月別アーカイブ: 2017年8月

ChromebookにLinuxを入れる その1 なぜChromebookか

インターネットの中には生活に必要な全ての情報が紹介されているのかという話があります。家の作り方や畑を耕して穀物や野菜を栽培する方法などを調べて実行できれば、自給自足の生活を他人の知恵を借りずにやることもできるかも知れませんが、そうした行動を実行するには、やはりその情報を受け取る側がどれだけ本気なのかということも関わってくることでしょう。

最近になって、そこまでストイックな事ではありませんが、私自身のモバイル環境についてインターネット上からの情報だけを利用して特定のハードを設定し直したところ、かなりの進歩が見られました。どこにいても自宅と同じように情報を受け取ったり自ら発信するためには、スマホ一つだけでも何とかできますし、タブレット端末があれば見たり調べたりの最低限の事はできるのですが、常にパソコンを使った文字入力に慣れていたりすると、やはりきびきび動くパソコン型の端末が欲しくなります。今回紹介するもので、そうした個人的なニーズを満たすことができたのではないかと密かに自負しています。

休みを利用して遠方へ出掛ける場合、その場所が遠ければ遠いほど、現地に到着するまでの時間をどう過ごすかというのが問題になります。本を読む方だったら往復の電車に乗っている時間で読み終わるくらいの本を持って行くのも手でしょうし、音楽が好きな方ならスマホで音楽を聞いているうちに着いてしまうというのが理想ではありますが、私の場合はせっかく電車で移動するならその時間を利用してブログを書くことができれば時間を有効に使えると思い、これまで様々なモバイル機器を取り替えつつ利用してきました。

古くは富士通の「オアシスポケット」という単三電池で動く小型ワープロあたりからの系譜になりますが、私が好んで使っていたのはNECのモバイルギアの乾電池で動くモノクロ液晶タイプのものでした。ここで大切なのは、キーボードの打ちやすさや入力の細かな設定などが自宅で使っているパソコン並みで、さらにWindowsのようなパソコンのように起動に時間がかかったりせずに、ボタンを押したり画面を開けばすぐに起動して文字入力を受け付ける状況になり、終了もすぐにできるものが好ましいと思っていました。

だからこそ、事務用品のメーカーであるキングジムがポメラDM100とい文字入力マシンを出した時にはWindows CEのモバイルギアのようにヒンジが壊れるようなこともなく、単三電池2本で長時間使える文字入力マシンということで、何も考えずに飛び付いてしまったのでした。

しかし、オアシスポケットやモバイルギアが現行品として売れていた時代と現代とでは小型端末に求められる性能は大きく変わってしまったように思います。というのも、ワープロのオアシスを富士通が販売していた頃は、ワープロの販売の促進策としてモジュラージャックを本体につないで通信のできるワープロが出ていたものの、その通信の手法というのは文字だけのやりとりをお金を払って参加する会員同士で行なう「パソコン通信」に過ぎませんでした。今のように回線を繋いだままにせず、電子掲示板に投稿された文章を、アクセスしてワープロやパソコンに読み込ませて終わったらすぐに回線を切ることが当り前の世界でした。そうした時間限定の通信をたまにするくらいなら乾電池(一部はeneloopのような充電式の電池)でも十分な利用環境は確保できていたでしょう。

それが今ではスマホでも回線を繋げたままラジオを聞いたり動画を見たりすることは当り前なので、単に本体だけで使うのではなく、ネットへの接続機能がないと、何かと不便を感じることになります。キングジムがポメラの一号機を出した頃には、ネットにつながらないのがメリットだというような評価がなされた事がありましたが、そうした考えは今のモバイルユーザーにはもしかしたらそこまで理解されない概念なのではないかと思います。

最近では飛行機の中でもWi-Fiによるインターネットが使え、座席にはコンセントや充電用のUSBソケットが完備されつつある時代でもあり、旧来の文字入力専用マシンということだけでは、なかなか多くの人が使ってみたいと思わす、売上げも望めないのではないでしょうか。

前置きが長くなりましたが、メインのパソコンでなくあくまでサブ的に旅行の時に便利に使いたいということなら、インターネットに接続できるという条件は付くものの、同じノートパソコンを選ぶのでも重くて使いづらいWindowsを選ぶことはありません。

スマホと同じiOSやアンドロイドマシンをBluetoothキーホードと一緒に使うというのも一つの考え方ですが、どちらのOSも頻繁にアプリやOSのアップデートを繰り返していて、毎日使っていないと自動的にアップロードに行こうとすることも多く、それがたまに持っていくマシンでネット接続をしている時に起こると、いざ使おうと思った時にWebの表示が遅くなったり、肝心のアプリが動かなくなるなど、意外に日々のメンテナンスが大変というところもあります。また、スマホやタブレットとペアリングして使う無線キーボードについては、外で使っていると他の電波の影響を受けて暴走してしますこともたまにあるので、個人的には物理的なキーボードとセットになったもののほうがトラブルとも無縁で、個人的には好みということもあります。

そこで過去に購入したのがWindowsでもMacでもなく、iPadでもアンドロイドでもない「Chrome OS」というOSの入ったノートパソコン「Chromebook」でした。私の場合、ASUS Chromebook C200MA(C200MA-KX015)という11.6インチの画面を持つノートパソコンをアウトレットで購入したのですが、このOSはオペレーションシステムと言うよりも、単にwebブラウザの「Chrome」が動いているだけというシンプルなものなので、Google IDの設定とWi-Fiの接続設定をするだけで、普段Windowsに入れている「Chrome」のブックマークも共有して使うことができるようになるので、ネットで調べ物をしたり動画を見たりするには最適のパソコンだと言えます。さらに、セキュリティもブラウザを最新のものに保つだけでいいので、ネットショッピング用のパソコンとしても重宝するのです。

ただし、ブラウザだけしか動かないということは、ネットにつながっていないと何もできないという事であり、オフラインでできる事というのは限られます。それでも、この「Chromebook」はLinuxがベースになっているということで、オフラインには「Chrome OS」でなくLinuxを入れて使っている方がいらっしゃるということで、今回「Chrome OS」とLinuxが両方使えるようにしてみました。

個人的な目標としては、旅先で時間がある時にさっと起動して終わったらすぐに電源が切れるような軽快な動きをキープしつつ、現在私がWindows10で使っている特殊な日本語入力の方法である「漢字直接入力」が実行できる端末にするということです。私の目標というのはここを読んでいる方にとってはあまり意味がない事かも知れませんが、Linuxの環境を作って必要なアプリをインストールすることができれば、表計算のファイルを使ったり画象の閲覧や編集を行なったりなど、およそパソコンでできることが「Chromebook」でもできるようになりますので、試してみる価値はあると思います。

ここまで長くなってしまいましたので、具体的なやり方と使用感についての話は次回以降としますが、ハード的な面でChromebookのメリットとして写真のようなACアダプターの小ささが旅行用のパソコンとしては大きなポイントであるように思います。USB経由でモバイルバッテリーからの給電はできませんが、その分このパソコンからスマホを充電させるようなこともできますので、本体と一緒に持って行ってもそんなに邪魔なならないACアダプタの仕様となっているのは大きなメリットです。なかなか店頭で見る機会がないかも知れない「Chromebook」ですが、今後安くたたき売りされているようでしたら買ってみるのもいいかも知れません。

※ChromebookにLinuxを入れてモバイルパソコン化する一連の記事について、以下にまとめておりますので、興味があれば以下のリンクからもご覧下さい。

ChromebookにLinuxを入れる その1 なぜChromebookか
ChromebookにLinuxを入れる その2 Linuxの日本語入力環境
ChromebookにLinuxを入れる その3 「Googleリモートデスクトップ」を使う


迷ったら先に歯医者に行こう!

自分自身で何がどうめぐっているのかはわかりませんが、春のゴールデンウィークの前やお盆休みの前、年末年始の前になると何かしら歯に関してのトラブルに見舞われています。オーラルケアはそれなりにやっているはずなのですが、何故こんな時期にと思うことは一度や二度ではないというのが不思議なところです。

今回も原因はわからないものの、冷たいものをいただいた際ちょっと歯にしみるなと思ったところ、何か虫歯臭いような感じがありました。このまま世間はお盆休みに入ってしまうので、お盆明けに歯医者さんには行こうとも思ったのですが、もし大事になったら大変だと思って近くの歯医者さんに出掛けたところ、かなり時間を掛けた治療になりまして、次回こそお盆明けの治療になりましたがとりあえず応急処置だけはしてもらえたので、何とかこれでだましだましお盆期間はやり過ごせるかなと思っています。

個人的な経験で、やはり少しでも気になったら歯だけは早めの治療が大切だということは骨身にしみてわかっているので今回も休み前の早い時期に治療に行けたのですが、特に旅先で歯のトラブルに見舞われると切ないものです。

たまたま先日テレビを見ていたら、大切なテレビ出演で食事のレポートをしている時にあろうことか差し歯が取れてしまったというトラブルを告白していたタレントの方がいらっしゃいましたが、ただ取れただけなら瞬間接着剤でくっつけるという手もあるようですが、その場をしのいだらすぐに歯医者さんに行って治療してもらう必要があります。くっついたからとそのままにしておくとそこから虫歯になることもあるそうなので、素人の応急処置ではなく歯医者さんの治療が基本的に旅先であっても必要になってきます。

これもテレビでの話ですが、タレントの関口知宏さんが、国鉄の乗りつぶしの旅をNHK BSで毎日朝の生放送とともに行なっていた時、旅先で歯が痛くなり途中で歯医者さんを探してさまよったというハプニングがあったことを思い出しました。普段の生活と違い、長距離を電車でもバスでも自動車でも乗ったまま移動するだけでもエコノミークラス症候群になるわけですから、長旅の疲れのせいか顔の周辺に集まる血流の関係からか、いきなり歯が痛くなるという事も出てくるかも知れません。もちろん、テレビ番組で日本を回るのですから出発前に出演者およびスタッフはくまなく健康診断は受けるとは思いますが、歯の場合は前の日まで全く問題なくても食事で食べたものの種類によってはいきなり痛くなったり欠けたり取れたりする場合もあるので、そのハプニングではただただ関口さんが可哀想でした。

そういった突発的な歯のトラブルに対応するためには、定期的な検診と、ちょっと気になったくらいでも早めに歯医者さんに行って直してもらうという心掛けではないかと思います。これから国内だけでなく海外へ行き、現地の美味しいものをたくさん食べて来ようと思っている方は、歯のトラブルについても十分考慮した上で出掛けるようにしましょう。

海外ということで思い出しましたが、海外旅行の際に掛けることができる「海外旅行保険」の治療費用の保険はしっかり入っておいても、歯の治療費用については別に追加料金を払って加入できる「特約」に入らないと、通常の海外旅行保険では歯の治療費を保険で利用することができないのが普通です。保険会社によってはそうした特約のないところもあるようですので、同じ保険に入る場合でも、歯の治療費を出してくれるプランがあるのかということは事前にしっかり確認してから必要に応じて加入することをおすすめします。トータルの費用を考えると、もし海外で虫歯が痛くなってもあくまで自分で帰国まで我慢するならば、鎮痛剤の用意もお忘れなく。

国内の場合は保険証を持っていれば緊急処置をしても全額負担にはなりませんので、旅行の際もしっかり持って行くようにしましょう。あとは、よほど歯の強さに自信がある人でなければ、やみくもに地方の珍味に出会ったとしても闇雲に噛み付かないという心掛けも必要かなと思います。楽しい旅が台無しにならないよう、皆様におかれましても十分に気を付けて下さい。


台風に備える準備と他の災害準備との違い

この文章を書いている現在は、まだ台風は台風としての勢力を保ったまま北上しているようですので、この先の事が不安に思われている方もいるのかも知れません。何事も警戒しすぎるということはありませんので、いざという場合に備えての準備は十分に行なっていただきたいと思います。幸いな事ですが、私の住む地域については大きな台風による被害は目立ったものがなく、一時は高齢者や体が不自由な人のために近くの小学校に避難所が開設されましたが、翌日の朝には閉鎖されたそうで、前日までの準備がとりこし苦労に終わってほっとしたというのが正直なところです。

ちなみに台風が近づいてくる中で、一通り物的な用意は整っている中で、何を改めて用意するかということを考えて、昨日やったことが2つあります。

一つ目は、数多いモバイル機器を停電があっても使い続けるためには必要な、手持ちのモバイルバッテリー3個を追加充電したことです。リチウムイオン電池やリチウムポリマー電池は長い間使わなくてもそんなに放電はしませんが、充電したところ満充電になるまでは少々時間がかかりました。台風の場合、火災や地震と違い、台風が通り過ぎてしまえば停電は早めに復旧するものの、ネットでいろんなことをしていればあっという間になくなってしまうのがスマホを始めとしたモバイル機器の電池です。そんなわけで、最悪で数日は使えるような電気を確保するためにも、手持ちのモバイルバッテリーは満充電の状態にしておきたいですね。今回は利用することはありませんでしたが、近々一人で出掛ける用事があるので、今回の充電行動も無駄にはならないと思います。

次に用意したのは、食に関する準備です。台風の場合は避難所に入ってもそれほど長くは滞在することはないと思いますが、状況により暑かったり寒かったりすることもあるでしょう。特に大雨をともなう避難で全身が濡れてしまったら季節に関係なく体が冷え切ってしまいますので、当日と翌日に使う分くらいのお湯は確保しようと思い1リッターちょっとのお湯をバックパックに入る水筒に入るだけ入れていざという時にはバックパックを背負ってにげられるように準備しておきました。

今回は幸いにもそうして準備したものを使うことはありませんでしたが、こうして作ったお湯はそのまま翌日の朝食用に使えるものなので、ちょっとの手間ではありますが、寝る前に家族みんなで使えるお湯を用意しておくというのも無駄ではないと思います。その際は、できるだけ保温性能の高いボトルに入れておくことをおすすめします。熱湯が7時間でも80℃をキープするだけの性能を持ったボトルなら、お茶の用途だけでなく、カップ麺を温かく食べられるくらいの熱さを保っていますので、利用する手段が増える分いざという時に役立つ可能性が広がります。

あとやったことと言いますと、非常用持出袋の中味を入れ替えました。私は普段、どんな災害にも対応するために範囲が広い防災グッズをバックパックに入れていますが、今回の場合は台風がやってきている時だけをやり過ごすことができればいいという風に状況が違うので、長期にわたっての避難生活を考えたコンパクトな調理器具や、太陽電池パネルなどは出して、代わりにすぐ食べられる食料やお茶セット、ちょっとした着替えなど避難先ですぐに使えるものを優先して持って行くようにしました。

台風が通過した後にはバッグの中味を元に戻すようにしますが、事前に持って行くものを自らの判断で変えられるのが長雨や台風のような自然現象だと思いますので、個々の経験上でこれがあった方が良いと思ったものがあれば、積極的に入れ替えて持ち出すようにすることも大事だと思います。


台風通過中に逃げるための装備について

2017年8月に日本列島を縦断するように近づいてきた台風5号はかなりゆっくり動いているので、進路の情報も変わったりしますし、急に自宅や避難先から移動しなければならなくなることも考えられます。ここでは直近の対策ということだけでなく、いざという時に避難するスタイルについて考えていこうと思います。

もし、安全に車が使えるなら車を使っての避難というのもありだと思いますが、道路が冠水したり土砂崩れで道路が寸断されているような場合には車も使えないことも考えられます。その場合は歩いて移動することも考えておかなければいけないと思うのですが、無風で雨の降っていない時なら普段着で必要なものを手に持って逃げられるのではないかと思いますが、雨が強いだけでなく風が強い場合は普通の傘は役に立ちません。

傘を差したはいいものの一瞬で使い物にならなくなった傘は凶器に変わることもありますので、風雨が強い中外に出なければならない場合には傘以外の雨具を使う方がいいわけで、どういったものがいいのかということで、一つ提案したいのが上から羽織るポンチョだったり、上下に分かれたレインウェアだったりします。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/icipaine-2976.html

私が今使っていて過去のブログで紹介した文章ですが、使い古しの自転車用合羽があればそれを流用してもいいでしょうし、雨の中で使う時に肌にベタベタ付かないような素材が使われているような登山用のものを新たに用意しておいてもいいでしょう。どちらにしても、雨具を着ないで雨が直撃することで体温が下がるような事にならないように、基本的にはレジャー用のものでも家族一人に一つ着るタイプの雨具を用意しておくことは大切だと思います。

また、避難するのが夜になる時には、頭に付けるヘッドライトを同時に用意することで足元を十分に確認しながら進むことができます。それほど高いものでもないのでヘッドライトを用意しておくということと、充電池はきっちり充電しておくことを心掛けましょう。電池はライトの中に入れておいてもいいですが、バッグの中に入れておくと何かの拍子にスイッチが押されることで電池の中の電力を使い切ってしまった状態でいざという時に使えないということもあるかも知れません。

充電池の中でもパナソニックのeneloopなら、長期間そのままにしておいても自然放電が少ないと言われています。個人的に試したことはありませんが、5年放置でも自然放電は30%(残量は70%ということ)というメーカーの発表があるほどなので、一年に一回充電したeneloopをヘッドライトとともに保管し直すようにすれば、いざという時に困るということはないでしょう。また、多くの日常的に使っている電化能品を単三や単四のeneloopを入れて使うものにしておいて、多めに買っておいた電池をまとめておいていざという時にはその電池のストックを持って逃げるようにすることでもいいでしょう。

次に、そうした荷物を持ち出す場合どんなバッグで持ち出すかということになると思います。日々使っているバッグでも十分だとは思いますが、暴風雨の中では安全に持って移動することは大変になると思います。そこでおすすめしたいのが、小さいものであっても登山用として雨対策がされたバックパックを利用することです。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/icipaine-2976.html

これも過去のブログで書いたことですが、デイユースに使う小さなバックパックを私は非常用として持っています。こうしたバックパックの特徴は、別に購入しなくても標準でバッグを風雨から守るレインカバーが標準で付いていることです。

レインカバーがあれば雨具の上からバッグを背負ってもいいですし、二重に雨対策をしたいなら、大きめのポンチョだったらレインカバーを付けた状態でバックパックを背負ってからポンチョをかぶるようにしてもいいかも知れません。まだ雨が降っていない時でも逃げる時にあえてレインカバーを付けておくことで、どうしても水に濡らしては困るものが入っている場合でも比較的安心して持ち運ぶことができるようになるでしょう。自分でカバーを工夫するよりも、急な天候の変更および、平地よりも激しい暴風雨にさらされることのある登山でも荷物を水に濡らさずに守ることを考えて作られている登山用のものを選ばれるのがおすすめです。

歩くのも大変な暴風雨の中で、あえて屋外に出て逃げるというのは普通に考えるだけで危険ですし災害避難のためのセオリーではありませんが、災害が私たちの常識では考えられないような事象を引き起こすことも考える中で、答えを複数持っておくことは重要だと考えます。ですから、あえて屋外に行くという決断をしたら雨や風の大小に関わらず、その中を歩いて移動する場合はレインウェア・ポンチョにレインカバーの付いた登山用のバックパックをセットで使い、夜にはさらにヘッドライトを併用することを考えておくことが、いざという時の決断をするためにも大切になってくるのではないでしょうか。


日東紅茶 フルーツ薫るサングリア スティック

外出先でいつでもお茶が楽しめるように作ったセットの中にいれている、スティックタイプの水やお湯で溶かして飲む飲料「塩とライチ」は夏の水分補給には随分役に立っていて、まだまだいただく機会があると思い、追加の分を購入してきました。その際、スーパーの陳列棚にならんで併売されていたのが同じ日東紅茶が販売する「フルーツ薫るサングリア」です。

普通サングリアと言うと、赤ワインに新鮮なフルーツを合わせるカクテルです。飲み残したワインとお好きなフルーツで自分で作って頂いている方もいるかと思いますが(ネットにはさまざまなレシピが紹介されているようです)、基本的にアルコールの入る飲料は車を運転する場合にはご法度なので、今回紹介するようなノンアルコールの粉末というのは、飲料を割る液体によってアルコール飲料もノンアルコール飲料も自在に作ることができるので(本製品に赤ワインを入れて飲みやすくするのもアリです)、なかなか貴重ではないかと思います。

普通に飲む場合は水やお湯で割ることになるのですが、この種の飲み物の場合、沸騰したてのお湯ではなく、ちょっと熱めのお湯でも十分に楽しめるので、コーヒーを淹れるにはちょっと冷めてしまった真空断熱ボトルに入ったお湯を活用するのにもおすすめになります。もちろん出先で購入した冷えたミネラルウォーターや、純粋な炭酸水で割っても美味しくいただけます。常温の水でも個人的には飲めるとは思うのですが、より美味しくいただくためには様々な状態の水やお湯で試してみるのもいいかもしれません。

このサングリアの特徴としては、袋裏の記載によると「おいしく鉄分補給」「ビタミンCたっぷり」ということだそうです。おいしいからといって飲みすぎると糖分の取りすぎになってしまいそうですが、私の場合はコーヒーやお茶を飲み飽きた場合の気分転換だったり、熱々のお湯の入手が難しい場合に冷水や炭酸水で割っても美味しい飲み物として、夏の塩分補給に有効なおなじ日東紅茶の「塩とライチ」とともに常備し、出かける際にも持って行くことになるでしょう。

また、同じように日東紅茶が出しているスティックタイプの飲料として、山梨産の桃の果汁が入っているという、「厳選果汁のとろける白桃」や「南国果実とココナッツ」というスティックタイプの飲料も販売されています。ぶどうの味が苦手な方や小さなお子様にも飲ませたいなら、これらのものも購入候補にするのもいいかもしれません。個人的には今あるものを飲み切った後に試してみたいと思いますが、毎日飲むようなものではないので、ここでは商品名だけの紹介に留めさせて頂きたいと思います。

個人的にはこうした粉末タイプの清涼飲料の素というのは年中安定して購入でき、さらにもっとバリエーションがあってもいいと思っています。今まではホットレモンとかショウガ飲料のようなものがスーパーの店頭で目立っていましたが、水かお湯があれば用意する粉末を変えるだけで様々な飲み物がいただけるなら、ボトルには冷水かお湯を入れていくだけで良くなるので、旅先でボトルを洗う心配をしなくても済みます。

ジュースをそのままボトルに入れて持ち運ぶ場合、入れるものによっては破裂したり中身が傷んだりする可能性もあるので、あまりジュースをボトルに入れて長時間持ち運びたくはありません。お茶やコーヒーを直接ボトルに入れて持ち運ぶ場合も、匂いがパッキンに染み付いたりするので個人的には元々好まなかったのですが、コーヒーやお茶をはじめ、このような清涼飲料系の飲み物も水やお湯に溶かして飲めるようにして持ち運べるということになると、ボトル自体の維持費もかからなくなるでしょう。

というわけで、シーズンごとに新しいものが出てきたらそれらも試しつつ、コーヒーが基本のお茶セットに合う究極の飲み物を探すことは続けていきたいと思っています。


JAFから来たのは自動車税制に関するアンケートメール

このブログではあまり政治関係の話については展開していませんが、車中泊を行うのには車がなければ始まりませんし、モバイル通信についても公共の電波を使うこともあって、行政とからめた話にならざるを得ない場合もあります。今回の話は、私達が車を維持するためには必要不可欠な車についての税金の話です。

期間外に読まれる方からすると唐突な感じもするかもしれませんが、ちょうどこれを書いている現在政権与党である自民党が内閣改造を行い、内閣総理大臣である安倍晋三氏にとってはいかに国民の支持をえるのかという正念場という認識を持っている時期になります。そんな時に、私が加入している日本自動車連盟(JAF)から、アンケートのお願いのメールが届きました。

今回のアンケートは「自動車ユーザーの声を税制改正要望として政府へ届けるため」ということで、様々な自動車に関する税金(取得税、重量税、自動車税、揮発油税など)の現状を解説しながら、今のままでいいのかそれとも不満があるのかを正直に回答してくれということでした。

普段の生活をしているとなかなか政治への参加や意見を直接述べることは難しいのですが、たまたま今回は私がJAFに入っていたということから、来たんない意見をアンケートに記入して送信しました。

具体的に書いたのは、ガソリンを購入する場合、揮発油税の入った単価に消費税を掛けるのは他の品物ならありえないので、購入するガソリンの単価が今と同じくらいになるとしても、消費税とは分けて請求してほしいということと、新規登録から13年以降になると自動車税が高くなることへの不満でした。

消費税と揮発油税のはなしは以前から問題になっていたのでご存知の方も多いかもしれませんが、自動車税については自分が該当の年式の車に乗っていないとなかなかわかりずらいかもしれません。もし今の日本がフランスやイギリスのように、期限を決めてガソリン車やディーゼル車の販売を全面的に禁止するような施策をうっているならその中での措置として古い車に乗っている人から税金を余分に取ることで非ガソリン車に買い替えてもらう方法の一つとして有効に働くかもしれません。しかし今の状況ではまだ燃料はガソリンのままのハイブリッド車が国内では主流であり、すぐに電気自動車に乗り換えられるようなケースはまれでしょう。

車を廃棄するにもエネルギーがかかるわけですし、ガソリン車でも厳しい環境基準をクリアしてきているのが日本の車なわけですから、単純に年式から13年を経過したからと、まるで環境に配慮していないかのように大事に古い車に乗り続けている人から多くの税金を取るというのは個人的には再考していただたいと前から思ってきました。それでも、環境基準をクリアしない車や実質の燃費が悪い車について増税するというのならわかるのですが、どんな車でも一律13年過ぎたら増税になるというのは取る方は楽でいいですが、すべての計算を手作業でやることもないわけですし、多少複雑になっても実務に影響が出ることは少ないのではないかと思います。

実際のところ、JAFがユーザーの声を政府与党に届けたとしても今の税制が変わるとも思えないのですが、それでもなんらかの意見を出すことのできる機会があるというだけで、多少の希望は持てるのではないかと思います。最近ではJAFのことを単なるロードサービスを展開する団体だというような認識しかない方もいるのかもしれませんが、ドライバーの意見を代弁してくれる団体として期待したいですし、同じようなアンケートメールのお願いがきたら真面目に回答しようと思います。


中距離の移動手段に悩む

毎年この時期に静岡から京都まで片道約300キロの行程を出掛ける用事があるのですが、微妙な距離であるだけに状況によって現地までの交通手段をどうするかで悩むことになります。これが北海道や九州だったら飛行機か新幹線で必要に応じてレンタカーでも借りるという考えでいいのですが、確かに長い距離ではあるのですが新幹線でなくても当日中の往復が可能な「中距離」とも個人的には思える距離の移動なので、料金的なことだけでも、時間的なことだけを理由にして交通手段を決めたとしても、実際に出発日周辺に何があるかで手段を変えることもあります。

というのも、例えば台風が日本に向かってきていて、出発地と目的地の間を進んでいるときに鉢合わせしたら、まず飛行機は運行休止になるでしょうし、鉄道についても一定量の雨や風によっていったん止まってしまったら、迂回できる路線がない限りは足止めをくらってしまいかねません。

さすがに大きな地震が起きたら無茶な移動は諦めるしかありませんが、最近では天気予報が晴れの予報でも突然にゲリラ豪雨が降ってきたりします。昨年、京都へ出掛けて帰ろうとしたところ京都周辺で大雨があったようで、本来乗る予定の電車が来ず、全体的に30分くらいの遅れが新快速を中心に出ていました。その時はあくまで局地的に短時間降っただけだったので、何とか普通列車を乗り継いで帰って来られました(その時は一日でJR普通列車乗り放題の「青春18きっぷ」で往復という強行軍でした)。しかし、雨が続いていたら途中で繋げなくなることも予想できたので、在来線が遅れていてその先が止まっていることが判明した場合、もし同時刻に新幹線が動いていれば動いているうちに乗り換えて帰ってくるという手段も考えなければならないところでした。

幸いにして昨年の京都からの帰りについて、雨は京都と大阪付近で激しく降っていただけだったので、何とか普通列車を乗り継ぐことができ、多少時間に遅れは出たものの何とか無事に帰って来られましたが、今年に入ってはいつどこで数時間も身動きが取れないようなゲリラ豪雨が降ってくるか全くわからないので、同じ手段を使うにしても常に雨雲の動きには注意しながら、のほほんと電車に乗っているわけにもいかなくなりそうです。

そんな事もあるので、ぎりぎりまで交通手段は決めたくないのです。天候さえ安定していれば新幹線を「こだま」にすることで安く乗れるJR東海ツアーズの出しているツアー商品(乗車券ではありません)「ぷらっとこだま」なら私の最寄り駅である静岡駅から京都駅まで指定席でも片道7,700円と格安で「こだま」と言えども新幹線なので寝ているうちに帰って来られて実に快適なのですが、このチケットは当日の購入はできず、さらに乗車券ではないので悪天候で遅れがあっても変更はできず列車に乗り遅れたら無効、チケットを買った列車が運休の場合のみ払い戻し対象となるという風に、いろいろ制限があるのです。ぷらっとこだまを利用する場合、もし現地で何か天候によるトラブルがあった場合に怖いというのが正直なところです。天候が安定している季節ならいいのですが、不安定な季節というのは本当に考えてしまうのです。

天気予報で当日の現地の天気が安定しなさそうな場合には、とりあえず行けるところまで安く移動できる季節きっぷの青春18切符を使い、もし在来線のトラブルがあった場合、新幹線が動いていれば使うか、どうしようもなくなったら早めに沿線上にあるビジネスホテルに入ってしまっても新幹線より安く帰って来られたりするなど、行動予定の変更がしやすいのは普通列車を使った18きっぷを使った旅の方だったりすることもあるのですから、当日までの判断はなかなか難しいものです。

さらに、「ぷらっとこだま」より安く京都に行くのに、深夜バスを使うという方法もあります。料金は静岡駅から京都までは7,000円から7,200円(事前割引なしの場合)くらいで、バスの中で車中泊をして午前6時前に京都駅に着きます。ただ、深夜バスは普通列車と比べても席こそセパレートなものの他の乗客との関係もあってゆったり休むことは難しく、事前予約しようとしても満席で乗れない場合もあります。以前は京都での用事を済ます前に早朝観光をするためにこのバスに乗って行ったり、逆に京都在住の友人と飲みに行った後に乗って翌日早朝着という形で利用したこともありましたが、バスの運行の関係上、京都発でなく大阪発であったため、すでに京都駅から乗ったら周りはUSJで遊び尽くした人たちが爆睡していて席に付くことも大変で、個人的にはかなりストレスがたまるのでどうしても現地で滞在する時間を確保したい場合以外はおすすめしづらいです。

あと、鉄道でない公共交通機関の宿命として、高速道路を走る路線ということで、天候だけでなく事故による渋滞や、全く動かずに時間だけを浪費する可能性もあり、さらに公共交通機関なので自分の勝手で途中で休んだりすることもできないので、事前にチケットを入手してしまったら、とにかく当日は天候不順も事故も起こらないで欲しいと願うしかないでしょう。

そう考えると、同じ高速道路を走ることになりますが、自分の車に乗って京都の手前まで行って、パークアンドライドの仕組みを使って往復運転というプランも十分に有りではないかと思うのです。実際に京都まで行く時には浜大津の駅に隣接する駐車場を利用するのに、指定の切符を購入すると、駐車場の一日料金が500円で利用できる仕組みがあり、過去に何回か利用しています。特に浜大津の駐車場は名神高速の大津インターからすぐなので渋滞とも無縁で、特に帰りは駐車場からすぐに高速道路に乗れますので車で京都観光を考えている方にはおすすめの方法だと思います。

もっとも車を使っての旅は全ての行程を自らの運転で行くということになると体力がないととてもだめですし、疲れたまま運転していると自ら事故を引き起こしてしまう可能性さえあります。人によっては自ら運転をすること自体がNGだという方もいるかも知れませんが、自ら運転して行くということになると、ゲリラ豪雨のような事があったとしても自分のペースで休んで行くこともできますし、台風の場合は時刻表にとらわれず台風がまだやって来ない時間に出発したり、台風のコースによって自らの運転するコースを変えて行くこともできます。

そんなわけで、最近ではあえてぎりぎりまで交通手段を決めず、前日に18切符を利用回数分買うか、天気予報で全く心配がないと判断したら新幹線利用の「ぷらっとこだま」にするか、とにかく天気予報を見ながら判断し、もし当日の天候悪化で足止めをくった場合に備えあえて公共交通機関を諦めて車で出掛けるというパターンもしっかり持っておきます。車で出掛けた場合は、もし帰りに大雨や台風に行く手を阻まれたら、車中泊のために準備した寝床で仮眠を取り体力の回復も待ちながら進もうかと思っているのですが、予定している今月末の週末には、今週末のように台風がやってこないことを正直祈りたい気分です。


少し進化したスーパー銭湯の宿泊施設

夏休みには遠方を目指して東海道を移動される方も少なくないと思います。そんな中、リーズナブルな車での旅や青春18切符での旅をされる場合、最大の試練と呼ばれているのが横に長い静岡県をいかに攻略するかという事ではないでしょうか。

そうでなくても延々と長距離の移動をする中で、金額的にも安くリフレッシュすることは、特に夏の旅行の際には重要なポイントになってくるのではないかと思います。今回、地元民にはあまり関係ない情報ではあるのですが、静岡県を横断するにあたりビジネスホテルよりもリーズナブルで体もリフレッシュできる、今までは個室による宿泊提供のなかった「時之栖 駿府天然温泉 天神の湯」の宿泊情報を紹介します。

まず、大事なのは交通アクセスだと思うので、そちらから紹介します。一般的に言うと入浴施設と簡易宿泊施設が一緒になっている複合施設は大きな駅の近くに多くあり、車での利用が難しいというイメージが有ると思います。ただこの施設はまず入浴を主に提供する施設として地元民が車で利用しに来るのを狙うような形で作られているので、駐車場も約200台用意されていて車中泊の旅の途中にも安心して立ち寄れます。

高速道路利用の場合は上り下りで静岡ICおよび清水ICの利用になりますが、高速を降りてから10~15分くらいで到着するイメージです。ただ近い将来、東名高速上の静岡と清水の間に新たなスマートインターが作られる予定になっているので、施設利用の場合には新東名よりも東名高速の利用が便利になってくると思います。

また、鉄道利用の場合でも日中ならJR静岡駅から無料のシャトルバスが走っています(午前10時~午後5時発の便まで タクシーでは約7分)。ただ、施設はお隣のJR東静岡駅からの方がちょっと近くタクシーで約3分で、午前10時50分と午後4時50分の2便のみシャトルバスも出ていますが、駅から施設までは歩いても行けない距離ではないです(^^;)。18切符で静岡付近で宿を取る場合、駅前のビジネスホテルよりも入浴施設が充実している分、時間さえ合えばこちらの施設を使った方がいい場合もあります。

宿泊に利用するのはカプセルタイプの客室で、上段と下段があり荷物置き場は別になるスタンダードタイプ(一泊4,500円 天然温泉利用料金・朝食バイキング込み)と、一段で荷物置き場も完備されているデラックスタイプ(一泊5,000円 天然温泉利用料金・朝食バイキング込み)となっています。両方の部屋にはテレビの他、コンセントやUSBソケットも完備されていて、一名利用で寝るだけなら必要十分な施設ではないでしょうか。

利用される場合は、当日でも電話ないしweb上からの予約の上で訪れることをおすすめします。価格的には安いビジネスホテルくらいの設定になっていますが、午後6時以降の入湯券が平日1,300円・土日祝日1,500円で、翌日朝までの泊まり料金が2,000円追加となっているので、これだけでも週末は泊まる場合に3,500円がかかります。カプセル利用の場合は料金に朝食代も入っているので、カプセルタイプの個室をキープするための料金はごくわずかです。もっとも、個室が取れない場合は無料休憩所やリラックススペースを使っての夜明かしと個室とのグレードがあまりに違いすぎると感じるところもあります。

こういった施設と比べるのはどうかと思うのですが、車中泊ができる車で付加サービスを受けられる宿泊施設としてキャンプ場を利用する方法もあると思うのですが、キャンプ場では入浴はできてもそこまでの施設は充実していないでしょうし、一人での利用で翌日はすぐに出発するという感じで使うなら、このような施設でも十分と感じられる方もいるのではないでしょうか。

ただ注意点として、家族で利用するような場合、12才未満のお子さまは利用不可という内容になっていますので(施設の全てが12才未満の入場ができないようになっています)、小さい子を連れての宿泊には利用できません。ご夫婦で利用される場合も2部屋での宿泊が基本になりますので、あえて安い方の上下で利用するなどして、とにかく風呂に入って体を休めるという目的で利用するつもりで使うのがいいでしょう。

さらに詳しい内容や館内の施設案内、アクセスや予約については以下のリンク先に全ての記載があります。予約はweb上からもできますし、電話予約も可能ですので、リンク先を見ただけでは不明な点を直接聞いてみるためにも直接電話してみるのも有りだと思います。地元民としてはさすがに日帰り以外では使う予定はないので実際の宿泊レポートはできないと思いますが、同じような施設が全国で展開されたら、通行ルートを多少変えてでも是非利用してみたいですね。

http://www.tokinosumika.com/tenjin/


一杯あたりの価格が安い! 業務スーパーの「ラグジュアリッチ モカブレンド」

ここでしばらく、どこでも豆から挽いたコーヒーを飲むために始めた道具集めをしていたこともあって、毎日コーヒーを飲む生活をするようになりました。ただ、コーヒーだけでなく日本茶も毎日飲んでいるので、やはり気になるのが毎日コーヒーを飲むコストということになります。

いろんな情報をネットで集めながら、何が安くてそこそこ飲めるか(美味しいというところまで期待するのはおこがましいと思っているため)という点で調べてみたところ、まず出てきたのはAmazonで購入できるコーヒー豆の安売りを行なっている澤井珈琲というところのブレンドコーヒー福袋というもので、500gのパックが4つで2017年8月2日現在、税込価格が2,570円となっています。2kgというのは結構多いですが、一杯あたり10gとして計算すると、税込の価格でも一杯当たり12.85円と、以前BROOKSが盛んにコマーシャルを行なっていたことで覚えていた、一杯あたり19円より安くなります。

ただ、さすがに2kgというコーヒーを一気に買うのは気が引けましたし、もし口に合わない味だったら200杯を我慢して飲まなければなりません。ということで、あくまで自分の行動範囲の中で購入しやすく、なおかつ安いもので評判のいいコーヒー豆というものがないかと調べて浮かんできたのが今回紹介する「業務スーパー」の店頭で販売されているコーヒー豆でした。

業務スーパーで売られているコーヒー豆は、私が訪れたお店では3種類あり、パッケージの色で分けることができます。焙煎が強い方から「黒」(アイスコーヒー用)「白」「赤」となっています。ネットでの評判は「白」パッケージの「ラグジュアリッチコーヒー」の方が良いようでしたが、苦味は今回紹介する「赤」パッケージの「ラグジュアリッチ モカブレンド」の方が少ないように感じましたので、家族の中では苦味を好まない人がいるということから「赤」パッケージを購入しました。

ちなみに、写真のパッケージは400g入っていて税込みでも427円という安さです。単純計算して一杯あたりのコストは約10.7円と澤井珈琲の福袋をしのぐ安さになっていますが、問題は毎日飲んでも大丈夫な味なのかということでしょう。

このコーヒーを飲む前に飲んでいたのは、地元のコーヒー屋さんで半額セールがあったことで購入した本来は100g600円の豆でしたが、まず残念ながらコーヒーの醸し出す香りという点では全く違いました。地元のコーヒー屋さんは焙煎してすぐに飲んでいるということもあるかも知れませんが、容器を開けてぱっと香りが広がるようなところまでは無理のようです。実際の豆はこんな感じで少し小さめです。

実際に飲んでみたところ、苦味は「白」より少ないとは言ってもそこそこの苦味は感じられました。ただ、この苦味も中途半端と「白」パッケージを好む方が言われるのではないかと思えるくらいのもので、それは逆に苦味が嫌いな人にとっては飲みやすくなっている(あくまで他の豆との比較の問題ですが)のではないかと思われます。

私自身がコーヒーの味のことをとやかく言える人間ではないとわかってはいますが、確かにこの豆では熱い牛乳と混ぜてカフェオレにするにはちょっとという感じがしますし、そのまま飲むという点においては、安さの割には全く飲めないような事もないですし、何かのセールで普段高い豆が安く買えるような時以外に飲むコーヒーとしては十分ではないかという結論に達しました。

個人の味の感じ方には幅があり、とても飲めないと感じる方もいるかも知れませんが、少なくとも作りおきや出がらしのコーヒーではなく、飲みたい時に豆から挽いて飲めるという点では十分メリットがあります。ただ、豆から挽くということで手間はかかりますので、コーヒーの選択としては一杯ずつ売られているドリップバックのコーヒーやインスタントコーヒーの方が手間を掛けずにお湯だけあればすぐに飲めるという点では優れている部分もあるので、外出先でいただくお手軽なコーヒーという事では一つに絞ることも難しいでしょう。

それでも、いちいち外でも豆をコーヒミルで挽いてフィルターを通すという手間も含んで楽しみたいという方には、これだけの安さなら頻繁に飲めますし、お近くに「業務スーパー」の店舗がある方なら、ご自身のお好みに応じて「黒」「白」「赤」のパックの豆からまずは一つ試してみるのもいいかも知れません。


盗難防止手段が車の維持費を上げてしまう不安

技術の進歩というのは、技術の塊である自動車の窃盗に関しても進化を繰り返すようで、最近の窃盗の方法としてあるのが、ドアをこじ開けた後にあらかじめ用意した特定の車に合う制御機器を外して載せ替えることで、これも制御機器とセットで用意したキーを使って車を簡単に動かせるようになるのだそうです。私はそんな方法があるということすら知りませんでしたが、そうした方法で盗まれる車は多いとのことです。

ニュースではトヨタプリウスの窃盗事例について紹介されていましたが、いつの世も街中に溢れているありふれた車を狙うというのはセオリーで、さらに一部情報によるとモーターで発進する分音が小さいのでわかりにくいという状況もあるのだとか。どこまでが本当のことかは判断できない部分もありますが、窃盗自体はなくなっていないことは確かなので、何らかの対策が必要になってくることは間違いありません。

ネットのコメントなどを見ると、制御部品を取り外して別に用意した同じ型の部品をつなげる際に特別な手順を踏まないと動かないようにするようなセキュリティを、メーカーが標準で付ければここまで簡単に盗まれないという話も出ていました。ただしそうなると、もしプリウスに限らず車のシステムにおける警告灯が点灯した場合、そのメンテナンスはディーラーの販売店でないとできなくなってしまいます。

つまり、いわゆる町の車屋さんでは何処かから正常に動く部品を調達してきて付け替えようとしてもお手上げとなってしまい、たとえ警告灯が点灯する原因が制御機器の不具合だと原因が特定されたとしても、今までのように新品でない中古部品(リビルト品なら一定期間の保証も付きます)を取り寄せて、比較的安く修理することもできなくなってしまうかも知れません。恐らくそうなったらシステムに起因する故障が疑われた場合は全てメーカー送りになり、決まった金額の修理費が請求されるようになることになるのでしょうか。

こうした傾向が現実のものになってしまった場合、新しい技術についての不具合があった時に車のユーザーの修理負担はどうなるのか今後も不安に思う点です。例えば最近になってどのメーカーの車にも付き出した自動ブレーキですが、そこそこ新しい技術であるため、新車としての保証期間が切れ、後でリコール扱いになるような不具合であってもリコール発表前に問題が出た場合は、おそらく自費での修理になるかも知れませんが、そうなったら一体いくらくらい掛かるのかは、ちょっと想像すらできません。その辺りが最新技術を搭載した車に乗る人にとっては当たり前だと言われると確かにその通りなのですが。

そういう意味でも、今のところは大事にガソリン車に乗っておこうと思いますが、それでも現状では何とか、メーカーはもし何か不具合が出た場合には部品を交換して直すことができる余地を町の修理屋さんや中古部品を扱っている業者にも与えてくれている状況があるので、そこまで深刻に考えるのは考え過ぎかもしれません。ただ、今後さらにこの種の盗難被害が頻発し、それが社会問題化してきたら、多少不便になることはあったとしても、人々のセキュリティについてのお金のかけ方の意識が変わり、ある程度の車の維持費がかかってもセキュリティ強化をすることも仕方ないとメーカーが考えれば、改めて車を持つことに対する意識も変わっていくのかも知れません。

憎むべきは簡単に車を盗んで利益をあげている窃盗犯なのですが、日頃の足として車を使っている人も多いと思うので、リーズナブルに利用できる車も作り続けてほしいと思いますね。さしあたって、以前このブログでも車中泊車のベースとしておすすめした軽トラや軽のワンボックス車については今のところハイブリッド化の話はありませんが、今後はどのように変わっていってしまうんだろうと、それも不安になります。