月別アーカイブ: 2016年9月

Appleの歴史をひもときつつiPhone7の中味を検証する

iPhone7の記事

昨日の新聞を見ていて、同じ日に伝えられたIT関連のニュースということで同じ紙面の隣にのっていた2つのニュースの対比が実に面白かったので写真に撮ってしまいました(^^;)。今回紹介するApple社の新しいiPhoneであるiPhone7にもワンセグは付いていないので、現状ではテレビが自宅になければiPhoneを持っていてもNHK受信料を請求されることはありません。さらに後で紹介する新たな機能搭載によってさらに日本のユーザーの多くがAndroidを捨ててiPhone7に乗り換える状況が整ったのではないかと個人的には思います。

ただ、そうしたことを考えなくても、日本人のApple好きというのはMacintoshの時代からの憧れが講じてというところがあり、更に今回のiPhone7の登場によってさらにシェアを増やす可能性もあります。スマートフォンとして、国産メーカーのように防水やワンセグ、おサイフケータイが付いているのが当り前なガラケーの機能をなぞるように進化してきた国内メーカーのスマホにも搭載されてきた機能をごっそり省いても一番日本で売れるスマートフォンとして、まだまだ多くの人の憧れであり使いたいハードというのは紛れも無い事実です。

この「憧れ」という点を巧妙に突くかのようなAppleの魅力の一つに、あえて特定の地域におもねることなく、その地域特有の要望を受け入れずにあくまでAppleの考える最高のものを出すという頑固さということもあるのではないかと常々思ってきました。私自身は最初にパソコンを買う時に選んだのがAppleの廉価版のデスクトップ機で、その使いやすさに感銘を受けて、初のモバイルパソコンとして選んだのも、かなり大きなノートパソコンでした。重たいのを我慢してリュックの中に入れて旅行の時にも持ち運んでいたほどです。

ただ、Appleは他のWindows陣営がB5サイズ以下にして出してきた日本ユーザーのニーズに合わせた数々のモバイル用途に合ったノートパソコンを決して作ろうとはしませんでした。日本のソニーに製造を委託したPowerBook100は9インチの当時としては何とか持ち運びができるノートパソコンでした。もっとも、当時は必ず使用しなければならなかったフロッピーディスクドライブを外付けにするなど、運用には苦心する点もあったでしょうが、私が買ったのはもっと大きくて重い廉価版のPowerBook150で、PowerBook100は長く憧れのマシンでした。ちなみに、PoweBookにはさらに小さくてモバイル用途に使えるPowerBook Duoシリーズもありましたが、単体でもあまりに価格が高いため(まともに使うためにはさらにDockが必要でした)、とてもじゃないですが買えませんでした(^^;)。今考えるとそうした価格の高さがネックとなったのか、その後Appleからは車に乗せて持ち歩くタイプの大きめのノートパソコンが主力商品となっていったのでした。

その頃はちょうどウィンドウズ95が出てきた頃で、ウィンドウズが使えるモバイルパソコンとして東芝のリブレットや日本IBMのThinkPadが華々しく登場してきたのを羨ましく眺めていたことを思い出します。しばらくはAppleのモバイルパソコンが出ないかなと思ってはいましたが、今後Appleはモバイル用途に適したノートブックを出してくれないだろうとその後に泣く泣くウィンドウズに移行したのですが、残念ながら今の時代でも画面サイズが10インチ以下のMacBookは出していません。

その代わりとしてAppleが出してきたのがiPhoneでありiPadで、モバイル用途にはスマホやタブレットを使うライフスタイルの提案をし、そのコンセプトが広く受け入れられたという事になるのかも知れません。さらにその設計についてもやはり独自のもので、自社のOSの入ったハードを自社のロゴマークを付けて売るという販売手法も変わりません。世界中で商品を展開する中で、当然日本マーケットのみに合わせたものは今まで出していませんでした(ゲーム機のピピンアットマークは日本だけでなくアメリカでも一応発売しています)。しかし今回のiPhone7は私が知る限り初めてではないかと思われる、日本市場のみに向けて独自の機能を付けてきたという点で実に画期的なスマホになっています。

以前から予想されていたイヤホンジャックの廃止は本当でしたが、充電その他で使うLightning端子は残し、本体にはLightning端子に繋いで有線イヤホンを繋ぐことのできるアダプターが付属するということで、今後のサードパーティの商品で充電しながらイヤホンも使えるアダプタが出てくれば、それほどイヤホンジャックを省略したディメリットは出ないでしょう。

むしろイヤホンジャックを省略することで実現した防水防塵機能はなかなか出来がいいようで、IP67仕様になっています。イヤホンが直接繋げないディメリットはあるかも知れませんが、お風呂の中で使ったり急なゲリラ豪雨の中でもiPhoneを使える安心感の方が勝るということになるでしょう。さらに、今回私自身がびっくりしたのが、最初に書いた通り日本のユーザーのために設計変更など全くしないと思っていたAppleが、日本で販売するiPhone7だけに付けたFeliCaという本体をかざして金銭的な決済をできるようにするための機能です。

この機能により、おサイフケータイの機能がそのままiPhoneに付くわけではないですが、Apple独自の決済の方法「Apple Pay」を使ってSuicaやID、QUICPayがまずiPhone7で使えるようになるということが発表されています。恐らく今後、以前のiPhoneユーザーだけでなく、Androidスマホから乗り換えて使う人も増えてくることになるでしょうから、おサイフケータイで使えていた機能は新しいiPhone7でことごとく使えるようにしないと大切なお客さんを逃がしてしまいかねないわけで、早い段階でおサイフケータイ並のサービスが使える日も遠くないのではないでしょうか。

相変わらず端末の価格は高く、修理もアップルストア経由になるなどユーザーにとっては不便だったりコストが掛かったりすることはあるものの、これでますます全ての機能が入ったオールインワンの一台として日本国内のiPhoneの人気はまだまだ続くとみています。

そうなると、私自身も使ってみたいという気にさせてくれるわけですが、iPhoneを使う方というのは全ての機能をiPhone一台で使いたいと思われる方が多いと思いますので、私のように面白い機能があれば何台でも増やして並列に使おうという形からは遠いと言わざるを得ません(^^;)。個人的にはこの新機種の発表で、旧機種の放出が多く起こり、中古の程度のいい白ロムが安く出てきたら、防水や決済サービスは既に他の端末でできているので、iPhoneでしかできないことをするために一台欲しいなとは思いますが、iPhone6やiPhoneSEなどはまだ中古でも高いのでしょうね。安く新しいiPhoneを手に入れるにはやはり携帯大手3社の間で乗り換えることで乗り換え特典を利用するのがまずは無難なのかなという気もします。


カーナビだけで不安な場合には紙の地図を

昨日は台風が向かっているというのに、どうしても車でお隣の豊橋まで行くことになってしまいました。台風12号の影響で早朝から雨という最悪の天気の中、天気予報では午後には天候も安定するのではないかという話を信じ、多少雨が収まるのを見計らって車で出掛けました。

時間的には余裕があったので高速道路を使わずに国道のバイパス(国道1号から23号)を乗り継いで行ったのですが、目的地の手前で何かチカチカ光るものがあるなと思ったらそれはパトカーの赤色灯で、二車線あるバイパス道の追越車線で玉突き事故があったらしくかなり長い距離の車線が閉鎖され、大きな渋滞になっていました。

目的地に着いて用事を済ませても頭にあったのはその事故による渋滞のことがあり、何とかこの渋滞をやり過ごす方法はないものかと考えたのですが、こういう時にはなかなか安いカーナビというものは当てになりません。何しろ、私が使っているカーナビはベストルートをナビゲーションしてくれるようでいて、事故の場所を避けて案内してくれるかというのはちょっと怪しいものです。

とりあえず用意してあった紙の地図とにらめっこしながら迂回路はないかと見ていったのですが、今回は私が事故の様子を見ていた時には発生からかなり時間が経っていたようで、昼食タイムで時間をかけているうちに渋滞が解消してしまったので事無きを得ることができました。それでも、今回はある程度豊橋付近に土地感があったので良かったのですが、全く知らない土地で頼るものがカーナビしかないような場合、事故の渋滞だけでなく大雨のために通行止めとなった場所があった場合の迂回路を考える場合、行く方向と反対の方向に行ってしまうくらいなら笑い話で済みますが、車で通過すること自体が危険な道へ迷い込んでしまう可能性もあります。

それでも目的地が決まっている場所への旅なら何とかなることもあるでしょうが、目的も決めずにあてもなく車中泊の旅に出るような場合は、念のため紙の地図も用意しておいた方がいいでしょうね。旅の途中でも高速道路のサービスエリアには広域の地図が用意してあることが多いですし、道の駅にある地図をデジカメで撮影したりパンフレットに併記された地図でも参考になる場合もあるかも知れませんので、現地調達として車の中で広げて見られるように用意することは大事ではないかと思います。

今回は悪天候に見舞われることはなく、雨による足止めをされることもありませんでしたが、地図を見て自分で判断するのも大事ですが、もし判断が付かなくなった場合には道の駅やサービスエリアなどで地元の人に聞きながら安全に通行したり避難したりということをすぐにできるように心掛けておくのも大切なことだと思います。

まだ北日本や北海道では雨が断続して降っている地域がありますので、移動される場合は十分に注意して行動して下さい。


初心者がMVNO契約をした後に必ず控えておきたい事

かなり前の話になりますが、まだMVNO・格安SIMという言葉が一般的ではなかった頃、仕事でAndroidのタブレットを使う際に、タブレット単体でネット接続が必要な中、高額な携帯大手との契約を避け、なるべく安い利用料で使えるデータ通信の方法はないかと相談をしてきた方がいました。その時にはたまたま国内メーカーのSIMフリータブレットが安くあったので、その購入を個人的にサポートして当時はそれほどMVNOの種類があったわけではないので、OCN モバイル ONEを勧めて便利に使っていただいていたのですが、その方から久し振りに電話がかかってきました。

どうやらタブレットの電源が入らなくなったということで、さすがに長い間酷使したことで電池が消耗したのかなと思いつつお会いしてタブレットを確かめたところ、確かに電源が入りません。ただ、電池がダメになったとしてもモバイルバッテリーをつなげば充電はするかと思って繋いでみたら、充電を開始するどころか、モバイルバッテリーの電源自体が切れてしまう状態でした。これはもう内部で断線しているか物としての寿命かといった感じがしました。

その方は仕事のために同じようなタブレットがあるなら今のものを修理してまで使うよりも新しいものに買い替えたいという希望があったので、改めて新しいタブレットの購入相談を受けることになりました。それはそれでいいのですが、ここで一つ問題が出てきました。時の流れとは恐いもので、壊れたタブレットに入っていたSIMカードの大きさは今ではスマホやタブレットではまず使われない「標準SIM」だったので、今後タブレットの機種を変えるに従ってSIMカードの大きさも変更する必要があります。

しかしその方は、今使っている格安SIMがOCN モバイル ONEであることすらも忘れていたらしく、さらに使っていたタブレットも動かないので細かい契約内容も全くわからないので、SIMカード変更をするにも解約するにもどこにどう連絡したらわからなくなってしまっているようです(^^;)。

さらに、恐らくAndroidを登録するために作ったGoogleのGmailアドレスも控えてあったのかどうかもわからないままです。とりあえず私がOCN モバイル ONEに加入したことだけは覚えていたので、電話による問い合わせをしてとりあえず契約を解約した上で次のタブレットに合うSIMカードのパッケージを安く買うようにした方がいいとアドバイスしました。

こうしたことはドコモauソフトバンクモバイルに入っていれば店頭まで出向いて調べてもらえば済む話なのですが、あえて格安のMVNOを使うにあたっては、最低限加入した時に使った書類や申込画面を印刷したものなどは捨てずに取っておかないと、いざ解約したいと思った時に何をどうすればいいのか全くわからなくなってしまいます。

今、高い通話料やデータ通信料を払っていて何とか安く使えるMVNOに乗り替えたいと漠然と思っている方は多いと思います。また、ご自身ではなく親御さんに安いSIMを持たせたいと思っている方もいるかも知れませんが、MVNOに入って終わりということではなく、解約や変更したい時に自分ではできなくても加入した経過がわかる資料および、Gmailのアドレスとパスワードの控えを取っておくことを忘れないで下さい。人に助けを求める場合でも、今回の私のように加入時からのことを知っている人でなければ、ドコモの名前の付いたSIMカードを見てもどのMVNOと契約したものかわからなければお手上げです。

また、今では料金もクレジットカードからの引き落としになっているため、クレジットカードの明細を入手しても、そのままMVNOの名前が記載されているとは限らないので、その辺の事情がわかっていない人が明細を見てもわけがわからなくなってしまう可能性があります。そうした泥沼にはまらないためにも、くれぐれも自分がどのMVNOと契約し、その内容はどうなのかということを詳しい人に見てもらえばわかる書類は取っておきましょう。それができないなら大人しく大手の高い料金で利用した方が、いざという時に困ることはないでしょう。

なお、以前使っていたGoogleのID(Gmailのアドレス)を新しいスマホやタブレットに入れれば一通りのアプリ環境を再構築することもできますので、お気に入りのアプリを設定して使っていた場合には特にこちらの方も忘れずに控えておきましょう。


LINEが提供するMVNO「LINE MOBILE」の利用方法

2016年夏に詳細が発表されるとしていながらも、なかなかその全容が出てこなかったLINE MOBILEですが、9月に入ってようやくその内容が明らかになりました。

基本的にはLINEを使う人向けのプランになっているので(一部にはLINEだけではなくTwitterやFacebookにも特化したプランもあります)、モバイルルーターに入れて複数の端末で使おうと思っている場合には適していません。あくまでスマホに入れてスマホでメッセージを送ったり送られたり、音声電話(いわゆるLINE電話)を安く安定的に使うには非常に適しています。

というのも、最安の月500円(税抜価格 以下も同じ)のSMSオプションのない「LINEフリープラン」の中のデータプランであっても、LINEアカウントの登録はSMSオプションがない状態でもできますし、他のMVNOではできない年齢認証もできるようになっているので、18才以上のユーザーであれば、携帯大手3社で利用するようにID検索もできるようになり、あまりMVNOだからという引け目を感じずに安くLINEを使うことができるようになります。

具体的にはここでは、500円の「LINEフリープラン」を契約するケースについて考えてみます。このプランは高速クーポンが1GB付いていて、高速と低速の切り替えなどはできず、月に1GBを消費した後は、LINE以外のネット接続が最大200kbpsに制限されるようになります。もし低速制限が実行されても、LINE関係の通信であれば高速を維持したまま利用が可能になるのが大きな特徴です。

この高速での利用はトークだけでなく、LINEユーザー同士で利用できる音声通話やビデオ通話でも高速で通信ができるため、ドコモ自体の回線が不具合を起こさない限り、LINEによるコミュニケーションについては問題なくやり取りでき、大きな画像や動画をLINEを通してやり取りすることも可能です。その分、メールに添付して送ったりすると高速クーポンが減ってしまうので、相手が皆LINEのアカウントを持っていて、その間でのやり取りがほとんどであれば、月額500円でも友人とのコミュニケーションとして使うには十分過ぎるほどです。

また、Twitter利用はこのプランでは高速クーポンが利用しただけ減ることにはなりますが、文字が中心のやり取りなら、低速でも十分利用できますので、LINEが主でTwitterを補完的に使うなら500円のプランでも何も問題ないでしょう。もしFacebookを含めたコミュニケーションツールを全て目いっぱい使うのなら、高速クーポン3GBが付いた「コミュニケーションフリープラン」(SMS機能付)なら月額1,110円で利用できますので、自分の用途によって加入するプランを分けるという手もあります。

どちらにしても、LINEを使う人でないと他のMVNOと比べてのメリットが薄くなることは確かなので、MVNOの低速だと大きな写真などファイルがなかなか表示されずに苛々するような経験をしてストレスになっているような形はまず「LINEフリープラン」から入ってみるのも悪くないような気がします。

LINEモバイル


本屋さんで本を買うという行為について

先日、久しぶりに会った人と話をする中で、とある雑誌に個人的に大変興味のある文章が掲載されていたということを聞き、何とかしてその雑誌を手に入れようと色々調べてみました。雑誌は全国で発売されてはいるものの、マイナーな月刊誌で、発売は今年の4月くらいのものです。

そもそも話の中では雑誌名もわからなかったので(^^;)、話の中で出たキーワードをネットに入力して検索をかけてみましたが、今の検索の精度は大したもので、恐らくこれだろうという雑誌名と何月号かということまでわかったのでした。

このような場合、自分でこの雑誌を入手したいと思ったらどうしたらいいのかということを考えた時、やはりAmazonをはじめとしたネットからの注文を考えます。しかし、残念ながら新品はなく中古での購入になり、さすがに価格も安いのですが送料との合計を考えると新品で買うのとそう変わらなくなってしまうことがわかりました。

ちなみに出版元のページで調べたら、バックナンバーとして在庫はあるという風に書かれていたので、何とか新品での定価購入も可能のように思われました。ただ、出版社に直接注文するようなことはできないみたいで、恐らくそういう場合は近所の本屋さんに出向いてバックナンバーの注文を起こして送料無料で取り寄せてもらうことになるでしょう。

しかし、Amazonのマーケットプレイスに出品している人から直接購入するようにすれば注文してから直接郵送で届くので、どうしても早く入手したい場合には早く手に入るでしょう。私自身もこれまでは数々の本をAmazonから購入してきましたが、今回はあえて本屋さんにバックナンバーの注文をすることを選びました。

先日のニュースで、Amazonが月額980円で本の読み放題のサービスを行なうとして多くの会員を集めたものの、思いの外有名な作品のダウンロードが多く、その種の本のダウンロードが増えれば増えるほどAmazonが赤字になるということで、当初のラインナップから数が減ることになったというものがありました。個人的にはタブレットや専用端末を使って本を読む人がこれだけ増えたのかということの方が驚きなのですが、電子書籍のニーズが今後も増えていくばかりでは、町の本屋さんの行く末が大変に心配になります。そもそも紙の本を読む習慣がなくなると、活字は電源がないと読めなくなってしまうわけで、それはそれで困るでしょう。

すでに現代の日本では個人経営の小さな本屋さんがなくなり、さらに大型の本屋さんについてもかなりの数がやめてしまったり、売り場を縮小してしまったりとお客さんの本屋離れが深刻になっています。当り前にインターネットが生まれた時からある方にとっては全てはインターネットで調べたり購入すれば大丈夫だと思っている方もいるかも知れませんが、知識の集積という点では全く活字の本にはかないません。私自身も必要な知識は体験することなく本で得たものは相当ありますので、近所で本が買えなくなったら困ります。

今回、私がAmazonに注文するのを躊躇したのは、新品でまだ手に入るのにあえて中古本で手に入れなくてもという状態の理由と、通販の場合例外なく送料を購入者が負担しなければならない(マーケットプレイスは必ず一定の送料がかかる)ということがあります。本屋さんから注文を出した場合には、送料について請求されることがなく入荷したら電話をくれるので店頭で料金と引き換えに受け取るだけなので、ポスト投函と比べると安心して受け取れるということもあります。

もちろん、普通の本屋さんではどうしても入手できなかったり、とにかくすぐに欲しい理由がある時には購入する場所を選んではいられないかも知れませんが、とりたてて急いで購入する理由がない時には、むしろ積極的に近くにある本屋さんからの注文を利用することが、町の本屋さんを守ることにもつながるかも知れませんので、これからも本屋さんを積極的に利用していこうということを改めて思いました。厳密にどの方法で本を買うのがいいのかという正解はないのですが、今まで普通に使っていた本屋さんが撤退されるのは勘弁して欲しいので、ネットを利用して本屋さんから注文するという方法もこれから使っていきたいと思っています。


「ワンセグにNHK受信料支払義務有り」総務相発言の影響は?

先日のエントリーで、さいたま地方裁判所で、ワンセグ搭載のスマホ・ガラケーを持っていれば自宅にテレビがなくてもNHKが受信料を請求するのは適切ではないという判決が出たことをお知らせしましたが、その判決を受けて政府側の高市総務相が記者発見で発言をしたことが話題になっています。

「携帯の受信機も義務の対象と考えている」
「(裁判については)NHKが控訴するとコメントしており、推移を見守る」

時事通信社が2016年9月2日に発信したニュースでは大臣のこのような発言が紹介されています。判決の内容とは正反対の内容を政府が打ち出してきたことで、多かれ少なかれ上級審の裁判官に対してはプレッシャーになることを見越して出したものかとも思われます。

このニュースを受け、多くの方が様々な印象を持たれるかと思いますが、過去の事例から類推すると、こうした政府の意向というのは民意とは関係なく通されてしまう可能性があるので、最高裁までこの裁判が行って最後にNHK側の勝訴になり、ワンセグの入っているスマホやガラケーを持っていれば、他にテレビを持っていなくても受信料の支払いを請求された場合の対策を今の時点で考えておいた方がいいように思います。

ただ、勘違いして欲しくないのですが、すでに自宅にテレビがある場合は何台ワンセグやフルセグの見られるスマホ・ガラケーがあったとしても受信料はテレビの受信契約の中に含まれますので、問題になるのは今後引っ越しや一人暮らしを機にテレビをやめようと思っている人がスマホやガラケーにワンセグ機能が入っていた場合が主に問題になるということです。

まず、多くの方はまだまだMVNOの格安SIMよりも携帯大手3社により通信機器や通信カードを利用していると思いますので、大手三社の現行の端末でワンセグによるテレビが見られない端末があるのかないのか、その点を調べてみました。なお、小さい子供用のみまもりケータイについては調査から外しています。また、以下のリストについては極力最新のものを掲載しているつもりですが、もしかしたら漏れがあったりすでに販売が終了しているものもあるかも知れませんが、その点はご了承下さい。

・NTTdocomo

(ガラケー)
F01G(らくらくホンベーシック4 シニア用)
SH-03H(ビジネスケータイ カメラもないガラホ シャープ製)

(スマホ)
iPhone
スマートフォン for ジュニア2(お子さん用スマホ)
Nexus 5X

(タブレット)
iPad
d-02H(dtab Compact)

・au

(ガラケー)
かんたんケータイ KYF32(4G LTEケータイ)
かんたん携帯 K012(3Gケータイ シニア用)

(スマホ)
iPhone
HTC 10(HTV32)
Qua phone PX
Aquos U(SHV35 シャープ製)
Qua phone(KYV37)
miraie(お子さん向け)

(タブレット)
iPad
Qua tab px
Qua tab 02
Qua tab 01

・ソフトバンクモバイル

(ガラケー)
かんたん携帯8(シニア用)

(スマホ)
iPhone
DIGNO F(京セラ製)
nexus 6P
DIGNO U(京セラ製)

(タブレット)
iPad
Lenovo TAB2

こうして見ていくと、見事に国産メーカーのスマホやガラケーはそのほとんどにワンセグが付いていることがわかります。ワンセグが付いていない高性能のスマホということになると、まさにiPhone一択になってしまいそうです。更に次期iPhoneは防水機能が付くのではないかと言われていますので、スマホ単体でNHK受信料を払いたくない方に向けてはiPhoneが一番おすすめすべき端末になってしまいそうです(^^;)。

あと問題だと思う事には、スマホ以上にガラケーのワンセグ搭載率が高いという事です。一通り三社のガラケーを見て感じることは、シニア用のガラケーが主で、後は「機能が付いていない事が売り」というドコモのSH-03hが目立ちますが、おサイフケータイが付いてワンセグが付かないというようなものは現在には存在しないので、ガラケーを主に使われる方でワンセグを使いたくない場合は他の機能についてはあきらめるしかないでしょう。

今回の総務相の発言によって、普段全くテレビを見ない人を中心にもしワンセグ搭載端末の買い控えが本当に起こるとしたらどこが影響を受けるのでしょうか。iPhoneを売っているAppleは儲かるだろうということはわかりますが、iPhoneを使いたくなくてワンセグも使わないので、Androidスマホでワンセグが付いたものは欲しくないという場合、上記リストの中から選ぶという選択が一つあります。

また、MVNOに移って新たにSIMフリースマホを購入しようとする場合も、国内メーカーの発売しているSIMフリースマホ、富士通・シャープなどのスマホには現在全てワンセグが付いているので、ワンセグがいらない人は中国や台湾、韓国といったメーカーのSIMフリースマホを使うことになるでしょう。そのようにしてユーザーが海外製スマホにある程度流れることになれば、回り回って国内メーカーを苦しめることになるかも知れません。なぜ日本の政府が国内のスマホメーカーの営業のじゃまをするのか? こんなことも今後話題になるかも知れませんね。

また、MVNOの中では独自の製品ラインナップのあるFREETELあたりがうちのスマホならNHKの受信料は払わなくていいものを集めています(^^;)と、ポケモンGO対応のスマホはこれですとやったように攻勢を掛けてくるかも知れません。これは、他のMVNOでも同じようなセールストークで営業を掛けていく可能性はあります。

まだこの話は一般には知られていない話ではありますが、自宅のインターネットの回線を変えてもらうセールストークで「ADSLやメタル回線はもう使えません」というようないい加減な情報に基づくトークにより多くの人が光回線に変更した事実があったことを考えると、同じようにNHK受信料の契約問題が話題になった頃に合わせて「今持っているスマホだと持っているだけでNHKに受信料を取られますよ」というトークを使ってスマホを売ろうとする業者も出てくるかも知れません。

ただ最初に書いた通り、すでにテレビが自宅にあるならば、スマホでワンセグが見られてもさらに追加で料金が請求されることはありません。それにしても、こうした混乱を引き起こす可能性のある政府関係者の発言が、今後どういった形で議論され、今後の裁判にどう影響していくのか、それも合わせて注目していく必要がありそうです。


危ない道には進まないという判断が重要

最近、身の回りで車の事故が立て続けに起きています。こういうことは単なる偶然に過ぎないかも知れませんが、詳しく内容を聞いてみるとやはり普通の状態で必ずしも起きたわけではないことがわかりました。全く自分に否がないような時でも相手にぶつかってこられることがあるというのが交通事故の恐ろしさですが、今回紹介するのは運転者にも何らかの原因があるケースで、自らの行動や判断によっては事故そのものを回避できる可能性も出てきます。

今回聞いた事故の状況というのは、一つには夕方から夜になりかけの時間にかなり雨が降る中でガソリンを入れに行き、スタンドに右折で入ろうとしてスタンドの中に気を取られて前にいた車が停車したのにそのまま前進してしまいぶつけてしまったというものです。この場合は、そもそも日が沈む雨の中にあえてガソリンを入れに行く必要があったのか? という問題がまずあります。その時の心境を聞いたら、日が暮れてから何となくガソリンを満タンにしておきたいと思ってしまって、さらに車に乗ろうとして雨が強くなっているのに気付いたものの、外へ出たのだからそのまま行こうと思って出掛け事故を起こしてしまったとのことです。

もう一件の事故は、朝早くまだ暗い時点で車で出掛け、急に道路を横断しようとした自転車とぶつかりそうになり、直接の接触はなかったものの相手が転倒して怪我をしたというものでした。最近は日も短くなっているので、同じ時間に出ないで周りが明るくなってから出ようと思っていたのに日々の習慣で同じ時間に出たため、まだ暗い道路で道を渡ろうとする相手を認識するのが遅れたとのことです。

もちろん、全ての事故を事前に察知して鮮やかに回避することはできませんが、この2つの例を読まれて皆さんはどのように感じるでしょうか。最初のケースではそもそも運転に不安があるなら夜出ないで翌日にガソリンを入れに行くという判断もできたはずです。さらに車に乗ろうとして雨が強く降ってきた時点でも車でのお出掛けを中止し、雨の降っていない時を狙って出直すという判断も当然できたでしょう。

二番目のケースの場合は、もう少し細かい状況を説明すると、相手が横断歩道のない道路を横切ろうとしたという話なので必ずしも全ての事故の責任があるわけではありませんが、運転していた方はそう若い方ではなく、夕方から朝方にかけて薄暗い中での運転というのはどうしても視野が狭くなりがちだという傾向があったので、本人が悔やんでいる通り、決まった時間に出発するのではなく、あくまで周りが明るくなった時点で出発していれば同じように前方に自転車を発見していたとしても事故にならずに回避できていたかも知れません。

ここでは自動車事故の話に特化して書いてみましたが、こうした危機回避のための行動をどうするかというのは、事前に多くの情報を入手して判断の資料にしておくということと、決して無理をして移動しないようにすることも大事になるような気がします。

この文章を書いている現在、台風は南九州に迫っており、時間の経過とともに避難するかその場に留まるかの判断に迫られる可能性があるでしょう。少し前に台風10号が東北地方から北海道を直撃した時には、逃げる場合にはまだ川の水位が上がらず、雨も強くない時点でした方が良かったでしょうし、あえて自宅に留まる場合でも平屋ならまだしも、2階以上の家であればまずは一番上の階に避難して状況を見守る事で最悪な状況を逃れることができたのかも知れません。

その場から逃げる場合も、わざわざ雨がひどい時期に外に出るという判断は、もし避難がうまくいったとしても、避難する際に遭遇するであろう様々な危険な要素を全てクリアしなければならず、下手をすると命の危険も出てくるでしょう。

基本的には長く続く雨であったり、雷や竜巻警報が出た場合にはあえて外には出ず、建物内に入って避難するのが基本です。台風10号では岩手県岩泉町の道の駅もかなり水が出たということなので、道の駅に逃げ込んだから安心ということでもありません。

ともあれ、まだ天候の変わる前から予想される雲の動きなども見て、車で旅をしているなら雲の進行方向を避けて進むなど、とにかく自ら危険を呼び込むような判断をし、危ない道に自ら入らないような判断および行動が大事になります。最悪旅行の中止も視野に入れながら楽観的な判断でつき進むことのないようにしていただきたいです。


災害用の食料について改めて考えてみる

防災の日前後ということもあり、テレビのバラエティ番組でも防災関連の内容が放送され、目についたものは見ています。そんな中、目に付くのが災害用に作られた長期保存の効く食品の数々です。

昔は氷砂糖入りのカンパンくらいしか選択肢はなかったように記憶していますが、最近ではお菓子を中心に実にバラエティに豊んだ缶入りで長期保存できるものが増えてきています。

実は私のブログでも過去にこうした缶入りの食品を複数買い込んで、どんなものかという検証を行なったのですが、今年はそのようにして購入した食品が連続して賞味期限を迎えるため、その前に食べ切らなければならずにちょっと苦労しています。食べておいしいお菓子のビスコ缶などは子どものいる所にあげることもできますが、朝食用のクラッカーであるリッツ缶などはなかなか食べるのも大変で、それでも強制的に家族内で食べて何とか無駄を出さずに済みましたが、実際に被災した時のことを思うと、食事にクラッカーやカンパンでは味気ないですし、やはり普段食べているものを食べたいという風にも思いました。

最近の非常食はヒートパックが付いていて、ごはんとカレーを同時に温めて食べられるものや、アルファ米をレトルトパックに入った出汁で戻して水がなくてもおいしくいただける混ぜご飯系のものもあったりとかなり状況としては良くなっていると思います。しかしこういうものにも消費期限があるわけで、幸いにして何も起こらなかった場合には大量に用意してあればあるほど、期限間近に一気に消費しなければならないというところは変わらないでしょう。

これも、例えば年に数回家庭内での災害訓練を日課にすることで、電気・ガス・水道のない生活を体験し、一日の食事を全てこうした災害食にすると決めて備蓄システムを組んでいけば食品をムダにしないだけでなく、いざという時に食べ方がわからないということもありません。さらに日々の生活や食事の有難さというものも十分理解することができるということで、備蓄してきちんと管理することができればこちらの方法をおすすめしたいこともあります。

なお、こうした食品を持出袋に入れている場合は、車で泊まり掛けの旅行をする場合に念のため持って行くことをおすすめします。事故や天候の影響で全く進めなくなり道路上で立ち往生なんてことになった場合、いつでもどこでも手間なく食べられる災害用の食品が別の意味で役に立つこともあるのではないでしょうか。

そうしたアプローチとは別に、いざという時に備えながら特別な災害用食品を用意しない備蓄の仕方もあります。それは、家庭で普通に使う乾物やインスタント食品・缶詰・レトルト食品・冷凍食品などをバランス良く配置し、災害直後は冷凍食品を食べ、その後にはすぐに食べなくても大丈夫な一般的な備蓄用食品を食べて行くというものです。

こうすると、日常の中で決まった数をストックすることだけを決めておけば、ごはんを炊くのがめんどくさかったり、おかずが一品足りない時などに備蓄していたものを使った場合に、翌日にでも使った方を補充して先に買ったものから食べていくことを徹底するだけでいざという時にある程度のストックができるようになります。

十分な水が確保されているようなら、お米もレンジや湯煎であたためるパックごはんではなく、無洗米で大丈夫ということになると、米を切らさないように気を付ければさらに日常的に用意するものは少なくて済みます。その際、災害時には電気やガスが使えないことも考えてカセットコンロおよびカセットガス、外で使うことを考えた天ぷらガードを流用した風防についてもその用意について考えておきましょう。

キャンプをよくやるご家庭なら、キャンプ用品を使えば野外で使うことを考えて作られているので更に楽になりますが、問題なのはマニュアルがない中での調理です。簡単に作ることができる災害用の食品を用意することは大切ですが、それと同時に、もしカセットコンロと鍋とお米があった場合、飲料水があれば鍋できちんとお米が炊けるだけのスキルを持っているのかということも大事になります。

個人的にはカセットコンロ以外でもアルコールバーナーや固型燃料だけで炊飯をするようなこともやっているので、お米と水と必要なキャンプ用品があればあえて災害用のお米を用意しなくても私の場合は大丈夫ということがわかったので、改めて災害用に最適化された食品を買うより、定期的にお米を切らさないようにして、お気に入りの缶詰やレトルトのカレー(最近は植物系の油を使うことで、常温でもごはんにかけたりパンに付けたりして食べられる製品もあります)も必要に応じて準備しておく方が私には合っているように思えます。

まあ、最近の長期保存できる缶に入った食品にはお菓子も多いので、お子さんのいる家庭では災害時用としてでなくても、お菓子が切れて子供がぐずり出した場合に備えて5年保存缶を用意するというのもいいでしょう。要は買ったものの日常的に食べる気が起こらない食品は買わない方がいいのではないか? ということです(^^)。

さらに今までは災害用の食品を車の旅行の際に持って行ったりしていましたが、今度からは旅行用に用意したもので食べなかったものを備蓄するような事もありかなと思っています。皆さんの回りにも、特別災害用とうたっていなくてもしばらくの間備蓄できる食品もあると思いますので、日々の買い物の中で同じ買うならどれが備蓄用になるだろうかということも考えながら買われるのもいいのではないかと思います。


家庭用入浴剤は清拭に使えるか

日々のんべんだらりと過ごしているようでも、はっとするような情報が入ってくることがあります。昨日が防災の日ということもあったのか、たまたまラジオのショッピングコーナーで、現在会社の名前をバスクリンと変えてしまった入浴剤メーカーの「薬用入浴液」の紹介に耳が止まりました。

基本的にはお風呂に入れて使う液体の入浴剤なのですが、少量のお湯で薄めてタオルに浸したもので体を拭けば、清拭用としても使えるという商品のようでした。小さなお子さんやお年寄りと一緒に生活をしている場合、日々の入浴でも使えるし、お風呂に入れない状況でもオムツかぶれの対策として有効だということでした。ただし、使う人の体に合うかどうかは使ってみなければわかりませんし、何よりも私が常用しているわけではないので、ここでこの商品がどうかというような話ができるものではありません。ただ、自分の体に合ってそれなりの効果があるものなら、普段使いのものをそのまま災害用にも流用できるグッズとして使えるのではないかと思ったわけです。

もちろん、清拭というのは日常的な介護に必要な作業であり、専用のタオルや薬剤、保湿用のクリームなどが用意されているわけですが、実際に介護を必要としている人が家族の中にいれば使っているものを災害用に充当できます。ただそういう人がいない場合はもしもの時だけのためにそうした物を買っても、商品としての賞味期限が切れてしまえばそれまでです。

そこで、改めて災害時における入浴剤の利用方法について考えてみることにしました。入浴剤とはよくある粉末のものから液状のものまでいろいろありますが、まずは少量をお湯に溶かして使う場合です。

この場合は大きめの洗面器と沸かしたお湯があれば、お湯の量に合わせた入浴剤を入れることで簡易的な足湯として体の疲れを取る効果が期待されます。カセットコンロとナベがあればお湯は作れますし、飲まないなら備蓄しておいたものの賞味期限切れになった水でも行けるかも知れません。保管した水についてはあまり長く時間が経ち過ぎていると菌が発生しているリスクも有りますので、給水車によってある程度まとまった水が入手できれば、そうした水を使う方がいいかと思います。

足湯として使えるだけのお湯を沸かせなかったり、足をつけられるだけの大きな容器がない場合には、普通の洗面器に入るくらいのお湯に入浴剤を入れ、その中にタオルを入れて絞り、体を拭く方法が考えられます。ただ特別に清拭に使用できるとは書いていない商品で体を拭くのはどうかという疑問も出てくるでしょう。実はこの点については同じ入浴剤を毎日使っているなら答えはすでに出ているのではないでしょうか。常に入浴剤を入れたお風呂に入っているなら、浴槽にタオルを入れてそれを絞ったもので体を拭いていても皮膚などに問題が出なければ、少なくとも体に悪影響は出ないということになります。

お湯や水にタオルを浸して体を拭くだけではさっぱりしない場合は、入浴剤の量に気を付けつつも試してみる価値はあるでしょう。メーカーの方では入浴剤を入れたお風呂の残り湯で洗濯をした場合にどうなるかという事も試した上で製品化しているわけですし、何より毎日使っていて肌がひりひりするなどの不具合があればずっと続けることはないわけですから、体を拭くために少量のお湯と入浴剤を使って作ったものにタオルを漬けて拭く行為というのにも、それなりに安心はできるのではないでしょうか。

今回の結論としては、毎日使っている入浴剤があるなら、念のためそれも容器ごと持ち出して、お風呂に入ることができるかどうかの見込みが全くない場合には体をさっぱりさせるためと、気分転換のためにも入浴剤を入れた水やお湯に浸したタオルで体を拭いてみるという方法を試してみるのもいいということになるでしょうか。

そのように考えると、非常用に持出袋を用意している方であっても家族全員が体を拭くためには用意していたタオルの量ではとても足りないということも考えられます。タオルは私も阪神・淡路大震災の時にトラックに乗って現地のボランティアセンターに届けたのですが、いくらあっても足りるということがない有効に使える支援物資です。自分が被災しなくても他の地域て大きな災害が起きた際には支援物資として送ることもできるものですので、いただいてすぐには使わないタオルはまとめていつでも出せるようにしておくこともまた大切なことではないかと思います。


NEC Aterm MR05LN 前機種との違いを確認する

モバイルルーターといえばNECと言えるほど、国内メーカーの製品として評価を受けるシリーズの最新版として出てきたのがMR05LNです。まずは現行機のMR04LNとはどこが違うのかを調べてみました。

・スロットは2つで変わらないが、SIMサイズがnanoSIMに対応
・電池容量が2300mAhから2500mAh 連続通信時間14時間(Bluetooth30時間)
・スロットの切り替え時間が40秒から10秒に短縮・条件設定で自動切替も可能
・3つの周波数(2GHz+1.5GHz+800MHz帯)を束ねて高速化す3CAに対応

SIMカードのサイズがnanoSIMになり、いよいよここまで来たかという気持ちになりました。現在でも標準SIMこそドコモやソフトバンクの3G対応ガラケーにしか使われていないイメージがありますが、micoSIMは前機種のMR04LNに採用されており、まだ多くのスマホやタブレットで使われています。

ただ、最新のスマホを見て行くと、nanoSIMを採用するケースが多くあり、そうしたスマホと入れ替えて使うような場合を考えると、前機種にSIMアダプターを付けて使うよりも、同じサイズのSIMが使えるようにした方が余分な神経も使わずアダプターもいらずということで、この辺は他に利用する機器のSIMカードのサイズが何かによって変わってくる可能性はあります。

さらに、今後のMVNOのサービス内容を見ていくと、積極的にドコモ回線だけでなくau回線を提供する傾向があるので、一つのルーターにドコモとauのSIMカードを入れて使い分けたり、高速クーポンの一日ごとでリセットされるプランと、月ごとに利用可能な高速クーポンが決まっているプランのSIMを入れておいて、利用状況で入れ替えたりできます。

また、MVNOの中には一定の時間だけ高速利用が可能な「スマモバ」のようなサービスもあるので、高速で使える時間と使えない時間を自動的に切り替えて別のデータプランとの共存を図るといった利用方法も考えられます。

スピードの高速化ということで「3CA」に対応しているというのも変更点ですが、「受信最大375Mbps」という数値は実測で出ないとしても、今までのモバイルルータよりも高速通信ができるということで、歓迎する向きはあるものの、まだそのポテンシャルを使いこなせないサービスで使う場合が多いと思いますので、将来を見据えた技術の投入なのかなという気はします。

なお、別売のクレードルを利用すれば有線での接続やホテルの有線LANを無線に変換することもできるようになります。なお、このクレードルは前機種と同じようにMR05LNの専用品となりますので、前の機種のクレードルを使い回すことはできないようです。まあ、本体サイズが違うためということなのでしょうが、前からのユーザーにとってはモバイルルーターを買い替えるたびにクレードルが増えていくというのは何とかならないものかと思ったりもするのですが(^^;)。

今後、MR05LNが出たことでMR04LNの価格が下がっていく場合、どちらのモバイルルーターを選ぶのか悩むかも知れません。ただこれは、単純に今使っているスマホに入っているSIMの大きさで考えてしまえばいいような気もします。SIMを入れ替える場合「小は大を兼ねる」ことがあります。とりあえずMVNOを契約する場合にSIMカードの大きさも考え、これから新しいスマホに採用されるSIMカードの殆どがnanoSIMになると言うのなら、あえてmicroSIMを採用しているMR04LNを使うには動作が必ずしも保証されていないSIMアダプターを使わざるを得なくなり、それが原因でSIMカード自体を壊してしまうことがあると問題です。

まだまだ身の回りにmicroSIMを採用するスマホやタブレットが多くある場合は、それらのモバイル端末とSIMを入れ替えながら使うためには、MR04LNの方がいい場合もあります。つまり、今後新しいスマホとともに使うならMR05LNを。中古のスマホやタブレットと利用していくのなら、安くなったり中古市場に出てきたMR04LNという選択も有りということになるでしょうか。もちろん新しいものの方が機能的にはいいわけですが、前機種でもau回線で使えたり2つスロットがあることは変わりませんので、自分にはどちらが合うのか考えながら決めるのがいいのではないかと思います。