先日家のベランダに発泡スチロールの容器の中に入れた黒色のガムテープを巻いた各種大きさのペットボトルに水を入れて放置することによって水が40~50℃くらいまで水温が上がることを紹介しましたが、こうした「ぬるま湯」の作り方は車で出掛けた場合にはさらに簡単になります。
黒色のガムテープを巻いたペットボトルに満水にしてしまうと破裂する可能性もあるので多少水の量を少なめにして、キャップもきつく閉めないようにして(場合によっては小さな穴を開けるなどして)日の当たる車内に放置すれば同じように水の温度を上げられます。走行中にやるというよりも、観光などで昼間比較的長い時間駐車する機会があった時に、フロントガラスにサンシェードを付けた外側に置けば、光が全体にペットボトルに当たり、室内温度も上がるようないわゆる温室状態になりますので、数時間の放置でもそれなりに水温を上げることができるでしょう。そうして作ったぬるま湯は、ペットボトルから別の真空断熱ボトルに移し、必要な時に使うようにします。
活用法の一つは、車内でお湯を沸かすような場合にある程度温まった水からスタートすることで、沸騰までの時間を短縮できるということもありますが、その他にあえて加熱しなくても便利に使うための方法があります。
上のリンクは、以前このブログで紹介したペットボトルの蓋の部分にねじ込むタイプの携帯型おしり洗浄器について触れています。本来の使い方の他に、バケツとセットで使うことで、手洗いや食器洗いにも使えることを紹介したのですが、このペットボトルに入れる水を昼間あたためて真空断熱ボトルで保管しておいた「ぬるま湯」を使うことで、晴れた日に行く冬場の車中泊旅が便利になることはおわかりでしょう。
よく、冬場に作った湯たんぽのお湯を、翌朝に洗面や手洗いに使うという事は知られていますが、それと同じようなことが燃料いらずでできてしまうわけです。もちろん、昼間作ったぬるま湯をキープしておき、寝る前に沸かして湯たんぽを作り、翌朝に使うのも良いでしょう。特にこのノズルの本来の使い方である、おしり洗浄は、寒い冬の朝にはありがたいものです。日に当てて一番のピーク時には逆に熱すぎると思うので、うまく調整しながら使うようにすると、どうしても古いトイレを使わなくてはならないような場合には冷たい水ではなく、それなりに温まっているぬるま湯を使えるのは良いと思います。
実際に肌に当てて手洗いなどに使う場合でも、湯沸かしの作業をしなくてもまとまった量のぬるま湯が使えるのであれば、片付けなどもスムーズに行なえるのではないでしょうか。特にそうした用途の使い方であれば、真空断熱ボトルはそこまで高性能である必要はありません。昼間にあたためて夜には使ってしまうなら、今の時期季節の変わり目で安売りしている真空断熱ボトルを手に入れて、ぬるま湯保管用として車に常備しても良いのではないでしょうか。あと必要なものは、車に放置する際に転がっていかないようにする工夫があれば良いくらいですが、カーシェイドとフロントガラスに挟んでおけば、ペットボトルも安定すると思います。車内に熱くなったものを放置することによる危険は0ではありませんが、興味のある方は安全性を優先しつつ試してみていただければと思います。