8月26日発売のパナソニックの防災関連の新製品の中で、特に注目していたコンパクトソーラーライトを近所の電気屋さんで見てきました。カタログが置いてあったのでもらってきつつ、実際に手に取って質感などを確かめてきたので報告します。
文庫本くらいの大きさということですが、思ったより大きく感じました。平らなところでは安定して立ちますが、設置面が小さいので凸凹したところではちょっと安定しないかなという感じがします。太陽電池面の裏には小さなLED電球が3つ均等に並んでいて、二段階で光るようになっています。電池の収納部には単3電池が2本入りますが、単四電池が入るようには作られてきいません。他には充電用とUSB出力の端子があるだけです。
太陽電池の性能については、以前このブログで紹介した太陽工房のバイオレッタソーラーギアと比べると高性能だと思えます。というのも、付属のmin.1,950mAの容量を持つパナソニックのエボルタを空の状態から満充電するのに約15時間かかるのに対し、1,400mAの同社のニッケル水素電池を満充電するのにバイオレッタソーラーギアでは14時間かかるとなっています。また、日本のどこでも手に入るパナソニックの充電池をメーカーの保証の下太陽光で充電できるというのはこの製品の強みだと言えます。太陽光による充電ができない時はUSBケーブル経由での充電にも対応しますが、満充電にかかる時間は7時間と時間がかかるので、別に急速充電器を用意するといいでしょう。充電した電池は本体に入れたままLEDライトの電源として使えるほか、ケーブル経由で携帯電話の充電にも使えます。USB出力がDC5V 500mAなので、スマートフォンの充電には力不足ですので注意しましょう。どうしてもこの太陽電池経由でスマートフォンを充電したい場合は、単3電池の4本入るバッテリーボックスを用意し、充電が終わったら中の電池を取り出して使うようにするか、同時に2個購入して4本同時に充電するかといったところが考えられます。
ただ、私が考えるにこの製品は最小限の準備のためのオールインワンタイプの機器のように思えます。防水性もあるこの製品は非常用の持ち出し袋に一つ充電池をセットした状態で入れておき、他になにもない場合に明かり+携帯充電器+太陽光充電器として時間さえかければ十分に能力を発揮するものです。同時発売の充電式のランタンよりも光量は少なめですが、真っ暗な中ならこれでも十分役に立ちます。日ごろ単3のニッケル水素電池で動くものを導入し、徐々に充電池の数を増やしていく中、このように外部の電源に頼らない充電方法のものを確保しておくという意味でも、こうした製品が普通の電気店の店頭で買えるようになった意義というのは大きいような気がしますね。
どちらにしても太陽光による充電というのは満充電に関してはすぐにできるわけではないのですが、継ぎ足し充電が可能なエボルタを使える分、昼間充電した分を夜にLEDライトの点灯に使うとか、ラジオなど小電力でも動く機器に入れて充電できた分だけ使うような方法が非常時を考えた際には有利です。メーカーのホームページで紹介されているようなバックパックに吊り下げて常に太陽光が当たるような状況で普段持ち歩くというのも一つのやり方でしょう。車中泊の旅でもこれ一つでいろいろな面で役に立つと思いますが、私の場合はすでにランタンも太陽電池も持っているので、もう少し価格が落ち着いてくるのを待とうかと思います。これから9月1日の防災の日に向けて、以前紹介したさまざまな保存用のお菓子と共に注目されると思いますので、必要性を感じられている方はお早めのお手配を。