アジア大会のネット配信は全ての種目が見られず開かれたネット配信ではないのが返す返す残念

アジアのオリンピックと言われるアジア大会をTBSが連日中継していますが、競技の中に囲碁があったり、オリンピックとは違った意味で興味深い大会だと思います。競技の主流がアジアでない種目についてはいわゆる世界レベルからちょっと離れている分、見ている人にとっては不満に感じる人もいるかも知れませんが、世界の中でアジアの実力が突出しているような種目は日本選手を含んだ世界最高峰の試合を地上波でも見られるということで、特に女子の卓球は中国に並んだとは言いませんが、実力および若手選手の育成については中国にもひけを取らないものがあり、今大会は実際に日本選手が中国選手を破るような事も起きていますので(ご存知ない方のために説明しますと、かなり長い間卓球は世界で中国の一強状態が続いていて日本チームはまるで歯が立たなかった時代が長く続いていました)、楽しみに見ています。

ただ、一昨日(9月30日)の女子ダブルス準々決勝は生中継で張本美和・木原美悠ペアの試合を見ることができましたが、昨日(10月1日)の女子シングルス準決勝早田ひな選手の試合は大接戦で早田選手の勝利をした試合だったのですが、地上波では録画放送で、中継はネットで結果を知ってから見たので、ダブルス準々決勝のような見ていてのワクワク感はありませんでした。

そもそも、あまりにも多くの競技が行なわれている総合大会のようなものは、テレビで生で見るということになると、テレビ局の編成で特定の競技(多くの人が見るだろうと思われるもの)が優先されるようになると思います。過去の状況から考えると、まさか卓球が週末のゴールデンタイムに録画でも中継されること自体がすごいことだと思うのですが、やはりテレビのタイムテーブルで生中継が無理であるなら、ネット配信を生で行なって欲しいというのが正直なところです。特に、日本チームは出場してなかったり、出場していたとしても他の国との実力差があるような種目でも、神業的足技が素晴らしいセパタクローの試合などはこの機会にぜひ見てみたいのですが、独占生配信するというU-NEXTの配信予定を見てもそうした独自競技は配信すらないというのが、今のインターネット社会を反映していないというか何というか。せっかくスマホがあればどこにいてもそこがライブ会場のようにスマホやタブレットの画面を通して見られるというのが今のインターネットの発達した社会だと思っていたのに、大変残念としか言えません。

日本選手の活躍だけを見るのなら地上波でも十分なところはありますし、総合大会ならではの普通では見られない競技を見ることもできないネット配信というのは、その存在意義は何か? と思ってしまいます。それなら、地上波で中継できない注目種目(主に配信で中継しているようなもの)は、BSや4Kチャンネルでも放送するようにすれば良く、わざわざ中途半端な配信を見るためにその時だけ入るネットサービスというのは私はどうかと思います。むしろ、有料で加入してみて自分の見たい競技が配信されないような事があれば、今後その会社自体への不信感が出てきてしまうのではないかと心配します。

多チャンネル化が簡単にでき、多くの会場で行なわれている競技を同時に中継できるツールとして、ネット配信の重要性は今後も大きくなっていくだろうと思います。マニアックな競技を見るためには有料のサービスと提携するのも仕方ないかも知れませんが、次回大会は是非とも完全中継をネット配信で実現できないか、考えていただきたいものです。テレビ中継がなくてもネット配信で多くの視聴者を獲得するような種目が新たにわかることで、テレビ局の方も視聴率を取りやすくなる競技がわかり、テレビ離れとはスポーツは関係ないような感じでコンテンツを育てるためにも、ネット配信の充実について真剣に考えていただきたいものですが。


カテゴリー: ノンジャンルコラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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