月別アーカイブ: 2019年6月

もし電車内で地震に遭ったら

まずは、今回の新潟県と山形県の県境の改定を震源とする最大震度6強の地震で被災された方々には心よりのお見舞いを申し上げます。今回は午後10時過ぎとかなり遅い時間に起こり、さらに翌日は被害がひどかった地域に大き目の雨雲がやってくるなど、地震以外の原因によって起こる災害も懸念されますし、何より今回の地震はそのエネルギーもマグニチュード6.8(発生時の推定値)という大きな地震だったので、余震につきましては震源地の場所によってはエネルギーが小さくても震度は本震とほとんど変わらないような事もあり得ます。まずは、とにかく自分および家族の身の回りの安全を確保していただきたいと思います。

さらに、場所がら液状化現象を起こした地域もあり、車がその中で砂にハマってしまって抜けられないような映像をテレビで見ることになりました。車は災害時には大変有難い移動手段になりますし、しっかりとしたフラットなスペースを作ることができれば、多くの人が押し寄せてストレスを貯めがちになる避難所生活よりもプライバシーが保たれるというメリットがありますが、車を停めている駐車場の地盤によっては、液状化現象の発生に巻き込まれる可能性もあります。液状化の危険があるとされている地域にお住いの方は、改めて自分のお住まいおよび駐車場の地盤について調べてみる必要があるのではないでしょうか。

一昨日の私は、実は東海道線を関東から静岡に向かって移動中でした。普段は震えない自分のスマホがその時に震えたので何かのニュースが入ったかな? と思ってスマホの画面を見たら「新潟県で震度6強・津波注意報」という第一報が飛び込んで来ました。実は私の帰りの行程でも、もし電車を一本のがしたら当日中の静岡への到着は無理という状況になるまで出発できなかったため、このニュースを電車内で知ることができたのです。

たまたまその時通っていた場所が長めのトンネルがある小田原~三島間だったので、情報を継続的に求めようとしてもトンネル内では携帯の電波が遮断されてしまうという、自宅で情報を集めるのとはかなり違うことも出てきます。

私の場合ですが、動画を見る場合に利用する7インチタブレットにはUQモバイルの3GB/月のプランにしたSIMを差し込んでいますが、UQモバイルは専用のアプリから高速と低速を切り替えられるようになっています。今回に限らずデータ通信を行なう場合、あえて高速クーポンを使う設定にはしておらず、できる事は低速でできる限り行なうようにしています。今回もまずはAbemaTVのニユース動画をリアルタイムで見ようとしたら低速ではちょっと止まってしまったので、すぐに高速通信には切り替えずに低速のままでも利用できるYouTubeの最低画質で地震情報をライブで流していました(少し時間を置いてAbemaTVの再生を試したら低速のままでも見られる時もありました)。また、こういった災害情報について言うと、なかなか新しい情報が入らないのでそんな時には常に最新の情報を流してくれるアプリ「らじる★らじる」を持つNHKラジオなら、映像のない音声だけのストリーミングなので大手キャリアが速度制限する際の128kbpsでも何とか聴けるようになると思いますので、その当時の各動画サイトへのつながり易さを実際に見ながらサービスの切り替えをし、ライブでの情報収集をはかるべきではないかと思います。

私の場合は通常運転の電車内での話でありますが、実際に電車が止まった場合は改めてスマホを使い続けるためのモバイルバッテリー携行の重要性というものも感じました。今回の私の場合は朝から出掛けていて夜の9時過ぎになると、やはりスマホを使っているとだんだんバッテリー残量が気になってきます。普通のお出掛けなら自宅に戻るまでにスマホのバッテリーが空になっても大丈夫でしょうが、途中で進めなくなった状態でスマホのバッテリーが空になってしまったらどうしようもありませんので、通常使うスマホバッテリーについてもスペアとして日常的に複数持っているくらいの方が、いざという時に対応できるのではないかと改めて思った次第です。

小型でも2個のバッテリーを携行し、通常利用で一つ使い切っても、なお一つ満充電されたものが残っていれば、思いもかけない状況で充電が必要になった時に使えますし、同じバッテリーを2つ持てば、バッテリーをローテーションしても使えるようになります。また、充電しながら使うことが難しい状況も有り得ます。家に帰れない状況が長期に及んだ場合、全くコンセントからの充電が期待できないような場合、折りたたみ式のUSB出力付きのソーラーパネルを災害時の緊急用に使うのも有りだと思っているのですが、その際にもバッテリーが一つしかないと充電中はスマホに給電することができず、太陽光からの充電にも時間がかかるため、一つのバッテリーを使っているうちにもう一つのバッテリーに充電できるようなパターンを作るためにも、日常使いのモバイルバッテリーは複数持って出掛ける方がいいのではないかと思った今回のお出掛けでした。


今後「キャンピングカー」を買うリスクとその対策

一時期の車中泊ブームは年代別で言うと会社を定年退職した60代の方が持つ潤沢な資金によって支えられていたところがあったのではないかと思います。退職金が入ったらまず「何に使おうか」と思いつつ高額なキャンピングカーを購入したり、ハイエースのようなベース車をカスタマイズして自分なりの車中泊車として仕上げるというところで、多くの人がそのブームに乗り、盛り上がりました。

しかし、2018年から2019年に掛けて、そうした60代から70代を超える人達の中では新たな問題が発生しています。その一つが、高齢運転者の事故報道の増加であり、そうした報道に乗って先日紹介したように高齢者の免許には一定の基準を設け、例えば自動ブレーキ装備車でないと更新できない免許にするという方向が打ち出されています(現状では従来の免許との選択制になるような話もあります)。

これでは、それこそ車中泊ブームの時に購入したキャンピングカーや、改装費を含めるとキャンピングカー以上お金がかかったかも知れない改造車中泊車について、近い将来には自分で運転して出掛けることができなくなるということも考えられます。車に乗って出掛けなくても、災害用のシェルターや男性の書斎として活用することはできるかも知れませんが、そうしたものならそこまでお金を掛けなくてもできたはずで、今となっては車中泊のために使ったお金が勿体なかったと考えておられる方も少なからずいるかも知れません。

そうした事がふき出すきっかけになったのが、昨今のニュースで出ているような、金融庁発表の厚生年金のみで65才のご夫婦お二人がそれまでの生活レベルを落とさずに生活を続けた場合の試算に現われています。資産では毎月5万円くらいの赤字が予想されるので、長生きをすればするほど老後の資金が足りなくなり、2000万円くらいは年金とは別に投資などで用意すべきであるというある意味まっとうな報告書です。

個人的には毎月20万円以上の年金収入があれば、もし健康なお体でしたら多少はアルバイトをしてその分をレジャーなどに当てるようにすればそこまで毎月の赤字は出ないような気もするのですが、果たして老後の生活にとって「キャンピングカー」というのは収支的にどうなのか? という事を考えてみたくなります。

個人的には、ものすごいお金を持っていてあの世まで持って行けないほど持っているなら数百万から数千万のキャンピングカーと、ついでに運転手も雇ってお好きな所に行けばいいと思っているのですが、ほとんどの方はそんなわけにはいかないでしょう。さらに、キャンピングカーを普段使いして毎日のお買い物に使うというのもなかなか無理なところがあり、今キャンピングカーを持っているご家庭では日常用の車と2台以上の所有をされていると思います。ただ、そうして車を持つと毎月の経費とともに自動車にかかる税金やメンテナンス費用、さらに保険料までかかりますので、一気に老後の生活に影響が出るものではないかと思います。

キャンピングカーは欲しいけど毎日の生活にも車を使うという方は、普段使いの車を出掛ける時だけ車中泊もできる車として使うことを考えた方がいいような気がします。ご夫婦2人だけの旅なら軽のワンボックスカーをフラットにしてそこに寝床を作るだけでも十分で、過去にも提案したことがありましたが、車中泊の旅に出掛ける時だけレンタカーとして軽のワンボックスカーを借りるという手もあります。

どうしても自宅が災害に見舞われた際の避難場所として使えるキャンピングカーが欲しいと思う方には、軽トラの荷台に住居部分を載せる方式のキャンピングカーをおすすめします。最近の軽トラには自動ブレーキ搭載車も出てきていますし、車検の時には荷台から住居部分を外して車検に持って行けたり、車の調子が悪くなったら車の部分だけを替えて載せ替えるということもできます。初期費用だけは車代と合わせると200万円前後かかってしまうことはあるものの、いざという時にはそのまま売れれば言うことありませんが、あえて軽トラ部分と住居部分を分けて売ることもできます。土地があれば住居部分だけを離れのようにして使うことも可能でしょう。今後のライフスタイルの変化にも対応しやすいキャンピングカーだとも言えます。

私の車中泊のスタンスは専用のキャンピングカーにしなくても、何とか車内で寝られるように工夫をし、もし車内で過ごすのがつらかったらキャンプ場に行ってテント泊をしたり、様々な宿泊施設を使って泊まる快適さの方を優先したいと思っています。年間どのくらい旅に出るかにもよりますが、それほど出掛けない方なら、泊まるのはあえて車の中にしなくても良く、ただ仮眠する場合に「エコノミークラス症候群」になりにくい仮眠体制の取れる車であればいいのではないかとも思っています。

仕事をリタイヤし、時間が有り余る中では強行軍ではなくのんびりと移動し、ゆったりと自分の時間を作ることのできる車中泊というのはいい人生の楽しみ方になると十分思いますので、まずは今後の政府の動向を見ながら、高齢になっても乗り続けられそうな車中泊のためのベース車を探すところから始めてみてもいいでしょうし、車を完全に放棄して別の交通手段での旅を模索するというのも間違いではないと思います。ただ、これから車の性能が上がってしまう分、メンテナンスにかかる費用は増大する恐れがありますので、残念だと思いつつも車を手放さざるを得ない世帯も増えていく可能性はあると思うのですが、そうなると本当に困るのは毎月のノルマを達成できない日本のカーディーラーでしょう。この影響で国内消費が更に減ることになれば景気もどうなるかわからなくなるかも知れませんが、その点は個人で対策を考えることはできようもないので、今後のニュースを注視しながら政府の政策に期待するしかなさそうです。


「失敗」の情けなさを忘れてしまった結果(^^;)

ここ数日間、慣れない紙での資料作りを頼まれてやっているのですが、その中で自分自身でがっくり来るような失敗をしてしまいました。私自身は用意された手書きの原稿をワープロソフトを使って「清書」するだけの事を頼まれたのですが、原稿として上がってきたリストについて、うっかり一つ順番を抜かして通し番号を振ってしまいました。

作業中の出来事なら改めてファイルを書き換えれば済む話なのですが(それでも結構手間は掛かりますが)、利用する人数分の結構な量をプリンターで打ち出した後にそのことが発覚してしまったので(^^;)、まるまる先に印刷した分が無駄になってしまいました。

それでも、過去には書いたデータをバックアップも取らずに全て消えてしまい途方に暮れたということもあるだけに、一から作業をやり直すことをしなくて済んだと思い直して再度作業をするように気持ちを切替えたものの、やはり大変でした。

ただ、パソコンで資料を作ってすぐにプリンタで出力できる今の環境はずいぶん良くなり、過去の事を考えると楽になったとは思います。今の時代はパソコンを使って資料を作ることができるだけでなく、もはやペーパーレスの時代に一部ではなっていて、添付ファイルの形で先方に送っておけば、それぞれのパソコンやタブレットで送った資料を電子化したものを基にして話し合いが可能なようにもなっています。そうなれば今回私がしたような失敗は起こりようがなく、もし事前に資料を送っておいて間違いを指摘されたり、自分で間違いに気付いた場合はその改訂版を送り直すという、ネット上のやり取りだけで済んでしまいます。しかも直すところは間違えた部分だけで良く、こういうものを当り前だと思っている中だと、昔のやり方での資料作りというのはこんなに簡単にできないだろうと、つい昔の事を思い出してしまいました。

人数分の資料を全て手書きで作っていた時代は別にして、多少は個人での印刷も可能になったもののまだコンビニもコピー機もなかった時には、仲間うちの会合での資料を印刷するには自分達で印刷する「謄写版印刷(ガリ版)」で行なっていた方が多いと思います。資料の仕上げに多くの資料をホッチキス止めする労力は昔も今も同じかも知れませんが、資料の原本を作り、それを版の形にしてから印刷するという3つの工程は本当に大変だったと当時の事が思い出されます。

私の経験したものの場合は直接「版」になる特殊な原紙に針のような専用の器具やボールペンで直接字や絵を書き、それを一枚ずつ印刷する方法と、今のファクシミリとは違いますが同じ字を使った「FAX原紙」に原稿の版になる清書をし、その原紙をドラム型スキャナーの「FAX(謄写原紙自動製版機)」で印刷用の原紙に写し、その原紙を輪転機にかけて印刷するような方法へと進化していきました。

何しろ原紙に直接原稿を書くというのは、一つ間違えれば終わりですし、原紙代も安くないのでかなり緊張して書いていった記憶があります。また、その後の「FAX原紙」は基本的には普通の紙なので、間違えられないプレッシャーは減りましたが、一枚の原紙をドラムにセットして、印刷用の原紙に原稿のデータを写すまでにはかなりの時間がかかり(現在のファクシミリが原稿を送信した際に先方で印刷する時間よりもさらに時間がかかるくらい精度は良くなかったと思います)、古い機械を使っている場合は途中で止まったりしないか心配したことも多くありました。

それで、無事に印刷となっても古い輪転機を使っているとインクの調子が悪いと原紙を台無しにしてしまうほどインクが付き過ぎたり、逆にかすれたり薄すぎて読めなくなったりしましたので、そういう時もまた原紙に直接書いたり、FAXのドラムを回し直して印刷用の原紙の作り直しまで作業をやり直す必要がありました。

私の場合は主に学校で全校生徒に配る資料の印刷で大変な思いをしたのですが、そういう時代を通り過ぎているので今のように自宅にプリンターがあるのが当り前で、もしなくてもネット経由でコンビニのプリンターから原稿を出したり、その複写をコンビニよりさらに安いショップで行なったりできる利便性については本当に有難いと今になって思い出したわけです(^^;)。

今回私が犯してしまった失敗については、裏面をメモ書きに使え、プリンター自体の燃費も悪くないことから、今考えてみるとそこまでのダメージではありませんでした。ただ、そうは言ってもスムーズに作業が進まないことでストレスを受けることもあるので、資料を作る事が楽にできることを感謝しつつ、そこからさらに無駄を省き、今後については、今回やってしまったような失敗を起こさずに作業するにはどうしたらいいかという事も考えてみたくなります。

こうしたことの主も顕著な例が、暑中見舞いや年賀状の印刷ではないかと思います。間違った原稿の箇所に気付かずに全て用意したハガキを印刷してしまった後で間違いに気付いたら、状況によっては改めてハガキの買い直しということにもなるかも知れません。これは自分に対しての戒めということでもあるのですが、パソコンの画面で確認するだけでなく、試し刷りをした結果をしっかりと確認した後で本番の印刷にかかる事を忘れないようにしなければと思います。私自身は暑中見舞いはそれほど書きませんが、お得意先や友人にそれなりの数の暑中見舞いを例年書かれるためにプリンターで印刷する方は、私のような失敗をしないように十分お気を付け下さい。


わかりやすい日本語に「変換」する能力

今年から来年に掛けて世界的なスポーツイベントが日本で開催されます。先日、いよいよラグビーワールドカップの開催が100日を切ったということで、地元テレビでかなり大規模なキャンペーンを行なっていました。私の地元静岡県では、2002年のサッカーワールドカップが行なわれた小笠山総合運動公園(エコパ)で日本チームが登場する試合を含み予選リーグの4試合が行なわれるのですが、何とこの時期でも一部の試合ではチケットが普通に購入できることがわかりました(^^)。

世間の注目はラグビーワールドカップよりも東京オリンピックのチケットの購入だとは思いますが、ここまで来てまだチケットを普通に買えるというのはやはりまだまだ日本ではサッカーと比べてはラグビーの知名度はないのかなという感じもします。もしかしたら静岡という地域で関心がないのかも知れませんが、おかげで一番安いゴール裏の席をこの時期でも確保することができました(^^)。2002年の時もそうでしたが、大会の雰囲気を感じたいと思い、世界のスポーツイベントを見に行くようなことになるとどうしても試合を見に来る海外からのファンと交流することも出てくると思います。そんな時、どうやってコミュニケーションを取るべきかという問題があります。

個人的には英語を継続して勉強していたわけではありませんし、世界の標準が英語であったとしても「非英語圏」の人がやって来た場合は英語でのコミュニケーションも難しいでしょう。これは、意外にも大きな問題のようで、単なるコミュニケーションではなく、もしイベントの最中に大きな事件が起こったり、それこそ大きな災害が起こった場合に、日本語をそこまで理解できない人にどうやって避難誘導を行なうべきなのかということが考えられているということです。

そうした言語能力の異なる人々をつなぐための一つの方法としてあるのが、「翻訳機」を介したやり取りがあります。いわゆる「ポケトーク」のような専用の翻訳機を使うことで、多くの言語と日本語との翻訳機を介した会話が可能になりますので、全く外国語が話せなくても翻訳機やスマホの翻訳アプリを使って積極的にこちらから話し掛けるというのもありな気がします。

ただ、そうした用意がない場合や場所的にインターネットが通じないような場所(ポケトークはネット上のクラウドにアクセスして翻訳を行なうため、本体にSIMカードを入れるかテザリングによるネット接続、Wi-Fiで常にネットに接続している必要があるのです)に行った時にコミュニケーションを取ろうと思った場合に困ることになるでしょう。先日たまたま見た災害時の避難を想定した、日本へやってきた海外からの旅行客に対する対策というのが実に興味深かったので、ここで紹介させていただこうと思います。

こちらから海外旅行に行き、現地の人と話そうとした場合、どんな人でも少しくらいはその土地で話されている言語についての事前知識を持って行き、会話集などのアンチョコを持って行く(もちろん「ポケトーク」のような翻訳機を持って行けば完璧ですが)という方は多いでしょう。それは逆に日本にやってくる観光客も同じではないかと考えることもできます。

このブログは主に日本語が自在に使える人に向けて書いていますが、一切外国語を使わないで海外からのお客さんとコミュニケーションを取ろうとした場合、今までの内容を読み取ってもらえるとは全く期待していません(^^;)。もしそうした人に自分の意見を伝えなければならないとしたらどうするか。それは、使っていく日本語から「難しい言い回し」をなくし、「やさしい言葉遣い」に徹した表現をゆっくり行ないながら、さらにそこにジェスチャーや現物を指し示す事などをまじえて、強引に日本語だけでコミュニケーションを取るという方法が勧められていたのでした。

具体的にはどういう事かというと、あまり日本語を知らない人だと辞書を引かなければわからない言葉の使用はできるだけ避け、そうした「伝わりにくい」言葉を、伝わりやすい「やさしい言い回し」に、日本語から日本語に翻訳するという考え方なのです。

https://tsutaeru.cloud/

具体的には、上のリンク「伝えるウェブ」というホームページにアクセスしていただき、私達が普段使っている言い回しの文を入力すると、よりやさしい表現に変え、さらに出てくる漢字に読みがなを付けて「翻訳」してくれます。このサイトの言い回しが絶対というわけではありませんが、やさしい日本語の言い回しということのイメージがわかないような方は参考になると思います。こうして、普通の日本語をわかる人同士で話す内容だとわかりにくい事をいかにやさしく頭の中で翻訳して伝えるようにし、いかに相手に理解してもらうかということを考えることで、海外からのお客さんともコミュニケーションを取りやすくなります。

このような考え方でコミュニケーションを図ろうとすると、スマホの翻訳アプリの中にはなかなかうまく翻訳できないものもあるという評価もありますが、これも、いったん伝えたい表現を「やさしい日本語」に翻訳したものをさらに外国語に変換することで、おかしな翻訳結果は減っていくことが期待できます。この辺は機械の到達度に人間の方が合わせるような形になるのですが、そうして頭を使うことでより正しい日本語の理解にもつながっていくのではないかと思います。さらにこの考えを進めて、スマホの中に国語辞典アプリを入れていて、日常の中でも自分の言い方では伝わらない時には辞書で調べた言葉を使ってやさしく説明できるようにするというのも効果的な方法ではないでしょうか。英語が苦手という方は、まずは自分の発する日本語がいかに伝わりやすくかみくだいた表現にできるかということをまずはチャレンジしてみてはいかがでしょうか。


CASIO PHYS(フィズ) LAP MEMORY 120 STW-1000-7JF

スマホが普及するに連れて、スマホ自体を時計の代わりに利用することで「腕時計」は要らないという風に考えている方も少なくないと思います。私自身は昔から腕時計に強い憧れがあるので腕時計は何本も持っているのですが、元々腕時計をする習慣がないという方にはあまりいい情報提供にはならないかも知れません。ただスマホと関連付けて情報を腕の中に持つという「Apple Watch」が現在も普及していますし、スマホがあれば時刻チェックは十分と考える方にもこうしたデバイスについても興味を持っていただければと思います。先日「時の記念日」ということもあって、今まで気になっていた新しい腕時計を購入することにしました。カシオから出ているフィズというブランドのSTW-1000-7JFという型番で、この型番が「白」を表わすようです。

ぱっと見ればとてもフォーマルの席には似合わない「チープカシオ」(良い意味を込めて呼ばれるシンプルで安そうに見えるカシオ製腕時計)だろうと思われる方もいるかも知れませんが、確かにこの時計は見てくれ通りのチープさで定価こそ1万4千円台ですが、ネットでは常に半額くらいの流通価格になっています。私はそこからもう少し安い価格で購入することができましたが、だいたい通常でもネットでは7千円くらいで手に入ります。

実はこの時計は陸上競技などをする方や、サッカーの審判などストップウォッチを常用する人のためにストップウォッチ機能が使いやすくなっています。それと同時に、比較的時間を示す液晶表示が大き目で、最初の写真では見にくいかも知れませんが、中央に「時刻」、上部に英語による「曜日」、下部に「年・月・日」の表示があり、全ての時に関する情報を一覧できるようになっています。腕時計において、しばしば格好良さを追求すると必ずしも時間や曜日、日付が見えにくいものになりがちですが、この時計はデジタル時計の中でも文字が大きくて見易い方ではないかと思います。重さは樹脂ベルトということもあり47gという付けていることも忘れてしまうレベルの軽さです。

また、ランナーズウォッチとされるだけあって、防水機能もあり日常生活用としては十分な10気圧(100m)防水になっています。だからといって頻繁に水の中に浸けたりすることは止めましょう。あと、これ以上の防水機能があっても真水と違って様々な成分の含まれる温泉・鉱泉に付けながら入るのは確実に時計にとっては悪いことなので(私はそれでSEIKOの新しいクオーツ時計を駄目にしました(^^;))、防水機能の過信は禁物です。ただ、自転車やバイクに乗っていて雨に降られても安心ではあるでしょう。

ただ、これだけだと2千円から3千円くらいで売っている更に安い時計でも同じくらいの性能を持ったものはありそうですが、この時計のさらなる購入動機を刺激するポイントは実売7千円台という価格で、世界6局(日本×2、北米、英、独、中)に対応する電波ソーラー時計であるということです。世界をまたにかけてマラソン大会にチャレンジする人にとっては、世界の主な都市で行なわれるマラソン大会でも正確な時間を刻み、電池交換の手間もいらないこの時計は有難いものでしょうし、マラソンはしないと思われる私でも、海外旅行に行っても自動的に現地の時刻を正確に表示し続けてくれる電波ソーラーがこれだけ安く手に入るというのは有り難いです。

実のところ、私的にはこの時計は仕事中など作業用の時計として最適ではないかと思っています。というのも、企業の中には様々な個人情報を取り扱っている中で、仕事中にはスマホを職場に持ち込めないという方も少なからずいるのではないかと思います。スマホは時計としても大変に優秀で、ネットを利用してタイムサーバーにアクセスすることでこまめに時刻を修正することを繰り返すことで、電波時計と同じくらい正確な時間を表示することができます。さらに専用のアプリを利用することで、GPSが刻む正確な時刻を表示することもできます。私は非電波時計を合わせる時にはスマホが受信するGPSからの時刻を使って時刻合わせを行なっているのですが(電波時計の送信局が休止してしまった場合にも有効な方法です)、仕事でスマホが使えない場合、特に時間や日付を頻繁に確認するような事が多い仕事ではやはり困ると言えば困ります。

電波時計については東日本大震災で福島にあった送信所が電波を一時止めたことがあったため、電波を受信できなければ「並みの時計」になってしまう電波時計は究極の時計ではないかも知れません。電波時計でなくても時刻合わせがマニュアルいらずでできるアナログ時計の方がいいという方も当然いるでしょう。私もそうした考えの元に長く使っている見やすいアナログクオーツを持っています。

ただ、アナログ時計の一つの問題として夜の暗闇の中での時刻の認識が難しいということがあります。私の持っているアナログ時間は広い面積の針に性能の高い発光塗料が塗られているので、十分に光を浴びた直後の認識は良いのですが、暗闇に長時間置いたままではさすがに別のライトで照らさないと時間がわかりません。

その点、デジタル時計はLEDによる照明が付いているので、ボタンを押せば真っ暗な中でもはっきり時刻がわかります。カシオの一部のデジタル腕時計では、水平にした状態から角度を付けて位置をずらすと自動的にライトが点灯するオートライト機能があるので(この時計にも付いています)、バイクでのツーリングや車中泊の旅でも大いに役立つことが期待されます。キャンプ場などで夜中に時刻を確認したい時には便利です。大きな災害の影響で電波時計として使えなくなる状態が起こった時にはアナログの時刻合わせがやりやすいものと交換して使うことと割り切れば、普段使いの時計として便利に使えるだろうと思います。

唯一の心配がベルトや液晶、二次電池の耐久性ということになると思いますが、カシオでは電池交換はメーカーで行なっていて、この機種の電池交換の費用は2019年現在、3000円(税抜)ということになっているので、実売価格より安く利用できるというのもうれしい点です。また樹脂ベルト全体の交換も行なっているようで、このモデルの場合は3600円(税抜)ということでした。単体での故障なら直して使い続けられる価格設定になっているように思います。カシオのデジタル時計ということではすぐに「Gショック」を連想し、そちらの方に行ってしまう方も多いと思いますが、耐衝撃性能を追求しないのであればこの時計もなかなか良いのではないでしょうか。恐らく、ランナー以外の方はあまり注目しないのかも知れませんが、学生の方の常用や、外で作業される方、海外を含む旅行やレジャーの時にしていく腕時計としてはかなり高いレベルにある逸品ではないかと思います。色違いも色々ありますので、自分に合う色を探してみてはいかがでしょうか。


東京の夏は暑さだけの問題ではない?

先日、所用で東京まで在来線を使って行ってきました。熱海で乗り換えて、東京駅まではだいたい3時間くらいの行程になります。幸い電車はそれほど混んでいなくて、さらに熱海からは始発だったこともあって全ての行程で座席に座って行くことができました。

その日の天気は良く、東京の最高気温は26℃に迫るくらいで、日差しもきつく久し振りの晴れ間にそれなりの暑さを覚悟したのですが、今回は全く反対の心配をしなければなりませんでした。

というのも、私が乗り込んだ電車の中の冷房の効き方が半端ではなく、それをよくご存知の地元の方々は車内で羽織るための上着をしっかり用意した上で電車に乗っていたのですが、私はそんなものを用意しようとも思わずにとにかく目の前の電車の車両に乗ってしまったため、冷気が体に当たって東京駅で電車を降りた時にはもはや外気をしばらくは暖かく感じるくらいになっていました。

この話は2019年6月の話なので、東京を含む日本全体の気温が上がってくる梅雨明け時期の7月後半から9月にかけての期間というのは、こうした電車内・室内と外との気温差がさらに大きくなるなという予感がします。当然、それは来年の東京オリンピックの時期においても同じでしょう。

すでに東京オリンピックのチケットはインターネットで売り出していますが、大会を見にくるであろう人達は東京や関東近郊以外からもやってくると思います。来年の今ごろに使えるJRのおとくな切符が出てくるかはわかりませんが、その時期は普通列車乗り放題の「青春18きっぷ」のシーズンに当たりますので、交通費を節約するためにあえて新幹線でなく在来線を乗り継いで東京にやってくる人も少なからず出てくると思います。また、新幹線で東京にやってきても競技場や宿舎への移動のためには電車に乗る機会も増えてくるのではないかと思います。

その時、東京オリンピックを見に来る人の頭には「東京の暑さをどうするか」という事がまずあると思うのですが、今回の経験を元に考えると、「移動中の寒さと外に出た時の暑さとの違いからいかに体調を守るか」ということも忘れてはいけないのではないかと思います。

そういう意味において、夏の時期には売っていないとは思いますが、ユニクロなどの丸めると小さくなるダウンジャンパーをこの冬にでも買っておき、電車やバスの冷やし過ぎな状況に遭遇した場合には羽織って寒さから身を守るというのもいいでしょう。ただ、気付いた時にはもう売り切れの時期になってしまうということもあるかも知れません。

そんな時の用心のために、雨具としても使えるレインウェアを持っていくという方法も健闘しましょう。ちょっと変わった備えという点でいうと、冷房の良く効いている場所ではスイッチを切り、外の炎天下の状況では日傘を使って直射日光を遮り、日影を作った中でスイッチを入れてファンを回すことで体の中から風を起こして体感温度を下げる「空調服」を利用するというのも面白いかも知れません。最近ではスマホ用のモバイルバッテリーでも動かすことができる製品もあるようですし、どうしても外で長い時間待つような観戦の仕方も出てくると思うので、新しいテクノロジーで東京の殺人的な暑さと電車内の寒さに対応できるようにしておくのもいいのではないでしょうか。

少なくとも、これからの季節長時間電車に乗ってどこかに行こうと思っている方は、別に空調服である必要はないので(^^;)、小さく折り畳めてバッグにしまっておけ、雨具としても使えそうな上着を旅行用のグッズの中に入れた上で出掛けることをおすすめします。私自身は今回の東京往復で風邪を引かずに済みましたが、長距離を旅するなら逃げ場なく冷房の風が来る電車よりも、自動車と同じでセパレートに風の向きを変えることのできる高速バスの方が、バスの中に毛布が用意されている場合もありますし、おすすめではないかと思います。それにしても、今回はここまで電車内冷房が効きまくっているとは思いませんでしたので、次回は電車の表示に「弱冷房車」があればその車両の方に乗って移動したいと思います。


Softbank AirとWimax2との速度制限の違い その2 Wimax2ギガ放題

前回はSoftBankの「SoftBank Air」についてその速度制限の内容について調べてみましたが、今回は同じく無線ルーターを使ったインターネットを提供する、auと同グループのUQモバイルの「UQ Flatツープラス ギガ放題(3年/2年)」について調べてみました。今回の内容については以下のサイトから得た情報を参照しています。

https://www.uqwimax.jp/wimax/plan/gigahodai/

この「UQ Flatツープラス ギガ放題」のスピードも「月間データ量 上限なし」としてあり、最大スピードは440Mbpsと、「SoftBank Air」とほとんど変わりません。ただ、無線を使ったインターネットであるため、場所によっては遅くなることもあるというのは当然考えられることです。

ただ、規制については前回紹介した裁判の事もあったのか赤字で大きく書いてあるのが2点あり、まずは実際に利用を考える場合には「LTEオプション」を極力利用しないようにする事が現状では大切になるでしょう。UQモバイルはau回線のLTEを提供してWimax2+の電波が届かないところでも使える「LTEオプション」を用意し、3年縛りプランにはその「LTEオプション」のオプション料1,005円/月を無料になるので、つい外出先などでWimaxの電波が届かない場所で使いたくなってしまうのですが、赤字で書いてある事の一つに以下のような文章があります。

(引用ここから)

・ハイスピードプラスエリアモードで通信速度制限(月間7GB超)が適用された後は、ハイスピードモードの「WiMAX 2+」通信もその制限対象となります。

(引用ここまで)

「LTEオプション」で使える高速通信(LTE)は月間7GBまでなのですが、もしうっかりこの制限を超えてしまったら制限されるスピードが何とauの携帯電話・スマホと同じ128kbpsなのです(^^;)。しかも、「LTEオプション」でネットを利用する時だけでなく「WiMAX 2+」での通信も128kbpsに規制されます。これは、私の契約している最大200kbpsの「ロケットモバイル」の神プラン(月額298円(税抜))にも劣るスピードです。規制は月末まで適用されるので、モバイルルーターの設定を間違えて「WiMAX 2+」のつもりでLTE通信を行なってしまったら、月初からすぐにルーターを使った全ての通信が128kbpsに規制され、それが月末にまで及んでしまう危険性があるのです。このトラップはある意味「SoftBank Air」よりひどいかも知れないので(^^;)、本当に注意していただきたいと思います。

ですから、もし「WiMAX 2+」だけでモバイルインターネットの環境に不安がある場合は、オプション契約には追加料金がかかる2年契約を選んだ上で、別にMVNOの安いLTEデータ通信を契約した方がいいと個人的には申し上げておきます。

そのようにしてモバイルルータで「WiMAX 2+」のみの利用に絞っても、赤字で書いてあるもう一つの規制内容があります。それが「3日間10GBの規制」です。ただ、こちらの規制はかなり具体的にどの程度規制されるかという内容が赤字のリンク先には明記されていますので、その内容について引用してみます。

(ここから引用)

・速度制限がかかるご利用データ量 直近3日間で10GB以上(「WiMAX 2+」と「au 4G LTE」のデータ量の合計)

・制限時間 3日間で10GBを超えた日の翌日のネットワーク混雑時間帯(2017年2月時点で18時頃~翌2時頃まで)

・制限後の最大通信速度 概ね1Mbps(YouTube動画の標準画質レベルが視聴可能な速度)

(引用ここまで)

ここで注意したいのは規制された1Mbpsというのはあくまで最大速度で実際には1Mbpsを割る可能性もあるということと、自動ダウンロードなどで2時前から継続してネットを利用している場合には、2時以降も最大で6時頃まで速度制限が継続することがあるということだけです。ただその場合、一旦ルーターを切って再度接続すれば午前2時以降の規制は解除されるようです。

この内容について逆に考えると、ネットのピークタイムに生活のリズムを持って行かず、深夜より早朝にネット利用のピーク時間を持って行くことができれば、ほぼ規制されないネット環境でモバイルインターネットを楽しめるということになります。

深夜起きて活動することは色々ありますが、つい深夜テレビを見ていて夜ふかししてしまうなら、深夜テレビは録画と「TVer」を使って出勤・通学前に前の日の分を見てしまうような生活にすることで、体だけでなくネットも朝型にすれば、ほとんど規制されていることを意識しないで使えるという事になるでしょう。規制がかかる日の18時から寝るまでの時間だけは仕方がないと諦めなければなりませんが、それでも1Mbps近辺のスピードが出るなら、パソコンやスマホ単体でのネットにはそう影響は出ないような気もします。

そうしたライフスタイルの変更という事も考えれば、同じ無線インターネットの2つの業者でどちらを選んだ方がいいかという問いに対しては「UQ Flatツープラス ギガ放題」の方に軍配を上げるということになるでしょう。恐らく朝型の生活にすれば「Softbank Air」でもそうそう規制されることはないでしょうが、実際に規制の内容を詳しく書いてあるのと書いてないのとでは、当然書いてある方を信頼するのが正しいユーザーの姿勢になるでしょう。私自身もADSL後の自宅でのネット環境を考えるにあたり、新しく出てくるであろう無線インターネットサービスがあった場合には、現状ではWimax2+との比較になると思います。皆さんのご参考になれば幸いです。


Softbank AirとWimax2+との速度制限の違い その1 Softbank Air

先日、友人のお宅におじゃましたところ、今までYahoo!BBのADSLだったのが、それに代わってモバイルルーター形式の「Softbank Air」が置かれていました。私は現在もYahoo!BBのADSLを契約しているのでわかるのですが、何やらキャンペーンらしきお知らせが来て、安く「Softbank Air」を使えるという誘い文句に乗ってしまったようです。

契約するのは個人の自由であり、その友人に対してはあえて何も言いませんでしたが、少なくともsoftbankの「Softbank Air」の説明ページを読むと、本当に大丈夫なのかという気がしてならないのです。

https://www.softbank.jp/ybb/air/

上のリンクにあるページに「Softbank Air」の内容説明と申込ができるページが有るのですが、その中でこのような記載があります。

・データ容量無制限!※1
・下り最大481Mbps※1,2

この記載に「※1」「※1,2」の記載がなければ良かったのですが、問題になるのが同じページの隅にある「※1」「※2」の内容です。このうち、「※2」の記載内容については無線での通信となるため、サービスが使えないエリアがあったり、下り最大481Mbpsが出ない地域があるということで、これについてはリンクをクリックして自分の家のある住所を見るとそもそもこのサービスが申し込めるかということと、だいたいの最大速度がわかるので、この点は良心的だと思います。ただ気になるのが「※1」の部分です。では改めてその内容について紹介してみましょう。

(※1の内容 引用ここから)

ベストエフォート形式のため、お客さまの通信環境により実際の通信速度は変化します。ご利用の集中する時間帯(夜間など)は、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。動画やファイル交換ソフトなどをご利用の場合は速度が低下する場合があります。

(引用ここまで)

あくまでハイスピードというのは最大値であり、状況によって速度制限が行なわれるということが書かれています。ここで重要なのは、具体的にどのくらいまで速度が下がるのか一切書かれていないことです。これだけではわかりずらいので、実は「※1」の説明の後に別ページへのリンクが有り、より具体的な速度制限の条件について書かれていますので、それも紹介します。

(以下「SoftBank Air(ソフトバンクエアー) の速度制限などについて」から引用)

・ご利用の集中する時間帯(夜間など)は、サービス安定提供に伴う速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。

・以下のコンテンツ・サービスなどをご利用の際、通信速度の制限を行う場合があります。なお、通信の切断は行いません。
音声通話やテレビ電話などをパケット信号に変換し、データ通信にて実現するサービス
MPEG、AVI、MOV 形式などの動画ファイル
BMP、JPEG、GIF 形式などの画像ファイル
動画閲覧、高画質画像閲覧、P2P ファイル交換、ソフトウェアダウンロードなどを伴うサイト、アプリケーションなど

・特定のエリアでネットワークが高負荷となった場合、該当エリアのお客さまについては、サービス安定提供に伴う速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。

・特定エリアおよび特定時間帯におけるネットワークの高負荷が一部のお客さまの利用によるものと考えられる場合であって、過去3ヵ月の利用状況からその再現性が非常に高いと判断されたときのみ、サービス安定提供のため、該当のお客さまに対する速度制限を行う場合があります。

(引用ここまで)

もっともらしい事が書いてありますが、「テレビ電話を含むIP電話」「You Tubeなどの動画」「画像の掲載されたサイト閲覧」「アプリ・ソフトのダウンロード利用」を理由にして速度規制を受ける可能性があり、さらに自分に原因がなくても同じエリアで高負荷な利用をするユーザーがいた場合でも規制されるかも知れません。というか、ここまでネット通信の利用を網羅されても、もはやスマホでLINE電話を使っただけでも規制される可能性もあると考えなければならないでしょう。

しかも、このページにも具体的にどのくらいの期間、時間にしていつからいつまで、さらにどのくらいのスピードまで規制されるかということは一切書いていませんので、もしLTEの低速回線よりスピードが出なかったとしても、この文言を理解して加入してしまった場合には文句も言えず、通常36ヶ月の契約を続けなければならないのです。

私自身はその友人に実際に速度規制はされたことがあるのか聞かなかったので、何の速度規制もなく光回線並みのスピードでインターネットを楽しめるサービスなのかも知れませんが、上記のような内容を読むと、やはり規制の内容に不明なところがあるので、そのままでは契約しないでしょう。

ただ、同じようなケースで店頭で勧誘された際にこうした「データ使い放題」というセールストークの録音を取り、後で速度規制された事に対して裁判を起こした事例がSoftbankではなくUQモバイルの「wimax2+」・ギガ放題の契約に際して起こっていたのです。裁判は最高裁まで行ったのですが、そこで「通信速度が高速であり通信料を自主規制する必要もないと誤解させる内容の広告表示を行った」などとして会社側の責任を認め(上告が棄却)、2万1239円の支払いを命じた東京高裁の判決が確定したというニュースがありました。

そこまでUQモバイルの「データ使い放題」の内容がひどいのかという風に思われるかも知れませんが、もちろん規制があるのに「一切の規制がない」と言ったであろうお店側の説明に問題があったわけで、何か問題があって困るのはユーザーなのですから、「wimax2+」・ギガ放題の内容については、改めて比較してみたいと思います。(つづく)


高齢者用免許はどういう形で決着するか

正直を言うと、私には実際良くわからないのです。というのも、テレビで連日ニュースとして報じられる高齢者が運転する車が引き起こす事故のニュースが流される中、政府も高齢者用の免許を作るなどということを発表し、話し合いに入るそうですが、果たしていつぐらいから高齢者の運転する事故が増えてきたのか、そのデータをテレビでニュースを見ている人が知らない中での議論というのは正確性を欠くような気がするので、本当にのっぴきならないほど高齢者の運転が危ない傾向にあるのか、それとも急に増えてきたのではなく昔から相当数あったのかを明らかにしてから高齢者用の免許について話を進めていただきたいと思うのです。

ニュースによると、現在考えられている高齢者用免許更新の条件とは、自動ブレーキの付いた車に乗るということと、アクセルとブレーキの踏み間違いを防ぐ装置を付けることなのだそうです。ちなみに、自動ブレーキは後付けは難しく、元々自動ブレーキの付いていない車に乗っている人にとっては車の買い換えが必要になるそうです。アクセルとブレーキの踏み間違い防止装置の方は後付けが可能なのだそうですが、費用がだいたい5万円くらいかかるのだそうです。その年令がまだ迫っていない人でも、次から車を買い換える場合にはそんな事も考えて車の選ぶことが大切ではないかと思いますが、山間部の農家では古い軽トラをずっと自分の足として使っている方も多いのではないかと思います。最新の軽トラでは自動ブレーキが付いたタイプの軽トラも出ていますが、現在は軽トラが人気になっていて中古でもなかなか値が下がらず、自動ブレーキが付いたものだと新車に買い替える必要が出てきてしまいます。

先日、金融庁が出した文書で、100才まで生きると公的年金では生活費が足りず、貯蓄が2000万円も必要になることもあるという事がセンセーショナルに発表されたことでマスコミや野党は政府批判の論調になっていますが、その文書で出ているモデルケースは厚生年金をもらっている65才のご夫妻について計算しているので、厚生年金のない農家の方はどうなるのか? という風に考えると、とても75才を過ぎた時に新車に乗り換えることは難しくなる人もいると思われます。今のところ高齢者用免許発行のための条件は強制ではないということなのですが、本当に事故を減らすためにはそこまで強制的に厳しい条件を付けなければ、事故を無くすことにはつながらないように思います。

しかし、そうした正論が今後議論に乗ってきて、条件を満たさない場合に高齢者に真摯に免許の返納を求めたりすることがエスカレートすると、それこそテレビの人気番組「ポツンと一軒家」に出てくるような人たちはその場所で生活することが難しくなり、山を降りる人が増え、山から人がいなくなるような事も起こってしまうでしょう。

たまたま朝、テレビ朝日の「モーニングショー」を見ていたら、三重県の松阪市の駅前周辺の商店街の歩道を見回り、私有地と歩道との境界をはさんでお店や家の私物(看板やのぼり、プランターなど)を見付けたら「法律違反だから片付けろ」と強引にお店の中にいる人に注意をする90才近い男性の行動についての話題を報道していました。この話題が他の「迷惑おじさん・おばさん」と違う点は、注意する過程で看板を蹴飛ばしたり、のぼりの旗を切ってしまうというような犯罪行為があるものの、「点字ブロック上に物を置かない」とか「歩行者の邪魔になるような看板は仕舞え」という主張自体は間違いではなく、コメンテーターも「商店街」「警察」「行政」が話し合って解決するしかないという結論になっていました。今回紹介した高齢者専用免許の実施についても、法律を変えて75才以上になったら免許更新をする事を難しくしたら自然と高齢者の事故は減ることはわかっているのですが、一律で厳しく扱うことで、高齢者の中で相当の反感を買うだろうなという心配があります。

「正論」というものは誰もが逆らえないものではあるのですが、例外のない規則というものもないだろうと思うので、高齢者用の免許を作ったことで、都市部でない過疎の村が閉鎖されることが当り前になるようなやり方ではないうまい着地点を探して、今後の話し合いをしていただきたいと思います。


スマホ利用者の割引・クーポンを使うために「格安SIM」の選択も

昨日、不在で受け取れなかった更新したクレジットカードを郵便局の本局に取りに行った時に、ちょっと気になるチラシを発見しました。

郵便会社が行なっている「ゆうパック」のサービスで、専用のアプリをスマホにインストールしてアプリ上から相手の住所氏名、電話番号、さらにはメールアドレスを登録すると、伝票を書かずに郵便局にある専用プリンターにアプリが生成したQRコードを読み込ませるとラベルの印刷ができ、送料も手書きの伝票を書いて出すよりも安くなるという「ゆうパックスマホ割アプリ」の案内です。

ちらしでは「180円も安くなっちゃう!?」という風に書いてありますが、これは荷物を出す際に郵便局まで荷物を持って行く事を条件に割引く「持込割引(-120円)」を含んだ金額であることに注意して下さい。いつも郵便局まで荷物を出しに行っている方は常に通常料金から120円引かれた金額を払っているので、このアプリを使って荷物を出すと安くなるのは180円-120円の計算で出る60円分だけにはなるものの、多くの荷物を送る人にとっては案外バカにならない金額ではあると思います。

このように、クーポンとは違い、さらに安いから無理に購入するようなものでない荷物の送料がスマホを利用して出せば安くなるということは、他のサービスでも今後当り前になっていくことになると思います。すでに電車代については券売機からきっぷを購入する場合とSuicaなど交通系ICカード・おサイフケータイを利用した場合とではわずかではありますが安く利用することができるようになっています。

サービスを提供する企業の側からすると、スマホを使って申し込んだり購入したりすれば、内部での事務手続きを軽減できたり、機械のメンテナンスを少なくできたりするので、多少はユーザーに還元するような形になっているのだろうと思います。そう考えると、普段全くスマホを使わないような人でも、スマホを使って毎日の支出を抑えられるならスマホに変えてもいいのでは? という風に考える人もいるかも知れませんが、そこはシビアに考えることが必要だと思います。

現在、携帯電話大手3社ではガラケーを契約しているシニア層にスマホに乗り替えてもらおうとあの手この手の宣伝合戦を続けていますが、もしスマホに機種変することによって通信費が相当増えてしまうなら、いくらスマホを使ってお得な割引やクーポンを使えたとしても、通信料の差が常に月に数千円も出て、その追加分を埋めるだけの得をするというのは難しいと言わざるを得ません。別に動画や音楽を楽しみたいというのなら別ですが、そうでなく主にスマホを使ってお得になりたいというだけなら、ガラケーはそのままにして格安SIMのデータ専用格安プランを新たに契約してスマホも追加して、2台を維持するというのがおすすめです。

シニア世代でも気楽に相談しに行けてスマホも同時に買えるという条件で言えば、やはりイオンショッピングモールに店舗のある「イオンモバイル」が一番でしょう。ドコモとauのSIMが選べ、高速クーポンが1GBまでのプランは税抜480円です。ドコモSIMでは個人認証などに使うSMSが使えるオプション利用に追加で140円かかるので合計620円(税抜価格)になりますが、auのSIMならSMSはオプション無しで月額480円だけで使えるので、auの電波で問題のない所にお住まいの方ならau回線のタイプ1(マルチSIM)で十分です。もっとも、すでにガラケーを持っていて今回の方法でスマホを追加するような場合は、ガラケーの番号でSMSの通知を受け取る事ができますので、ドコモのSIMを選んでもSMSオプションの無い月額480円のみでも全く問題ありません。

イオンモバイルでは様々なスマホも売っていますので、店舗内で相談して同時購入するのがいいと思います。端末に「おサイフケータイ」が必要なら日本のメーカーであるシャープのAQUOS sense2 SH-M08が3万円台(一括の場合)がありますが、QRコードを読み込んだりネットクーポンを使うだけなら台湾のメーカーになりますが十分にパソコン・スマホ界では知られたメーカーであるASUSのZenfone Live(L1)という一括価格1万5千円くらいで手に入るスマホでも十分でしょう。どちらのスマホもau・ドコモのSIMで使えます。もしスマホ自体が合わないから契約を止めたいと思った場合も、データ専用SIMの場合は違約金などはイオンモバイルではないので、お店に行って手続きをすればそれ以上の費用もかかりません。ただしスマホを分割で購入するとスマホ代の支払い分が発生しますので、できれば契約時にはスマホは一括価格で購入することをおすすめします。

そうしてスマホと付き合いながら、スマホが無かった時と比べて家計の支出を抑えられることを実感したら、さらに便利にスマホを使える料金プランについて考えればいいでしょう。毎月500円を目標にスマホで得をする方法というのは決して不可能ではありません。友人や家族との電話をスマホに入れた「LINE」アプリに置き換えることができれば、ガラケーを使う場面は主に待ち受けと家族・友人以外のところへの発信に限定されますので、その分の通話代も節約することができますし、お店で購入するより安くネットショッピングで購入できる物を発見したら(商品価格+送料+代引料金(利用する場合のみ)の合計で比較しましょう)、ネット注文をして購入するようにすればその差額分がお得になります。ただ、便利だと言って必要のないものを買ってしまうとかえって高く付いてしまいますのでその点は十分に注意して毎月の生活をスマホでお得にする事を考えてみるのもいいのではないかと思います。