危ない道には進まないという判断が重要

最近、身の回りで車の事故が立て続けに起きています。こういうことは単なる偶然に過ぎないかも知れませんが、詳しく内容を聞いてみるとやはり普通の状態で必ずしも起きたわけではないことがわかりました。全く自分に否がないような時でも相手にぶつかってこられることがあるというのが交通事故の恐ろしさですが、今回紹介するのは運転者にも何らかの原因があるケースで、自らの行動や判断によっては事故そのものを回避できる可能性も出てきます。

今回聞いた事故の状況というのは、一つには夕方から夜になりかけの時間にかなり雨が降る中でガソリンを入れに行き、スタンドに右折で入ろうとしてスタンドの中に気を取られて前にいた車が停車したのにそのまま前進してしまいぶつけてしまったというものです。この場合は、そもそも日が沈む雨の中にあえてガソリンを入れに行く必要があったのか? という問題がまずあります。その時の心境を聞いたら、日が暮れてから何となくガソリンを満タンにしておきたいと思ってしまって、さらに車に乗ろうとして雨が強くなっているのに気付いたものの、外へ出たのだからそのまま行こうと思って出掛け事故を起こしてしまったとのことです。

もう一件の事故は、朝早くまだ暗い時点で車で出掛け、急に道路を横断しようとした自転車とぶつかりそうになり、直接の接触はなかったものの相手が転倒して怪我をしたというものでした。最近は日も短くなっているので、同じ時間に出ないで周りが明るくなってから出ようと思っていたのに日々の習慣で同じ時間に出たため、まだ暗い道路で道を渡ろうとする相手を認識するのが遅れたとのことです。

もちろん、全ての事故を事前に察知して鮮やかに回避することはできませんが、この2つの例を読まれて皆さんはどのように感じるでしょうか。最初のケースではそもそも運転に不安があるなら夜出ないで翌日にガソリンを入れに行くという判断もできたはずです。さらに車に乗ろうとして雨が強く降ってきた時点でも車でのお出掛けを中止し、雨の降っていない時を狙って出直すという判断も当然できたでしょう。

二番目のケースの場合は、もう少し細かい状況を説明すると、相手が横断歩道のない道路を横切ろうとしたという話なので必ずしも全ての事故の責任があるわけではありませんが、運転していた方はそう若い方ではなく、夕方から朝方にかけて薄暗い中での運転というのはどうしても視野が狭くなりがちだという傾向があったので、本人が悔やんでいる通り、決まった時間に出発するのではなく、あくまで周りが明るくなった時点で出発していれば同じように前方に自転車を発見していたとしても事故にならずに回避できていたかも知れません。

ここでは自動車事故の話に特化して書いてみましたが、こうした危機回避のための行動をどうするかというのは、事前に多くの情報を入手して判断の資料にしておくということと、決して無理をして移動しないようにすることも大事になるような気がします。

この文章を書いている現在、台風は南九州に迫っており、時間の経過とともに避難するかその場に留まるかの判断に迫られる可能性があるでしょう。少し前に台風10号が東北地方から北海道を直撃した時には、逃げる場合にはまだ川の水位が上がらず、雨も強くない時点でした方が良かったでしょうし、あえて自宅に留まる場合でも平屋ならまだしも、2階以上の家であればまずは一番上の階に避難して状況を見守る事で最悪な状況を逃れることができたのかも知れません。

その場から逃げる場合も、わざわざ雨がひどい時期に外に出るという判断は、もし避難がうまくいったとしても、避難する際に遭遇するであろう様々な危険な要素を全てクリアしなければならず、下手をすると命の危険も出てくるでしょう。

基本的には長く続く雨であったり、雷や竜巻警報が出た場合にはあえて外には出ず、建物内に入って避難するのが基本です。台風10号では岩手県岩泉町の道の駅もかなり水が出たということなので、道の駅に逃げ込んだから安心ということでもありません。

ともあれ、まだ天候の変わる前から予想される雲の動きなども見て、車で旅をしているなら雲の進行方向を避けて進むなど、とにかく自ら危険を呼び込むような判断をし、危ない道に自ら入らないような判断および行動が大事になります。最悪旅行の中止も視野に入れながら楽観的な判断でつき進むことのないようにしていただきたいです。


カテゴリー: 防災コラムコラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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