外でお茶する環境を作る その1 お湯の用意について

車中泊の旅や車での旅、さらに電車での旅やハイキングでも外で美味しいお茶を楽しみたいと思われる場合、出先で缶飲料やペットボトルを買ったり、コーヒーなら出してもらったものを保温ボトルに入れて持ち出したりするのは、一部ボトルを用意することはあっても事前の準備も何もいりませんし、あえてお茶セットを作らなくても良く、気楽でおすすめなやり方であることは確かです。

ただ、自分でこだわったお茶を飲みたいとか、自分で好きなものを飲みたいとか思った場合は、それなりの用意が必要になります。ここでは、煎茶(緑茶)・紅茶・コーヒー・その他の飲料についてその楽しみ方を考えていこうと思っているのですが、その中で必要になるのは水であり、多くの場合は水を沸かしてお湯として使うことになります。

野外でお湯を用意する場合、水はあらかじめ持って行けるとして、湯沸かしをしてお湯を作るという発想になりがちですが、現代の日本ではなかなか野外でお湯を沸かすことは難しいのではないかと思います。昔の日本ならあまり考えずにカセットコンロやキャンプ用のコンロを持ち出したりして湯わかしをしていた方もいたと思いますが、今は場所を選ばないとなかなか難しいのではないかと思います。

これは、私たちの日常生活の中で考えればわかりやすいと思いますが、自宅の近所にどこからともなくやってきて、火事の危険のある火器を取り出して湯沸かしをして去っていく人がいたとしたら、やっぱり怪しいと思ってしまうでしょう。個人的には目立つように公共の場所で湯わかしをすることは控えたいと思っています。

ではお湯の調達はどうするのかということですが、どうしても水しかなければ、増水の心配のない状況の川原まで移動して火器を使うこともないこともないですが、ある程度飲む量も決まっているというのなら、自宅から熱湯をボトルに用意して持って行く方がスマートです。

最近はマイボトルのブームはあるものの、フタを開けて直接飲んだりワンタッチで口を付けて飲めるものが多く、昔ながらの魔法瓶のように、中は良く閉まる栓になっていて付属のカップから飲み物をいただくタイプの真空断熱ボトルはそれほど多くありません。

そうしたものがすでに家にあれば、新しいものでなくても十分に使えます。目安としては、少なくとも500ml以上の大き目の容量で、中ブタがしっかりしていてコップがフタ代わりになっているものがおすすめになります。カタログには熱湯を入れて6時間経過後・24時間経過後の数値が出ていますが、熱湯を入れて6時間後に70℃から80℃、24時間後でも50℃以上の温度を保つだけの性能があるものなら、お茶やコーヒーだけでなくカップ麺も普通にいただけるものがそこそこあります。

基本的には直接熱湯を入れる前に少量の熱湯を中に入れてしばらく放置することで中の容器を十分温めてから熱湯を注ぎ、さらに外が寒い場合にはボトルを裸のままにしないでさらにタオルや毛布にくるんで熱が逃げないように気を付ければ早朝入れた熱湯がお昼過ぎでも十分熱々の状態で利用することができるようになります。

ボトルの価格はピンからキリまでありますが、高いものだと5千円から7千円とちょっとお高いものもあります。ただ、そうしたものを一度手に入れてしまえば、旅行中であってもホテルで沸かしたお湯を持って行ったり、旅先の食堂などで熱湯を分けていただけることができれば、一定時間はそのお湯を使ってお茶が楽しめるようになります。

ですから、ここではあえて湯沸かしについての心配はせず、何とかして熱湯を性能の高い真空断熱ボトルの中に入れてもらって使うことを前提にしたいと思います。そうすれば、お茶を二人で飲むだけなら500mlクラスのボトル一本で十分ですし、お昼だけでなく夕方にもお茶をしたり、カップ麺も二人でいただきたいと思うならそうした用途に合う1000mlぐらいの大容量のボトル一本を持って行けばいいでしょう。

ただし一気にお湯を使わず、一回お茶をした後に二回目をインターバルを空けて楽しみたい場合は、1000mlのボトル一本だと、途中で中味が半分に減ってしまいます。紹介したカタログ値はボトルを満タンにした状態での保温性能なので、大容量のボトルでも半分のお湯だと中味が冷めやすいので、1000ml一本よりも500ml二本のボトルを揃えて持って行く方が二回目のお茶をいただく時にはより冷めにくいので、旅先の行動によっても用意するボトルの内容は変わってくるでしょう。

ここまでは、あえて出来たお湯を入れるボトルでお湯を調達する前提で考えてみましたが、車での外出や災害時のことを考えると、もちろん湯わかしのための装備もあっていいでしょう。ただそれはあくまで緊急時にしか使わないこととし、ここではあえて湯わかしのための用意はせず、お湯の供給は事前に用意したボトルからというスタンスでいろんな飲み物についても考えていきたいと思います。

将来的にコンビニでいつでも必要な分だけの熱湯が入手できるようになれば状況も変わってくるとは思いますが、あくまで事前に用意した熱湯をボトルに入れて運ぶ中でお茶をするということで考えていきたいと思います。ちなみに、この文章を書いている時点での個人的なおすすめは以上の製品です。これからボトルを購入される際の参考になさってみてください。

・サーモス ステンレススリムボトル(0.5L) FFM-500

この製品は他の製品と違って保温性能に若干劣る部分はありますが、普通のボトルと比べたら十分保温性能は高く、コップ付きで通販なら二千円を切る安さなので、私も購入して便利に使っています。これに不満が出た場合には他のボトルにステップアップしながら、このボトルは日常の水分補給用にするという手もあります。

・サーモス 山専用ステンレスボトル FFX-500(0.5L) FFX-900(0.9L)

サーモスの登山専用というボトルで、手袋をしていてもすぐ使え、落としても傷が付きにくいようにシリコンが巻かれていたり、保温性能も同社のボトルの中では最高性能を誇ります。サイズの違いによって使い分けられますのでお好みのサイズを利用しましょう。

・モンベル アルパインサーモボトル 0.5L 0.9L

真空断熱ボトルとその性能について、今までは大手3社(象印・タイガー魔法瓶・サーモス)とそれ以外のメーカーには保温能力に差があるのではないかという話が聞かれたものですが、モンベルがサーモスの山専ボトルを研究した上で出してきたボトルということで、多くの人がネット上に性能比較の記事をアップしています。

作りは山専ボトルが二重のフタが使われているのに対し、モンベルはシンプルな一つの中ブタのみです。しかし、放射による熱の移動を抑える反射加工(モンベルの商品説明より)がされている部分が効いているのか、特に0.9Lの保温性能は高いらしく、さらに山専ボトルよりも安い定価で提供されています。

山専ボトルもモンベル製品も値引きをしない製品であるので、定価のより低いモンベルのアルパインサーモボトルの方がお買い得感があります。ただし、私自身はまだこの製品を購入して使っていないので、評判は主にインターネット上から取った上でのおすすめになります。興味のある方は、多くの情報や実際にお店で質問して十分納得し、各々の方のご理解の元での購入をおすすめします。

※外でお茶する環境を作るにあたり、一通りのセットが出来上がるまでの試行錯誤について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その0 究極の「お茶セット」を目指して
その1 お湯の用意について
その2 コーヒーと茶葉は両立するか?
その3 コーヒーお茶以外の飲み物
その4 コンビニコーヒーの限界
その5 ドリップコーヒーは豆か粉か?
その6 豆を挽く二人用コーヒーセット
その7 まとめ・どこでもお茶できる事の大切さ
その8 外出先で緑茶を簡単に飲むために
その9 ポーレックス お茶ミルIIを選んだわけ


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