセンターの安売りでいいものを選んで買っている私としてはそういう場所を教えてあげたいような気もしますが、時間制限ありでとにかくいい物を買って帰りたいということになれば、立ち寄った先で物があれば高くても買ってしまうのも仕方ないような気もします。

金閣寺を拝観し終ったのはだいたい11時前くらいになっていて、朝食を軽く済ませたこともあってそろそろお昼をという風に考えた時、ちょっと考えてしまいました。いわゆる行列のできる人気店ということになると食べる前までに時間がかかりますし、後をせかされるように食事をしなければならなくなります。

そんなわけで昼食の場所にしようと思ったのが、京都らしくという事でランチを提供している老舗喫茶店の存在でした。京都には古くから営業している老舗喫茶店はたくさんありますが、京都市役所のバス停で降りて寺町のアーケード通りにある喫茶店「スマート珈琲店」で、一階は喫茶、二階は食事と分けて営業しています。

一品料理もありますが、一般的なランチは1,200円で、おかずは多種類の中から2品選ぶことができます。ライスかパンを選び、ランチを頼むと食後の飲み物は400円でいただくことができます。私はハンバーグと、たまたまその日の一品だったサーモンのソテーを注文しました。

スマート珈琲店ランチ

最近のハンバーグというのは牛肉100%をうたうものが多く、私の住んでいる静岡県の炭焼きレストラン「さわやか」などは県外からも食べに来る人がいる程の有名店になってしまっていますが、ここのハンバーグは逆にものすごく柔らかくて、子供にもお年寄りにも食べやすい、昔の洋食の香りのするハンバーグでした。

また、サーモンの方も全ての骨が丁寧に取られているようで、よくあるガリッとくる骨の心配をしないで食べることができました。細かいことですが、こうした事をそつなくこなして出してくれる料理というのは本当に有難いものでした。

また、同席していた他のお客さんの様子に目を移すと、かなり女性の割合が高く、女性一人で食べにやってきている人も目立ちました。この店の名物はランチの他にも、一階の喫茶スペースでホットケーキと飲み物のセットが1,000円でいただけるという事で、今度はそちらの方もいただきたくなりました。

お店から出た後、寺町通りから新京極、錦天満宮から錦市場へとごく一般的な観光ルートを辿ってみましたが、そこでお土産は買わず、京都駅周辺ですべて済ませてしまいました。さらに京都駅地下の伊勢丹の食品スペースには豚まんで有名な蓬莱が入っているので、帰りの道すがら食べようと思って豚まんと焼売もついでに購入しました。

京都観光をしたのは半日という短かさでしたが、早朝から回ったおかげてそこそこの所を回って来られ、十分満足できただけでなく帰りへの多少の体力も温存できました。ここからはとにかく車で無事に帰ることを肝に銘じ、帰途につきます。


GW前半のくるま旅 その4 京都のバス移動はアプリ導入で効率的に

朝食後まったりしつつも、多くの人が動き出す前に行けるところは行っておこうと思ってリストアップしたのが、北野天満宮の「青もみじ」でした。もみじと言えば秋ということはわかっていますが、この時期には桜の季節も過ぎてしまったことで、新緑を求めて出掛けたわけです。

私は年に一回は京都に用事で出掛けることもあり京都を回る際にはもっぱらバス一日券を使って回ることが多いのですが、困ることもあります。というのも、それほど京都の地理に詳しいわけではないので、バスを乗り換える際にバス停を見付けられないということがしばしば起こるのです。

この点では地下鉄を利用した方がスマホのマップとの組み合わせで目的地に行き着くには楽なのですが、バスでしか行けない所もあるので、何とかならないかなと常々思っていました。

この問題を解決するカギは、実はバス1日券を購入した時にもらえるガイドマップの中にあります。もちろん、ガイドマップは京都の街全体がバス路線図と一緒に見られて便利なのですが、主要のバスターミナルのバス停の記載はあるものの、全てのバス停を網羅しているわけではありません。

そこで、利用していただきたいのが、マップにも記載がありQRコードを読み取ることによってダウンロードサイトへのリンクが取得できるアプリ「歩くまち京都」です。このアプリはQRコードを入手しなくても、Apple storeやGoogle Playの検索で「歩くまち京都」と入力して検索すれば出てきます。

このアプリは主にバス停を入力することで、経路および時刻表、そしてバス停までの地図を表示させてくれます。検索条件でバス一日乗車券の利用範囲のみを表示させることも可能なので、安心して使えるのも有難いところです。

さらに、このアプリが便利なのは現在地からの検索が可能なので、例えば今いる場所がどこだかわからないという最悪の状況でも目的地に「京都駅」と入れれば、しっかり京都駅まで行くためにはどこのバス停まで行き、そこからどういうバスに乗ればいいかというのを示してくれることです。これで、あてもなく歩き回っても安心して次の目的地に向かうことができるでしょう。

青もみじ

北野天満宮の青もみじは開園まもなくに入ったこともあって、まだ生まれて間もないであろう幼稚なホトトギスの微笑ましい鳴き声を聞きながら閑静な園内を散策することができました。これが秋だったらという気もしましたが、この時期の新緑を身体いっぱいに浴びながら散策するのもいいものです。ちなみに、その後で金閣寺に行ったのですが、参道のもみじは北野天満宮と同じように素晴しかったものの、とにかく多く訪れていた団体客の喧騒がひどくて、その趣をじっくりと感じるまでには至りませんでした。


GW前半のくるま旅 その3 パーク&ライドをからめた早朝からの活動

名神高速道路の大津インターを出て向かったのが京阪電鉄の浜大津駅です。浜大津駅に並んで建っているのが市営の立体駐車場で、ここでは通年、特定の切符を購入すると駐車料金が安くなる「パーク&ライド」の取り組みが行なわれています。

安い駐車料金というだけなら山科まで行って安い駐車場に停めてもいいのですが、この浜大津の駐車場は大津インターから迷うことなくすぐ行けるので、特に帰り道に下道であたふたしなくて済みますし、渋滞が大津より西側が起こることが多いので、私は車で京都へ行く時はほとんどこの駐車場を使います。

駐車料金は以前は時間的に長くなればなるだけ加算されていたのが、一日料金が750円と駐車して電車に乗らなくても十分安くなったのですが、京都方面に電車を使って行く場合には一日駐車券が500円で購入できるようになります。特定のフリーきっぷと合わせると電車の切符と別々に買うよりも安く電車と駐車場代を利用できるようになっています。
そうして、電車を乗り継いで京都駅に着いたのが午前6時過ぎで、この時間から京都の観光をしようと思ったのですが、その前にまずは腹ごしらえということで、朝食をいただくことにしました。

京都での朝食ということでは、深夜バスを使って早朝に京都に着いたとしても、朝5時から開いている京都駅から歩いていける有名ラーメン店「第一旭」があり、さらにその隣にも有名店「新福菜館」があります。今までは第一旭や新福菜館でラーメンか焼飯を朝から食べることが多かったのですが、今回は趣向を変えてパンの朝食にすることにしました。

たまたま旅の計画を立てていた時に見たテレビ番組で、早朝6時半(土日は7時から 不定休)から開店し朝からお客さんがひっきりなしにやってくるコッペパンを売る人気店「まるき製パン所」の存在を知りました。売っているのはコッペパンのみで、様々な具材を求めに応じてはさんでくれるという事で、大人気のお店とのことでした。

まるき製パン所

京都駅でバスの一日券(500円)を購入し、京都駅前から市バスを使って堀川松原の停留所で降りてから少し歩いたところで、写真のすでに人が集まっているまるき製パン所に着いたのは午前7時頃になってしまっていました。まだカウンターに出ているパンは少なかったのですが、それは出す間もなくお客さんからの注文か入ったり売れていったりしてしまうためで、改めてその人気の程がわかります。

ふとお店の中にあった掲示を見たら、アルバイト急募の張り紙とともにあったのが5月の連休をお休みする旨のお知らせでした。やはりというか、決して観光客のためではなく毎日利用してくれる近所のお客さんのために営業しているというスタンスもあり、連休に休みを取られるのは仕方のないところはあります。同じような事は四国のうどん屋さんでも起こりますが、外から来ている立場を考えると、このコッペパンを食べるという目的を果たすためには、休みにかからないGW前半に出てきて正解でした。

購入したコッペパン

私が買ったのは一番人気と言われているハムサンドとボリューム感満載のコロッケサンドでしたが、次回は甘い具材にもチャレンジしたいですね。パンが柔らかくさらに常に機械にかけて千切りを作っていたキャベツが新鮮で、あっという間に食べてしまいました。何より一個100円~200円台で購入でき、安くていい朝食になりました。

西本願寺

その後、たいがいのお寺が午前9時から拝観開始になるということで時間調整のために少しバスで戻って訪れたのが西本願寺でした。ここでは早朝に着いてまだとても朝食が食べられないような時に時間をかけて拝観できるのもありがたく、さらに時間が合えば朝のお勤めに参加することができます。

西本願寺のつつじ

朝7時過ぎの境内はそれほど観光客もなく、大きな銀杏の木を眺めながら穏やかな時間を過ごすことができました。改めてお寺を出ると、正面には綺麗につつじが咲き誇っているのにも遭遇することができました。ある意味、京都の旅の中で最も京都らしい時を感じた瞬間だったように思います。


GW前半のくるま旅 その2 事前の準備が効を奏した?

今回の旅の行き先を京都にしたということに大きな理由はありませんが、とりあえずまだ乗っていなかった新東名の愛知県内の部分を走り、サービスエリアにおじゃましてみたかったということと、どちらにしても関東方面を通るような予定を立てると渋滞から逃れることはできないと思ったからです。

山梨や長野は頻繁に出掛けていますし、なかなか京都というのは静岡にいると頻繁には行けないこともあります。そして、前のブログで少し書いたこともありますが、一部車中泊で出掛ける場合、静岡から京都というのは片道300キロくらいでそれほど急がなくても十分に休みながら行ける距離ということもあります。

今回の旅に出るにあたって、出発前の4月29日は昼寝を取りつつのんびり過ごし、出発は午後9時を過ぎてからでした。仮眠を取らないならもう少し遅くてもいいのですが、十分に寝たといっても急に睡魔が襲ってきた時に備えて早めに出たのでした。

ただ、時間調整と高速代節約のために静岡から浜松までは国道一号線のバイパスを使っていきましたが、こちらの方も順調に進み、伊勢湾岸自動車道から新名神までスムーズに来てしまいました。

時間は深夜1時を回ったころで、滋賀県の草津に着く目安が70分ということで、このままでは早く着きすぎてしまうことがだんだんわかってきました。とりあえず土山サービスエリアで休憩を取ったものの、午前2時過ぎには目的地の大津インターに着いてしまいます。

ただ、利用された方はおわかりかと思いますが、この大津インターはサービスエリアの中にスマートインターが入る前から、インター出口とサービスエリアが併設されており、出口からすぐに出ないで食事や買い物をしたり、トイレ休憩や仮眠までできてしまうのです。

大津SA

私が大津インターに着いた午前3時前には何とか駐車場に空きがあったので、とりあえず2時間くらい車の中で仮眠を取ることにしました。その日はかなり冷え込んだ日で、本格的に泊まる仕度をしてこなかったことから車内に入れていた防寒シートやウレタン製のマットを掛けて使ったりして何とか数時間の仮眠を取ることができました。その日は日中の気温が20℃を超える暑い日だったのですが、最低気温が10℃を割るというかなり昼夜の寒暖差があった日でした。念のため真夏であっても最低限の就寝環境を作れるものは持って行っているのですが、今回はそうした準備が効を奏した形になりました。

そうは言っても寒さのためか午前5時頃に起きてしまったのですが、ふとまだお日様が出ていない事に気付いたので、大津サービスエリアの3階にある展望台に走りました(^^)。

琵琶湖の日の出

そうして撮影したのがこの写真です。日の出の時間はもう少し前だったのですが、湖面からでなく山の上から日が昇ってくるので、朝の5時くらいでこんな風景が見られたのでした。こうなると二度寝する気も失せ、そのまま起きて活動を開始することにしました。


GW前半のくるま旅 その1 連休前半の中日に出掛けたわけ

ゴールデン・ウィークの前半が終わりましたが、私はとりあえず前半を使った車中泊の旅をしてきました。暦通りの休みしか取れない中、休みがまとまるのはこのような時期しかできないというのが正直なところなのですが、半ば渋滞を覚悟して出なくてはなりません。

2016年のゴールデン・ウィークの曜日の並びは前半で3日間で、月曜日をはさんで3日連続休みが続き、さらに一日置いて週末の土・日となります。有休を間の2日取ることができれば10連休にもなり大型客船のクルーズにも行けるような方もいるかも知れませんが、なかなかそうも行かない場合も多いでしょう。

もう終わってしまってから書くのも何ですが、様々な旅先での事を考えると、前半に出掛けてしまうのが楽でおすすめです。2016年は前半に週末がらみの休みが続くので、無理をせず帰ってきてからも休みを残すために30日の土曜日を中心に車で出掛けることを考えました。

これは、以前経験したことなのですが、大阪港からフェリーを使って四国に車ごと渡ったことがありました。普通、ゴールデン・ウィークには特別料金を取られることが当り前だと思わなくてはいけませんが、私が出掛けた年には4月の終わりはトップシーズン料金が適用されないカレンダーの並びになっていたためか、かなり安く個室寝台を抑えて四国旅行を楽しむことができました(帰りはフェリー代が高かったので高速を運転しまくって帰ってきました(^^;))。

さらに、今回設定した30日というのは2016年では土曜日で、ゴールデン・ウィークとは言いながら普通の土曜日ということになるため、目指したお店が臨時休業だったりゴールデン・ウィーク料金になっていたりするリスクを減らすことができます。実際、今回訪れたお店の中では5月の3連休が休業予定になっているところがあったので、一番行きやすい5月に入ってから出掛ける予定にしていたら、楽しみにしていたお店へ行けなくなるところでした。

このように、休みの続く中での真ん中の日を中心に車中泊旅行の日程を組むことは、なかなか旅行に行く気力が出ない方におすすめのプランです。例えば、家族4人で旅行に出る計画を立てた場合、旅行そのものは土日に行くことにすると、行きは金曜までの疲れを残したまま車を運転してさらに渋滞にはまって消耗し、同じく帰りもクタクタになりながら日曜の深夜に帰宅して翌日は早朝から出勤なんて考えただけで旅行になど出たくなくなります(^^;)。

そこで、今年の連休を10連休にするために競争倍率が高そうな5月初旬に有休を申請するよりも、大型連休とは関係ない季節に、単発ではなく土日前後に有休が取れるか申請してみるというのはいかがでしょう。もし金曜と月曜に休みが取れれば、同じ土日通しての旅行を計画した場合、かなり心にも体にも余裕ができることがわかるでしょう。

旅行前日に休めれば、事前に体も休まりますし、旅行先で効率的に回るための下調べも十分にできます。出発を子供が学校から帰ってきて夕食を済ませた後に設定すれば、深夜の運転を見越してのお昼寝もできます。あまり夜も早く出発したくなければ、子供の宿題があればそれを見てあげるような余裕も生まれるでしょう。

そして、できれば目的地の近くまで金曜夜から深夜にかけて行き、土曜日は早朝から観光できるような予定を立てれば、かなりその一日を満喫できると思います。車中泊での連泊がいやなら土曜の夜は別に宿を取ってもいいでしょうし、とにかくメインの観光は土曜日にまとめておくのがおすすめです。

日曜日は翌日の子供の学校の事もありますので、移動しながら途中の観光地をさらっと見たり、買い残したお土産を見に行きながらできるだけ帰宅が深夜にならないような予定を組みましょう。もし子供さんの方で宿題や提出物があるのを忘れていたらそれまでの楽しい思い出がふっ飛んでしまいますし(^^;)、最悪、翌日を有休を取って休みにしていれば何とかできるかも知れません。

そうして、疲れて帰ってきても、翌日が休みだという安心感もありますし、月曜日は学校に子供さんが行ってしまえば、旅行の疲れを十分リフレッシュさせた上で仕事に戻れます。体力がある方は有休など取らなくてもいいですし、大型連休の場合は体を休める日を一日は作ることでもリフレッシュになりますが、この辺はご自身の生活環境によっても変わってくるところはあるでしょう。

ただ、連休だからと言って旅行の日程を長びかせてもだれてきたりすることもありますし、今年のようにウィークデーを挟んで3連休が続くような場合は行く場所を複数作って出掛けてもいいでしょう。

今回の旅は、昭和の日の夜に車で出発して、翌日の土曜日に京都を回ってきました。帰りは高速道路のサービスエリアが開いている時間に通過することができ、かなり内容の濃い一日になりました。次回から簡単にその内容についてレポートさせていただきたいと思っています。