月別アーカイブ: 2023年10月

液体系の燃料の車内持ち込みについては今後慎重に考えた方が良いかも

東北新幹線をしばらく止めてしまった薬品のトラブルは、かなり大きな影響を多くの人に与えそうです。硫酸のような液体は、きちんと専用のボトルに入れ、簡単に破損するような事がないように気を付けるべきでした。JRの規則では500ml以内にというような持ち込む量についての制限もあるようですが、この規定も今後は変わってくるのかも知れません。

硫酸とは違いますが、過去には放火事件があったことから、ガソリン・灯油・経由の持ち込みは量に関係なく禁止されるようになりました。今回の事件を受けて、硫酸をはじめ他のものについても規則が変わり、新幹線には持ち込めなくなる可能性も出てきますので、この点は実際に仕事で使われる場合には乗車前にJRの規則を確認して、車内に持ち込める条件を満たしているかを調べてから持っていくようにしないと何かあったときに自分だけでなく仕事であれば会社や取り引き先にまで迷惑を掛けることを肝に銘じておいた方が良いでしょう。

基本的に新幹線は荷物検査がないので今回のような事も起こってしまったのだろうとは思いますが、在来線と違って新幹線は次の駅までの距離が長いため、何か大きな事件が車内で起こってもすぐに停まることはできないでしょう。
私たちはあまり考えないでいることではありますが、わざわざ新幹線の車内で事件を起こしても、逃げられない(ご存知の通り新幹線の線路周辺は鉄条網で外から入れないようになっており、その囲みを破って逃げようとしてもまず無理)のにと思う方はいるかも知れませんが、それこそ過去にあった事件もありましたし、自爆することを最初から狙って犯行が行なわれれば、もはやどうしようもありません。

こうした事件は、何もガソリン類を持込禁止にしても、今後硫酸も同じように持込禁止にしても起こる可能性があります。ただそれでも、可燃性のスプレーまで持込禁止にはできません。私自身はそうした極限状況に遭遇したことはありませんが、やはり挙動がおかしいような人を見付けたら、その場から離れるなり移動中だからといっても気に掛ける必要のある事についてはしっかりと気に止めておくことは必要になってくるでしょう。

ただ、それとは別に個人的に気がかりなのは、まだ禁止されていないながらも危険には違いないと思われる、アルコール燃料の持ち込みについてです。わかる人はわかると思いますが、アルコール燃料は揮発性が有り、こぼした所に火を付けるとあっという間に大きな火になってしまいます。私自身は自宅にアルコールストーブで使うために常備していますが、今後は家から燃料は持って行かないで、例えばキャンプをするなら、目的地に着いたところにあるドラッグストアに寄って使う分だけの燃料を入手するような形に変えた方が、移動中のトラブルを回避することができるのではないかと思います。

もし、アルコール燃料を使っての電車内での事件が起きてしまったら、もしかしたら今までは気軽に買えていたのが、記名制になるなどの変化がある事も考えられます。アルコールストーブを主に使っている私としては不本意ではあるのですが、正しく爆発しないように使わないと、アルコール燃料と言えども軽視して良いものではありません。逆に言うと少ない量でも風防をきちんとすれば、ちゃんと湯沸かしや炊飯に使えるだけでなく、煤も出ないし揮発すれば片付けも要らないというメリットが有る燃料だけに、持ち運ぶ場合には絶対に中味がこぼれないように気を付けて少量を持っていくというような細心の注意をするようにして欲しいものです。

今回の硫酸の事件(事故?)も、いい加減とまでは言いませんが、一般の人から見ると怖い薬品を運んでいる場合、危険物を持ち運んでいるということをしっかりと認識して運ばないと、故意でなくても他の人に怪我をさせたり怖い思いをさせてしまう事もあります。薬品の管理には十分気を付けていただきたいと思います。


市販のスマホを使って衛星インターネットができるサービスも登場でいよいよエリア100%利用も見えてきた?

通信衛星を使ったインターネットサービスが身近になってきました。スターリンクのような専用の機器を購入して利用するものが出てきているものの、できれば今使っているスマートフォンを使って利用ができないものか、もしスマホで通信衛星を使うなら、専用のアンテナが必要な高価なものになるのかと思っていたところ、そうでないものも出てきているようです。

アメリカの通信ベンチャー企業ASTスペースモバイルでは、サムソンの出しているスマホ、ギャラクシーS22を使って試験衛星からの5G通信の実験が行なわれたということです。そのスマホではない別のテストでは、衛星を利用したインターネット通信において下り14Mbpsでの通信ができたという事です。当然、地上基地局を使っての下り速度と比べるとかなり遅くなってしまいます。

また、紹介した衛星は地上基地局と同じ5Gの電波を使う関係から、他社と比べると衛星の高度が低いのに加えて、衛星自体の大きさもかなり大きくなってしまうのに、低い所に静止させることもあって一基ごとのエリアが狭くなってしまうので、その分多く衛星を打ち上げなければならないそうです。

そうなると、考え方としては地上にある基地局をそのまま活用しながら、どうしてもそれでは圏外になってしまう地域をカバーするような形で衛星通信を使うということになり、災害対応という点から言うと他社と比べて弱くなってしまう点は出てくるでしょう。

それでも、ここ数日のニュースでも良く起こっている山での遭難事故の際などにおいて、以前から使っている最新でないスマホでも通話およびネットからでの発信ができ、衛星を使って自分のいる正確な位置を送ることができるというのなら、それはそれで山が多くそこで繋がりにくい状況を改善するためには、一部衛星の基地局を利用するという方法にも意味は出てくるのではないかと思ったりします。

まだ日本ではすぐに衛星インターネットが一般化されることはないと思いますが、まずは今あるスマホを使っての利用が可能なサービスが使えるようになると心強いです。車中泊の旅でも山の中に入って、そこに人が定住していない場合には、携帯電話のエリアについてはそこまで整備されていなくても文句は言えないわけです。そうしたスマホがつながらない中で車中泊をする場合には、人が襲ってこなくても今だと熊が襲ってくることもあるので、いざという時に外と連絡が取れるようなエリアを確保するためには、こうしたサービスと提携してくれる日本のキャリアが出てきてくれると嬉しいです。具体的には今回紹介したASTスペースモバイルは楽天モバイルとの戦略的パートナーシップを締結しており、既存のスマートフォン同士での衛星を使った音声通話の実験にも成功しているということです。

個人的には、衛星基地局使用についてはオプション料金が掛かっても良いので、利用する時だけ付けたり外したりできるようになれば、たぶん一番安く通信衛星を使ったスマホ利用ができるのではないでしょうか。今後の情報にも期待しております。


番号の説明もせずしれっとお問い合わせ用の電話番号を0570から始まる番号にしている所には気を付けて

最近、スポーツイベントが多いですね。パリオリンピックが近いこともあって、出場権をかけた予選があったり、ラグビーのワールドカップがあったりしています。私もスポーツは好きですが、一日中ずっとスポーツというのも疲れるので、衛星放送でドラマを今日は少し見ていました。民放なので当然コマーシャルがあるのですが、そのコマーシャルが見事に高齢者向けのものばかりなのでした。化粧品、健康食品、サプリといったものから、年配者に便利そうな品物、あるいはサービスなど色々ありましたが、気になったことがあります。

コマーシャルはわかりやすい商品(サービス)の説明が主で、物販の場合はインターネットを使いこなせていない人に合わせて、問い合わせ先の電話番号を紹介しているのですが、よくあるテレビショッピングの場合は0120から始まるフリーダイヤルがほとんどでした。ですが、違うものもありました。

というのも、恐らく物販の場合はフリーダイヤルで企業側が通話料を負担しても、商品を購入してくれれば、最初は「特別価格」で送料込みで安くても、継続利用で割引のない正常価格になり、さらに契約者側が維続利用の中止を直接しない限り、安定した売上が見込めるということで、フリーダイヤルが多いですね。

ただ、いわゆるサービスに関する問い合わせの電話番号について、昨日とある年配者向けのコマーシャルを見ていたら、思いっ切り0570から始まるナビダイヤル(有料通話というだけでなく、携帯電話の無料通話の対象外になる電話番号)を画面に出していて、コマーシャルはサービス自体の説明に終始したのみでした。恐らく、物品のある品物ではないため、問い合わせをもらってもそれがすぐ売上につながらないということで、フリーダイヤルではなくナビダイヤルにしているのだとは思うのですが、しっかり「0120」と「0570」から始まる電話番号に掛ける場合の通話料金についてわかっている人は問題ないのですが、知らないで掛けて長電話してしまうと、翌月以降になって思わぬ通話料の請求にびっくりしてしまうトラップになっていないかと思ったのですね。

フリーダイヤルについては年配の方々も知っていて、はっきりと認識していると思うのですが、0570から始まるナビダイヤルを紹介する場合には「かけ放題のスマホからでも有料になります」とぐらい、小さい字であっても表示しておかないとまずいのではないか? と個人的には思いますね。と同時に、この0570から始まる番号を使う企業が多くなっているという話を過去にこのブログで書かせていただきましたが、それならきちんとこの番号の事について多くの人に知らせるだけでなく、問い合わせは直接電話するのではなく、スマホからネットを使って問い合わせをする手順をきちんと案内するとか、問い合わせしてくる消費者の立場に立った説明も、コマーシャルを作る時には大切になってくるのではないかと私は思うわけです。

経費節減(売上が発生しない電話は持ち出し費用になる?)という観点から、問い合わせ先をフリーダイヤルにしないのは当然だと思いますが、通常の市外局番でなくわざわざ0570のナビダイヤルにするのは、どんな問い合わせにも通話料金を負担させることで電話対応に割く人件費を少なくしたいという企業側の切実なる考えがあるのではないかということも個人的には理解しているつもりです。今後は、企業側の負担を軽減し、さらには申し込もうとする消費者の側も料金負担のない、ネットからの文書(アンケート用のテンプレートで十分だと思います)発信で折返し企業から電話・メールをもらうようにするような方向で推移していって欲しいと思うのですが、今は企業の論理が先行してしまって、消費者の利便性が損なわれているような事があるのが残念です。基本的にはもっと広く0570から始まる電話番号に電話した場合の通話料金がどうなるのかという事を多くの人に知ってもらいたいですね。


いつの間にか使用中のChromebookの利用期限が伸びていたことで今後のChromebookにも期待

以前、Googleの出しているChromebookについて、Appleから廉価版のMacBookが出る対策として、自動更新ができセキュリティが保たれる有効期限が長くなるというニュースについて書きましたが、私の使っているChromebookはその対象なのかわからないまま、設定画面から見たところ、今まで2027年6月が期限だったと思って使っていたものが2029年6月まで期限が伸びていることがわかりました。

つまり、今から5年と少しはセキュリティの事を考えずに今のChromebookを使い続けることができるということになります。スマホやタブレットと比べると、相当長くウィンドウズノートと比べたって、そこまで本体のパフォーマンスを落とさずに使い続けられるということになるわけで、今回の変更は私にとっては大変有難い変更になったと感じています。

ちなみに、発売当初のモデルを今後購入した場合にはだいたい10年のOSアップデートが保証されているのですが、Chromebookの場合には、ちょっと発売開始から時間が経ってしまったものが安くなったり、文教用として納入する予定だったものが余ったり、さらにはそれなりに中古の出物もあるので、程度を言わなければ1万円以下でも普通に使え、さらに私の場合のようにOS更新期限も5年以上残っていて安いような出物をつかみやすいというのは大きなメリットです。

もし、タブレットにキーボードを付けて使っている方がいたら、タブレットはキーボードを付けないで使い、その代わりに追加のハードとして安い文教用のChromebookを用意した方がスムーズに一連の作業ができるのではないかと個人的には思います。今後の廉価版MacBookがどんなものかにもよりますが、スマホやパソコンのブラウザとしてChromeを使っているなら、その設定やブックマークがそのまま使えるようになるので、重くならずに使えるChromebookは今後持っていても悪くないハードになると思うのですが。

私自身は、ともかく今使っているハードが2029年半ばまで使えるということなので、今後は今のハードを使いながらさらに有効期限の長いものを手に入れたいですね。次に購入するものは今使っているものの更新期限が切れてもさらに5年は使い続けられるようなもの、つまり現在新製品として出たものが安くなった時に買い足すというのが理想です。

また、今後出てくるであろうMacBookの廉価版がどんな感じで出てくるのかも、あと5年あれば十分余裕を持って製品を見ながら自分にとって有用なものかを判断することができます。Chromebookとの比較で、使ってみたいと思えるものになっているか楽しみです。

ただ、私の場合はモバイルマシンとして持ち出すことが多いので、今のものと同じくらいの更新期限のものでもスペアとして安く買えれば抑えにかかるかも知れません。その際、しっかりと更新期限がいつまであるかということについては調べた上で購入することをおすすめしたいです。


置き配を選択した人にポイントを付ける政策より宅配ボックスを日本の家庭に普及させるような事はできないか?

荷物を運ぶ宅配便の運転手さんの仕事が大変なのは今さら言うこともない事かも知れませんが、運転手さんの労働時間が制限される2024年問題が実際に起きてくると、何らかの対応策を考えなければなりません。今回は主に一般のご家庭に荷物を配達するドライバーさんの労働問題について考えてみたいと思うのですが、この件について政府が一つの方策を発表しています。

というのも、長い労働時間を生む根本原因は、不在の時にも配達に行くことになり、結果かなりの数が出てしまう「再配達」を何とかするため、新たな荷物の受け取り方として「置き配」への移行を促したいということです。これは私も以前から書いているように、時代の流れ的にはそうならざるを得ないと思っていますが、ただ政府の出してきた置き配への移行のためのプランというのは、インターネットショッピングなどで置き配を選ぶことで通常よりもポイントを付けるようにし、そのポイント換算のお金を政府が出すというものでした。果たして、そうした方法で置き配が増え、再配達が無くなるのでしょうか。

それぞれのご家庭で事情は違うと思いますが、一軒家と集合住宅でも状況は変わります。玄関のところから雨が入り込み、そのまま置かれたら濡れてしまうような場合、そのままダンボールを置いていかれると、天気の具合によっては雨に濡れて最悪の場合中のものがだめになってしまう事があるかも知れません。また、そのまま荷物を置いておくと、その荷物を狙った荷物泥棒が出てきて、そちらが社会問題になるかも知れません。

そこで必要になってくるのが、荷物を雨に濡らさずに盗難対策もしている「宅配ボックス」の設置です。ボックスというからには、RVBOXのようのものを連想する方もいるかも知れませんが、違うものもあります。まず、ハード系の宅配ボックスは主に一軒家で置く場所がある方にはおすすめです。なお、ボックスをワイヤーなどでどこかに固定できれば、据え付けるための工事も必要なく、主に荷物を注文した時だけ出しておけば、帰ったら中に荷物が配達されているのを確かめてボックスごと家に入れるようなこともできます。

集合住宅などで玄関前が通路兼用になっているような場合には、ドアノブやサッシなどにワイヤーで付けておける、折りたたみ式の買い物袋のような宅配ボックスもあります。メジャーなのは、郵便局で申請をしなくても利用が可能な「OKKIPA」という商品名のソフト宅配ボックスもあります。
このような宅配ボックスを利用しての配達が一般化できれば、少なくとも宅配ボックスを設置しているお宅には再配達をしなくても良いことになります。ですから、宅配ボックスを使うご家庭を増やしていけば、その分配達員さんの労力は減ることが考えられるのです。

これから政府の手動で「置き配ポイント」が実現されたとしても、宅配ボックスではなく玄関前に置くだけとか、外にある自転車のかごの中に入れるような事だけでしのぐ人がそれなりの数出てしまったら、置き配を選んで購入した荷物が破損していたり、盗難の被害に遭った場合、再配達してくれた方が良いという流れになってしまうかも知れません。それでは今と何も変わらないわけですから、そこまで来たら宅配業者の方で再発達には追加料金をという流れになってしまう事にもなります。再配達が何度も起きるような所については、追加料金を請求するのもやむを得ないと思いますが、そうしないで問題をいくらか解決できるのだったら、違う方法があることも考えて欲しいと思います。

まずは、宅配ボックスは色々なところで売ってはいるものの、それなりに高いものもあるので購入を躊躇する方もいるでしょうし、色々あるのでどれにすれば良いのかわからない人もいるでしょう。宅配ボックスによっては、事前に業者への申請が必要な事も今はあるので、それで二の足を踏んでいる方もいるのではないかと思います。これは、宅配業者一社だけの問題ではないので、家庭用に宅配荷物を扱っている業者間で話し合いをしてもらい、配達員にやり方を徹底してもらい、この宅配ボックスなら置いてあればスムーズに荷物を入れてもらえるというものを複数選定してもらい、その業界標準宅配ボックスの売値に政府が補助金を出して安く売ってくれれば、その方がポイントを付けるよりも良いのではないかと私などは思うのですが。

業界標準のものは、ハードボックスとソフトボックスの両方出し、予算および使い方に応じて利用者が選べ、各業者の荷物受付の窓口でも販売するようにして、多くの世帯への普及をはかるというのが、まず再配達を減らすためにみんなでやるべきことだと思うのですが。宅配ボックスへの補助は、多くの家庭に普及していけばだんだんと補助する金額は減っていくわけですので、もはや2024年まで待ったなしの状況の中で、多くの人が気軽に宅配業者が推奨する宅配ボックスの提供が安価でされる事を願ってやみません。


津波注意報が出たことがわからず行動しないためにはスマホだけでなくスマートウォッチも必要な状況もある

昨日は、伊豆諸島を中心にしてお昼前から津波注意報が出ていましたが、その時にはテレビが近くにあったのでニュースを注視していたところ、少しいつもと何かが違うことを感じました。今回の津波注意報は大きな揺れを注意報が出た地域では感じられなかったということで、テレビなどで注意報が出たことを知っている人は、外に出ている人に対して電話などで知らせて欲しいとアナウンサーは喋っていました。

津波のシステムは、大きな地震と関係がありますが、それともう一つの原因はどこが震源地かというところにも関係します。今回注意報が出た伊豆諸島では揺れはほとんど感じられなかったものの、マグニチュード6.6というかなり大きなエネルギーの放出によって、津波が襲ってくる可能性が出たことでの注意報なのですが、そうした理屈はともかく、海の近くにたまたまいた場合、津波にのまれてしまうこともあったかも知れないので、特に海沿いに近い地域で生活している場合は、実際に地震を感じなくても、こうした津波に関する情報についてはテレビ・ラジオがなくてもわかるようにはしておいた方が良いとしみじみ思いました。

今回は伊豆諸島だけの注意報でしたが、南米チリで大地震が起こった際には、日本の太平洋沿岸でも津波が観測され、多くの被害が発生しました。これについても、まさか日本で地震が起きたわけでもないのに、なぜ津波が来るのか? という疑問はあるかと思いますが、今では地震があればその場所と大きさはすぐに観測され、必要があれば津波についての情報は出てきます。大切なのはそうした情報を早く入手し、適切な対応を取ることではないかと思います。

実は今回、テレビの近くにはいたものの、注意報が出た時にはテレビは付いていませんでした。ではなぜ私が津波注意報が出たことを知ったのかと言うと、スマホに来たLINEの速報で注意報が出て、まずはスマホにメッセージが入ったのですが、自分のスマホと常時手首に付けているスマートバンドはBluetoothでつながっているので、一度スマートバンドが振動して、メッセージの内容が画面に出るようにセットしてあったからです。

電話の着信とLINE通知は手元でわかるようにしてあったのですが、今回はそのおかげで津波注意報が出ているのを知り、あわてて近くのテレビを付けてもらって状況を理解することができました。もちろん、津波警報などもっと危険な情報が出たら、スマホが音を消していても最大音量で鳴るようにはしているので、その時にはスマートバンドで通知しなくても状況はわかったと思います。ただ今回の注意報でも予報では1mの津波が来るかも知れないような情報も出ていましたし、スマホ自体からは音はしなくても、自分だけが気付き、必要があればスマホを取り出してすぐに情報の確認ができる、スマートバンド(スマートウォッチ)との連携機能というのは、いざという時には役立つのではないかと今回思いました。

ただ、単体でeSIMを登録可能で通話・通信も可能なものもあるスマートウォッチと違って、単体では通信機能のないスマートバンドの場合には、Bluetoothの届く範囲にスマホを常に置いておかないとこうした通知は入りませんので、その点だけは注意しましょう。ちょっと外出する時についスマホを持っていくのを忘れてしまうような方は、単体利用可能なセルラーモデルを選んで、さらに単体での利用可能環境を整えるようにしましょう。


楽天モバイルが申請した700MHz帯のプラチナバンドが取得されたら状況はどう変わっていくか

現在、一部auのエリアを借りる形でサービスを行なっている楽天モバイルですが、利用する電波についていわゆるプラチナバンドと言われる届きやすい周波数の割り当てがなく、それが原因で楽天モバイルの契約を断念している方も少なからずいるかも知れません。今回新たに政府がプラチナバンドである700MHz帯を通信業者に割り当てることになり、その申請をしたのが楽天モバイル一社であったということがニュースになっています。

実は、大手キャリアはそれぞれプラチナバンドを割り当てられているので、まだプラチナバンドを持っていない楽天モバイルの申請があればそれが優遇されるような形になっており、それで他の3社は申請をしていないのだと思われます。このまま楽天モバイルだけが申請ということになると、審査が行なわれて問題がなければプラチナバンドの割り当てが行なわれ、早ければ2023年中には電波を出せる可能性があるということです。

私は現在、メインの電話番号の回線を楽天モバイルにしていますが、これで地下やビルの中でもそれなりにつながりやすくなってくれるなら、手間が一つ減ります。今現在は、楽天モバイルに入れている回線と一緒に、他社(LINEMOのソフトバンク)のeSIMを入れて併用しているのですが、電話番号の方に直電をされた場合、電波の状態が良くなくてつながらなかった場合、留守番電話につながって不在時のメールが入るようになるのですが、それを改めてコールバックする(その場合はデータ通信にはLINEMOを使っているのでソフトバンク回線から掛けられるので楽天モバイルが圏外でも繋がる傾向にあります)必要がありました。今までそういった事になったことはないのですが、プラチナバンドを楽天が使えるようになれば電話だけでなくデータ通信もそれなりに使えるようになりますので、期待度は高いです。

こうした流れを受けて、現在使えているパートナーエリアのau回線が使えなくなると、地域によっては今までau回線を使って利用していた人が、同じように楽天のプラチナバンドで通話・通信ができるようになるのかが気がかりになってくるでしょう。遅かれ早かれ、auに接続料金を払わなくても自前の回線で何とかできるのならば、早くパートナー回線を終了させたいと楽天の方では思っているでしょうから。

というわけで、今後もし楽天がプラチナバンドを使えるようになっても、かえって使えなくなる人も出てくる可能性もあるということもあります。その辺を含めて毎日使いながら、このまま単体で使えるようになるのか、サブとして他のプラチナバンドを持つ回線との併用の方が良いのかというのはしばらくは様子を見たいと思います。

現在、楽天モバイルは他のキャリアのような「無制限」と言いつつも一定のデータ通信利用後には制限を加えるようなアナウンスをしていないキャリアですが、今回のプラチナバンド取得により加入者が増えた場合、今までのような無制限での通信が利用できるのか? というようなことも、まだ気が早いと言われればそうですが、気にしながら使っていくことになると思います。今まで一番通信が安定していると言われていたドコモ回線が、混雑する状況で使えなくなるような事も起こっているので、どこで通信状況の評価が変わるかというのはわかりません。

ただ、楽天モバイルの場合はプランが一つしかなく、全くデータ通信を使わない場合(現在の私の使い方がまさにそう)でも月額千円くらいで収まりますし、使いまくっても月額三千円ちょっとでリミットがかかります。他の回線はプラン別で状況が変わるので、MVNOの乗り換えを含む切り替えが必要になってくるところもあるでしょう。今のところ、au回線のpovo2.0は使わない場合には月0円維持ができるので、楽天モバイルとpovo2.0は変えずに使うとして、残りのソフトバンクとドコモ回線については楽天モバイルのプラチナバンドの状況によって変える必要も出てくるかも知れません。

今後、本当に楽天がプラチナバンドを取得したら、多くの使用レポートが出てくると思いますので、自分の活動範囲だけでなく主要都市でのつながりやすさなど、総合的に判断して今後の回線契約についても考えていくことで、さらに今より安く制限のない通信を利用できる可能性が出てきました。そういう意も含め今後の展開が楽しみです。


車中泊でポータブル電源を使う方ならおなじみの「ちょこっと家電」はいざという時の役に立つか?

せっかくポータブル電源を購入したということもあり、車中泊や災害が起きた際の停電時に使えそうな調理家電を追加で買ってみました。今使っているポータブル電源は、一台は300Wまでの機器が使え、もう一つは600Wまでの機器が使えるようになっていますが、容量がどちらも300Wh以下と少ないので、できるだけ少ない電力消費の家電があれば全てのポータブル電源で使えるということもあるので、今回はすでに多くの車中泊をする方であればおなじみの「ちょこっと家電」を今さらながら購入したみました。

「ちょこっと家電」とは、IHではありませんが別乗せのグリルがハマる底が電気で熱くなり、その熱で調理をするというもの。付属のグリル鍋はおひとりさま用といってもかなり小ぶりなものなので、簡単な焼き物、煮物はできるものの、一般的な用途には向かない感じがするのですが、実はこの製品にはそれだけでない魅力があるのです。

元々、本体にグリル鍋を乗せて使うのですが、そのグリル鍋と同じくらいの口径のキャンプクッカーであれば、本体にピッタリフィットするのです。私の場合は事前に色々調べていて、私がすでに持っているプリムスの「ライトテック トレックケトル&パン」(アルミクッカー)がぴったりハマるのです。私の持っているものはかなり前に購入したもので、鍋底の滑り止め加工の溝はなく、内部の目盛りもないのですが、グリル鍋の代わりにクッカーを乗せることでちょっとした調理や湯沸かしも可能になります。

ちなみに、ネット情報によると300mlの水をライトテック トレックケトル&パンで沸かすと約11分くらいで沸騰するとありましたが、今の時期水温20℃くらいの水を500ml沸騰させると、だいたい18分くらい、今回使ったEcoFlowのRiver2だと40%くらいのバッテリーを消費してしまいました。お湯を作る場合、だいたい2回(1Lくらい)が限度になりますが、季節が冬になれば水温も下がるので、一つのポータブル電源で2回の湯沸かしは難しいでしょう。改めて思うのは、冬には太陽の光を利用してある程度暖める事でバッテリーを節約することの大切さでした。

また、グリル鍋を置いた上にダイソーで売っているアルミ皿(商品名は「アルミたれ皿」)を載せるとまさにあつらえたようにフィットし、付属のガラス豚もぴったりハマるので、車中泊での調理や、災害時などに洗い物ができないような場合に焼き物・煮物など少容量ですが作ることができ、後片付けもアルミ皿を畳んでゴミにすれば良いので、本体の汚れを気にせず使うことができます。

実際の災害時になった場合、夜に調理をして翌日にソーラーパネルで充電することができる天気が続けば何とか継続して使えるでしょう。車中泊で移動しながらの旅であれば、移動中の走行充電を使えば、天気が悪い時でも最大100Wで充電が可能なので、目的地から目的地まで3時間くらいかかるのであれば、私の持っている300Wh以下のものなら、一つのポータブル電源をまるまる充電することができます。ソーラーパネルからの充電も併用しながら使えば、200Wh~300Whくらいのポータブル電源はローテーションしながら使えるので、かえって大きなものよりも使いやすいかも知れません。湯沸かしから簡単な調理までできる「ちょこっと家電」は、やはり売れるだけの事はあるなというのが今回購入して使ってみた感想です。

ちなみに、「ちょこっと家電」は本体のスイッチは無く、コンセントにつなげると通電して熱くなるものなので、ポータブル電源で使う場合は、ポータブル電源側のスイッチでACコンセントの通電をOFFにすればコンセントを繋いだまま加熱が終了しそれ以上の電力消費はありません。

実際に使っている方のレポートによると、アルミ鍋を載せて0.5合の炊飯ができるというポイントもありますが、私は別にパナソニックの昔の炊飯器の形をした「ミニクッカー」を持っていて、こちらの方も消費電力が200Wとかなり低いので、ご飯をたくのとおかずを作るのは使う家電を分けて利用することを目論んでいます。いざという時が来てしまっては困るのですが、ただこれで長距離の車旅に出ることになったら何とか車内で火を使うことなく湯沸かしや調理ができるので、併用しようと思っているアルコールストーブでの調理が、強風や雨などの理由で屋外で調理ができないような時には活躍してくれるのではないかと思っています。


冬の車旅で使える貴重な日差しを使ってさまざまな用途の「ぬるま湯」を作るための簡単な方法

先日家のベランダに発泡スチロールの容器の中に入れた黒色のガムテープを巻いた各種大きさのペットボトルに水を入れて放置することによって水が40~50℃くらいまで水温が上がることを紹介しましたが、こうした「ぬるま湯」の作り方は車で出掛けた場合にはさらに簡単になります。

黒色のガムテープを巻いたペットボトルに満水にしてしまうと破裂する可能性もあるので多少水の量を少なめにして、キャップもきつく閉めないようにして(場合によっては小さな穴を開けるなどして)日の当たる車内に放置すれば同じように水の温度を上げられます。走行中にやるというよりも、観光などで昼間比較的長い時間駐車する機会があった時に、フロントガラスにサンシェードを付けた外側に置けば、光が全体にペットボトルに当たり、室内温度も上がるようないわゆる温室状態になりますので、数時間の放置でもそれなりに水温を上げることができるでしょう。そうして作ったぬるま湯は、ペットボトルから別の真空断熱ボトルに移し、必要な時に使うようにします。
活用法の一つは、車内でお湯を沸かすような場合にある程度温まった水からスタートすることで、沸騰までの時間を短縮できるということもありますが、その他にあえて加熱しなくても便利に使うための方法があります。

水を節約して使うためにあると便利なのが旅行用品の「携帯用おしり洗浄具」

上のリンクは、以前このブログで紹介したペットボトルの蓋の部分にねじ込むタイプの携帯型おしり洗浄器について触れています。本来の使い方の他に、バケツとセットで使うことで、手洗いや食器洗いにも使えることを紹介したのですが、このペットボトルに入れる水を昼間あたためて真空断熱ボトルで保管しておいた「ぬるま湯」を使うことで、晴れた日に行く冬場の車中泊旅が便利になることはおわかりでしょう。

よく、冬場に作った湯たんぽのお湯を、翌朝に洗面や手洗いに使うという事は知られていますが、それと同じようなことが燃料いらずでできてしまうわけです。もちろん、昼間作ったぬるま湯をキープしておき、寝る前に沸かして湯たんぽを作り、翌朝に使うのも良いでしょう。特にこのノズルの本来の使い方である、おしり洗浄は、寒い冬の朝にはありがたいものです。日に当てて一番のピーク時には逆に熱すぎると思うので、うまく調整しながら使うようにすると、どうしても古いトイレを使わなくてはならないような場合には冷たい水ではなく、それなりに温まっているぬるま湯を使えるのは良いと思います。

実際に肌に当てて手洗いなどに使う場合でも、湯沸かしの作業をしなくてもまとまった量のぬるま湯が使えるのであれば、片付けなどもスムーズに行なえるのではないでしょうか。特にそうした用途の使い方であれば、真空断熱ボトルはそこまで高性能である必要はありません。昼間にあたためて夜には使ってしまうなら、今の時期季節の変わり目で安売りしている真空断熱ボトルを手に入れて、ぬるま湯保管用として車に常備しても良いのではないでしょうか。あと必要なものは、車に放置する際に転がっていかないようにする工夫があれば良いくらいですが、カーシェイドとフロントガラスに挟んでおけば、ペットボトルも安定すると思います。車内に熱くなったものを放置することによる危険は0ではありませんが、興味のある方は安全性を優先しつつ試してみていただければと思います。


アジア大会のネット配信は全ての種目が見られず開かれたネット配信ではないのが返す返す残念

アジアのオリンピックと言われるアジア大会をTBSが連日中継していますが、競技の中に囲碁があったり、オリンピックとは違った意味で興味深い大会だと思います。競技の主流がアジアでない種目についてはいわゆる世界レベルからちょっと離れている分、見ている人にとっては不満に感じる人もいるかも知れませんが、世界の中でアジアの実力が突出しているような種目は日本選手を含んだ世界最高峰の試合を地上波でも見られるということで、特に女子の卓球は中国に並んだとは言いませんが、実力および若手選手の育成については中国にもひけを取らないものがあり、今大会は実際に日本選手が中国選手を破るような事も起きていますので(ご存知ない方のために説明しますと、かなり長い間卓球は世界で中国の一強状態が続いていて日本チームはまるで歯が立たなかった時代が長く続いていました)、楽しみに見ています。

ただ、一昨日(9月30日)の女子ダブルス準々決勝は生中継で張本美和・木原美悠ペアの試合を見ることができましたが、昨日(10月1日)の女子シングルス準決勝早田ひな選手の試合は大接戦で早田選手の勝利をした試合だったのですが、地上波では録画放送で、中継はネットで結果を知ってから見たので、ダブルス準々決勝のような見ていてのワクワク感はありませんでした。

そもそも、あまりにも多くの競技が行なわれている総合大会のようなものは、テレビで生で見るということになると、テレビ局の編成で特定の競技(多くの人が見るだろうと思われるもの)が優先されるようになると思います。過去の状況から考えると、まさか卓球が週末のゴールデンタイムに録画でも中継されること自体がすごいことだと思うのですが、やはりテレビのタイムテーブルで生中継が無理であるなら、ネット配信を生で行なって欲しいというのが正直なところです。特に、日本チームは出場してなかったり、出場していたとしても他の国との実力差があるような種目でも、神業的足技が素晴らしいセパタクローの試合などはこの機会にぜひ見てみたいのですが、独占生配信するというU-NEXTの配信予定を見てもそうした独自競技は配信すらないというのが、今のインターネット社会を反映していないというか何というか。せっかくスマホがあればどこにいてもそこがライブ会場のようにスマホやタブレットの画面を通して見られるというのが今のインターネットの発達した社会だと思っていたのに、大変残念としか言えません。

日本選手の活躍だけを見るのなら地上波でも十分なところはありますし、総合大会ならではの普通では見られない競技を見ることもできないネット配信というのは、その存在意義は何か? と思ってしまいます。それなら、地上波で中継できない注目種目(主に配信で中継しているようなもの)は、BSや4Kチャンネルでも放送するようにすれば良く、わざわざ中途半端な配信を見るためにその時だけ入るネットサービスというのは私はどうかと思います。むしろ、有料で加入してみて自分の見たい競技が配信されないような事があれば、今後その会社自体への不信感が出てきてしまうのではないかと心配します。

多チャンネル化が簡単にでき、多くの会場で行なわれている競技を同時に中継できるツールとして、ネット配信の重要性は今後も大きくなっていくだろうと思います。マニアックな競技を見るためには有料のサービスと提携するのも仕方ないかも知れませんが、次回大会は是非とも完全中継をネット配信で実現できないか、考えていただきたいものです。テレビ中継がなくてもネット配信で多くの視聴者を獲得するような種目が新たにわかることで、テレビ局の方も視聴率を取りやすくなる競技がわかり、テレビ離れとはスポーツは関係ないような感じでコンテンツを育てるためにも、ネット配信の充実について真剣に考えていただきたいものですが。