地震が来ても慌てずに

 これだけ日本各地で地震が起こると、もはや私の住んでいるところを襲った地震の震度5ではニュースにはならないのかという気もしますが、東日本大震災の影響で、もはや日本全国どこでこの程度の地震が起こってもおかしくない状況は依然続いています。昨日のエントリーではちょっとしか書けませんでしたが、改めて自分なりの地震に対する心がまえおよび、車内で地震に襲われた際の対処について思うところを書いていきたいと思います。

 私自身、数年前の震度5強と今回の震度5弱という震源地に相当近い地震に遭遇していますが、あまりに震源に近いと緊急地震速報は役に立ちません。どちらの場合もテレビより速報が早いと思われるラジオから情報を得ていましたが、かなり大きな揺れで驚いた後に緊急地震速報のアラーム音が発せられました。揺れている最中にはとりあえず回りの物が落ちないように押さえておくぐらいがせいぜいで、もしここで家が崩れたりしてしまったら諦めるしかありません。ただ、今の自宅はかなり古いのですが、それほどの被害はなありませんでした。かなり大きいと感じるような地震であっても、まずはあわてずに自身の安全を確保することがまずは大事だと思います。

 幸い停電も大きな物やガラスなどが落ちて破損することはありませんでしたので、とりあえずラジオを持ちながら移動し、テレビを付けました。そして、靴下をはき外に出てもおかしくないような服装に着替えることに。今回の地震で静岡県内でけが人が出たそうですが、多くはびっくりして二階から飛び降りて腰の骨を折っただとか、あわてて部屋の外に出ようとして室内に散乱したガラスで足を切ったというような、直接地震によっての被害ではありません。今回の地震は就寝直前だったので靴下は脱いでいましたが、すぐにはけるところに靴下と着替えを置いておくことは大切ですね。車内で寝ている際に地震にあった時のためにも、手の届くところに靴下や着替え、履物は用意しておき、うかつに外に飛び出すことは避けましょう。回りの状況を十分に確認してから外に出るくらいの感じでいいと思います。それ以上に大切なのは、車中泊を行なう場所の設定です。大きな地震が来ても影響を受けなさそうな広い駐車場なら言うことはありませんが、回りを見渡して、倒れてきそうなものが近くにある場所は避けたほうが賢明でしょう。

 さて、その後ですが動揺した心を落ち着かせつつ情報を入手しようとテレビとラジオの両方から目と耳を離さずにいたところ、さらに緊急地震速報がテレビで表示されました。しかし、2回目の速報で揺れることはなく、空警報となりました。ここで、問題になるのはこの地震が東海地震かどうかです。車中泊で東海道を通行する車の中でこうした地震に遭遇した場合、この地震が活断層のずれで起こったものなのか、海底に震源のある東海地震・東南海地震と関係あるものなのかというのは重要な情報です。地震が起きた当初はそれ以前に津波が起こる危険があるのかどうかというのもポイントとなります。幸いにして津波の影響はないということがわかり外に出ることはありませんでしたが、津波注意報が地震直後に出たという情報もあり、かなり緊迫感を持ちながら情報収集は行なっていました。テレビでの情報はすぐに終わって通常番組に一時戻ってしまったので、ラジオからの情報が大変役立ちました。その中で専門家の方による電話によるインタビューの中で、東海地震とは違う場所で起こっているという情報を入手できましたので、ここにきてようやく一息ついたといった感じでした。この時点で多少は余裕ができたので、市内にいる親戚の安否を確認します。かなりつながりにくい状況にありましたが、携帯電話よりもウィルコムの方がつながりやすい感じで何とか安否の確認をし、ネットにこちらの状況をアップしました。ただ、インターネットが生きてさえいれば、こちらからの連絡事項などはネットにアップするなりメールするなりした方がそちらの方が確実です。また、ラジオについてはNHKと民放で内容に若干の違いがあります。通常放送に戻るタイミングも違ってきますので、より多くの情報を入手したい場合はラジオを2台付けるような体制もあった方がいいのかも知れません。

 そして浜岡原子力発電所の被害もないこともわかり、直後の余震も大丈夫そうなので、気象庁の記者会見で正式に東海地震とは関係ないとの内容を聞きようやく床に着きました。こうした地震がほぼ毎日続く東北地方の方の苦労を改めてわずかですが実感することとなったわけですが、直後にあわてずに正確な情報を入手してから行動することが、自宅にいても旅先であっても大切であるということをしみじみとかみしめました。こうした体験を糧にして少しずつではありますが準備の品の再点検をしていこうと今は思っています。


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