非常用持出袋の中に入らないカセットコンロの代わりの考え方

自宅には色々な営業の電話やダイレクトメールがやってきますが、先日来たのはこれがあれば災害時に役立つという防災用リュックの案内でした。私自身は車中泊および防災用にさまざまなキャンプ用品を購入していますので、あまりこの種の商品には食指が動かないのですが、防災のプロの目から見て、何が中に入っているのかという事にはちょっと気になります。

そんな中、やはり生命を維持するためには食べ物を何とかしなければなりませんし、水を用意するにしても後はそれをどうやって温めて食べるかという事を考えた時、どうするかという答えを求めてその製品内容を見たところ、食品には開けてすぐ食べられる缶詰のパンと、アルファ米が主でした。このうちアルファ米は水でも戻して食べられますが、やはり寒い日には温かくして食べたいものです。

私が見た防災リュックに入っていた湯沸かし用のグッズは火を使わずに駅弁などで使われている「発熱剤」を水(飲料水でなくてもOK)と反応させて使います。「加熱袋」の中にレトルト食品や水にひたしたアルファ米(パックごはんならそのままでOK)、缶詰などを「発熱剤」と一緒に入れて調理していただくものです。災害用に個別購入するものとしては「モーリアンヒートパック」として売られている「加熱袋」と「発熱剤」のセットを購入しておき、必要に応じて「発熱剤」を追加購入するというのがいいでしょう。約100℃が15分から20分持続しますので、室内で使うときは倒したりすると火傷の危険性がありますので、先日購入したばかりのケロリン桶もどきのイエローハット湯桶に入れて倒れても大丈夫なようにセットするのもいいかも知れません。

実は、回りにコンビニもない場所で車中泊をする場合で、火が使えない場合はこのモーリアンヒートパックを車外で使って(車内だと蒸気や水素ガスの充満が心配)温かい食事を作るのが実は一番安全で、おすすめできるものではないかという感じもします。ただ、アルミニウムの水酸化反応を利用するということで、やはりずっと使わないでいると最大の性能の発揮してくれない場合もあります。

個別包装品の場合は使用期限は5年ということですので、日常的に車中泊の旅でも使って、無くなったら補充するというこまめな材庫管理が必要にはなるでしょう。なお、お湯が欲しい場合はパックの中に蓋の閉まるアルミ缶を入れて使えばいいですが、このセットの中でもお湯を沸かすことに特化した製品「湯沸かしBOX」もあります。カップ麺とお茶がいただければいいなら、こちらのセットを用意した方がいいかも知れません。

なお、このセットはある程度安全に調理できるものではありますが、航空機の中に持ち込むことは禁止されています。水だけで人に大やけどを負わせる凶器にもなり得るものですから考えてみたら当り前かも知れませんが、特に飛行機を使ったキャンプありの旅をしたいと思っている場合は、残念ですがモーリアンヒートパックをどうしても使いたい場合は「発熱剤」現地での購入が基本になりますが、ちょっと難しいのが残念です。

このように、軽く持ち運べて、すぐに温めることのできる品という事ではないのですが、災害後の事を考えた時、支援物資としてライフラインが崩壊しても使えるカセットコンロに入れて使う「カセットガス」を使える製品を入れておくという選択肢もあると思います。旅行の時にカセットガス本体を持って行かなくても、安いカセットガスなら100円ショップやコンビニでも購入できますので、カセットガスが使える火器のみを持出袋に入れておくという選択肢もありではないでしょうか。

ただ、普通に使っているカセットコンロを背負って逃げるというのは大変なので、カセットガスが使えて、さらに小さく畳んで持ち運びできるキャンプ用のコンロを物色すべきだと思います。そんな中で、コンパクトに収納でき、さらに袋の中で他のものとぶつかって部品が壊れてしまわない頑丈さを考え合わせると、一番のおすすめなのが富士バーナーのG-ストーブST-320(旧製品はSTG-10)あたりでしょうか。かなりずしっとくるぐらいの重さはあるのですが、本体がそこそこ風を防ぐ設計になっていたり、専用のケースに入れればかなり袋の中で動いても本体が壊れることはないくらい頑丈です。本体を開いてもちょっとした風防のように本体ケース部分が使えますので、設置する場所を工夫すれば野外の使用もこれだけで何とかなるかも知れません。

私は、たまたま富士バーナーの災害用セットの中にこのバーナーが入っていたのでそれとわからず購入したのですが、写真のようにコンパクトに仕舞えるというメリットも有り、ラフに持ち出すならこれが一番かなという感じがしましたので、今はトランギアのメスティンと一緒にバッグの中に入れています。

カセットガスは袋にはあえて入れず、別の所に保管しているカセットガスを持ち出して使ったり、支援物資としてカセットガスが入手できた場合に使うものとして考えています。さすがにこれは車中泊の旅の中ではキャンプ調理OKの所でないと使えないものの、燃料は他のガス燃料と比べても群を抜いて入手しやすいですし、何より他の燃料と比べで扱いやすいというメリットがあります。寒い日に使用可能な中味の配合の違ったカセットガスもあるので、事前に用意ができれば寒い野外での調理もこなせるだけの実力はあります。

今回紹介した2通りの調理方法については、どちらかという感じで用意するものでもなく、余裕があれば両方あった方が状況によって使い分けることができて便利だろうと思います。個人的には防災リュックを購入するだけのお金があるなら、一つ一つの品をよく吟味して良い物で揃える事をおすすめしておきます。


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