市販のスマホを使って衛星インターネットができるサービスも登場でいよいよエリア100%利用も見えてきた?

通信衛星を使ったインターネットサービスが身近になってきました。スターリンクのような専用の機器を購入して利用するものが出てきているものの、できれば今使っているスマートフォンを使って利用ができないものか、もしスマホで通信衛星を使うなら、専用のアンテナが必要な高価なものになるのかと思っていたところ、そうでないものも出てきているようです。

アメリカの通信ベンチャー企業ASTスペースモバイルでは、サムソンの出しているスマホ、ギャラクシーS22を使って試験衛星からの5G通信の実験が行なわれたということです。そのスマホではない別のテストでは、衛星を利用したインターネット通信において下り14Mbpsでの通信ができたという事です。当然、地上基地局を使っての下り速度と比べるとかなり遅くなってしまいます。

また、紹介した衛星は地上基地局と同じ5Gの電波を使う関係から、他社と比べると衛星の高度が低いのに加えて、衛星自体の大きさもかなり大きくなってしまうのに、低い所に静止させることもあって一基ごとのエリアが狭くなってしまうので、その分多く衛星を打ち上げなければならないそうです。

そうなると、考え方としては地上にある基地局をそのまま活用しながら、どうしてもそれでは圏外になってしまう地域をカバーするような形で衛星通信を使うということになり、災害対応という点から言うと他社と比べて弱くなってしまう点は出てくるでしょう。

それでも、ここ数日のニュースでも良く起こっている山での遭難事故の際などにおいて、以前から使っている最新でないスマホでも通話およびネットからでの発信ができ、衛星を使って自分のいる正確な位置を送ることができるというのなら、それはそれで山が多くそこで繋がりにくい状況を改善するためには、一部衛星の基地局を利用するという方法にも意味は出てくるのではないかと思ったりします。

まだ日本ではすぐに衛星インターネットが一般化されることはないと思いますが、まずは今あるスマホを使っての利用が可能なサービスが使えるようになると心強いです。車中泊の旅でも山の中に入って、そこに人が定住していない場合には、携帯電話のエリアについてはそこまで整備されていなくても文句は言えないわけです。そうしたスマホがつながらない中で車中泊をする場合には、人が襲ってこなくても今だと熊が襲ってくることもあるので、いざという時に外と連絡が取れるようなエリアを確保するためには、こうしたサービスと提携してくれる日本のキャリアが出てきてくれると嬉しいです。具体的には今回紹介したASTスペースモバイルは楽天モバイルとの戦略的パートナーシップを締結しており、既存のスマートフォン同士での衛星を使った音声通話の実験にも成功しているということです。

個人的には、衛星基地局使用についてはオプション料金が掛かっても良いので、利用する時だけ付けたり外したりできるようになれば、たぶん一番安く通信衛星を使ったスマホ利用ができるのではないでしょうか。今後の情報にも期待しております。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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