IIJmioがSMSオプション付きSIMカードを発表したタイミング

 私が契約しているBIC SIMのデータ通信サービスを提供しているIIJmioから昨日メールがやってきて、今までは限られたMVNO事業者しか提供していなかったSMSオプションを2013年10月から開始するというアナウンスがありました。

 以前もここで紹介した通り、端末でショートメールの送受信ができるだけでなく、一部のスマートフォンで起こっていたセルスタンバイ問題を回避する方法としてSMSオプションに期待している人も多く、安定して200kbpsのスピードが出るIIJmioで実現するということで具体的に今までの契約を整理しようと思っている人もいるでしょう。

 正式に発表されたのが9月25日というのは、実に戦略的で露骨な同業他社つぶしであると思われます。というのも、すでにSMSオプションのサービスを行なっているDTIのServersMan LTE 100の当月中の解約期限が毎月25日で、すでにSMSオプションを付けているDTIのユーザーがこのニュースを聞いてServersMan LTE 100を解約すれば、多少はタイムラグが出ますが、晴れてIIJmioのSIMにSMSオプションを付けて10月から利用することができるという寸法です。

 毎月の料金についてはServersMan LTE 100の方が月490円と安いものの、肝心のスピードが100kbpsを割ることが普通だという状況もあって、もしIIJmioにSMSオプションが付けばすぐに乗り換えようと考えていた方は多かったと思われます。実際どの程度移動があるのかわかりませんが、昨日中に解約手続きをされた方はかなりの数になったのではないかと思われます。

 かくいう私もいい機会なので、DTIの契約を解除することにしました。幸いなことに今使っているどの端末でもセルスタンバイ問題は出ていないので、急いでSMSオプションの付いたSIMカードに変えようとは思っていませんが、今のところ高速オプションを使わなくてもほとんど問題はないということと、できれば複数の端末にSIMカードを入れて同時に使いたいということもあり、もう一つのBIC SIMも解約して代わりに同じIIJmio系のエキサイトBBのSIM3枚プランを契約し(3Gで良ければ3枚で月1,155円、LTEの最安3枚プランは月2,100円)、別に公衆無線LANのWi2を契約するという手もあるかなと思ったりしました。将来的にSMSオプションを付けたい場合は3枚のうち1枚をSIMカード交換手数料の2,100円を払って交換するという方法もありますが、3枚セットのサービス自体に他社から新たなものが出てくればそれを機に解約して改めて契約しなおすほうがいいようになるかも知れません。そうした考えとは別に、SMSオプションと同時に発表された本家のカード3枚プランの値下げが発表されましたので、単にプラン変更をして月2GBまで使えることを生かして常時高速通信を楽しむという方法もあります。はたまた、BIC SIMはそのまま残し、これにもう1枚、OCNのモバイルONEのSIMを増やすことで、手数料無料で毎月プランを変更できるメリットを受けながら使い分けるとか、いろいろ考えるところはあります。

 どちらにしても、自由に解約することができるサービスというのはこういった変化があった時にすぐにサービスを乗り換えられるというのがあるので、こんなに頻繁に契約することができるわけです。最近ではSIMカードの契約でも1年とか2年という縛りを付けているところがありますので、新たに加入する際には自分が長い期間使い続けられるかということも考える必要があります。契約と解約を繰り返すたびに登録手数料がかかるのは仕方ないですが、今後いろんなサービスが発表されるたびに今まで書いたことがひっくり返る可能性もあります。今回のIIJmioの発表を受けて、さらなる興味深いプランが同業他社から出てくることも期待したいですね。


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