集客効果を目指すSA PAのこれから

 新東名が開通した際に静岡県内にある新しくできたSA PAに行き、このブログで報告させていただいたことがありましたが、先日久しぶりに静岡のサービスエリアに行く機会がありました。たまたま新東名周辺に用事があり、夕食時と重なったため山の中で食堂を探すよりも、一般道からサービスエリアのフードコートを利用した方が楽で便利だと思ったからです。

 利用したのは平日の夜ということで、中は割と閑散としていました。観光客というより仕事で移動中といった人の方が多く、いわゆる集客効果を狙った地場産品を集めたコーナーに人の姿はなく、フードコートも個人で男性が利用しているのが目立ちました。そして、これは恐らくトラックドライバーの方だと思いますが、レジ袋に入れたお風呂セットを持ってウロウロしている人たちも結構いました。

 新東名のサービスエリアの中には「ドライバーズ・スポット」という長時間の運転によって疲れた体を癒す施設が併設されているところがあります。新東名では駿河湾沼津SA、静岡SA、掛川PA、浜松SAにあるのですが、シャワールーム(女性用あり)、マッサージチェア、仮眠ルームが有料で利用できます。トラックドライバーの方たちはこのドライバーズ・スポットを目当てに利用していたのだということでした。

 今まではサービスエリアにお風呂があるところというのは、私の利用するところでは足柄、諏訪湖、多賀など限られた場所にしかないのでなかなか利用しずらいところはあったと思うのですが、このように簡易的にではありますが、シャワーが使える場所が増えてくれると助かる人もいるはずです。せっかくなので、これを書いている2014年3月現在の状況についてNEXCOの各ページのリンクを貼っておきます。

・NEXCO中日本
http://www.c-nexco.co.jp/sapa/guide/utillity.html

・NEXCO西日本(以下のページにある「この施設サービスに対応したエリア情報」から)
http://www.w-holdings.co.jp/service/shower.html

 なお、NEXCO東日本のサービスエリア紹介のページには、コインシャワーの項目がありませんので、以下のサービスエリア検索の画面から「休憩」→「コインシャワー」をチェックして検索をして最新の情報を調べる必要があります。もっとも、調べた結果東日本エリアにあるコインシャワーは東北自動車道の安積PA上下しか検索でヒットしなかったので、あえて項目を加えたページを作らなかったのかも知れません。

http://www.driveplaza.com/dp/SAPAService

 改めてこの4月から消費税も上がり、ETCを使った高速料金の割引も6月以降減額されることが予想されています。そうした中で、あえて高速道路を使わない車旅にシフトする人たちも出てくるでしょうが、どうしても高速道路の利用をやめるわけにはいかないのが日本の流通を担っているトラックドライバーの方々だと思います。今、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアはショッピングセンターやレジャーランド化するところもあり、集客のためのさまざまな広報活動もテレビ番組とのタイアップを使って活発になっていますが、本来の休憩施設の目的である運転者のリフレッシュがはかれる空間というコンセプトをないがしろにするようなことは避けていただきたいものです。施設にお金をかけるなら、長距離運転をするドライバーのための設備についても改善したり新設することがなければ、高速道路上にある施設としての意味が薄れてしまうのではないでしょうか。


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