トンネル内ではAMラジオを付けよう

 昨日は朝から用事があって外に出ていたので、中央道の笹子トンネルの事故についてはしばらく全く知りませんでした。私はそれほど通ることはありませんが、信州・山梨方面から東京方面に高速道路経由で行くためには通らなければいけないところで起こった事故だけに、常にこの道を使っていた方にとってはかなりショックが大きいのではないでしょうか。

 トンネルの事故といえば、私の住んでいる静岡県内でも日本坂トンネルの火災事故があってかなり強い印象が残っています。長いトンネルの中で何か起これば逃げ場がないため、実際に自分の身に起こったらどうするのかと考えながらニュースを見ていました。上から落ちてきたものに直撃を受けてしまっらもうどうしようもないかも知れませんし、トンネルに入った状態で異変に気づいた場合は車を置いて歩いて身近な非常口から逃げるしかないと思います。また、直前直後に周辺を通過していたような場合には現場付近で身動きが取れなくなってしまうのもしょうがないでしょうが、走行中にそうした異変に全く気付かずに災害現場へ突き進んでしまうことがないように、改めて高速道路走行時の心構えについて再学習しておくことは重要だと思います。

 高速道路を私たちが走行中に事故があったことを知るためにはさまざまな方法があります。トンネル手前にある信号が赤になっていたらそれを見逃さず後方に注意を促しながら速やかに停車するのはもちろんですが、要所要所にある情報掲示板にある災害情報には常に注意を払い、通行止されている場合には近くのインターから速やかに出るか、まだ現場の状況がわからない場合には、手前のサービスエリアで情報収集に努める必要があります。そうした注意を怠ると、まだ通行止措置が取られていない場合には高速道路から降りるに降りられないような最悪の状況に陥りかねません。

 高速道路上での情報収集という点ではインター付近でサービスが行なわれているハイウェイラジオからの情報も大変重要です。ハイウェイラジオの掲示板の下に「渋滞情報」などの赤い文字が出ている場合は必ず確認することが大事だと思いますので、ワンタッチで交通情報の1620kHzを選局できるカーラジオがあれば問題ありませんが、そうでないカーラジオが車に付いている場合には放送局のプリセットでハイウェイラジオの周波数を登録しておいてすぐに聞けるようにしておくことが大事です。

 また、トンネルに入る直前の掲示板に「AMラジオ」の表示がある場合があります。これは、トンネル周辺の地域で聞くことができるNHKおよび民放ラジオがトンネルの中でも聞けるという表示なのですが、もし入ったトンネルで何か大きな事故があった場合、トンネル内のラジオ放送を中断して交通情報が流れるようになっています。もちろん、トンネル内で何かあった場合にはスピーカーによりそうした情報は同時に放送されているものの、閉めきった車の中では詳しい情報も聞こえずらいでしょう。私自身がそうなのですが、ラジオ放送に飽きた時などはついついトンネルの中でもラジオは聞かないようになってしまうと、肝心な生命に関わる情報を聞き逃してしまう可能性があります。ごく短いトンネルを走行する場合には必要ないかも知れませんが、1km以上あるトンネルを走行する際にはどこの局でもいいので音楽でなくラジオ放送を聞くように心掛けることが必要かも知れません。情報の早さから言うと現地で被害に遭われている方が発信するtwitterの方が現地の様子を的確に伝えてくれる場合もありますが、さすがに運転中にスマートフォンを操作するわけにもいかないので、なかなか情報が入って来ない場合にはサービスエリアまで走ってからtwitterのつぶやきを検索して絞り込むなどの方法も検討してみましょう。


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