月別アーカイブ: 2017年3月

利用開始から6年目のプリンタの調子の悪さの原因は?

私は高品質の印刷というのにはあまり興味がなく、とにかくそこそこの品質でもいいので、コストを安く印刷したいと思ってブラザーのプリンタを使っています。旧ブログの方で購入レポートを書いたのが2011年9月ということで、年賀状の印刷は5回無事にこなしてくれ、それ以外にも必要に応じて印刷をしていますが、驚くべきことに、購入時にプリンタ本体とともに購入したインクを直接注入できる「ビックタンク」(写真のプリンタ右前方の出っ張った部分がビックタンクです)および、継ぎ足し用のインクを使っていて、まだインクは使い切っていません(^^;)。プリンタが1万円弱でビックタンクと補充インクのセットが1万5千円くらいと記憶していますので、約2万5千円の初期投資で紙代以外の印刷コストが購入時以来全くかかっていません。

ただ、最近めっきり冷え込んできたせいなのか、4色のインクのうち黒だけが一切出なくなるという不具合に襲われました。さすがにもうハード的に寿命なのかと思ったものの、何とか黒が出るようにびっしり黒で塗られた印刷用のパターンを印刷してみたりしたのですが、黒でなく緑が出たりしてなかなかうまくいきませんでした。

恐らく、ヘッドがつまっていることだけはわかったのですが、あえて黒のインクだけを出す荒療治がきかなかったということもあり、今までは黒のカートリッジだけを差し替えたりして試していたのを、いっそのこと全てのカートリッジを外してみて、改めて差してみたらどうだと思い付きました。

ちなみに私の持っているプリンタは古いものなので、まだカートリッジにICチップが付く前のものです。それでも、全てのカートリッジを外して画面の指示通りに付け直していたら、「カートリッジを新しいものに取り替えますか?」という表示が現われたので「はい」を押してそのままインクを補充したビックタンクを全て付け直したところ、いきなりプリンタはヘッドクリーニングを始めたのです。

考えてみると、今までカートリッジを付けっぱなしにしてインクを補充していたということもあり、純正のカートリッジを替えた場合と比べるとそれほどヘッドクリーニングを今までしていなかった可能性があります。これでもしかしたら黒の発色もちゃんと出るのではと思い、かなり長めのヘッドクリーニングが終了したのを見計らって改めて黒色の多い原稿を印刷してみたところ、問題なく普通に印刷することができたのでした。

今でこそ普通にインクを補充するようなプリンタも日本で売られていますが、私の使っているプリンタはあくまでカートリッジを交換することが前提のもので、ずっとカートリッジを付け続けながら長期間印刷を続けるということは想定されていなかったのかも知れません。

しかし、今回改めてこうした状況を確認してみて、やはりたまにはプリンタに新しくカートリッジを交換したと思わせるような事も必要なのかなと思うところです。私のプリンタは、純正でないインクを使った時点ですでにメーカーに修理を頼んでも有償になるような状態になっていたのですが、それでもこれだけ長く使えるのですから、年賀状シーズンだけでなくそこそこ印刷をするような方にとっては、先に互換インク継ぎ足しセットを十分に調べてから、そのインクカートリッジに合うプリンタという風に狙いを付けて、プリンタの価格推移を見守って安くなった時に買えば、すぐにプリンタの調子が悪くなっても諦めが付くと思います。

なお、最近のインクカートリッジに付いているICチップについても十分に考えられた上で商品化されているので、インクが入っているのに印刷されないようなことは基本的にないですし、もしそんな状態になった場合には販売元に相談されれば対応してくれることが期待できると思います。

ただしこうした互換インクを使う場合、さも正当に使用してインクの出が悪くなるなど故障したという体で無償修理を申し込んだとしても、そこはメーカーですからメーカーの推奨するインク以外のものを使っていることがわかれば、当然修理自体が受けられなくなる可能性は高いです。その事自体に文句を言うようなら、最初から純正インクのみで使うべきだと私は思います。

そういう事を十分理解できるなら、新しくプリンタを購入する時にインクを継ぎ足して使えるようにするものを購入する選択をするのもいいと思います。ただ、継ぎ足しインクは染料なので水に弱く(逆にプリンタヘッドが目づまりしにくいという事で長く使えていることも確かですが)、カラーも4色ということで他社と比べると印刷品質は劣ることも覚悟してください(^^)。


プライベートな記録こそ手書き・物管理でなくクラウド保存へ

このブログは車中泊のブログとして、最初は主にレジャーを楽しむ手段の一つとしての車中泊のノウハウについて書いてきたのですが、ブログを始めてから日本国内で大きな災害が何度も起こる中で、災害時にも快適に過ごせる車の中での環境を色々考えながら、自分ならこうするということを考えながら更新させていただいています。そうしたノウハウはインターネット上に残っているので、プロバイダーの管理しているハードが物理的に全て壊れない限り、自分のパソコンがなくなっても残るわけで、もし仮に自分が大きな災害に遭遇したとしても、パソコンなどは単なる入力装置と割り切り、物に固執しない生活に変えていかなくてはと思っています。

本日で発生から6年を迎えた東日本大震災においても、わざわざ忘れ物を取りに行ったために逃げ遅れたというケースは残念ながら発生してしまいました。ということで、ここからは個人的な意見ではありますが、大切な家族との写真や自分にとっては大切な思いが詰まったデータというものの管理には、クラウドを使って保存をすることをおすすめしたいと思い、その提案ということで書かせていただきたいと思います。

ただ、クラウドに全てのデータを放り込んだ場合、それを外部から見られてしまう危険というのはどうしてもつきまとってしまうので、本当に他人に知らせたくない情報については、自分の頭の中に叩き込むしかなくなってしまいます。データの情報流出が気になる方はあくまで自分にとっては大切なものでも、他人にとってどうでもいいものについてのみ、クラウドに入れるという考え方もあるでしょう。今回はそうした種類のデータとして、デジカメやスマホで撮ったプライベートな写真・動画や、日々の日常を記録した「日記」についてネット上に保存する方法についてその私なりのノウハウとともに紹介します。

まず、写真や動画については、家族の成長記録や旅や日常のスナップ程度ならみんなで後で見ることを想定して撮影しているところもあると思いますので、そうした写真をスマホで撮影し、撮影したものを「Googleフォト」に自動でアップロードしておくことをおすすめします。やり方は、スマホにGoogleフォトアプリをダウンロードし、Google IDでサインインした後で起動するだけでスマホのカメラで撮ったものは自動的にクラウドにアップロードされ(基本的にはWi-Fiの使える環境に入った時にアップが行なわれますので、LTE通信の高速クーポンが減ることはまずないでしょう)、スマホを使っている人も知らないうちに、日ごとに撮った写真や動画は端末内だけでなくバックアップされるのです。

後であの時の写真を見たいという場合は、アプリを開くと写真は日時の順番で並んでいますので、何台もスマホを乗り換えたとしても、前のスマホで撮った時期の写真も新しいスマホで見ることができます。ですから、もしご自身のご両親がスマホにした場合は、とりあえず「Googleフォト」をインストールし、スマホで撮影した写真をクラウドにバックアップするような設定にしておいてあげれば、もしいざという時でも、写真が無くなるのが惜しくてスマホを取りに家に戻らなくてもいいということになります。新たにスマホを購入して同じようにアプリを入れれば、以前の写真も新しいスマホで見ることができるようになるという事を常に言っておけば、家族の思い出の詰まった写真のために命掛けの行動をするようなことも防げますので、もし対象の方が家族の中にいらした場合はぜひアプリの導入をご検討下さい。

写真撮影をスマホでなくデジカメて行なっている場合、もしお持ちのデジカメにWI-Fiによる通信機能が付いている場合、中のカードを出さなくてもスマホと通信し、中の映像をスマホに移した上でGoogleフォトにアップロードするという方法もありますし、パソコン経由ならデジカメの中に入れたカードを出してパソコンにカードリーダーで接続し、そこからWeb経由でGoogleフォトにアップロードするような形が取れます。設定の仕方によってはカードがパソコンに認識されたらすぐにアップロードを開始させることもできますので、必要に応じて設定をすればそれほど難しいことではありません。

次に、日記についてですが、日記を手書きで書いている方というのはそれなりにいると思います。ただ、過去の自分の行動について後から思い出したいという事が以前あって困ったという方で、後から読み返すことがあるなら、手書きではなくパソコンやスマホから書く方が、検索可能で日記そのものを探さなくて済む分便利です。私の場合はその日の行動や会った人、様々な出来事を具体的に入力していくような日記のスタイルにして、書きたい事があればその後に文章を書くような方法で、さらにワープロソフトではなく表計算ソフトのエクセルかその互換ソフトで書いています。基本3行を使い一番左に日付、次が天気、そして3つめに日記を書く形で枠を広げておきます。

・私の場合の記入例(日記記入欄)
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(仕事の場合)
自宅→職場→昼食(場所・内容・同行者など)→職場→飲み会(お店の名・同行者・食べたり飲んだりしたものなど)→帰宅(自宅での事など) ※何か書きたいことがあったら空白を開けたりここから文章になるということがわかるような記号を入れ、この後に書きます。さらに当日の行動ではなく、その日に起きた社会的なニュースについて書いておきたい時は、「☆ニュースの内容」というように内容の前に付ける記号を変えるようにすると、全体を検索する場合見付けやすくなります。そうすると後からニュースの内容と自分自身の行動との関係がはっきりして、よりその日の行動について思い出しやすくなるでしょう。同様に、全く違うジャンルの事柄を書きたい時にはそれぞれ別の記号を振り分けるといいでしょう。

(行楽・レジャーの場合)
自宅→立ち寄り場所・交通関係など→名所など・お土産など→本日の宿 ※旅の途中で撮った写真にコメントを付けるような感じでその日の行動を記録していくと後で見返す場合にいろんな事が思い出せます。
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エクセルの場合、改行すると次の行になってしまうので、違う項目を書きたい時はスペースを空けてから書きます。ちなみに、天気については書き忘れても後からいくらでも調べることができるのであえて書かなくても大丈夫です。エクセルを使った日記用テンプレートも多くありますが、その中から自分の使う日記の形式を選ぶ際には、あえてマクロを使っていないものを選ぶことをおすすめします。なぜかというと、パソコン上だけで書くならエクセルの入ったパソコンでいいですが、スマホやタブレットからオフィス互換アプリを使って日記を書く場合にはマクロが必要だと使えない恐れがありますので、モバイルでの利用を意識するならマクロを使っていないものがいいと思うわけです。

そうすればほぼ無限にシートが存在しますので作りようによっては100年以上書ける日記になりますし、マクロを使わずシンプルにすればするほど、パソコンからだけでなくスマホやタブレット端末からの更新も容易になります。もうお金を掛けて日記を買うことも、どこに古い日記を仕舞ったか探すことも、書きためた後のことを心配することもないのです(^^;)。ただ、日記の場合、写真でない普通のファイルは自動的にアップロードしてくれる便利な仕組みはないので、クラウドのサービスの中で気に入ったものに登録してそのクラウド上から日々更新するのがおすすめです。

個人的にはスマホからでもリアルタイムに更新することのできる「DropBox」を使っていますが、登録すると日記だけに使うには大き過ぎる容量が無料ユーザーにもプレゼントされます。パソコンやスマホ用では専用アプリから使った方が便利ですので、それらをインストールして使うようにすると、あまりクラウドだと意識することなく使うことができるようになります。

できればパソコンからキーボードを使って入力した方が早く書くことができるのでおすすめだと思いますが、スマホからの場合は日記を書いてからファイルをクラウドに送信する手間がかかったりしますので、スマホしか使えない場合はデータをしっかりクラウド上にアップロードしたことを確認した上でアプリを終了することを心掛けて下さい。

こうすれば、Googleフォトを開いて写真を見ながら、この日には何があったのかということを改めて日記を読むことによってしっかりと確認できるようになります。もちろん日記をどこまで細かく書くかによって後から読んだ時に役立つことが増えると思いますので、ブログのように人に見せるものでもありませんし(^^;)、書き殴りのような事でもとにかく書く習慣を付けることが大事です。もっとも、もしエクセル日記帳が三日坊主で終わってしまったとしても、季節が変わって心持ちも変わったところからまた書き出したり、写真を撮った時だけその説明ということで書いてもいいわけです。

その辺は自分に甘く入りながら、自分や家族の記録をクラウド内でいつでも見られるようにしておくことこそが重要ではないかと私は考えます。エクセルを使った日記用のテンプレートはネット上のソフトライブラリや、エクセルについて紹介されているサイトから入手することは難しくありませんので、興味のある方はまずは自分に合ったテンプレートを手に入れるか、それとも自分で使いやすいテンプレートを作ってしまうつもりで、エクセルの勉強を始めるというのもいいかも知れません。

私は一から自分でテンプレートを作るのが面倒くさかったことから(^^;)、フリーで利用可能で、3ヶ月ごとの日付ジャンプが可能な「カポ’ズ ダイアリーET2」(Vectorのサイトに掲載されています)を利用させていただいています。このテンプレートはそのまま使ってもoffice互換のWPS Officeで普通に使えましたし、Android OS上で動くWPS Officeでも日記の書き込みは可能なので(一部日付にジャンプする機能は使えませんが)、パソコンがなくてもその都度スマホから更新可能なので十分かなと思っています。ただ、2021年以降利用する場合はテンプレートをいじる必要があります。ただMicrosoft Officeを使わなくても、WPS Officeからでも割と簡単にテンプレート付属のテキストファイルの説明の通りに変更を行なえば年月日の変更はできますし、一から日記を作るより簡単ですので、興味のある方はチャレンジしてみてください。


ウェザーニュース「SOLiVE24」を大型テレビで見るには?

BS放送のデータ放送という市販の衛星放送が受信できるテレビでならどのテレビでもチャンネル番号を入力すればネット環境がなくても画質は悪いものの見ることができていた、ウェザーニュースの「SOLiVE24」が2016年9月30日にデータ放送を終了してしばらく経ちます。現在はネット上からしか見られませんが、先日のチリの金環日食の中継はタブレット端末で見たものの、リアルタイムで太陽が欠けていく姿は美しく、やはり大型テレビの画面上で見たいと思ってしまいます。

日々の天気だけではなく、定期的に放送される流星群の中継も、じっくり流星を見たい人にとっては邪道かも知れませんが(^^;)、なかなか遠征して流星を見に行く機会が減った我が身にはまた時間が取れた時にはどこかに車で遠征してみようかという意欲をキープさせてくれるワクワク感が持てます。

もちろん、地震・台風や大気の状態が不安定な時の天気情報の入手には十分に役に立ちますし、特に厚い雲に覆われた状態の場合はBS放送自体が見られなくなってしまうため、現在のネット中継の方が安定して見ることができるわけで、そんな中でできればテレビで見られればと思っていましたので、今回は様々な方法でテレビ画面で見る方法について考えてみます。

まず、ウェザーニュース社が推奨する方法というのはパソコンやスマホの画面をそのままテレビ画面に映す「Chromecast」を利用するという方法です。これだとテレビ本体にインターネット接続機能がなくてもパソコン・スマホ・タブレット端末をリモコン代わりに使ってテレビに画面を映すことができるようになります

https://weathernews.jp/web910/

こちらのサイトをパソコンやタブレットを使って利用しながら、大画面で見たい時には動画の画面をChromecast経由でそのままテレビに映して利用するということなのですが、当然ながらChromecastという周辺機器を入手してテレビに繋ぐ必要があります。ちなみに私のテレビ視聴環境ではChromecastは旧製品を持っているのですが、今はAmazon Fire TV Stickを主に使っているということもあって、見る度に取り付け・取り外しをするのはちょっとめんどくさいのです。ただし上記サイトでライブ配信をしているのはYouTubeのLive画面のようなので、最初からYouTube経由で見るパターンもあるでしょう。

テレビ自身にインターネット接続機能がある場合はテレビのインターネットボタンを押してYouTubeにアクセスして「ウェザーニュース」と検索すればライブ配信のページに行き着けると思いますし、Amazon Fire TV Stickの場合はYouTube視聴に特化したアプリをダウンロードできますので、そのアプリ経由でも十分見ることができます。

私の使っている古いテレビの場合、直接アドレスを入力して見る場合と、Amazon Fire TV Stickを使ってアプリ経由で見る場合で違いは出るのか試してみたのですが、自宅のテレビは古いためか、文字中心のウェブは見られても、動画サイトに接続しても動画の画面すら開かないという根本的な問題があるので、やはりChromecastなりAmazon Fire TV Stickなりを導入して動画処理はそちらに任せるのがやはりいいようですね。ちなみに写真は自宅の42型テレビでAmazon Fire TV Stickに入れたYouTubeアプリ経由で映したものです。画像処理をAmazon Fire TV Stick内で行なっているせいか、かなり綺麗でスムーズなライブ配信を見ることができています。

SOLiVE24はYouTubeだけでなくAbemaTV FRESH!でも配信されていますが、Amazon Fire TV Stickで使えるAbemaTVのアプリはあるものの、AbemaTV FRESH!のアプリはないので、現状は少し手間はかかってもYouTubeアプリから見るしかないのですが、今後大型テレビでもAbemaTV FRESH!の番組が見られるアプリが登場してくれれば、そちらの方がいろんなチャンネルを見ながら切り替えることができるので、ぜひそうしたアプリが対応になってくれればいいと思います。ということは、スマホやパソコンとセットにするならChromecast、そうした端末とは切り離して単体で操作したいという場合にはAmazon Fire TV Stickということになるでしょうか。

定時の天気予報やデータ放送の天気情報では足りないと思っている方は、他にもいろんな動画をテレビで見て楽しむことができるようになりますので、外部機器の利用を考えてみるのもいいのではないかと正直思います。


コンビニのマルチコピー機からのスマホアプリ利用の注意点

以前はモバイル用途で多くの製品が出ていたものの、廃れてしまったものにハンディスキャナやモバイルプリンタがあります。昔は携帯電話に直結させて書類を受け渡しができる携帯FAXという製品もありましたが、ファクシミリの規格がアナログ携帯電話には対応していたので使えたものの、携帯電話がデジタル化をするにつれて仕様上使えなくなったことで製品としてのハンディFAXはなくなってしまいました。

その後のモバイル系スキャナ・プリンタの状況にはスマホの普及も影響しているところがありまして、例えば旅先でパンフレットを電子化したいと思った場合、スマホのカメラで撮影した上でスキャンアプリを利用すれば、簡単に紙の資料をPDFファイルに変換することができるので、よほどの事がなければハンディスキャナを購入することもなくなり、私もあえてハンディタイプのスキャナが欲しいとは思わなくなりました。

問題なのは、いかに進化したスマホが出てきたとしても作ったファイルをプリントアウトすることだけはできないという事です。そう考えるとまだまだモバイルプリンターの需要はありそうなのですが、緊急時に出力するだけという用途なら、コンビニに駆け込んでいわゆる「マルチコピー機」から印刷することで、かさばるモバイルプリンタもインクや紙という消耗品もいらず、モバイルプリンターがなくても何とかなるという状況があります。

業務用では、伝票のような用途ではレシート状の紙に印刷するような小型のモバイルプリンタが必要な所はあるかも知れませんが、個人の利用についてはこれだけコンビニが全国に点在する中では十分かなとも思えます。

コンビニ各社では写真印刷だけでなく、マルチコピー機からMicrosoft Officeで作ったファイルやPDFファイルの印刷をサポートしているのですが、さらに便利にスマホから使うために専用のアプリを提供しています。先日、どうしても家に帰ることなくPDFファイルを印刷して提出する必要があったので、出先でマルチコピー機をWi-Fiで接続するアプリを導入してコンビニに向かいました。しかし、そこでちょっとした問題が起こったことですぐに印刷することができませんでした。

というのも、コンビニの中というのは様々なWi-Fiの電波が飛んでいるのですが、アプリをインストールしたタブレットには「OCN モバイル ONE」の無料Wi-Fiのサービスが使えるようにセットしてあったので、先にコンビニ内で使えるWi-Fiの電波をつかんでしまい、マルチコピー機からのWi-Fiを受信することができなかったのでした。そうしてまごまごしているうちに同じコピー機を使いたそうな人が来たのを察知したので、あわてて順番を譲らざるを得ませんでした。

私と同じように、Wi-Fiサービスを利用している方の場合、特に携帯大手3社のパケットプランの契約している方は、無料ないし格安の価格でWi-Fiの利用が可能になっていることが普通ですが、それらの電波はコンビニで使えるようになっていることがほとんどです。コンビニに入ったら自動的にWi-Fiに繋がるように設定してある場合は、そんなに頻繁にあることではないマルチコピー機を使う場合には設定を変えなければならないわけで、これは結構なストレスになります。

そこで、緊急時にしか使う場合のないマルチコピー機用のアプリを入れてその使い方をその都度思い出すよりも、別の方法でマルチコピー機を利用する方法に切り替えました。といっても大したことではなく、スマホやタブレットに入っているファイルを外部メモリに移すという方法です。今回はその方法で無事に書類を印刷することができました。

スマホやタブレットによってはこの機能がないものもあるのですが、USBホストケーブル(OTGケーブル)を介することでUSBメモリやカードリーダー、キーボードやマウスを有線で使うことができるようになります。そこでこのケーブルとUSBメモリを使っていったん印刷用のデータをUSBメモリに移し、マルチコピー機には写真を印刷するのと同じやり方で、USBメモリをマルチコピー機の所定の位置に差し、画面から印刷するファイルを選べばカラーでも白黒でも問題なく印刷ができるようになります。

一つ注意する点は、先に述べましたがスマホやタブレットによってはOTGケーブルを認識しないUSBホスト機能を省略しているものもあるので、せっかく機材を揃えても使えなくなる可能性もあるということです。まずは自分のスマホやタブレットがOTGケーブルを使用可能かどうかの確認をネットで自分と同じ型番のハードを検索し、検索ワードの中に「USBホスト機能」を加えて確かめる必要が出てくるでしょう。

そう考えるとUSBホスト機能は必須ではないものの、今回の私のようにアプリがうまく使えないで困ったような場合でも、きわめてアナログ式なやり方でスマホ内のデータを出力するためにメモリカードを介して使えるようにするためには必要だということになります。OTGケーブルは最近では100円ショップでも見掛けることがありますので、USBメモリやカードリーダーと一緒に持っていると思わぬところで役に立つ場面が出てくるかも知れません。


非常用持出袋の中に入らないカセットコンロの代わりの考え方

自宅には色々な営業の電話やダイレクトメールがやってきますが、先日来たのはこれがあれば災害時に役立つという防災用リュックの案内でした。私自身は車中泊および防災用にさまざまなキャンプ用品を購入していますので、あまりこの種の商品には食指が動かないのですが、防災のプロの目から見て、何が中に入っているのかという事にはちょっと気になります。

そんな中、やはり生命を維持するためには食べ物を何とかしなければなりませんし、水を用意するにしても後はそれをどうやって温めて食べるかという事を考えた時、どうするかという答えを求めてその製品内容を見たところ、食品には開けてすぐ食べられる缶詰のパンと、アルファ米が主でした。このうちアルファ米は水でも戻して食べられますが、やはり寒い日には温かくして食べたいものです。

私が見た防災リュックに入っていた湯沸かし用のグッズは火を使わずに駅弁などで使われている「発熱剤」を水(飲料水でなくてもOK)と反応させて使います。「加熱袋」の中にレトルト食品や水にひたしたアルファ米(パックごはんならそのままでOK)、缶詰などを「発熱剤」と一緒に入れて調理していただくものです。災害用に個別購入するものとしては「モーリアンヒートパック」として売られている「加熱袋」と「発熱剤」のセットを購入しておき、必要に応じて「発熱剤」を追加購入するというのがいいでしょう。約100℃が15分から20分持続しますので、室内で使うときは倒したりすると火傷の危険性がありますので、先日購入したばかりのケロリン桶もどきのイエローハット湯桶に入れて倒れても大丈夫なようにセットするのもいいかも知れません。

実は、回りにコンビニもない場所で車中泊をする場合で、火が使えない場合はこのモーリアンヒートパックを車外で使って(車内だと蒸気や水素ガスの充満が心配)温かい食事を作るのが実は一番安全で、おすすめできるものではないかという感じもします。ただ、アルミニウムの水酸化反応を利用するということで、やはりずっと使わないでいると最大の性能の発揮してくれない場合もあります。

個別包装品の場合は使用期限は5年ということですので、日常的に車中泊の旅でも使って、無くなったら補充するというこまめな材庫管理が必要にはなるでしょう。なお、お湯が欲しい場合はパックの中に蓋の閉まるアルミ缶を入れて使えばいいですが、このセットの中でもお湯を沸かすことに特化した製品「湯沸かしBOX」もあります。カップ麺とお茶がいただければいいなら、こちらのセットを用意した方がいいかも知れません。

なお、このセットはある程度安全に調理できるものではありますが、航空機の中に持ち込むことは禁止されています。水だけで人に大やけどを負わせる凶器にもなり得るものですから考えてみたら当り前かも知れませんが、特に飛行機を使ったキャンプありの旅をしたいと思っている場合は、残念ですがモーリアンヒートパックをどうしても使いたい場合は「発熱剤」現地での購入が基本になりますが、ちょっと難しいのが残念です。

このように、軽く持ち運べて、すぐに温めることのできる品という事ではないのですが、災害後の事を考えた時、支援物資としてライフラインが崩壊しても使えるカセットコンロに入れて使う「カセットガス」を使える製品を入れておくという選択肢もあると思います。旅行の時にカセットガス本体を持って行かなくても、安いカセットガスなら100円ショップやコンビニでも購入できますので、カセットガスが使える火器のみを持出袋に入れておくという選択肢もありではないでしょうか。

ただ、普通に使っているカセットコンロを背負って逃げるというのは大変なので、カセットガスが使えて、さらに小さく畳んで持ち運びできるキャンプ用のコンロを物色すべきだと思います。そんな中で、コンパクトに収納でき、さらに袋の中で他のものとぶつかって部品が壊れてしまわない頑丈さを考え合わせると、一番のおすすめなのが富士バーナーのG-ストーブST-320(旧製品はSTG-10)あたりでしょうか。かなりずしっとくるぐらいの重さはあるのですが、本体がそこそこ風を防ぐ設計になっていたり、専用のケースに入れればかなり袋の中で動いても本体が壊れることはないくらい頑丈です。本体を開いてもちょっとした風防のように本体ケース部分が使えますので、設置する場所を工夫すれば野外の使用もこれだけで何とかなるかも知れません。

私は、たまたま富士バーナーの災害用セットの中にこのバーナーが入っていたのでそれとわからず購入したのですが、写真のようにコンパクトに仕舞えるというメリットも有り、ラフに持ち出すならこれが一番かなという感じがしましたので、今はトランギアのメスティンと一緒にバッグの中に入れています。

カセットガスは袋にはあえて入れず、別の所に保管しているカセットガスを持ち出して使ったり、支援物資としてカセットガスが入手できた場合に使うものとして考えています。さすがにこれは車中泊の旅の中ではキャンプ調理OKの所でないと使えないものの、燃料は他のガス燃料と比べても群を抜いて入手しやすいですし、何より他の燃料と比べで扱いやすいというメリットがあります。寒い日に使用可能な中味の配合の違ったカセットガスもあるので、事前に用意ができれば寒い野外での調理もこなせるだけの実力はあります。

今回紹介した2通りの調理方法については、どちらかという感じで用意するものでもなく、余裕があれば両方あった方が状況によって使い分けることができて便利だろうと思います。個人的には防災リュックを購入するだけのお金があるなら、一つ一つの品をよく吟味して良い物で揃える事をおすすめしておきます。


「無印良品」で揃える災害時にも役立つセルフケア用品

毎日持ち出しているバッグの中にはモバイル機器を中心に入れているのですが、旅行や災害の時にも役立つような品々についても、できるだけ小さくまとまったものを毎日持ち運ぶバッグの中に入れておこうと今回は「無印良品」の店内を巡って探してきました。

まず目に付いたのが女性のメイク用品のコーナーにあった「スチール毛抜き」です。私自身は毛抜きとしては使いませんが、とげ抜きとしては普段の生活の中でも使うことがありますし、民家が倒壊するような大きな災害の中で転んで怪我をしたような場合には、体に刺さった木材をまずは丁寧に抜くことが衛生管理の点でも大切です。

そういう意味で、使いやすいとげ抜きを探していたのですが、写真の毛抜きは斜めにカットが入っているので細かいところに狙いを付けやすそうです。と同時にピンセットとしても使えそうです。とげ抜きについてはもっと高い、精度の高いいわゆる名工の作ったものも視野に入れていたのですが、無印良品のものは500円(税抜価格・以下の価格表示も同様)と安い割には良さそうなので、とりあえずこれをバッグに入れておくことにしました。

ただ、裸のままでバッグに入れるのもなんなので、入れ物を探していたらちょうど良さそうなポリプロピレンのケースを見付けました。125円の「救急絆・綿棒ケース」というもので、並んで置かれていた100円の「救急絆」や綿棒を入れるのに使うものなのですが、毛抜きも十分中に入ります。せっかくなので「救急絆」は購入したのですが、ケース代わりのジップロックの付いた袋ごとは入れられないので、袋から出してケースにしまいました。この袋は後で別の用途に使います。

あと、個人的に使いたい時があるのが、爪周りの手入れをするのに便利な小型の爪切りです。無印無品には大小2つのサイズの爪切りがありますが、今回は473円の「スチール爪切り・小」を購入しました。先述の救急絆の入っていた袋に入れると衛生的にも良いので、本来の爪の手入れや、なかなか開けないお醤油などの袋に切り込みを入れたり衣類のタグを切り離したりと何かしら使う場面があるので今後便利に使えそうです。

そして今回、元々購入するつもりがなかったものでつい購入してしまったのが280円と安い「ソーイングセット」です。写真の小さなケースに入ったセットの中には針が飛び出ない針ケースの中に入った4本の針と、糸通し、安全ピン、かわいい糸切りバサミに3色の糸が付いています。今回は購入していませんが災害時の応急処置が必要になった時の事を考えると、追加で購入予定のガーゼやサージカルテープをきれいに切るのにハサミが必要なのですが、普通のハサミを常時持ち運ぶのは特別な用途でもなければ軽犯罪法に抵触する場合もあります。

このソーイングセットのハサミについては常に持ち運んで絶対大丈夫とは言えないところもありますが、飛行機の持ち込みに関する規定で見ると、会社によってはソーイングセットの糸切りバサミについては別に預けなくてもいいというところもあります。このハサミは使用目的がはっきりしている分、何か問題が出そうな場合は、あくまで旅行中に服が破損した場合の応急処置用に使うことを先に申告した方がいいでしょう。

あとは、バッグの中味に多少すき間があったので、そのすき間を埋めるために折りたたみ式の「ヘアブラシ・スリムタイプ」200円も合わせて購入しました。ビジネスホテルのアメニティと比べるとかなりしっかりしていて、男性の身だしなみに使うくらいならこれでも十分実用になるというのが使ってみた感想です。

と、これだけでかなりいざという時に使えるセルフケアのためのセットになったのではないかと思うのですが全て購入しても1,600円ちょっとと安く、かなり満足度の高い買い物となりました。日々の飲食に知らず知らず使ってしまうお金を節約すれば買えてしまうものばかりなので、思い立ったら少しずつ揃えていくのもいいかも知れません。


乾電池が使えるデジカメはやはり有難い

先日、マウスを紹介した時についに私も乾電池採用のものから充電池内蔵のものへとシフトしたかという感じもあったのですが、その後、やはり乾電池が使えた方がいいのではないかと思えるような体験をしました。

というのも、最近はスマホの手軽さと性能アップのせいか、ひっそり姿を消しつつあるコンパクトデジタルカメラ(通称コンデジ)について、売ろうにも売れずに保管してあったものをいろいろ引っ張り出してみたのですが、改めて思うのは性能はまだしもカメラ一つに一つの充電器があるような状態で本体をケーブルに接続して充電ができないタイプのものばかりだったこともあり、実際に動くかどうかという事もすぐに確かめることができなかったのでした。

そんな中、唯一すぐに正常に動作することを確かめられたのが、リコーの「GRデジタル」初代機でした。広角でも歪みにくいレンズを使ったズームのない単焦点機で、当時は高画質をうたっていましたが、手ブレ補正も付かず、高感度にするとノイズが出まくりという、とても今さらメインで使えるようなカメラではないように思います。

ただ、購入した当時からカラーより白黒にして撮影することで、もし高感度でノイズが出たとしても、フィルムカメラで撮影したようなザラッとした質感が出て、それが味になるということが言われていて、あえて今、白黒での風景専用ということで使ってみようかと思ったのでした。

しかし当然ですが中に入っていた充電池も、さらに予備に買っておいた充電池もほとんど放電してしまっていてとても動作確認どころではありません。さらに、この機種の充電器だけどこにしまったものやら、他の充電器をまとめていたところで発見できなかったので、普通に考えると動作の確認どころではないはずなのですが、実はこのカメラにはもう一つの大きな特徴があるのです。

それは、撮影可能枚数は専用充電池と比べると格段に落ちるものの、いざという時のレスキュー的機能として、アルカリ単四乾電池2本でも30枚くらい撮影可能というマルチ電池利用のできる機能が初代GRデジタルには付いていたので、早速満充電したエネループを装着して無事に動作を確認することができたのでした。

ただ、使っているとすぐに電池が切れてしまうくらいの緊急用の使い方ではあるので、もしこのまま専用充電器が出てこない場合に備えて、あえて画面モニターを使わず、初代GRデジタルと同じ28mm換算の画角を持つニコンのデジカメP6000用に作られた光学ファインダーを装着した上でモニターを切って撮影することにしてみました(光学ファインダーの定価は高いものですが、たまたまカメラケースとのセットで安く購入できたものの、ほとんど使っていませんでした)。

この方法だと昔のフィルムのコンパクトカメラのように出来上がった写真だと端が切れてしまう恐れがあるのですが、こちらはデジタルで、必要に応じてこのファインダーと出来上がった写真との相性を見ながら試行を重ねれば、白黒のフィルムカメラを使っているみたいでなかなか楽しそうです。

そんなわけで、後日改めて2GBのメモリーカードを購入したことで(このカメラはSDHCカードは使えない仕様になっています)まさかの単四電池が使えるという仕様のおかげで初代GRデジタルはちょっとした撮影旅行用のサブとして復帰したということになったのですが、それもやはり汎用の乾電池が使えるからこそのことです。

光学ファインダーを装着して撮った写真を一応アップしますが、下手な写真の腕でもそれなりに味わいのある写真になった気がします(^^;)。単三が使えるデジカメは今まで数多くありますが、単四電池が使えるコンデジで、それなりに今でも使えそうなものということを考えると今回紹介したリコーのGRデジタルのシリーズ(I II III IV)のみになるかと思いますので、単四充電池を多く持っている方は、GRデジタルの中古の良品を物色してみるのも面白いのではないかと思います。


LINEモバイルを月500円で使い尽くすために

LINEモバイルの中でも一番安い月額500円(税抜価格 以下の表記も同様)という「LINEフリープラン」SMSオプションなしのプランを契約し、いつも持ち歩くスマホに入れて使うようになって数ヶ月が経過しました。最安の契約ではあるのですが高速クーポンは1GB/月あり、LINEアプリを利用したニュースや天気予報の閲覧についてはカウントフリー機能が有効なので、そうデータ通信は使っていません。

自宅に帰ればWi-Fiを使い、そこでも高速クーポンは使いませんので、特に意識していなくてもそこそこ高速クーポンは余っていました。LINEモバイルのホームページには細かくは書いていませんが、月をまたいだ状態でLINEアプリから「データ残量確認」を行なうと前月使い切れなかった分の高速クーポンが繰り越されているのを確認しました。

そのようにデータ通信を節約しながら、一ヶ月を前月に繰り越された高速クーポンの量を超えないように利用をセーブできれば、翌月に使える高速クーポンは月初めには2GBとなり、毎月始めに高速クーポンを2GB残した形で利用を開始できるということになります。

300円前後で月々の利用料が安いデータ通信SIMもありますが、その代わり高速クーポンはほとんど使えないというディメリットもあるので、このLINEモバイルは安くてそれなりに使えるという点でバランスが取れている印象です。

できるだけ高速クーポンを減らさないためには、できるだけ高速クーポンがノーカウントななるLINE経由でインターネットのサービスを使っていく工夫が必要になるでしょう。スマホでやることがLINEでコミュニケーションを取るのがほとんどという方なら、普通に高速クーポンを節約した使い方もできるのではないかと思います。

クーポン残量についてはいつでもアプリ上から確認できますので、特にこのSIMのみでスマホを使っているという方は、主にLINE上による情報収集や連絡を行なうことを主にして、いざという時のためにLINEモバイルの高速通信クーポンを貯めておけるような使い方をしておくと(といっても月間1GBは使えるわけですが)、相当プランを使いこなしていると言えるのではないでしょうか。

あと、このSIMを使うにあたって気を付けていることは、高速クーポンを残すためでもあるのですが、LINEの方でサービスのある各種ニュースや天気予報のような情報系のデータについてはLINEから定期的に送ってくれたり、折り返し情報を送ってくれるサービスを使って入手することを心掛けていることです。

そうすれば、ニュースや天気、その他の情報が気になってウェブにアクセスしなくても「LINEニュース」「LINEお天気」を友だちとして登録しておくだけで主要ニュースと地元の天気予報についてネットで調べることもなくなります。

さらに、公式アカウントで使えそうなものをどんどん登録し、専用アプリやウェブで調べる代わりに使う技も使えます。例えば公式アカウントの「NAVITIME」を友だちに追加することで路線検索がLINE上で行なえたり、先日紹介したヤマト運輸の「クロネコメンバーズ」もLINEと連携することでアプリやウェブアクセスをしなくてもLINEのトーク内で受け取り場所や受け取り時間の変更をLINEのみで完結させることができるようになります。

私自身はさらに、日本語を英語に翻訳してくれる「LINE英語翻訳」も友だちに追加しているのですが、今後便利な機能を見付けた場合、アプリではなくLINEの公式アプリの方で対応できるものが増えれば増えるほど、LINEモバイルの500円の中でできることが増えていくわけで、外出中や旅行中に使える公式アカウントやサービスをきめ細かく揃えていくことで、ますます高速クーポンを使う場面が減る可能性は高いと言えます。そういった工夫をすること自体が楽しくもあるので、今後も自分なりに便利な公式アカウントを探っていきたいと思っています。

LINEモバイル


mineoのフリータンクを枯渇させるユーザーの行動から見えること

日本に数多くあるMVNOの中で、mineoが行なっている「フリータンク」という仕組みがあります。これは主にユーザーの相互扶助の精神に基づいて行なわれている高速パケット通信のデータ通信量のユーザー同士のやり取りとして想定されています。

mineoの契約者は任意で「マイネ王」というコミュケーションサイトに参加することができるのですが、そこに入会した方について、高速クーポンを使い切っても「フリータンク」の中から一定の量の高速クーポンを出して使える代わりに、高速クーポンが余って、繰越分も使えずに無駄になってしまうような月にはその分を「フリータンク」に戻すような形で入れていくという風の利用の仕方が推奨され、多くの人が困った時に使えるような存在に「フリータンク」がなっていって欲しいというmineoの意図があったように思いますが、こうした思惑に無理解なユーザーが増えていく中で表題のような「フリータンクの枯渇」が心配されるような状況になっていったのだそうです。

というのも、以前は登録さえしてしまえば、どんな人も月に1GBまではフリータンクから高速クーポンを引き出せていたので、自分からは高速クーポンを余らせずにフリータンクにも一切入れないで、自分の契約している「高速クーポン量+1GB」を使い尽くすつもりで実行していた人や、自分がフリータンクから直接引き出さないで、その権利をネットオークションで売ることで実質的な毎月の利用料を安くしようとする人まで現れ、それがネット上の「裏技」としてSNSやブログで広まったことが、急激にフリータンク全体の容量を減らした原因ではないかと言われています。

2017年2月からはフリータンクから高速クーポンを出して使う場合の規制が強くなったそうで、もし毎月高速クーポンが足りない状況なら、上位プランに加入した上で余れば入れる、足りなければ出すというような使い方をして欲しいとmineoの中の人が訴えています。一部のユーザーからしたら、mineoは「フリータンク」という仕組みをいつでも一定量の高速クーポンを使えると、あたかもmineoに入会するメリットのように宣伝してユーザーを増やしてきたこともあるのだから、うまく回らなくなってから規制するというのはどうかという考えを持っている方もいるようです。

私はそういった考え方を全て否定するつもりは私にはありませんが、そもそもMVNOというものは競争の世界で、このブログで紹介している以上に数多くの業者が存在し、様々なプランがあります。あえてmineoの「フリータンク」をしゃぶり尽くすように使わなくても、他に自分に合った安くてそこそこ使えるMVNOは調べれば見付かるのではないかと思うので、フリータンクを含む運営の方法に強い不満があるなら、今後はあえてmineoにこだわることもないと思います。

インターネットの世界というのは全体的にコミュニティの濃密さを嫌う傾向にあるようで、パソコン通信時代の雄であり、昔は頻繁に公式・準公式のオフ会が開催されていたニフティの現在のコミュニティあたりでも、ユーザー同士が親密に連絡を取り合うような行為についてはほぼ禁止されています。そんな中、会員同士の親睦を図るような形で、公式のオフ会まであるという「マイネ王」というサイトから会員同士が掲示板で交流できたりする中で、親密になった会員同士での高速クーポンもお互いに融通できる仕組みということで作られたのが「フリータンク」という仕組みでもあるわけです。

mineoというのは他のMVNOにはない、こうした会員同士の交流を目的としたサイトを持っているところもありますから、過去にネットで知り合ったユーザー同士でコミュニケーションを取ったり、気の合った同士でオフ会をしたりすることもあるでしょう。ただし、実際に人と人が会う場合については、社会の中で実際に会うと同じように、下心を持つ相手に騙される危険性は常につきまといます。相手のことが信頼できないうちから少人数で会うのは危険な事もありますので注意してほしいですが、普通の生活の中ではとてもやり取りできないような場所にいる人、職業の人とコミュニケーションを取ることができるという事自体がmineoのメリットであるという事がもっと多くの人に認知されるようになるといいなと思います。

単に高速クーポンが追加でもらえるからどうのという、プラン自体のスペックだけでは計れないMVNOの差別化というのもあってもいいような気がします。そういう意味ではネットユーザー同士のコミュケーションにあこがれている方は、mineoをうまく使ってオフ会にも積極的に参加してみるというのも意外といいものかも知れません。


執筆環境がパソコンならタッチタイピングをマスターしよう

お笑い芸人として史上初の芥川賞を受賞した又吉直樹氏が2作目の小説を発表することになったということで、彼に密着したテレビクルーが彼の執筆環境を取材していたものを見る機会がありました。自宅とは別に古いアパートを借り、大きな机の他は何もないという簡素な部屋の中に、パソコンが置かれ、それが執筆用に使われているようです。パソコンの左側にカラーの電子辞書を置き、右側にはノートを常備しているだけで、テレビには小説を書く際の資料の類は映っていませんでした。

さらに、この環境でどのように書くのかというところまで紹介していましたが、又吉氏は執筆の様子を見る限りではパソコンから文字入力するのはどうも苦手なようで、そのためにパソコンとは別に電子辞書を用意しているのではないかと思われるのですが、さらに気になったのが、手書きのノートを用意している理由について話が及んだ時でした。

というのも、執筆に気分が乗ってくると自分で考えたフレーズや出てきたアイデアをパソコンの画面に打ち出しているうちに新たな発想が次から次へと出てきた時に困るということで、キーボードからパソコン画面に文字を打ち出すのが追い付かなくなる時があるのだそうです。そうした状態の時にはとにかくノートの方にその発想で出てきたフレーズやアイデアをパソコンで入力するより前に書いていくためにノートを用意しているのだそうですが、これはせっかくキーボードから入力しているのに正直もったいないと思ってしまいました。

もちろん、私にはベストセラー小説を生みだすだけの才能などありませんし、全てにわたって私のライフスタイルを凌駕するような活躍をなさっている又吉氏に対して意見できるなんておこがましいことであると承知しています。ただ、又吉氏のような大人気の書き手ではなくても、これからこうしたブログを含めてパソコンに向かって何か書いてみたいという方がいらしたら、キーボードからの入力が苦手なままでいいのかという事は考えてみて欲しいと思うのです。

パソコンの前に座って執筆することを考えるなら、まずは何が書きたいかを考える前に、「いかに自分の頭の中に生まれたフレーズや考え方をスムーズにキーボードから出力できるか」という事について考え、技術的に両手を使ったタッチタイピングを学習するという方向に向かった方が私は賢明だと思います。
パソコン用のキーボードの中に「F」「J」のキーがありますが、このキーの下にだけ他のキーにはない印がどのキーボードにもあります。ローマ字入力・カナ入力に関わらず、タッチタイピングをする場合は左右の人差し指がそれぞれFとJのキーの上に乗るようにして、「ホームポジション」を作ります。常に両手はホームポジションの上にあり、ここから自在に手元を見ないでも指を移動させて文字をスムーズに入力できるようになれば、入力のスピードは確実に手書き文字より早く正確になり、筆圧もかからずに長く文章を打っても疲れにくくなります。

もしそれでも溢れ出てくるアイデアを原稿に反映できないという状況になれば、アイデア用にワープロやエディタの別ウインドウを開いておき、「原稿用」「アイデア用」の画面にその都度分けて入力していけばパソコンとノートを併用しなくても十分に対応は可能になると思います。パソコンのユーティリティソフトの中には執筆をする人が便利なアイデアプロセッサや電子付箋のような、実際に現物を用意しなくてもパソコンの画面上で完結するソフトが多数あり、キーボードから入力した文字データはハードディスクだけでなくクラウドにデータを残すことも簡単にできます。手書き用のノートについては、パソコンから離れている時に出てきたアイデアをまとめるために主に利用した方が、作業自体もスムーズに進むのではないかと私は思います。

ある程度大人になって、なかなか今さら基本からタッチタイプの学習をしたくないという方も多いと思いますが、私自身紙に書いた原稿を作るよりもワープロで同じものを作る方が10倍くらい時間がかかった右手一本打ちをしていた頃を通り、多少は機械に慣れたと思える中でキーボードを見ながらそれなりにローマ字入力ができている頃には、このくらいキーボードが打てれば十分だと思っていました。しかし、大量の文章を毎日ネットにアップするようになると、かなり自分の頭で考えた事に自分の作業が付いていかないことにストレスを感じるようになりました。

そしてある程度時間(練習)とお金(主にテキスト代)を掛けたことで、昔なら一時間くらいかかって文章を打っていたのが、立ち止まることなくスムーズに10分くらいでも書けるようになり、今まで腱鞘炎とも無縁です。手書きの場合は長文を書き続けるためには軽い筆圧で書ける筆記具にお金を掛けることも考えなくてはいけませんが、パソコンによる執筆の場合は筆記具にお金を掛けることもなく、今ではどんな安いノートパソコンのキーボードでも手書きで長い文章を書くよりましだと思うようになりました。

ただ、昔と比べると今のタッチタイプを実現するためのテキストは数自体が売れないためか少なくなっているか、本屋さんでもほとんど見当たらないというのが残念です。それだけパソコンを使わずにスマホのフリック入力で済ませてしまっている人が多いということなのかも知れませんが、長文の論文・小説・ブログをこれから書こうと思っている方は、その前にしっかりと自分のタイピング技術を見直し、手元を見ないでタッチタイプができるくらいまでの能力を身に付けておいた方が時間的な事だけを言っても、絶対に楽になります。もしすでに長文を書いていて、又吉氏のようにキーボードを打つスピードと自分の頭に浮かんだものを打ち出すスピードが比例しないような場合は、ネット上でも有料無料の様々な学習法を見付けることができますので、自分に合った学習法でぜひチャレンジしてみることをお勧めします。