もしもの場合の家族・親戚内の連絡方法を再考する

 昨日は東日本大震災から4年という日で、改めて自分のところで何か大きな災害が起こった場合の連絡方法について考えてみました。私自身はスマートフォンを使っている人に対してはGmailを使ってのやり取りで十分だと思っていたのですが、人によってはGmailを単にサービスを受けるためのIDおよびパスワードとしてしか認識していない場合もあります。というのも、今まで使っていたキャリアメールのアドレスをスマートフォンでも引き継げるので、あえて新しくGmailのアドレスを告知する必要がないということと、キャリアメールのアドレスを含む、複数のメールアドレスをGmailで一括管理することは可能なのですが、そこまで設定を自分でやることができないということもありますね。

 このキャリアメールというのがパソコンを使ったメールを使っている側にとってはいろいろ厄介で、キャリアメールを使っている方の設定によっては、パソコンからのメールやGmail経由で送ったメールを全て迷惑メールフィルターでカットしてしまい、寸前まで届いているのに相手に届かないという状況も生み出します。何回もキャリアメールのアドレスにメールを出しても届かないというのは、受け手側のメール受信用設定に問題がある場合があるのですが、これはガラケーの時代にパケット量で毎月の料金が上下するプランに入っている場合、パソコンから大きな写真が添付されたメールを受け取るだけで翌月の料金が上がる状況もあるので、迷惑メールフィルターを外してくれとお願いしても、簡単にはいきません。Gmail経由のメールではスパムメールも多いので、自分の特定のアドレスを例外にして登録してもらう必要があり、それをやってもらうのはちょっと難しい場合もあるでしょう。

 特別なことをしなくても届けられるメールサービスとしては、電話番号に直接短いメールを送るSMSのサービスがあります。緊急時であればこれが一番信頼でき、相手に届いたかもわかりますが、送信する際に一通3円+税という料金がパケット定額の契約をしていてもかかるのがネックです。せっかくのパケット定額なのに、定額の料金内でちょっとした連絡くらい何とかならないのかと思っていたのですが、最近になってようやく解決しました。

 といってもここを読んでいる方にはすでにおなじみで、私が改めて書くまでもなく方法もご存知だと思うのですが、LINEによるメッセージのやり取りです。アプリを使ってのメッセージのやり取りはパケット通信の範囲内ですので、いくらやっても料金はかからず、どのキャリアのスマートフォンであっても、LINEアプリを入れてさえいれば問題なくメッセージのやり取りができます。

 既にアプリを使っている人にとって、友人とのメッセージのやり取りが基本だと思いますが、もし家族や親戚でガラケーからスマートフォンに変えた人がいたら、機会を見付けてLINEのアプリをインストールさせ、友だちとして追加しておけば、いざという時の連絡方法の一つとして十分活用できるようになると思います。

 家族だけなら問題なく安否確認をLINEできると思いますが、親戚あたりまで入れたグループを事前に作っておけば、うまく操作できない人でメッセージがあったら表示してくれる設定にしておけば安否が簡単にわかりますので安心でしょう。メッセージを送った側も、だれがそのメッセージを読んだかわかるのは心強いと思います。また、自分から発信したいのにやり方がわからないような場合でも、アプリが使える人に頼んでメッセージを送信してもらうという方法があります。

 LINEというとメッセージのやり取りにしばられたりして大きな事件に繋がるというような暗い面もありますが、災害時に活用できれば通話やキャリアメールが集中して繋がりにくい場合にはむしろ有利に働くこともあります。年度末にかけてもし親戚が一堂に会する場があったら、興味はあるけど導入する機会なかった人はこの時とばかりにLINEを使っている親戚に頼んでアプリのインストールおよび友だち登録をしてもらうなり、逆にガラケーからスマートフォンに変えた親戚を見付けたら、アプリをダウンロードさせて登録まで本人の了承の上でやってあげるなどしてあげるのもいいかも知れません。ある程度防災についての意識のあるうちにいざという時のネットワークを作っておくことはしておいた方がいいと私は思いますね。


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