液体系の燃料の車内持ち込みについては今後慎重に考えた方が良いかも

東北新幹線をしばらく止めてしまった薬品のトラブルは、かなり大きな影響を多くの人に与えそうです。硫酸のような液体は、きちんと専用のボトルに入れ、簡単に破損するような事がないように気を付けるべきでした。JRの規則では500ml以内にというような持ち込む量についての制限もあるようですが、この規定も今後は変わってくるのかも知れません。

硫酸とは違いますが、過去には放火事件があったことから、ガソリン・灯油・経由の持ち込みは量に関係なく禁止されるようになりました。今回の事件を受けて、硫酸をはじめ他のものについても規則が変わり、新幹線には持ち込めなくなる可能性も出てきますので、この点は実際に仕事で使われる場合には乗車前にJRの規則を確認して、車内に持ち込める条件を満たしているかを調べてから持っていくようにしないと何かあったときに自分だけでなく仕事であれば会社や取り引き先にまで迷惑を掛けることを肝に銘じておいた方が良いでしょう。

基本的に新幹線は荷物検査がないので今回のような事も起こってしまったのだろうとは思いますが、在来線と違って新幹線は次の駅までの距離が長いため、何か大きな事件が車内で起こってもすぐに停まることはできないでしょう。
私たちはあまり考えないでいることではありますが、わざわざ新幹線の車内で事件を起こしても、逃げられない(ご存知の通り新幹線の線路周辺は鉄条網で外から入れないようになっており、その囲みを破って逃げようとしてもまず無理)のにと思う方はいるかも知れませんが、それこそ過去にあった事件もありましたし、自爆することを最初から狙って犯行が行なわれれば、もはやどうしようもありません。

こうした事件は、何もガソリン類を持込禁止にしても、今後硫酸も同じように持込禁止にしても起こる可能性があります。ただそれでも、可燃性のスプレーまで持込禁止にはできません。私自身はそうした極限状況に遭遇したことはありませんが、やはり挙動がおかしいような人を見付けたら、その場から離れるなり移動中だからといっても気に掛ける必要のある事についてはしっかりと気に止めておくことは必要になってくるでしょう。

ただ、それとは別に個人的に気がかりなのは、まだ禁止されていないながらも危険には違いないと思われる、アルコール燃料の持ち込みについてです。わかる人はわかると思いますが、アルコール燃料は揮発性が有り、こぼした所に火を付けるとあっという間に大きな火になってしまいます。私自身は自宅にアルコールストーブで使うために常備していますが、今後は家から燃料は持って行かないで、例えばキャンプをするなら、目的地に着いたところにあるドラッグストアに寄って使う分だけの燃料を入手するような形に変えた方が、移動中のトラブルを回避することができるのではないかと思います。

もし、アルコール燃料を使っての電車内での事件が起きてしまったら、もしかしたら今までは気軽に買えていたのが、記名制になるなどの変化がある事も考えられます。アルコールストーブを主に使っている私としては不本意ではあるのですが、正しく爆発しないように使わないと、アルコール燃料と言えども軽視して良いものではありません。逆に言うと少ない量でも風防をきちんとすれば、ちゃんと湯沸かしや炊飯に使えるだけでなく、煤も出ないし揮発すれば片付けも要らないというメリットが有る燃料だけに、持ち運ぶ場合には絶対に中味がこぼれないように気を付けて少量を持っていくというような細心の注意をするようにして欲しいものです。

今回の硫酸の事件(事故?)も、いい加減とまでは言いませんが、一般の人から見ると怖い薬品を運んでいる場合、危険物を持ち運んでいるということをしっかりと認識して運ばないと、故意でなくても他の人に怪我をさせたり怖い思いをさせてしまう事もあります。薬品の管理には十分気を付けていただきたいと思います。


カテゴリー: 防災関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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