スマホ利用者の割引・クーポンを使うために「格安SIM」の選択も

昨日、不在で受け取れなかった更新したクレジットカードを郵便局の本局に取りに行った時に、ちょっと気になるチラシを発見しました。

郵便会社が行なっている「ゆうパック」のサービスで、専用のアプリをスマホにインストールしてアプリ上から相手の住所氏名、電話番号、さらにはメールアドレスを登録すると、伝票を書かずに郵便局にある専用プリンターにアプリが生成したQRコードを読み込ませるとラベルの印刷ができ、送料も手書きの伝票を書いて出すよりも安くなるという「ゆうパックスマホ割アプリ」の案内です。

ちらしでは「180円も安くなっちゃう!?」という風に書いてありますが、これは荷物を出す際に郵便局まで荷物を持って行く事を条件に割引く「持込割引(-120円)」を含んだ金額であることに注意して下さい。いつも郵便局まで荷物を出しに行っている方は常に通常料金から120円引かれた金額を払っているので、このアプリを使って荷物を出すと安くなるのは180円-120円の計算で出る60円分だけにはなるものの、多くの荷物を送る人にとっては案外バカにならない金額ではあると思います。

このように、クーポンとは違い、さらに安いから無理に購入するようなものでない荷物の送料がスマホを利用して出せば安くなるということは、他のサービスでも今後当り前になっていくことになると思います。すでに電車代については券売機からきっぷを購入する場合とSuicaなど交通系ICカード・おサイフケータイを利用した場合とではわずかではありますが安く利用することができるようになっています。

サービスを提供する企業の側からすると、スマホを使って申し込んだり購入したりすれば、内部での事務手続きを軽減できたり、機械のメンテナンスを少なくできたりするので、多少はユーザーに還元するような形になっているのだろうと思います。そう考えると、普段全くスマホを使わないような人でも、スマホを使って毎日の支出を抑えられるならスマホに変えてもいいのでは? という風に考える人もいるかも知れませんが、そこはシビアに考えることが必要だと思います。

現在、携帯電話大手3社ではガラケーを契約しているシニア層にスマホに乗り替えてもらおうとあの手この手の宣伝合戦を続けていますが、もしスマホに機種変することによって通信費が相当増えてしまうなら、いくらスマホを使ってお得な割引やクーポンを使えたとしても、通信料の差が常に月に数千円も出て、その追加分を埋めるだけの得をするというのは難しいと言わざるを得ません。別に動画や音楽を楽しみたいというのなら別ですが、そうでなく主にスマホを使ってお得になりたいというだけなら、ガラケーはそのままにして格安SIMのデータ専用格安プランを新たに契約してスマホも追加して、2台を維持するというのがおすすめです。

シニア世代でも気楽に相談しに行けてスマホも同時に買えるという条件で言えば、やはりイオンショッピングモールに店舗のある「イオンモバイル」が一番でしょう。ドコモとauのSIMが選べ、高速クーポンが1GBまでのプランは税抜480円です。ドコモSIMでは個人認証などに使うSMSが使えるオプション利用に追加で140円かかるので合計620円(税抜価格)になりますが、auのSIMならSMSはオプション無しで月額480円だけで使えるので、auの電波で問題のない所にお住まいの方ならau回線のタイプ1(マルチSIM)で十分です。もっとも、すでにガラケーを持っていて今回の方法でスマホを追加するような場合は、ガラケーの番号でSMSの通知を受け取る事ができますので、ドコモのSIMを選んでもSMSオプションの無い月額480円のみでも全く問題ありません。

イオンモバイルでは様々なスマホも売っていますので、店舗内で相談して同時購入するのがいいと思います。端末に「おサイフケータイ」が必要なら日本のメーカーであるシャープのAQUOS sense2 SH-M08が3万円台(一括の場合)がありますが、QRコードを読み込んだりネットクーポンを使うだけなら台湾のメーカーになりますが十分にパソコン・スマホ界では知られたメーカーであるASUSのZenfone Live(L1)という一括価格1万5千円くらいで手に入るスマホでも十分でしょう。どちらのスマホもau・ドコモのSIMで使えます。もしスマホ自体が合わないから契約を止めたいと思った場合も、データ専用SIMの場合は違約金などはイオンモバイルではないので、お店に行って手続きをすればそれ以上の費用もかかりません。ただしスマホを分割で購入するとスマホ代の支払い分が発生しますので、できれば契約時にはスマホは一括価格で購入することをおすすめします。

そうしてスマホと付き合いながら、スマホが無かった時と比べて家計の支出を抑えられることを実感したら、さらに便利にスマホを使える料金プランについて考えればいいでしょう。毎月500円を目標にスマホで得をする方法というのは決して不可能ではありません。友人や家族との電話をスマホに入れた「LINE」アプリに置き換えることができれば、ガラケーを使う場面は主に待ち受けと家族・友人以外のところへの発信に限定されますので、その分の通話代も節約することができますし、お店で購入するより安くネットショッピングで購入できる物を発見したら(商品価格+送料+代引料金(利用する場合のみ)の合計で比較しましょう)、ネット注文をして購入するようにすればその差額分がお得になります。ただ、便利だと言って必要のないものを買ってしまうとかえって高く付いてしまいますのでその点は十分に注意して毎月の生活をスマホでお得にする事を考えてみるのもいいのではないかと思います。


カテゴリー: モバイル活用ガイド | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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