高速料金の割引がなくなる日

 今、私たちが利用している高速道路の料金というのは、ETCを付けている車については様々な割引があり、それを当り前に思って利用している方がほとんどではないでしょうか。

 しかし、先日のニュースで改めて知った方も多いと思いますが、高速道路料金の割引というのは、あくまで暫定的に国の予算を付ける事で行なわれているもので、このままでは予算を使い切ってしまうため来年(2014年)3月いっぱいで今行なわれている割引は終了し、たとえETCを付けていても料金の割引は高速道路会社独自に行なっているもの以外はなくなってしまうという可能性が出てきていました。もっとも、今のところ消費税の税率アップの影響もあり、国からの補助金は継続される意向ではあるようですが、現状と全く同じ形で割引が残るかというのは微妙な状況のようです。

 そうなると、割引の内容にもよると思いますが、もし今までよりかなりの負担増になれば、今までのように気軽に高速道路を利用が難しくなる人たちもいることでしょう。土日祝日の高速道路半額の割引が廃止されたと仮定した場合、単純な計算で高速料金が倍になるわけですから、車で遠出する人たちにどの程度影響が出てくるのでしょう。高速道路を使わないで一般道を使う人たちが増えれば、まずは全国の道の駅は今まで以上に混雑し、繁忙期を中心にかなりの混乱が出てくるように思います。政府の景気対策がうまくいき、一般家庭の所得が上がるなら高道料金が上がっても問題ないでしょうが、所得水準が今のままから変わらず、高速道路を使った交通費を節約できないなら、当然別のところで予算を削らざるを得ません。ガソリン代及び食費は極端に変わりませんので、高速道路を使わないことで行程を短くするような形になることはまず間違いないでしょうし、私も高速料金を減らす方向で考えざるを得ないでしょう。

 個人的にはこれで車中泊は増えるとは思っていません。私などは車中泊するという行為自体を楽しむところがあるので、かなり過酷な状況が予想される場合でもそこからどうやってその状況に対応するが考えるのが面白いところもあるのですが、普通の方はそうもいかないでしょう。春と秋だけならそれほど対応策はいらないでしょうが、夏や冬に快適な車中泊環境を作るのにも結構コストが掛かりますので、旅行のためだけにそうした用意をするのも莫迦らしいと思う人もいるのは当然だと思います。以前の高速1,000円を謳歌していた時代は夢のまた夢となり、家族揃って車で出掛ける場合は、日帰り圏内の場所に落ち着くことが多くなるかも知れません。下手をすると景気の足を引っぱることになりはしないかと心配ではありますね。そういう意味もあり、今後高速道路の料金に関するニュースについても早いうちから確認し、旅行の計画を立てる際にもその情報を参考にする必要が出てくるでしょう。車を使っての旅を楽しんでおられる方には大変な時代になってくるかも知れませんが、まずは正確な情報を入手し、そこから冷静に判断していきたいですね。


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