格安SIMカードと格安スマートフォンでできないこと

 2014年に入って、今まではMVNOの月額が安いカードを使ってドコモの白ロムのスマートフォンやタブレット端末を中古で買うしかなかった状況からかなり変わってきたように思います。

 私のブログでは実機を持っていないせいもあるのですが、Nexus5以外にはあまり触れませんが、以前は日本通信が出したIDEOSくらいしか端末がなかったのが、1万円から2万円前後で購入できる新品のSIMフリースマートフォンが店頭でも売られ、気軽に買えるようになりました。

 さまざまなラインナップを見ると安いものの中では最近出た「freetel」新しいものが気になります。Android4.4KitKatを搭載した「Nico」は、3G通信のみにはなりますが2万を切る価格で出てくるそうで(LTE対応の機種は3万弱でどちらもFOMAプラスエリア対応という情報もあります)、少ないメモリでもキビキビ動くと言われているAndroid4.4KitKatとの相乗効果が気になります。

 ただ、やはり安いプランと安いスマートフォンには本家にはないものがあるわけで、この点を我慢出来るかどうかがMVNOに乗り換えて使っていけるかの分岐点になるでしょう。私が考えるポイントは2つです。

 まず一つめは、今MVNOから出ている通話可能なデータ通信プランのSIMは、通話料金が30秒20円(税抜)というパターンがほとんどで、定額で無料通話が付いているものというものや、通話自体が定額というものは出ていません。ほぼ電話は待ち受けで、あえて通話する場合はLINEで行なうならいいですが、普通の通話をこちらから多くかける場合はMVNOで契約するSIMはデータ通信のみのプランにして、通話用にはガラケーを用意して2台持ちにした方が料金の面ではかなり違ってくると思います。せっかくSIMフリーのスマートフォンでも通話は普通にできるのにと思われるかもしれませんが、無料通話がセットされたデータ通信付きのSIMカードが出てくるかどうかはわからないので、現状では自分からかけることが多い使い方をしている場合は2台持ちも視野に入れた方が無難です。

 もう1つ、携帯電話会社特有のサービスとして「おサイフケータイ」があります。現状において残念ながら、SIMフリーのスマートフォンとして売られているものの中にはおサイフケータイ対応のものは出ていません。MVNOで出ているSIMカードをおサイフケータイ機能が搭載された端末に入れればチャージおよび利用はできますので、どうしてもMVNOのデータ通信を使っておサイフケータイを使いたい場合は、新品のSIMフリースマートフォンではなく、中古の白ロム端末を使うか、ガラケーに導入したおサイフケータイを使うかという判断になるでしょう。先日紹介したau網を使う格安データ通信および通話を提供するケイ・オプティコムのmineoの場合はちょっと違います。mineoの方で用意している端末はauが提供するアプリおよびおサイフケータイ機能もそのまま残しているKYL22というスマートフォンなので、恐らくおサイフケータイは使えるのではないかと思います。まあその分端末価格が高いので考えどころではありますが(^^;)。そうではなく従来のドコモ対応の新品のSIMフリースマートフォンを使う場合、それ自身でのおサイフケータイ使用は諦めざるを得ない点は今のところどうしようもないので、どうしても使いたい場合は高性能な白ロムを補償のないことを了承しながら使うしかないでしょう。このように、どちらかを立てるとどちらかが立たなくなるところはあるものの、その分安いことは確かなのですから、自分でやりたいことを考えた上で契約する業者および端末を選ぶことが今後ますます大切にになってくるような気がしますね。


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