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Amazon Fire TV Stickがいよいよ買い替えの時期か?あえて導入を見送るパターンもありか

現在、自宅のテレビにはAmazon Fire TV Stickの第二世代機がつながっています。今までは新しいものにしてパフォーマンスが上がったり消費電力が下がったとしても、そう影響はないのではないかと思ってそのままにしておいたのですが、2022年4月になって、第三世代機以上にしないと使えないアプリというものが出てきました。

現在、Amazonはセールを行なっていないので、すぐに買い替えということは考えていません。恐らく、セールになると半額近くまで安くなると思いますし、今のものでもこれから説明するアプリを使わなければ問題はないわけで、しばらくはAmazonでの価格を見ながら考えてみようと思っています。

というのも、今使えないアプリというのが、NHKが地上波の2つのチャンネルの同時放送および、見のがし配信を提供する「NHK+」というアプリなのです。このアプリはスマホやタブレットですでに使っていますし、NHKを見るには普通に地上波の放送を見れば良いのですが、一つあるのが、見逃した番組を大きなテレビで見たい場合のニーズです。

最近では、先日終了した朝ドラを見逃し配信で見ていたのですが、これがTVerと同じようにリビングのテレビで見られれば便利は便利です。ただ、今回の措置は本格的にNHKがテレビ用にアプリを提供するための前段階ということらしく、その先にあるのは、いわゆるチューナーを持たないモニターやスマホ・タブレットだけを持っていても受信料を徴収するための布石とも思えます。

現在はテスト期間で、アプリを使っても受信者の番号入力が必要なく見逃し配信など全ての機能が使えるようですが、アプリの本格的な導入と合わせて、スマホ用アプリと同じように世帯ごとの受信料番号の入力がないと使えない機能も出てくることになりますし、そもそも直接集金に来ている人にアプリの存在が見付かると受信料を拒否する理由の一つが失なわれます(もっとも、地上波テレビを見ていても受信料を払わない人もいますが)。

ただ、ずっと受信料を払っているのなら受信料分色々とサービスの提供を受けるのが当然だと思うので、Amazon Fire TV StickでTVerとNHK+を併用しながら、地上波テレビとネットを上手く使ってテレビのコンテンツを楽しむ方向へ向かうのも良いと思います。その辺をはっきりさせるまでは、私はAmazon Fire TV Stickを買い替えるかということについては即決せず、今後のNHKの公共放送としてのあり方という事についても考えながら、決めていこうと思っています。

将来的には、もしNHK+アプリが地上波だけでなく4K8Kを含めたBS放送の同時放送・見逃し配信まで対応してくれるなら(今の衛星放送契約は対応テレビを持っていないと4K8K放送は見られないのに料金は同じ)、特別にアンテナを付けなくても良くなりますし、衛星放送の弱点である厚い雲が出ている時や台風の時に見られないというディメリットが払拭されるので、さっさと新たな利用料金を提示してくれれば良いのにと思います。NHKの番組についての考えは人それぞれあるかと思いますが、視聴率を気にする地上波の総合テレビが一番保守的だとすると、BSでも4K8Kあたりになるとそうした保守的な縛りをくぐり抜けた民放にもないような良質な番組も出てくるのではないか? と思うこともあります。

恐らく、そうした衛星放送の内容も同時配信する際には受信料は上がると思うのですが、常に見るわけでもないので、もしNHKが現在povo2.0でスポーツ中継のDAZNで実現しているような衛星放送利用「7日間トッピング」のような新たな受信料パターンを作ってくれれば、基本料として地上波のみの料金を払うこともやぶさかではないのですが。逆にテレビを見ない層のユーザーにお金を払ってでも見たいと思わせる特別なプログラムを作り、お金を出しても見たいと思わせるような番組を作っていって欲しいと思いますね。


地方在住者にとってはかなり嬉しい夜のゴールテンタイムのテレ東配信日程

地方在住で、テレビの地上波の放送について見られないネット局があった人については2022年4月11日よりTVerで始まる民放キー局5局の同時ネット配信のスタートという事で、いよいよ今まで見られなかったキー局の番組をほぼリアルタイムに見られる体制が整うことになります。これは、地方在住者だけのめりっとではありません。

首都圏在住の方が地方に旅行する場合、今までは見たい地上波のテレビ番組があっても出先のテレビ局でネットされていないような場合、事前に録画予約して帰ってから見ていたような事をやっていたかも知れませんが、外でTVerがリアルタイムに見られるネット環境を作っていれば、日本のどこにいてもプライムタイムの地上波番組を見逃すことはなくなるということで、テレビ好きな多くの人にメリットがあると思われます。

地域によっては複数の東京キー局をネットする地方局がないため、全く見られなかったり、かなり時期を外してしか地方局が放送してしてくれないことに不満を持っていた方も少なくなかったかと思います。ここでは特に、私の住む静岡県で見られない「テレビ東京系列」の2022年4月現在の同時配信ラインナップを曜日ごとに紹介します。

●月~金曜

・22時(金曜のみ23時~)「WBS(ワールドビジネスサテライト」※
(※は追っかけ再生対応なし 他の番組は放送中でも最初から楽しめる追っかけ再生で見られます)

●月曜日

・18時25分「YOUは何しに日本へ?」
・20時00分「月曜プレミア8」
・22時06分「ドラマプレミア23 吉祥寺ルーザーズ」

●火曜日

・18時25分「火曜エンタ」
・20時54分「開運!なんでも鑑定団」
・23時06分「モヤモヤさまぁ~ず2」

●水曜日

・18時25分「ソレダメ! あなたの常識は非常識!?」
・19時54分「水バラ」
・21時00分「家、ついて行ってイイですか?」※
・23時6分「あちこちオードリー」

●木曜日

・18時25分「タクシー運転手さん 一番うまい店に連れてって!」
・19時58分「有吉の世界同時中継~今、そっちってどうなってますか?~」
・21時00分「ナゼそこ?」
・23時6分「カンブリア宮殿」※

●金曜日

・18時25分「妖怪ウォッチ♪」※
・18時55分「ポケットモンスター」※
・19時25分「デカ盛りハンター」
・20時00分「金曜8時のドラマ 嫌われ監察官 音無一六」
・21時00分「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」
・22時00分「ガイアの夜明け」※

●土曜日

・18時30分「土曜スペシャル」
・19時54分「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」
・21時00分「出没!アド街ック天国」

●日曜日

・18時30分「日曜ビッグバラエティ」
・21時00分「~夢のオーディションバラエティー~Dreamer Z」
・21時54分「有吉ぃぃeeeee!~そうだ!今からお前んチでゲームしない?」

全ての番組を同時配信するわけではないものの、今まで地上波で見られなかった番組がリアルタイムで見られるというのは、やはり生活の変化をもたらすのではないかと思います。今回の同時配信は他の「日本テレビ」「テレビ朝日」「TBSテレビ」「フジテレビ」でも行なわれますので、NHKの地上波2つのチャンネルおよび見逃し配信を実施する「NHK+」と合わせて使うことによって、スマホ・タブレット自体にテレビチューナーがないものであっても、動画を長時間再生できるプランに入れば、手持ちのハードが地上波放送をリアルタイムに見られるテレビ受像機になるということです。

基本的には、スマホや小さめのタブレットであれば、最大1Mbpsくらいのスピードが出るなら安定して見られるので、料金別に言うと以下のプランがオススメになります(金額は全て税込みです)。

・mineo「マイそくスタンダード」(平日お昼以外最大1.5Mbps 3日で10GB規制有 月990円)
・UQモバイル「くりこしプランM」(アプリでの低速切替で最大1Mbps無制限 月2,728円)
・楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT」(一日10GB超で最大3Mbpsの制限 月0~3,278円)

他にも低速になっても最大1Mbpsのスピードが出るプランは、ahamo、Ymobile、LINEMOにもありますが、UQモバイルはアプリによる速度切り替えができて、スマホで動画を見る場合にはあえて低速にすれば制限を考えずに動画が見放題になるため、あえてオススメからは除外しました。楽天モバイルはエリア内で使えるなら、使わなければはお金はかかりませんし、ほぼ光回線のバックアップにもなりますが、旅行で使う場合にはまだエリアに不安があるので、auで良ければUQのプラン、そこまでお金を出したくない場合には3日で10GBまでのデータ量に気を付けられればmineoのプランにすれば、こちらの方はドコモ・ソフトバンク回線も選べますので、ドコモ回線での契約がおすすめだと思います。

先月いっぱいでセブンイレブンでのWi-Fiサービスが終了し、ユーザーの方でもリスクのあるWi-Fiを使ってのネット接続よりも、自前のモバイル回線で利用できるような方向に動きつつあるので、今後さらに使いやすいプランが出てくれば、ここで紹介した内容も変わってくることが考えられます。ただ、そうなったら回線を移せば良いと思うので、こういうサービスは便利に使ってこそという気がします。


日本通信がSIMの日(4月6日)よりiOS搭載SIMフリースマホ&タブレットでeSIMの提供を開始

昨日紹介したmineoの回線は普通にSIMカードを送ってもらって開通したのですが、今の世の中は端末の中に直接SIMカードのデータを読み込む「eSIM」が利用できるスマートフォンやタブレットも増えてきました。

iPhoneやiPadだけでなくAndroid対応のスマホ・タブレットや、ノートパソコンにもeSIM対応のものが出ていて、SIMカードの到着を待たなくても早く開通でき、解約の際にSIMカードの返送の必要がないメリットがあります。

基本的には大手キャリアが提供をスタートし、大手のMVNOの中ではiijmioが先立ってサービスを開始したのですが、今回ちょっとびっくりしたのですが、必ずしも盤石の経営基盤ではないと言われている日本通信がこのeSIMを「合理的プラン」(シンプル290プラン、みんなのプラン、20GBプラン、かけほプラン)での利用に限って提供し始めたことを発表しました。

といっても、現在は日本通信の方ではSIMフリーのiPhoneとiPadでしか動作確認をしていないので、AndroidのeSIM対応版を持っている私としては、申し込んでもし使えない可能性もあるので、すぐにeSIMに切り替えることはしないと思います。とはいえ、今使っている中で唯一eSIMが使えるoppoのReno5 AはSIMスロットを2つ持っていて2枚のSIMカードを同時使用できるものの、物理SIMを2枚入れると、microSDカードが入らなくなってしまう仕様なので、2回線をスマホで使いながらmicroSDカードを使うためには、一枚をeSIM、もう一枚を物理SIMにすれば、2回線を入れた上にメモリカードも使えるというメリットが有るのですね。そうなると、写真や動画など大きなファイルをmicroSDカードに入れておけるので、かなり便利にはなります。

日本通信の出しているプランでは、一番基本料金が安い「合理的シンプル290プラン」を通話専用の回線として使い、データ通信利用として別の回線を入れるようにすれば、povo2.0よりは高いですが自動解約の恐れがなく月額が安く、通話にもデータ通信にも強いスマホを作ることができます。おおむね、データ通信に強いキャリアはeSIMにも対応はしているものの、eSIMを提供していないMVNOの回線と日本通信を組み合わせる時には、日本通信の回線をeSIM化するのも面白いと思います。

ただ、現状では残念な部分もあって、動作確認をしているハードがiOS対応のものしかないことの他に、日本通信SIMのeSIMはEID(eSIMの識別番号)の管理方法がdocomo、ahamoおよびドコモ回線系MVNOで共通であるため、ドコモ系の物理SIMとは同時に使用できないのだそうです。また、eSIMの再発行には手数料1,100円がかかるので、うっかりeSIMのデータを消してしまった場合に余分な費用がかかります。それと当然ながら、気軽に複数のスマホに回線を移すことは現状では難しく(当然費用がかかる場合もあるので)なっています。

実際に自分が使うとなると物理SIMにするかeSIMにするか考えてしまうところはあるのですが、それでも最初からeSIMが一切選べないところより、状況によっては最初からeSIMにできたり、途中からeSIMに変えることができるというのは、やはりユーザーにとっては便利です。

さらに、eSIMのメリットとして挙げられるのは、物理SIMを入れ替える場合にうまくいかずに変な力が入ってすんなりカードスロットに入らなかった場合、カードだけでなくスマホを壊してしまう可能性もあります。過去にその失敗でそれまで普通に使えていたスマホが使えなくなってしまった苦い経験をしている私としては、カードの入れ替えなしに全てのハードがeSIMで使えるようになれば、今まで以上に端末同士のSIMカードの入れ替えをして使うかも知れません。もう少し経って現在の物理SIMと変わらず自由に(費用もかからないで)eSIMのプロファイルを移動させることができるようになれば、かなり状況も変わってきて、その頃にはもはや物理SIMが少数派になっていることでしょう。

そういう意味でも、現在MVNOで業務を行なっているところは、なかなか費用の面で大変だとは思いますが早いうちに自分たちのサービスでeSIMを使えるようにする意味は十分にあると思います。私自身の予想よりかなり早く日本通信がeSIMの提供を仕掛けてきたことは、今後、他のMVNOにも影響を与えることになるのかも知れません。

そうなってくると、スマホに入っているeSIMを頻繁に移行することはそこまでないにしても、eSIM対応のタブレットやモバイルパソコンが当り前に出てきたら、そうしたハードとの間でデータ通信利用に特化した回線を使い回すような事をeSIMでできればいいなと思います。


mineoのSIMが届いたので平日お昼の速度制限中にRakutenLinkからの電話利用を試みる

先日申し込んでいたmineoの新しいSIMが届きました。無事に審査を終えまして、私自身はmineoについては使っては解約、使っては解約を繰り返していたのでちゃんと審査を通るのか、少々心配するところはあったものの、何とか無事に回線を開通させることができました。

私がここまで解約と開通を繰り返していたのは、最近は大手キャリアとそのサブブランドによる格安SIMの展開が広がる中、やはりmineoが回線を借りて営業しているという点で全ての時間に同じようなスピードが出なかったりするので、その問題点を残して使おうかどうしようかと考えていたのです。

今回は「マイそく」という、MVNOが大手キャリアから回線を借りている事のディメリットを逆手に取ったような、特にアクセスが集中してMVNOのスピードが出にくくなる平日のお昼(12時から13時)の速度を思いっきり絞る代わりに、月額税込990円という安さで、残りの23時間ずっと高速というより「中速」とでも言うべき最大1.5Mbpsというスピードで利用できる(平日お昼は最大32kbpsに制限)というプランに契約しました。

mineoのSIMは今までUQモバイルのSIMが入っていたスマホに入れました。そのスマホには、楽天モバイルのRakuten Linkというデータ通信を使って通話が無料になるアプリを入れて使っていたのですが、ここで問題になるのは、平日お昼の最大32kbpsという制限されたスピードでRakuten Linkが実用になるかという点です。そこで、早速調べてみることにしました。

これについて、まずは制限されている時間にどのくらいの速度が出るかということでも違ってくると思うので、事前にインターネットのスピードテストでその速度を計ってみたところ、何と32kbpsどころか、4~5kbpsあたりから10~11kbpsあたりしか出ませんでした。そうなると、さすがに音声通話でも電話は厳しいだろうと思いつつのテストになりました。

結論から言うと、電波の状況によってつながる時もありましたが、基本的にはつながる前に切れてしまうパターンが多く(Rakuten Linkから通常の番号に掛ける場合)、普通に電話をする前にスピードテストをして、スピードが出ていなかったら相手のためにも電話を諦めるか、他のスマホからテザリングして掛けるしかないでしょう。二台持ちであれば、お昼の間だけは他のスマホからテザリングして使うというのも一つの道ではありますが。

逆に、他の回線から電話する場合、電話が掛かってきた場合の番号通知自体はデータ通信制限時でも受けられるので、「不在着信」として掛けてきた番号は表示されるものの、電話を掛けた後には電波の状態が悪いか電源が入っていなくて掛かりませんというメッセージになってしまいます。まあ、その点は仕方ないと諦め、平日お昼にはその辺は考慮しつつもしどこかからRakuten Link経由の不在着信があった場合、13時を待ってから掛けるようにすればスピードの方はほぼ1.5Mbpsは出ていますので、日のうち23時間(平日)はかけ放題になると考えても良いでしょう。

まあ、昔のソフトバンクのホワイトプランのように、時間を待って同じソフトバンク番号との通話フリーを試した経験がある方であれば、そこまでストレスは感じないでしょうし、親しい人にはお昼休みは電話に出られないかも知れないという風に事前に言っておくことも効果的ではあります。

のっけから厳しい結果になってしまいましたが、それはmineoが大手キャリアから回線を借りている中でやりくりしている中で出してきたプランであることを考えると、かなり頑張っていると思います。どうしてもmineoを入れたスマホで高速通信をしたい場合にはアプリからの申し込みでpovo2.0と同じく24時間データ使い放題が一回330円で利用できますが、そこまでする必要は個人的には感じません。開通初日から制限時の限界について実感したことで、あとは中速で使える時間に何をどう使うかを考えればいいということになります。

今までサブで使っていたUQモバイルの「くりこしプランS」は低速の場合最大300kbpsで、You Tubeは低解像度で止まらずに見られるものの、他の動画サービスはぎりぎりか頻繁に止まってしまうくらいのクオリティなので、今後は外で見る動画についてはmineoの回線で見るようにと考えています。mineoの回線は3日で10GBという制限があるのですが、動画を極力低解像度にすることで何とかスマホ上での動画視聴であれば、そこまでデータ量を消費せず、制限を受けることなく何とかなってしまいそうな感じではあるのですが。

ただし、失敗して一度規制を食らうと、そのスマホは翌日から翌々日の朝まで最大32kbps(最初に書いた通り、場所や時間により実際はさらに遅くなる可能性があります)でしか使えなくなってしまいます。そうなると月額0円で利用が可能なdonedoneやトッピングなしのpovo2.0よりも使えない回線になってしまいますので、特にお出掛け先で動画を連続して見るような場合にはあえて低解像度にセットするとかの工夫は必要になってくるかも知れません。とりあえず、そんな時の事も考えて平日昼間関係なくデータ通信のできるUQモバイルの回線を残してあるのですが。とにかく出先で利用する場合の動画の利用時間とデータ量との関係については、改めて出掛けた時にでも使いながら調べてみたいと思っています。


エレベーターで停電になったらスマホの明かりが頼りという人はスマホ依存を自覚すべし

昨日、たまたま朝のワイドショーを見ていたら、夜にエレベーターの中で停電になってエレベーターの中に閉じ込められた場合、まっ暗で何も見えなくなるから、スマホの充電は残しておく(その方は夜にエレベーターの中に閉じ込められた際にスマホの電池容量が残り10%しかなかったことで苦労したそうなので)ことを勧めているネットでの情報発信が紹介されていました。

その後のスタジオでは、司会者やコメンテーターの方々が、防災用に懐中電灯を用意していても、いざという時には電池が無かったり電池の容量が残っていなかったので肝心な時に使えなかったという話を披露していたのですが、そもそも暗闇対策としてこれだけ日常的な防災意識について言われているのに、明かりはスマホの画面の照度を上げることしかないのか? という風に個人的には思ってしまいました。

私自身、ブログでモバイル通信やスマホについて色々書いていることもあり、毎日スマホを持ち歩き、さらに一台だけではなく回線別に複数のスマホを持って歩いている時もあるのですが、いざという時の照明としてスマホの画面を使おうと考えるのは本当に最後の手段としてという風にしか考えません。

飽くなき理想のキーライトを求めてGENTOS GK-002Bを購入してみる

私が約1ヶ月前の2022年の3月に改めて購入したのが、上記リンクにある単四電池(エネループ)一本でカタログ値12時間連続で照らし続けるだけの持続力を持つキーライトです。キーライトとしてはもっと小さいものもあるのですが、使い始めて一ヶ月になりますが点灯しなくなるトラブルもなく、毎日自宅から出掛ける時には部屋のカギと一緒にポケットに常に入っています。

こうしたキーライトを持つメリットは、当然ながらスマホの明かりに頼ることなく、手元を照らしたい時にすぐに使えるということがあるのですが、さらに良いのは、このエネループという電池は一度電池を満充電すると、かなり長い期間で自然放電をせずに電力の保管が可能ということです。つまり、このキーライトの中に一本のエネループを入れて使っていて、もう一本の予備電池(これも当然エネループ)を日々持ち歩くもののどこかに忍ばせておけば、電力不足で点灯しないような場合でも、スペアの電池を使って常にもしもの時に備えることができます。

日常的にはちょっと手元が見えにくい時には、このキーライトを積極的に使い、常に電池の残量が十分かどうかを試すような使い方をし、さらに使っている電池が切れたらすぐに満充電してスペアとして入れ替える手間を惜しまなければ、突然の暗闇になったとしても恐れることはないと思います。

そういう事を考えると、最初に出ていた「スマホの充電を切らさない」ということも防災意識的には間違ったことではないものの、さすがに災害の時にスマホは照明以外の使い方について考えた方が良いのではないかと思います。スマホだけ持って行けば安心だと考えればこそ、電話もネットも明かりまでスマホに頼ってしまうのだろうと思いますが、明かりについてまでスマホに依存してしまうようだと、もしスマホが全く使えなくなったらどうなってしまうのか、こちらとしては心配になってしまいます。

また、防災という考えで違う方面からのアプローチとして、持ち物の中にライターを一本入れておき、それ自体を明かりとして使うことだけでなく、安全に火を利用できる場所での熱源として使うことだって考えてもいいでしょう。全く暗くて何も見えないところでいきなりライターを付けるというのは、爆発の危険もあるので、個人的にはライターを第一の候補にすることは必ずしもおすすめしませんが、「もしスマホが使えなくなったら?」という観点で色々考えていくことも大切なように思います。最近また日本列島では震度4クラスの地震が頻発していますので、思い立ったらすぐに行動を取られることを個人的にはおすすめしておきます。


スマホだけでできることが増えてきて今回は家電修理の申し込みをスマホのみで

マイナンバーカードが出てきて、今まではスマホ単体よりもパソコンにカードリーダーを付けたりして作業するのが普通だったのが、今ではスマホ単体でもカードの内容を読めるようになったり、今まではパソコンを使って手続きしていたものも、スマホだけで完結するサービスも増えたような気がしています。今回はまたそうした機会があってその便利さを実感しているところなので、その辺の話から今回は始めたいと思います。

実は、家電関係のトラブルは続くと言いますか、先日プリンターを修理に出して直ってきたばかりなのですが、昨日になって一昨年に購入した冷蔵庫の調子がおかしくなってきてしまったのです。

購入してから一年を超えてから家電がおかしくなってしまうと、基本的にはメーカーの無料保証は受けられないのですが、私は白物家電やテレビなどについては、別の保証に入っていて、冷蔵庫もメーカー保証と同等のサービスが長期受けられるヤマダ電機の「安心会員」に加入していたのです。

このサービスは何と、ヤマダ電機で購入した製品でなくても無料で修理をしてくれるというものなのですが、過去に色々とこの保証サービスを利用させていただきた経緯があるので、今使っている冷蔵庫はヤマダ電機で購入しました。それは以前にヤマダ電機から購入していないものも無料で修理をしていただいた事からなのですが、今回はまた違う形での修理依頼となりました。

というのも、今回購入した冷蔵庫には、メーカーの1年保証が終了しても合計4年の延長保証が付いているのがわかったのです。なぜそんな事がわかったかと言うと、現在ヤマダ電機では保証書の電子化ということに着手していて、ヤマダ電機の専用アプリにこれまでに自分の購入した家電についての概要がデータ化され、アプリ内に「電子保証書」を検索できる機能があります。

そこで、私の購入した冷蔵庫の保証内容をチェックしたところ、そこで初めて延長保証が付いていることがわかり、直接出張して修理に来てくれる修理を私の場合無料でお願いできることがわかったのでした。ただし、ヤマダの長期保証は、購入から3年目までが全て無料(かかる費用はヤマダ電機が負担)なのですが、4年目以降には出張料および部品代は修理をお願いする購入者負担になってしまうそうです。ちなみに現状では購入から2年目というところなので、何とか負担は少なく済みそうです。

もし、長期保証が切れていたり、一部負担のかかる購入から4年目に入ってしまっていた場合には、先に紹介した有料の安心会員の受付から修理依頼をすれば直接の負担は減らせます。ちなみに、冷蔵庫の場合には製造年から9年間は同様の保証を受けられます。ただ、修理をすると翌年の会費が多少上がってしまうので、現状では製品購入時に付いている長期保証を使うのが正解だと言えます。

今回、修理を依頼するのに直接の電話などは必要ありませんでした(安心会員の方を経由して修理依頼を出す場合には専用フリーダイヤルへの電話が必要)。というのも、ヤマダ電機専用アプリの電子保証書の画面から直接修理依頼書をネット経由で送ることができ、ヤマダ電機の方で仮受付から本受付になったことは登録していたメールアドレスにその内容が届き、さらにヤマダ電機からメーカーのサポート担当の方に連絡を入れてもらえ、当初登録していた電話番号の方に、ヤマダ電機からではなく、直接メーカーの担当者から出張の日程を打ち合わせする電話が掛かってきます。後は修理日当日に自宅にやってくる人から確認の電話が入り、修理をしてもらえるという流れになります。この間、こちらから電話を掛ける必要がないというのは素晴らしいですね。

スマホがない場合には、0570から始まるかけ放題にしていても電話代がかかるナビダイヤルを経由して修理依頼をしなければならないのですが、専用アプリを入れた上で自分の情報を登録しておけば、自分が今まで購入した家電製品がいつでも検索でき、さらに保証期間の有無まで管理してくれるというわけです。

これは、実に簡単に修理依頼ができてしまうということで画期的だと思いますが、普通はメーカー保証書の有無を聞かれたり、保証書に購入日の記述がない場合にはレシートや納品書の提示が必要になるところですが、このシステムでは保証書自体が電子化されているので、すべてスマホの中だけで済んでしまうというのは実にありがたい事でした。

当然、そうした様々な情報がスマホには詰まっているので、落としたりしたらエライことになるわけですが、自分ですらすっかり忘れている事でもスマホ内に保管されていていざという時にはまさにアシスタント的な役目をスマホが果たしてくれるようになるわけで、改めてスマホを使いこなすことの大事さというものを再認識した今回の一件でした。


通信費の基本料が減ったので気になっていたmineoの「マイそくスタンダード」を申し込んでみました

前回の記事で月1,390円かかっていた日本通信の「合理的みんなのプラン」を、基本料290円の「合理的シンプル290プラン」に変更したことを紹介しました。基本料は安いですが、通話をどのくらいするかによって毎月の料金は変わってくるのですが、今回はそうした細かいことは考えずに、基本料金のトータルが安くなったので、前から気になっていた月額990円(税込)で平日お昼(12時~13時)を除いて最大1.5Mbpsでの通信が可能で、動画視聴にも使えるmineoの「マイそくスタンダードプラン」に申し込んでみました。

今メインスマホには通話用電話番号の入ったOCNモバイルONEとLINEおよびアプリ稼働用にLINEMOの二枚のSIMを入れていて、サブスマホにUQモバイルのくりこしプランS(月3GB高速クーポン)・低速最大300kbpsのSIMを入れているのですが、高速クーポンを使い切ってしまうとストレスなく動画を見られないというのが不満の種でした。

現状で動画を外に持ち出して見られるようにするためにはUQモバイルのプランをグレードアップして低速になっても最大1Mbps出る「くりこしプランM」にする手があり、そちらの方が月ごとに付けたり外したりできるので気軽なのですが、現状では大手キャリアを全て網羅しているものの、エリアの広いドコモでデータを思い切り使える回線を手放していたので、mineoではドコモ回線をチョイスして、バランス良く3キャリア(自宅用に使っている楽天モバイルを含めると4キャリア)を使い分ける事ができるようになるので、これはこれで良いかなと思います。mineoの当該プランでは、直近3日のデータ消費10GBを超えると超低速32kbpsに制限される点は気を付けなければなりませんが、そのカバーを他の回線で行なえる事を考えると1.5Mbpsをほぼ常時使えるというのはなかなか魅力的なプランです。

以前mineoに入っていた時には、「ゆずるね。」というお昼にデータを使わないことを宣言し、その回数によって夜間フリーなどの特典を得ていましたが、これが毎日更新するというのは意外と大変なのです。今回、自動的にお昼の速度が最大32kbpsに下がることで、「ゆずるね。」のサービス適用外になり、特典を受けられないかわりに、いちいちそうした事を気にする必要がなくなりました。

一つ気になるのは、サブスマホでは楽天モバイルの楽天LINEアプリを入れていて、無料通話ができる状態になっているのですが、アプリを使った通話が最大32kbpsでできるのか? ということです。まだ申し込みが済んだばかりなので具体的に証拠を示すことはできませんが、ネットではnuroモバイルの最大32kbps制限で実質16kbpsくらいでも通話可能だったという口コミがあるので、私も無事に契約ができたら平日のお昼や3日間10GBの利用を超えた場合の通信制限時にどうなるのか、楽天LINKでの通話品質について調べてみたいと思っています。

ちなみに、今後私の契約するSIMは以下のようになります。
(1)OCNモバイルONE 550円コース(主回線の通話用) 550円/月
(2)LINEMO ミニプラン(メインスマホでOCNと併用) 990円/月
(3)mineo マイそくスタンダード(サブスマホで動画利用) 990円/月
(4)UQモバイル くりこしプランS(サブスマホで利用)1,628円/月

こうしてみると、(4)のUQモバイルのSIMカードを入れたスマホについて、解約してもいいのではないか? という風にも思われるかも知れませんが、UQモバイルにはmineoとは反対の特徴である「平日お昼も速度制限されない」ことと「低速ならデータ利用制限なく利用可」ということがあります。

ちなみにmineoの3日間制限は、「通信速度制限は超過日の翌日に実施し、超過日の翌々日の朝に解除する」というもので、実際に制限が実行された場合、当日の午前0時から翌日の朝まで24時間以上実質的に使えない可能性もあります。その場合の速度は最大32kbpsとなるので、mineo制限時に使える回線を確保したいというのと、平日お昼の利用や、かけ流しする音楽やラジオをmineoでは使わないようにして用途を分けることで通信制限を抑える働きをUQはしてくれるのではないかと思っています。

もちろん、先に書きましたようにUQモバイルのプランを「くりこしプランM」にすると、アプリで低速(最大1Mbps)を選べば、無制限で低速を使えるのであれこれ考える必要はないということもあるのですが、今回mineoはドコモ回線にしたことで、もしもの場合に更に強くなりました。もしau回線が災害やトラブルで利用不可になった場合にはmineoで情報収集ができますし、ドコモ回線がトラブルになったらUQモバイルや、寝かしているpovo2.0のトッピングを使えば快適に利用可能になるでしょう。ドコモ・auとも駄目なら最後の砦としてLINEMOを使えば、ミニプランの3GBを使い切っても最大300kbpsで使い続けられます。

4回線でのトータルは基本料(税込)の合計で4,158円になりますが、それならahamoを契約して動画にも通話にも(5分定額がセットされています)使い、必要に応じて大盛りオプションを付ける方が良いという方もいるでしょう。当然、そちらの方が料金的にも安く済む可能性が高いですが、旅行で使う場合も考えてみると、複数回線上のメリットだけでなく複数のスマホで用途を分けることによってのメリットもあります。一回線で一つのスマホなら充電が切れたら終わりですが、複数あるとどれかが充電切れになっても他のスマホで急場しのぎができます。この辺はあくまで個人の好みという点ではありますが、私自身は色々な回線の特徴を感じながらそれぞれ使い分けた方が楽しいので、しばらくはこの組み合わせで使ってみて、良い事悪い事などを感じましたらまた改めて報告させていただこうかと思います。


ようやく日本通信が「合理的シンプル290プラン」への移行が可能にHISモバイルとの比較も

うちの母親用に契約している、ほぼ通話にしか使っていない日本通信の「合理的みんなのプラン」ですが、さきほど日本通信のマイページを確認したら、ようやく先日出た画期的な安価なプラン「合理的シンプル290プラン」に手数料無料で変更できるようになっていたので、とりあえず変更の手続きを行ないました。

というのも、現在母親はほとんどスマホを外に持ち出しておらず、自宅でほぼ待ち受けにしつつ、親戚の決まった人に電話するくらいしか使っていないのです。自宅に置いておけば、ネットについてはWi-Fiが使えますので、各種手続きなどはモバイルデータ通信は使わず、実のところ先月のデータ消費はスマホ持ちなのにも関わらず、50MBいかないくらい少ないのです。

ただし、もし母親の気が変わって外に持ち出して写真を送ったりした場合には一気にデータ消費が増える可能性があるのですが、「合理的シンプル290プラン」で利用可能な高速データを1GBに設定すると(その場合の基本料が月290円+通話料となります)、データを1GB使い切ると低速になるのではなく、全くデータ通信が使えなくなってしまうという恐さがあります。

さらに、今後通話料がどのくらいかかってくるかということなのですが、これも普通に掛けている分にはそう大したことなく、30秒11円の場合、普通に使っていれば200円以内で収まり、月500円かからないくらいで終わる可能性は高いと思われます。ただ考えると怖いのが、友人と長話をしてしまうような場合も無いことはないので、30分一人の人と話した場合にはそれにおよそ1,200円弱くらいまではかかる可能性があります。

しかし、今まで加入していた「合理的みんなのプラン」は、70分の無料通話が付き、6GBの高速データ通信が付いて月額が1,390円なので、どちらにしても今より安くなるかも知れません。

この辺は状況の変化によって変わってくるところはあるのですが、基本的には毎月の料金を確認しつつ、必要に応じて70分無料の通話オプション(700円)を付けて990円にするか、かけ放題オプション(1,600円)を付けて1,890円にするかというのは、連続で通話オプションを付けた場合よりも料金がかさんだ時に考えれば良いという気がします。この辺についてはいちいち気にして使って欲しくはないので、母親にはプランを変更した事は伝えずに、こちらで毎月の料金を確認しながらオプションを付けるか、データ容量を増やすか(1GBごと220円)を考えながら本人に任せてみるということにしようかと思っています。

実際のところ、無料通話やかけ放題のオプション料金の上限まで電話を掛けるような事は減ってきたように思えます。親戚関係への連絡なら私の電話から電話しても良いですし(主回線のOCNモバイルONEは200円分ではありますが無料通話付きなのです)、企業や役所への電話については楽天モバイルの無料通話を使って掛ければ良いわけで、さらなる通信費の圧縮も可能かも知れません。

そういう意味では、同じ日本通信系列のHISモバイルが2022年5月からサービスをスタートする月額290円からのプランも比較対象になるわけですが、HISの方はちょっと癖があるので、今後母親用ではなく、自分のメイン回線を変える場合には変える候補にはなると思います。具体的にHISのものはどんなプランかと言うと、高速通信1GBまでのプランに入る場合、高速・低速の切り替えなく月間100MBを超えれば月550円になり、月290円になるのは月間100MB未満に抑えられる場合のみです。

一応想定としては、スマホではなくガラケー(ガラホ)に入れて使えばデータ通信はほぼ使わない(使えない)ので、月290円の基本料で済むということになります。ちなみに、1GB使い切ってしまった場合、日本通信のようにデータ通信自体が使えなくなるようなことはなく、低速の200kbpsに制限されます。ただそれだと、月額料金が550円になってしまうので、OCNモバイルONEの550円プランとの比較になり、そこまでのメリットは見いだせなくなってしまう感じですね。

ただし、通話料は税込30秒9円、データ増量は1GBにつき税込200円、かけ放題については24時間は税込1,480円ですが、こちらの方はもう一つは5分定額オプションになっていて、月額税込500円となります。現在の私の場合は2枚のSIMを「通話用」「データ通信用」として使い分けているので、もしHISモバイルの1GBプランに変更すると、基本料は290円で運用することは可能です。povo2.0と違って基本料金があるので、全く利用しなくても良い番号維持の待ち受け専用という風に考えると、通話する場合の通話料の安さもあって、なかなか魅力的ではありますが、母親に使わせる場合はガラホに機種変更させないと安くならないという問題は出てきます。今のスマホではマイナンバーカード読み取りとか、Suicaの導入などができていますので、やはりスマホで一枚のSIMを利用する場合には「合理的シンプル290プラン」の方かなと思いますね。日本通信でもHISモバイルでも、会社を移る場合には初期手数料3,300円がかかるので、今回手数料無料で変更できるようになったのは幸いでした。

そんなわけで、今回「合理的○○プラン」同士での手数料無料によるプラン変更が月ごとに可能になったということで、データ消費の状況によって使い勝手が悪くなったり、料金の逆転が起きてしまった場合は、「合理的シンプル290プラン」に固執することもなく、必要があればプランを戻すつもりで試してみようと思います。今後も色々と観察しながら新たな「安くても便利な」利用方法について検討していこうと思っています。


ドン・キホーテで発売しているというバッテリー内蔵13.3インチ小型テレビは停電対策ならおすすめ

ドン・キホーテでは当然家電やパソコンも売っているのですが、他のお店では売っていない面白い製品も出ているようです。先日、「13.3V型バッテリー内蔵 私の右腕テレビ」なる持ち運べるテレビが1万円くらいで出ていることを知り、レビュー動画(販売元ではない一般の方のレビュー)を見てみましたが、一昔前ならこれで車中泊の旅も楽しめるという感じで煽ることで多くの人の関心を呼ぶのかなと思うのですが、TVチューナーを持ち運ぶということは、その分しっかりしたアンテナを用意しなければならないという事を考えると、私は車中泊旅にはこうしたバッテリー内蔵テレビをおすすめすることはしません。

今も昔も、テレビを見るためには送信所に向けるアンテナが必要で、アンテナが弱いと家のテレビのように鮮明な画像が出ず、それは走行中であるとなお条件は悪くなります。過去に、観光バスで常にBSの衛星を捉えるために動き続けるアンテナを備えていて、そこでたまたまアメリカ大リーグのワールドシリーズで、松井秀喜選手がまだ現在の頃、普段はポーカーフェイスをくずさない松井選手が歓喜のホームへのスライディングをしたシーンはまさに観光バスの中のNHK衛星放送の中継で見たのですが、それまでの走行中のテレビと比べても画像の安定性は素晴らしく、こんな画像を自分の車でも見られたらと思ったことを覚えています。

ただし、この時代になって自分の車(たとえそれがキャンピングカーであっても)に、こうしたアンテナを付けることはまずコスト的に釣り合いません。ネットで調べると、当時観光バスに付いていたBSアンテナは今でも14万から20万円くらいするようですし、それだけお金を掛けるなら、今のインターネット万能社会においては、別の方法でBS・CSを含めたテレビ放送をテレビ放送の難視聴地域であっても見られる方法はあります。

今売っている製品を使った一番簡単な方法は、自宅に専用の機械を設置し(バッファローのnasuneが有名)、自宅のインターネット回線に機械を接続することで、自宅で見られるチャンネル(地方であれば東京キー局でない地上波の地元局)をそのまま、インターネット経由でスマホやタブレットに専用アプリを入れることで、自宅からインターネット中継をすることが可能になっています。

nasuneには録画用のハードディスクが2TB分積んであるので、外から録画予約したものを、旅先で見ることも可能ですし、リアルタイムで放送している地上波・BS・CS放送を外出先で見ることも可能です。ただしその場合はモバイル回線で画質の悪いSD画質の放送を見るにも、1Mbpsくらいはスピードがないとスムーズには見られませんが、今ではahamo・UQモバイル・ワイモバイルなどでは月3千円くらいの負担で、高速クーポンを使い切っても安定して1Mbpsくらいのスピードが出るため、ネットを介してということになりますが、少なくともドコモ・au・ソフトバンクがつながるエリアであれば、ネットを介して特別なアンテナを使わなくてもテレビ放送を鮮明に見ることは可能です。ただし、接続スピードが1Mbpsを下回ってしまうような場合はコマ落ちや切断も起こりえますのでその点はご注意を。

nasuneなどのテレビサーバーを持っていなくても、現在はNHKがほとんどの時間でテレビとの同時放送や、見逃し配信を行なっていますので(NHK+)、サイトや専用アプリを使えばほぼテレビ放送が見られますし、民放でも徐々にTVer経由で見逃し配信やリアルタイム放送ができるようになっていますので、ここ数年でもっと旅先・車中泊先でのテレビ視聴についての環境は良くなるのではないかと思います。

また、そもそもテレビの地上波放送が曲がり角に来ており、先日のサッカーワールドカップアジア地区最終予選の日本対オーストラリア戦が地上波テレビでは放送されずにDAZNというネット配信の会社による配信放送になっていましたし、来週のボクシングのビッグマッチ、村田諒太対ゲンナジー・ゴロフキンの一戦は、アマゾンプライムビデオに加入している人に配信する形になっているので、もはやテレビでなくインターネットに繋がっていれば山奥でも見られる(もちろん、有料の会員登録が必要ですが)ようになっています。

そんな時代に、持ち運べる小型テレビを買うならパソコンに繋げるバッテリー内蔵のモニターか、クロームブック、Android搭載の安い10インチクラスのタブレットを買った方が良いのではないかと私は思います。当然、元々iPadを使っているというなら、それを活用すればお金はかかりません。

ただ、「13.3V型バッテリー内蔵 私の右腕テレビ」にも良いところはあります。というのも、13.3インチもあれば、自宅のサブテレビとしては十分使えるのではないかと思います。アンテナ線に繋げなければならないという点はありますが、複数の部屋にテレビアンテナソケットが付いている家であれば、リビングを離れて自分の見たい番組を小さい画面ではありますが見ることができます。

ちなみに、このテレビのバッテリー容量は2500mAだそうで、満充電では2時間の連続視聴が可能(カタログスペック)だそうです。1万円程度で手に入るなら、モバイルテレビらしく、フルセグとワンセグにも対応するようなので、停電時に使うために手元に置いておくのもかなり有りではないかという気がします。

自宅の場合、大きな建物の損傷がない限りはテレビアンテナも生きていると思いますので、アンテナソケットに直接テレビを繋げば、停電の時でもテレビを見られるだけでなく、少し容量大き目のモバイルバッテリーで充電も可能ですから(もしかしたらモバイルバッテリーで充電しながら見ることも可能かも知れません)、停電時のテレビ視聴のためにACコンセント付きの高額なポータブル電源を用意しなくても良くなります。モバイルバッテリーくらいだったらネット通販で5千円前後で買える比較的小さめの太陽光パネルでもそこそこ充電できると思います。もし停電が長く続いたとしても、複数のモバイルバッテリーを充電し、スマホとともにテレビの充電をすれば、情報入手については闇雲にスマホで調べるよりも的確にテレビから情報を得られるのではないでしょうか。

もちろん、停電時にはポータブルラジオから情報収集をしても良いのですが、テレビを見る事に慣れていると、停電でもテレビを見ることができるということに安心するところもあるように思います。ただ繰り返しますが、車中泊で山の中でテレビを見るためにこうした製品を買ってしまうと、持って行った先で使えないことにがっかりするだけになってしまいます。もし旅先の山の中でテレビ放送を見たいなら、真剣にnasuneの購入を検討した方が無難ではないかと私は思います。結局は「どこで」「どのように」使いたいかによって必要とすべきハードは違ってきますので、自分の必要とするものを選ぶようにしたいものです。


甲子園の高校野球は大阪桐蔭の一強が続くもののそれが全ての道ではないということ

このブログを読まれている方の中にはスポーツ自体にあまり興味のない方もいるかも知れませんが、今回は高校野球というより甲子園球場を舞台に開催される全国大会についての話をさせていただきたいと思います。

大会前から私の住む静岡県で春の甲子園大会出場が濃厚だと言われていた聖隷クリストファー高校が選出されず、社会的にも大きな騒動になり、さらに直前に新型コロナに出場予定選手が感染し、その代役として出場した滋賀県の近江高校が決勝まで進出し、大いに盛り上がったものの、決勝戦は休養十分で選手層も厚く、さらに本大会の優勝候補の筆頭と見られていた大阪桐蔭高校がその実力をいかんなく発揮し堂々の優勝となりました。

なぜ野球をやっている高校生が甲子園出場を目指すのかというと、春・夏の大会は常にテレビで生中継され、大会で活躍すれば名が売れ、進学・就職にも有利になるだけでなく、夢のプロ野球への道へとつながるからなのですが、これだけ大阪桐蔭高校の実力が抜けていると、レギュラーになれないものの、今大会で活躍した選手よりも実力を持つ多くの選手が大阪桐蔭高校に行っているのだろうなと思います。

考え方は人それぞれですが、常に全国制覇を名指すなら、実力があって誘われれば大阪出身でなくても大阪桐蔭高校で甲子園に出場して活躍することを夢見て、今春も多くの新入生が大阪桐蔭高校に入学し、しばらくは全国一強が揺らぐことはないと思えます。こうした傾向は野球だけでなく、サッカーでは青森山田高校が「一強」として注目を集めています。こういう状況に嘆く方は少なくないとは思うのですが、多くの野球やサッカーをする子供達がそうした決断をするわけなので、恐らくその状況はしばらくは変わらないのではないかと思います。

ところが面白いもので、甲子園で活躍したりサッカーの冬の選手権で活躍すればすぐにプロで活躍できるかと言うとそんな事はなく、いかに自分の存在をアピールできるだけの個性を持ち、さらにチャンスを掴み取れる運を持っているかにもかかっているので、逆に全国制覇を言い過ぎることで、その後のモチベーションを保てなくなってしまうと、選手としては伸びしろがなくなってしまうというジレンマもあるのではないかと思います。

昨日はさすがに甲子園決勝の点差が開き過ぎてしまったので、試合の途中にテレビを消して代わりにYou Tubeを物色していたら、そこに野球アニメの「キャプテン」(ちばあきお原作)の初回が無料で見られるようになっていたので、つい見てしまったのですが、主人公の谷口くんは、物語上で常に全国の頂点を獲っていた青葉中学に入ったものの、自分の実力不足から二軍の補欠でずっと過ごすことに嫌気が差して地元の墨谷二中に転校することで、徐々に自分のポテンシャルを発揮し、ついには天と地とも実力差があった青葉中学に勝つところまでたどり着きます。

ちばあきおさんは谷口くんが高校に進み、甲子園を目指す「キャプテン」の高校生編とも言うべき「プレーボール」の執筆を始めたものの、結局甲子園を目指す途中で連載は終了し、その後ちばさんは自らの命を絶ってしまいました(その続編は作者を変えて「プレイボール2」として続きが描かれたものの、結局谷口くんは甲子園出場ならず)。

高校野球を描く漫画が、その名も「大甲子園」という題名で甲子園大会の試合を中心に描く水島新司さんのような作品が多い中、甲子園という言葉は出てきてもそこで主人公がプレーするわけでなく、可愛い女子マネージャーも出て来ないで淡々と毎日の練習や地区予選の試合を描写するちばあきお作品が今だに支持されるというのは実に不思議なものの、野球は甲子園出場だけが全てではないということも確かで、それがこの漫画を魅力的に見せてくれる要因の一つではないかとも思えるのです。

これも先日の話ですが、TVerで沖縄の琉球放送が、沖縄県内出身のプロ野球選手を集めてのトーク番組を見逃し配信しているのを見ていて、「プロで実際に見てびっくりした選手とは?」という質問の中に、昨年東京オリンピックの代表にもなった球界を代表する左腕、阪神の岩崎優投手の名前が出てきた時は思わずにやっとなりました。プロの選手から岩崎投手のボールを実際にバッターボックスで見ると、140km/hそこそこしか出ていないはずなのに、ボックス内では150km/h以上に見え、手元でボールが浮き上がる感覚なのだそう。

前にもこのブログで書いたかも知れませんが、岩崎投手は私の住んでいる静岡の地元の中学で軟式野球をした後で、サッカーでは有名ではあるものの野球では決して強豪ではない地元の清水東高校に進学したものの(学業では地域一番の進学校)、当然甲子園とは縁がありませんでした。岩崎選手がすごいのは、野球留学とは全く関係なく、当時の自分をとりまく環境の中で最大限の努力をしてきたことではないかと思います。

たまたま高校一年の時に当時の監督の知り合いということで臨時コーチとして指導を受けた輿石重弘氏(現秋田・明桜高監督)のバンド処理とシャドーピッチングを徹底的にやれとの教えを在学中に忠実に実行することで、独特のフォームを高校卒業までに作り上げたのだそう。岩崎投手の球がバッターボックスで速く浮き上がって見えるのは、いわゆる球持ちが良く、より打者に近い位置でボールを離し、なおかつなかなかボールがバッターから見えないと思ったら一気に球が来るというフォームの工夫にあります。それは、試合結果に一喜一憂している環境では得られなかったものかも知れませんし、やはり人によって甲子園に出場することからプロで活躍できる人もいれば、そうした経緯を通らなくても(甲子園出場常連校へ進学したもののレギュラーになれずに試合に出られないような環境でも)、高校時代よりさらに高いレベルで自分の実力を伸ばす事は不可能ではないという事を示しているような気がしてなりません。

この事は、何も野球に関するところで言えることではなく、普段の生活でも当てはまるでしょう。新型コロナが広がる中でなかなか外に出ることができず、自分の能力を伸ばせないという事に悩む人も多いとは思いますが、家にずっと居てもネットを利用することで知識を増やすことは可能です。同じ事を言われても、やはり最後にはそうした助言を真摯に実行するだけのやる気が大事であり、自分でももう少し色々な事を今の環境のままで向上させるように考えていこうと改めて思っています。